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2019年12月 5日 (木)

「貧しいと、人は死ぬんですね」アメリカ合州国の医療費を知ったイギリス人が息をのむのをご覧あれ

大半のイギリス人は、アメリカ医療費を文字通り想像できない。

スタッフ・ライター Eoin Higgins
2019年12月3日
Common Dream

 火曜日に公開されたビデオで、アメリカ合州国の高価な医療費に、イギリス人は信じられない思いと衝撃を表し、こうした法外な価格から国民を救っている、公的に資金供給され運営されているイギリス国民健康保険制度に感謝した。

 アメリカの営利医療制度では、ぜんそく吸入器が250ドルから300ドルすると聞いた後、若い女性がJoe Politicsインタビュアーに言う。「貧しいと、人は死ぬんですね」

 救急車搬送に対して、アメリカ人は2,500ドル請求されかねないと言われ、二人の男性は衝撃を受けたように見える。

 「本当?」と一人が尋ねる。「なぜ?」ともう一人が尋ねる。

 ビデオを見よう。

救急車出動依頼 2,500ドル。 出産 30,000ドル。

我々の健康保険は売り物ではない @realDonaldTrump pic.twitter.com/q9z4r6Ni6g
- PoliticsJOE (@PoliticsJOE_UK) 2019年12月3日

 「私は前にも言ったが、また言おう」と歴史家デイビッド・ウォルシュがTwitterで言った。「大半のイギリス人は、アメリカの医療費を文字通り想像できない。」

 12月12日の国政選挙で、左翼労働党と対立する与党保守党が、欧州連合離脱後、イギリス医療制度を、よりアメリカ方式に開放する計画だという11月下旬の報道後の、この四分ビデオの街頭インタビューだ。

 国民健康保険制度をアメリカに引き渡す可能性に関する報道を保守党党首ボリス・ジョンソンが否認しているのは、漏洩された無編集の451ページの貿易文書証拠に基づけば「ズタズタだ」と労働党党首ジェレミー・コービンは主張する。

 「ボリス・ジョンソンの下、国民健康保険制度は検討対象で、売りに出される証拠を我々は得た」とコービンが言った。「彼はそれを秘密に隠そうとしてきたが、今日それが暴露された。」

 「イギリス人はアメリカ医療制度の残酷さを理解できない」と進歩的ラジオ司会者ベンジャミン・ディクソンがTwitterで言った。「だが彼らが労働党に投票しなければ、国民健康保険制度がアメリカの医療ハゲタカに売り払われた後、思い知らされるだろう。」

イギリス人はアメリカ医療制度の残酷さを理解できない。だが彼らが労働党に投票しなければ、国民健康保険制度がアメリカ医療ハゲタカに売り払われた後、思い知らされるだろう。

映像は、@PoliticsJOE_UK pic.twitter.com/X9CYVTAd1M
- ベンジャミン・ディクソン(@BenjaminPDixon) 2019年12月3日

 このビデオは大西洋両側の人々に教訓を与えるように思える。だが筆者イーロン・グリーンはビデオがアメリカ、特に右派の人々に実際的影響を与えるか疑問に思っている

 「アメリカの保守主義者は恥じ入らないのが問題です」とグリーンは言った。「彼らは医療に大金がかかり、貧しい人々が死ぬのが素晴らしいことだと思っているのです。」

 ニュー・リパブリック紙のアメリカで暮らすイギリス人記者リビー・ワトソンが、労働党に賛成投票するのがイギリスにとって唯一理非をわきまえた振る舞いだとTwitterで述べた

 「ボリス・ジョンソンがアメリカ医療企業に国民健康保険制度を売り払いたがっているのを我々は知っていますが、それ以上に彼はいまいましい保守党員で、保守党員は国民健康保険制度が生き残るのを望んでいません。これまで十年をやってきたように、彼らは国民健康保険制度を締め殺したがっているのです」とワトソンは言った。

 国民健康保険制度は「文字通り、喜びが続く贈り物」だとインタビューされた一人の女性は言った。

 「私はどれほど気軽に無料医療を享受しているか気がつきませんでした」と救急車費用にあぜんとした若者が言った。

 「国民健康保険制度、皆さんの全ての大変な仕事にありがとう」と彼は言い足した。

 ニュー・リパブリック紙のワトソン記者は、イギリスで、人々にアメリカ医療制度を説明しようとする際、Joe Politicsのビデオは彼女に役立つと言った。

 ワトソンは言った「イギリスの人々に、私の保険がアメリカでどう機能するか説明する時は「ちょっと待って。保険料を支払って...次に実際に医者に行く時に、また支払うわけ」という具合です。」

記事原文のurl:https://www.commondreams.org/news/2019/12/03/so-if-youre-poor-youre-dead-watch-these-brits-gasp-when-they-find-out-cost

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 手元に『経済学入門』という古書がある。昭和37年、西暦1962年初版。227ページに「アメリカの医療制度は日本に劣る」という小見出しがある。宗主国では、社会主義さえアカとされ排撃される。

