真実を破壊する技術の出現
2019年6月18日
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Paul Craig Roberts
ゼロヘッジで、タイラー・ダーデンが、現実を偽造する能力が飛躍的に進歩しつつあると報じている。思慮の足りないオタク連中が、本物の現実と、偽造した現実を識別できなくする技術を開発したのだ。
「我々が十分に用意できているとは全く思えない。国民が何が起きつつあるか気付いていると思えない」と下院諜報委員会委員長が言った。彼は合成技術の急速な進歩を論じていたのだ。この新たな人工知能能力が、有能なプログラマーが、何であれ発言する誰の音声でも映像でも作れるようにしたのだ。
この創造物は「deepfakes ディープフェイク」と呼ばれ、どんなに法外だったとしても、事実上、本物と区別できないのだ。
現実が偽りに思われる世界に我々が順応するや否や、偽物が我々の現実となるのだ。
「我々は数で圧倒されています」とUCバークレーのデジタル鑑識専門家が言った。「今ビデオ合成に取り組んでいる人々の数は、ディープフェイクを発見するのに取り組んでいる人々より100倍多いのです。」既にアメリカ人の3分の2が、時事問題の基本的事実を理解する上で、異なる画像や映像が重大な問題になっていると言っている。
虚報の研究者たちは「現実アパシー」が増えると警告している。一体何が本物で、何がニセかを識別するのに余りに大変な努力が必要なため、我々は諦め、本能や人種的偏見や衝動に頼るようになるのだ。指導者連中の欺瞞にどっぷりつかった我々は、何も信じられなくなっているのだ。2隻の石油タンカーは煙が立ちこめ突然炎に包まれた。
タイミング良く、うさんくさいイラン革命防衛隊ボートが不鮮明な映像で出現した。画像はあっという間に地球上の90億の画面に溢れた。それぞれの側が異なる説を語っている。一体誰を信じたら良いのか誰もわからない。我々がそれぞれ最も信じたいと望むことに執着する中、陰謀理論が空白状態を埋めた。
https://www.zerohedge.com/news/2019-06-16/hedge-fund-cio-i-dont-think-public-aware-whats-coming
ハイテク・オタクは、一体なぜ、真実を見つけるのを一層難しくする技術の開発に誇りを感じるのだろう? 真実を知る能力を破壊する方法を作り出す人間として、連中の性格はどこがおかしいのだろう? 生命を絶滅する検知できない物質を、空気中に放出するのと、一体どこが違うのだろう?
この技術の唯一の使い道は警察国家に完全支配を許すことだ。それが今可能なのだ。
誰であれ、その人の口と振るまいで発言し行動する映像を造り、その偽造証拠を、仮想犯罪で、彼らに有罪宜告するのに使うのだ。
真実がなければ、自由は無く、自立した思考は無く、気づきも無い。あるのはマトリックスだけだ。
一体どう迷って、アメリカ大企業や投資家や科学者が真実を破壊する技術を開発する気になっているのだろう? こうした愚かなばか者は我々の本当の敵ではないだろうか?
今、世界中で最も難しいのは真実を究明することだ。それが私が読者のためにしようと試みていることなのだ。当ウェブサイトを信頼されている方々は、サイトを支援するべきだ。このサイトには非常に忠実な支援者がおられ、それがサイトが存在している理由だ。だが支援者より、読者のほうが遥かに多い。それほど多くの読者の、真実に対する無頓着な態度は、真実の存続を推進することにはならない。
Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
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記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2019/06/18/the-advent-of-truth-destroying-technology/
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植草一秀の『知られざる真実』
安倍首相低調さと答弁拒否際だった党首討論
いくら良い質問をしても、真面目に答える意図皆無、ごたくを並べて時間潰しするのが狙いの詐欺師相手では「質疑」になるわけがない。見なくて幸いだった。こういう姑息な手段で政治への興味を失わせ、コアな支持者だけが選挙にゆくように仕組むのが与党戦略だとわかってはいるのだが。
今日のIWJインタビューの話題に納得。
<本日のインタビュー>本日午後6時半より、「米国の対中国・イラン強硬姿勢に追従したら日本の外交と経済は崩壊!? ~岩上安身による軍事ジャーナリスト・田岡俊次氏インタビュー」を冒頭以降は会員限定で配信します!
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