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2019年4月24日 (水)

悪の勝利

2019年4月17日
Paul Craig Roberts

 今日(4月17日)私はベネズエラで民主的に選出された大統領を「ベネズエラ独裁者マドゥロ」と表現するNPR「ニュース」報道を聞いた。民主的に選出された大統領は、独裁者だと何度も繰り返して、売女マスコミは、ベネズエラに関して何も知らず、「独裁者」として彼らに投げ落とされるまで一度もマドゥロのことを聞いたことがなかったアメリカ国民の膨大な人々の心に、マドゥロのイメージを引き起こすのだ。

 ニコラス・マドゥロ・モロスは、2013年にベネズエラ大統領に選ばれ、2018年に再び選ばれた。以前、彼は副大統領と外務大臣を勤め、2000年、国民議会に選ばれた。彼に対するワシントンの宣伝攻勢や、暴力的な街頭抗議行動や、軍幹部に多額の金をわたして、ベネズエラ軍によるマドゥロ打倒を扇動するワシントンの取り組みにもかかわらず、マドゥロは、国民の圧倒的支持を得ており、軍は彼に反対して行動していない。

 起きているのは、アメリカ石油企業がベネズエラの膨大な石油埋蔵による安定収入の支配を取り戻そうと望んでいるということだ。チャベスのボリバル革命が、マドゥロに継続されて、石油収入は、国から出てゆく代わりに、貧困を減らし、ベネズエラの中に読み書き能力を上げるために使われている。

 マドゥロに対するベネズエラ国内の反対は、伝統的にこの国の略奪で、ワシントンと同盟したエリートによるものだ。これら腐敗したエリートは、CIAの手助けで、一時的にチャベスを打倒したが、国民とベネズエラ軍が彼の解放と大統領職への復帰を確保した。

 ワシントンは中南米で、いかなる改革主義政権政府も受け入れるのを拒否する長い実績がある。改革者は北アメリカが中南米諸国を利用するのに邪魔なの、打倒される。

 ベネズエラ、ボリビア、キューバとニカラグアを例外として、中南米はワシントン属国で成り立っている。近年ワシントンは、ホンジュラス、アルゼンチンとブラジルで改革政府を破壊し、ギャングを支配者にした。

 ネオコン戦争屋のジョン・ボルトン国家安全保障担当領補佐官によれば、ベネズエラと、キューバとニカラグア政府は間もなく打ち倒される。この三国に対して、新たな制裁が課された。狭量さの典型的な表現で、ワシントンはニカラグアのダニエル・オルテガ大統領の息子に対する制裁に目標を定めた. https://www.rt.com/news/456841-bolton-russia-venezuela-threat/

 オルテガは40年間それ以来ニカラグアのリーダーだった。 彼は大統領1985-1990だった、選出されて、2006年から大統領に再選された。

 オルテガは、ワシントンの手先、ニカラグア独裁者ソモーザの敵だった。従って彼と彼の運動はレーガン時代に、イラン・コントラとして知られるネオコン作戦に攻撃された。オルテガは改革者だった。彼の政府は、裕福な支配階級に費用を負担させて、読み書き能力や土地改革や国有化に焦点を当てた。彼は「マルクス・レーニン主義者」とレッテを貼られ、彼の改革は議論の余地ある左翼的政策だとワシントンは中傷しようとした。

 どういうわけかカストロとオルテガは彼らに対するワシントンの陰謀を生き延びた。彼をガンにしたのがCIAだったと思わなければ、チャベスもきわどいところで免れた。カストロもチャベスも亡くなった。オルテガは74歳だ。ワシントンがベネズエラの銀行預金を盗み、国際金融体制からベネズエラを切り離し、イギリスがベネズエラの金を盗んだために、マドゥロは困難に陥っている。これがベネズエラが負債を支払うのを難しくする。