 229-230ページを引用させていただこう。

 なぜアメリカほどの国で健康保険制度がしけないのかといえば、資本主義が進んだアメリカでは、資本主義が進みすぎて、利益があがる部面にはどこでも資本が進出して、医療保険もその対象になってしまったためである。だから、新しく社会保障として、国家や労働組合が健康保険制度をしくとなると、この保険会社の現存の利益に抵触する。アメリカは、資本主義をたてまえとし、世界における、そのチャンピオンであり、擁護者である。だから資本の利益をそこなうことはできない。そこなうような制度はアカであり、危険思想だということになっているから。

 『経済学入門』の著者は『アベノミクス批判 四本の矢を折る』も書いておられる。

 宗主国既得権益団体に奉仕する属国傀儡連中の努力のおかげで、日本の医療制度も間もなく宗主国並になるのは確実。

 アメリカ医療の素晴らしさを称賛するアメリカ在住の知人がいたが、幸いなことに現在は音信皆無。

 2003年11月 米軍ヘリが用水路建設作業現場を銃撃したことがある。
 2004年5月27日には イラクで、ジャーナリストの橋田信介氏が甥の小川功太郎氏とともに殺害された。
 2008年8月26日、ペシャワール会の伊藤和也氏が、テロ集団に誘拐され、銃撃されて亡くなった。
 2019年12月4日、アフガニスタンで、医師の中村哲氏が銃撃され亡くなった。

 橋田信介氏はアメリカのイラク侵略や自衛隊イラク派兵に批判的だった。
 中村哲氏は医療活動だけでなく、用水路建設事業もしておられ、2018年にはアフガン政府から勲章を授与された。アフガニスタンのタリバンは中村哲氏銃撃を否定している。Cui bono。誰の利益になるのか。

 植草一秀の『知られざる真実』大本営広報部がふれない話題にふれておられる。

今国会最大焦点日米FTA承認を黙認した野党

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コメント

 日米FTA承認に野党が事実上黙認したとのこと、立憲と国民民主は、羊の皮を被った狼ですね。長周新聞が、「地獄の釜の蓋をあけた国会」「『桜』騒いで、国民の目そらす」という見出しでこの件を伝えています。https://www.chosyu-journal.jp/

 山本太郎も街頭記者会見で毎回、「桜」なんて可愛らしいもの、もっと大きな悪があると言い、このFTAと水道民営化について、聴衆に内容を詳細に知らせています。水道民営化は、水道だけではなく、ありとあらゆる公共事業を外資に売り渡すという内容だそうですね。

 マイケル・ムーアの映画「シッコ」で アメリカ医療の実態を知りました。オバマケアがどんな欺瞞に満ちたものであるか、堤未果さんも著書で伝えています。私は「シッコ」のDVDを購入し、友人たちに回覧し、また堤さんの本も7冊ほど買って、友人に配りました。

 コービン労働党党首は、政策に「NHS(National Healthcare System) に約1兆円投資し、アメリカに売り渡さない」ということを掲げているそうです。また「医師・看護師の給料を賃上げする」とも。

 日本の医療も アメリカに蚕食されることはすでに始まっていますね。花粉症の薬を保険適用から外すとか。

 消費税を上げたすぐ後に、後期高齢者の医療費を2割に上げるって? こんな政府はいらない! 

アメリカにほとんど壊滅状態にされたアフガニスタンで?何故?善良な中村哲医師達が殺害されなければと思ったが、
コメントの【中村哲医師は宗主国の逆鱗に触れて消された……】を読んで、あり得ない話ではない。
宗主国である、俺様の意に反したり、生意気に異論を挟む者は許さない……あり得る。

本稿:アメリカの医療の酷薄さ!数十年前で盲腸手術したら、何百万!と。この方はXX庁の留学生で保険に入っていたから、助かった。
軽度の手術を受けたことがあるが、保険に入っていれば、手術を受けられ、人間として扱われる。

就職しても、何処か保険加入できる勤務先でないと、死を意味するのがアメリカ。
首になれば、同じ。流浪の民。
又、加入していても実際は治療範疇外が多く、範疇外だとout!

日本も皆保険を事実上、完全にアメリカへFTAで売り渡してしまっている。
健康保険料を払えなくなったら、日本もアメリカと同じ。
高齢になり、行政のヘルプを受けたら最後、救急車を事実上、呼べないのはアメリカと同じ。死ね!
と言う事。
救急搬送先の病院も体よく追い払われるか、実験台に。
日本とて、貧乏人は死ね!はアメリカと同じになっている。

ある老婆が「金がなくなったら、死ぬしかないね!」と肩越しに憤然として、言った。
これが外に見せていない真実の日本。
昔から、そうだったようだ。
証言あり。

日本の政府もボリス・ジョンソン氏も誰のORDER!なんですかね。

昨日はこの国にとっての2つの葬式の日。1つはftaの成立、もう一つは、中村哲さんが殺されたこと。今日のこのサイトで「保守主義者は貧しい人々が死ぬことを素晴らしいと思っている」書かれているが、ftaの成立で、宗主国企業による直接統治が始まるのに、この国では、貧しい人々でさえ、自らが死ぬことを素晴らしいと思っているではないだろうか。
 アフガニスタンでは中村哲さんの事業により数十万人規模の食料を確保できるようになり、ケシの栽培が減ったのではなかろうか。そのため宗主国の逆鱗に触れて、消されたのではないだろうかと思っている。「富める者は貧しい人々が死ぬことを素晴らしいと思っている」という論理によって。

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