ベネズエラでグアイドが敗北し、ホワイトハウスは陣太鼓を叩き始めた
Moon of Alabama
2019年5月1日
昨日のベネズエラでのクーデター未遂は、トランプ政権の国際的立場を大いに傷つけた。アメリカのベネズエラ傀儡フアン・グアイドとレオポルド・ロペスの権威を失墜させた。連中のもともとの「政権転覆」計画が(再び)失敗したことを認識した後、ホワイトハウスは陣太鼓を叩き始めている。
ああいう計画ではなかった。
3カ月以上前、彼が最初にマドゥロ大統領の権威に挑戦した時から、グアイドを支持していたトランプ政権は、当日事態は明らかに違う展開をすると考えていた。
フアン・グアイドと、彼の師レオポルド・ロペスによる滑稽なクーデターの企てがなぜうまく行くとトランプ政権が信じた理由の公式説明はない。
だがニコラス・マドゥロ大統領政権が罠をしかけたという兆候がある。ベネズエラ政府上層部の数人が彼らがアメリカの手先側に寝返るつもりだと虚偽の約束をしたのだ。彼らは、彼に失敗させるため、クーデター始めるよう、グアイドをだましたのだ。
ワシントン・ポストの要約は誰もが重要人物が寝返ることを期待していたと言っている。
カラカスでの混乱は、計画は進んだが、期待通りに展開しなかった可能性を示している。
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寝返るつもりだというマドゥロ政権幹部による約束は実現せず、次の段階を議論する際、政権はますます懸念しているように見えた。
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火曜日早々、ボルトンは記者団に、トランプが「分刻みで」ベネズエラでの政治的進展を見ていると語っていた。マドゥロを非難し、政治的敵対勢力を受け入れるよう、ボルトンは個々のベネズエラ幹部に異常な公的圧力を加えていた。
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「非常に微妙な瞬間だ」とボルトンが言った。「大統領は穏やかな政権移譲を望んでおり」もし十分な人数の軍と政府の幹部が寝返れば可能だろうと彼が補足していた。
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マドゥロ政権を分裂させる明白な試みで、ウラディミール・パドリノ・ロペス防衛大臣を含めた政府幹部が、グアイドと極秘交渉をしており、マドゥロ打倒支援という「約束をしっかり守る」よう要求したとボルトンは述べた。
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ボルトンは具体的に、ベネズエラ幹部三人、国防大臣と、最高裁判所裁判長と、大統領警備隊指揮官に、グアイドの権力奪取を支援するよう要請したと述べた。
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ある中南米国の幹部が、「過去数週間」、パドリノと他の二人と反政府派の交渉が行われており、彼ら三人がグアイドの権力奪取を許すべく「憲法秩序」を支持して公式に名乗り出れば、今の地位が保障されることになっていたと語った。動きが速い混乱した状況について、匿名を条件に話をしたこの幹部は、交渉に関係していた人々は一体何がまずくなったのか、説明をしていないと述べた。
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火曜日、トランプ政権のベネズエラ特使エリオット・エイブラムスは、記者団に、アメリカは、パドリオが、マドゥロに任命された最高裁判所裁判長と国家警備隊司令官頭とともに、必ずしもグアイドではなくとも、ベネズエラ憲法に対する、彼らの支持を宣言することを期待していたと述べていた。
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反政府派が、計画されたデモに先行して、マドゥロ政権の影響力ある幹部三人と話し合いをしていたと彼は述べた。
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やはり月曜、グアイドのアメリカ大使カルロス・ベッキョは、野党指導部が「マドゥロ側近の一部との会談」をしており「彼らがマドゥロは、もはやどうにもならないことが分かっていると言った。マドゥロは過去の人だ...それが彼らがベネズエラの異なる未来を探求しようと望む理由だと。」
ワシントンの全員が、ベネズエラ政府の重要人物たちが寝返ると信じていた。彼らは寝返らなかった。ウラジミール・パドリーノは、グアイドがクーデターを発表してから、1時間以内に、それを拒絶した。グアイド側は、ベネズエラの防衛大臣や数人の他の当局者や幹部職員にもてあそばれたように思われる。彼らはグアイドを支持すると約束したように見えたが、結局、彼を当惑させる措置をとらせるよう、彼をからかったに過ぎない。
マクラッチー紙の「何がまずかったのか?」という見出しの短い記事がこの解釈を裏付けているようだ。
