トランプに対する民主党の反逆罪的クーデターは成功するだろうか?
2019年10月7日
Paul Craig Roberts
トランプ打倒のために画策された全くのウソに基づくクーデターは、すっかりばれているにもかかわらず進んでいるが、このクーデターを組織しているオバマ時代の当局者に対するトランプ政権による告発はありそうもない。トランプ政権そのものを含め、ワシントン丸ごと、その特権体制を転覆しようとする部外者に対して団結しているように見える。
トランプ大統領追放を狙ったマスコミ・ニセ・ニュースと対照的に、大半のアメリカ人は一体どこで本当のニュースを探すべきか分からない。二つの新たな報道が印刷やTVやソーシャル・メディアがCIAとイギリス政府のプロパガンダ部隊の手中にあることを示している。
https://consortiumnews.com/2019/10/02/twitter-employs-propagandist-as-high-level-executive/
https://www.zerohedge.com/political/spooks-turned-spox-us-media-filled-former-intelligence-officials
ケイトリン・ジョンストンは、ツイッターのヨーロッパ、中東とアフリカ担当編集幹部は、イギリス軍のプロパガンダ部隊で働いている人物だと報じている。ツイッターは、帝国の言説に従わないアカウントを停止することで有名だ。それでも、欧米の無頓着な青年はツイッターなしでは済まない。彼らには自分たちが、エリート支配者のマトリックスにしっかり閉じ込めているのを自覚する能力がないのだ。
ケイトリンが書いているように、「これは、これらの巨大な非常に影響力を持ったソーシャル・メディア企業が、このデジタル時代に、我々全員を公式プロパガンダに追い込んでいるという益々増大しつつある山のような証拠の一つに過ぎない」。
帝国と、それを支配する巨大な政治力を持ったひと握りの集団の本当の権力は、目に見えない彼らの存在にあるとケイトリンは説明している。「公式には、我々は全て、民主的に選ばれた当局に運営される別個の独立国に暮らしていることになっている。非公式には、ソーシャル・メディア独占企業によって公共の言説を操作するため、軍の宣伝担当者が、雇われている、金権政治家と不透明な行政機関の、緩やかな同盟に支配されている、国境を越えた巨大な帝国に、我々は暮らしているのだ。公式の仮面は、話の上でしか存在せず、一方、非公式の現実は、現実に起きているのだ。」
宣伝省たるメディアは、巨大な政治力を持ったひと握りの支配集団を支援して、スパイ活動や殺人計画や令状なしの盗聴や心理作戦や、政府打倒や「内戦」を促進する狙いの機密活動の監督が仕事だったCIA工作員を雇っているとゼロヘッジは報じている。
ジョージ・オーウェルの著書『1984年』では「ビッグ・ブラザー」は、欺瞞を隠し続けなければならなかった。だが無頓着なアメリカでは、闇の国家は統制活動を公然と行うことができるのだ。
Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
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