 トランプ政権は民主的に2度選ばれたマドゥロが「違法な」大統領だと烙印を押した。ワシントンはマドゥロの座を進んで奪取しようとする操り人形、フアン・グアイドを見いだして、その操り人形が、現在ベネズエラ大統領だと発表した。欧米の売女マスコミ、あるいはワシントン帝国の属国の誰も、選出された大統領が違法で、ワシントンが選んだ大統領が違法でないのが奇妙なことに気がつかない。

 ロシアと中国は、マドゥロに外交的支持を与えた。両国とも、もしワシントンがベネズエラを掌握すれば失われるはずの、ベネズエラへの大きな投資がある。今日ボルトンは、マドゥロに対するロシアの支持は、国際平和と安全に対する脅威となる挑発だと宣言した。ボルトンは、ロシアは、彼の制裁を、ベネズエラ政府に対する、あらゆる支援提供に対する警告と見なすべきだと述べた。

 マイク・ポンペオ国務長官とペンス副大統領は、中南米における少数の独立政府に対するプロパガンダに連中の大言壮語つけを加えた。アメリカ政府最高官僚が世界の前に立って、これら政府が、アメリカに彼らの国の略奪を許さないというだけの理由で、民主的に選出された政府を公然と打倒するのがアメリカ政府の公式政策だと宣言する時、羞恥心は一体どこにいったのだろう。

 3回か4回も大統領になった選挙で選ばれたニカラグア大統領について「余命いくばくもない」と、ポンペオが一体どうして発表することができて、世界が、アメリカを、隔離し付き合いを避けなければならない、ならず者国家として見ないことなどあり得るだろうか? 選出された政府を、ワシントンが征服することが「ニカラグア国民を自由にする」などとポンペオは一体どうして言えるのだろう?

 アメリカ政府首脳は三国の政府を打倒するつもりだと宣言して、これが「国際平和と安全に対する脅威として見られないのだろうか?」

 ワシントンによる、イラク、リビアとウクライナの政府打倒や、シリア政府打倒未遂で、一体どれだけの平和と安全がもたらされただろう?

 ワシントンはまたしても公然と国際法に違反しているのに、世界の他の国々は何も言うべきことがないのだろうか?

 これを表現するたった一つの方法がある。悪の勝利。

 「血で濁った潮が解き放たれ、いたる所で無垢な典礼が飲み込まれる 最良の人々は全く信念に欠けているが、最悪の連中は強烈な情熱に満ちている。」 - ウィリアム・バトラー・イェイツ

 Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

 ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2019/04/17/the-triumph-of-evil-2/

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 読者の方から、ご紹介した映画『主戦場』をご覧になったというお便りをいただいた。区の選挙、いつも投票していた議員が落選した。ファシスト分派のような人々がかわりに当選しているようだ。

 地元書店を覗くたびに、それも当然かと思う。書店にならんでいるのは、大半がネトウヨ本。まともな本は、ターミナル駅まで買いに行くしかない。党名を変えれば躍進するなどという、蟇の膏のオマジナイ、逆効果はあっても、プラスになるはずがないだろう。そういうことを言っている人々自身、一体どうするのだろ。属国では、一貫して、「ロシアゲート」もどきが強烈に実行されている。今の改元・代替わりも壮大な公式洗脳イベント。『澤藤統一郎の憲法日記』「期待される人間像」に、象徴天皇制歪曲利用の原型を見る。に書かれている通り。

 ところで、今日のIWJガイドにある特別対談、拝見した記憶がない。これは見なければ。

日刊IWJガイド「第二次大戦中の『バンカ島事件』で日本軍がオーストラリア人従軍看護婦を虐殺前に集団で強姦していたことが唯一の生存者の証言で明らかに!/本日と明日午後7時から『特別対談:『1★9★3★7』著者・辺見庸氏×ジャーナリスト・小笠原みどり氏(司会進行:岩上安身)』を再配信!」 2019.4.24日号~No.2414号~(2019.4.24 8時00分)

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
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