カラカスのカルロタ空軍基地で、グアイドが夜明け前の演説をした直後、ホセ・オルネラス参謀総長と、影響力があるヘスス・スアレス・チョウリオ司令官が軍蜂起の背後にいたといううわさが広まった。だが直ぐさま、二人はマドゥロに忠誠を誓う拡大する幹部リストに入った。
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出世と生活をマドゥロとベネズエラ統一社会党に負うている軍当局者が、彼を見捨てなかったのは驚くべきではないとワシントンの元アメリカ外交官が匿名を条件に言った。彼は少なくとも10日前に蜂起を呼びかけるグアイドの計画を知っていたと言った。
「私がそれを知っていたのだから全員知っていたのです」と彼は言った。「[マドゥロ]政権はそれが起きるのを知って、用意ができていました。政権は、おそらく政権内の人々が反政府派と話をしていることも、それを承認しているのも知っていたでしょう。」
フアン・グアイドの恩師レオポルド・ロペスに起きたことを見れば、クーデターの完全な失敗は明白だ。2014年、死傷者を出した暴動を指揮したかどで、彼は自宅軟禁されていた。昨日朝、監視役は彼を見逃した。状況は明確ではないが、監視の責任を負う警察本部長は解雇された。ロペスは支持者にミラフロレスの大統領官邸に行くとを約束した。だが彼は東カラカスを出ることができなかった。昨夜ロペスは、妻と娘と一緒にチリ大使館に逃げた。彼らは宿泊施設が気に入らなかったようだ。2時間後、彼らはスペイン大使館に引っ越した。大使館の食事は良いかもしれないが、彼らの快適な大邸宅とは全く違う生活だろう。グアイドを支持した兵士の一部がブラジル大使館に避難した。グアイドはまだ自由だ。
マクラッチー紙はクーデター未遂の帰結にも注目している。
「グアイドの動きは、極めて危険な賭けでもある」[ユーラシアグループのアナリスト、リサ・グレイス-ターゴウ]は書いている。「もしマドゥロが成功裏に反乱を鎮めることができれば、彼が依然軍の強い支持を享受している兆しで、反政府派を意気させるだろう。」
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グアイドは軍の支持を宣言するという危険を冒したが、もし軍が彼を支持しなければ、壊滅的打撃になりかねないと[元海兵隊とアメリカ南方軍の情報アナリストで、フロリダ国際大学ジャック・D・ゴードン公共政策研究所所長を勤めるベネズエラ安全保障専門家ブライアン・フォンセカは]述べている。「今日の動きが失敗に終わるかどうか - それはグアイドの動きの信頼性に何を意味するだろう?」
グアイドと、トランプ政権の彼の支援者は、マドゥロ政府と軍の一部の重要人物がマドゥロを攻撃すると信じこまされた。誰も寝返らなかったので、彼らが開始したクーデターの企ては数時間でばらばらに粉砕された。連中のあらゆる大言壮語は今やぺしゃんこだ。グアイドは信頼性を失った。ワシントンはまだ彼を支援するかもしれないが、おそらく、カラカスには彼を信じる人間は誰も残っていない。
ボルトンとポンペオとエイブラムスと、もちろんドナルド・トランプは連中の強硬姿勢にもかかわらず、単純なクーデターさえ組織できない道化役者であることがばれた。結局、下手な素人芝居と化したものを、連中は公的に多数のツイートやインタビューで支持したのだ。今後10年、外交団はこのエピソードについて冗談を言うに違いない。
Sakerはこう言っている。
帝国は強そうに見えるだけだ。現実には、弱く、混乱していて、どうしてよい分かっておらず、最も重要なことに、1945年以来、一つも重要な戦争に勝てていないにもかかわらず、皆を脅して服従させることができると考えている無能な凶悪犯の悲しい徒党に運営されているのだ。ベネズエラの民意を壊す能力のなさは、この気が遠くなるような弱さの最新の徴候に過ぎない。
クーデターの企てが失敗したことが明白になると、ホワイトハウスは他の連中を非難し始めた。ホワイトハウスは、マドゥロが亡命するのをロシアが思いとどまらせたと主張した。ベネズエラに兵士ではなく、20,000人の医者を派遣しているキューバがベネズエラ軍を支配して蜂起を防いでいるのだと言った。ホワイトハウスは陣太鼓を叩き始めている。
面目を失って、トランプ政権は今日その言説を強化した。
ワシントンはベネズエラの危機に対処する上で「軍事行動」の可能性もあるとマイク・ポンペオ国務長官が発表した。戦争挑発言説を和らげて、平和的選択肢がより望ましいと言った。
「もしベネズエラで民主主義を復活させるのに必要なのであれば、もし究極的に必要とされるのであれば、アメリカは軍事行動を考慮する用意があるか?という質問があるならば、軍事力行使という選択肢があり得ることについて[アメリカ]大統領は一貫しており、はっきりしている」とポンペオはフォックスニュース・インタビューで述べた。
トランプ政権は、心理戦と見なされるものも開始した。
火曜夜、アメリカ連邦航空局(FAA)は、アメリカ航空会社が「増大する政治不安と緊張」を理由に、追って通知があるまで、ベネズエラ領空の7800メートル以下を飛行するのを禁じる命令を出した。
FAA通知は、現在、ベネズエラにるあらゆる航空会社が、個人ジェット機を含め、48時間以内に離陸すべきだと言っている。
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3月、アメリカン航空グループは、ベネズエラが政治不安と不穏状態と戦う状態なので、同社はベネズエラへの便を無期限に停止したと述べていた。
いくつかの他の航空会社も同様に便をキャンセルしている。
スペインの航空会社エア・ヨーロッパは、水曜日のカラカス便をキャンセルしたと言う。便は、以後10日にわたり、ベネズエラでの「最近の進展」の影響を受けるかもしれない。
カラカスに本拠を置く旅行代理店モリナ・ヴィアヘスは、水曜日にマイアミ往復便を停止したと言う。
エステラール航空はアルゼンチンのブエノスアイレスからカラカス行きの水曜の便をキャンセルしたと言う。同社はペルーとチリ行き/からの便は運行していると言う。
こうしたFAA命令は、活発な航空戦が継続していて航空防衛兵器の発射が予想される国にしか出されないものだ。今のところ誰もアメリカがベネズエラに巡航ミサイルを発射したり爆撃したりするとは思っていない。そのようなことは全く正当化不能だ。
それから、もしベネズエラで「大虐殺」が起きたら、ホワイトハウスは一体何をするだろう。偽旗作戦で、もし何百人ものグアイド支援者が、機関銃を振り回す兵隊になぎ倒されたら、アメリカは確実にマドゥロ政府を非難するだろう。アメリカ・メディアと民主党が、政権転覆戦略で、ホワイトハウスと完全に足並みを揃えているので、軍事力行使への反対はないだろう。それで、ベネズエラ政府の目標、主に航空防衛システムに対する「人道」爆撃が正しい対応だと見なされかねない。
何かが企まれているという、一つの(スペイン語から機械翻訳)不吉な兆がある。
アメリカのパトリック・シャナハン国防長官代行は、国家安全保障会議と政府の他省庁と、ベネズエラの状況とメキシコ国境における軍の任務の両方について「より効率的に調整する」ため、5月1日水曜日から始める予定だったヨーロッパ出張をキャンセルした。
「ワシントンDCに留まれば、ベネズエラ状況を、ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)と国務省と一層効率的に調整するのが可能になると判断したため、シャナハン長官は、ヨーロッパには出張しない。」と国防総省が声明で述べた。
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シャナハンはヨーロッパ歴訪でドイツとベルギーとイギリス訪問を予定していた。
何かがたくらまれているというもう一つの兆しは今日のロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣とアメリカのマイク・ポンペオ国務長官の電話会話だ(ロシア語から機械翻訳)。
5月1日、アメリカの攻勢に関し、ロシア連邦のセルゲイ・ラブロフ外務大臣とアメリカのM・ポンペオ国務長官との間で電話会話が行われた。
明らかなアメリカの支持を得て、反政府派が権力を掌握しようと試みる直前のベネズエラ状況が話題だ。ワシントンによる主権国家の内政干渉、指導体制に対する恫喝は、国際法の著しい侵害だと、ロシア側が強調した。攻撃的措置の継続は、極めて重大な結果を伴うことが示された。ベネズエラ国民のみが自らの運命を決定する権利を持っているが、それには政府が長い間呼びかけてきた国のあらゆる政治勢力の対話が必要だ。破壊的な外部からの影響、特に強制的なものは、民主的プロセスとは無関係だ。
国防総省将官は、議論の強化は全く好きではあるまい。連中は彼らの地図を見て、ベネズエラがイラクの面積の二倍で、アフガニスタンより30%以上大きいのに気付くだろう。ベネズエラ軍さえあえて入ろうとしない通ることができないジャングルや山やスラムがある。機能する陸軍と最近ロシア専門家が強化した、かなりまともな航空防衛システムがあるのだ。
トランプがベネズエラに戦争をしかけることを望んでいる可能性は低い。それが簡単なことではなく、再選にとって重大なリスクであるのを彼は多分を知っている。だが、ボルトンやポンペオが、連中の思いどおりにできるように、トランプに一体何を言うかわからないのだ。連中はマドゥロ政府にはめられたばかりだ。彼らがトランプをはめないわけなどあるだろうか?
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70年以上、アメリカ軍植民地状態を継続している劣等では、日本版のステロイド増強グアイドや、傀儡政党、傀儡政府機関、傀儡司法機関、傀儡マスコミ、傀儡学界に至るまで、ベネズエラとは大違いで大活躍。立派な傀儡ファシスト国が完成している。今のテレビと新聞をはその証明。といっても、バラエティー番組も呆導番組も見ていないのだが。
リテラ
新天皇の「お言葉」で「日本国憲法」尊重姿勢が弱まった理由は…背景に安倍首相による取り込みと官邸の圧力澤藤統一郎の憲法日記
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