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2019年4月 9日 (火)

世界はどこへ向かっているのだろう?

2019年4月3日
Paul Craig Roberts

 2016年から、アメリカは、トランプ大統領がロシアとの関係を正常化するのを阻止するためアメリカ軍安保複合体が作り出したでっちあげ、ロシアゲートという箱の中に封じこめられていた。関係が正常化されれば、軍安保複合体の年間1兆ドルの予算を守るための画策「ロシアの脅威」の価値が減るはずだった。

 民主的でないことが極めて確実な民主党は、彼ら自身の理由でトランプを破滅させようとして、でっちあげを支持し、反トランプ陰謀に売女マスコミを引きずり込んだ。

 ロシア権益をアメリカが支援できるよう、ロシアのプーチン大統領と共謀して、殺人女から当選を横取りしようと企んだトランプはアメリカの裏切り者だという支配体制によるあらゆる主張がマラー報告により嘘だと暴露された今、アメリカ人の注目は何か他の途方もないキャンペーンに自由に向けられる。こうした愚かさの連続がアメリカの評判を破壊している。

 実際、民主党と売女マスコミの最も狂った連中の一部はロシアゲートを手放すことができない。売女マスコミは、下劣な民主党議員が他人の金を使う仕事に戻るのを省いて、犯罪でないことで、トランプが弾劾されると言っている。一人か二人の狂った教授が、マラーは「トランプ隠蔽」の一部で、マラーを捜査する必要があると宣言した。これらの主張は、アメリカが三年間浪費したのを強調するにすぎない。

 一方、他の国々は前進している。例えばロシアはワシントンによる制裁には肯定的な面があることに気がついた。ロシアは経済的にいっそう自給自足になり、欧米に対する原材料輸出業国という箱、アメリカと、アメリカに洗脳されたロシア人経済学者がロシア政府を押し込めていた箱からから抜け出した。

 ロシアに対するワシントンの猛烈な非難と恫喝はアメリカが防御できない、アメリカを二流軍事国に降格させる、新しいロシア兵器システムを産み出した。

 調整後ベースで、中国は現在世界最大の経済で、イランと同様、ワシントンが怒鳴りつけるのを益々無視している。

 ベネズエラさえもが、ワシントンに立ち向かっている。

 世界は、ワシントン自身がそう考えているような大国ではないと結論を出している。

 ワシントンによる準備通貨の役割乱用と、国際法違反が、国際取り引きでのドル離れの動きを推進した。これは多分ワシントンの力にロシアのより良い軍事力よりいっそう重大な脅迫さえだ。

 戦争が、イギリスを倒産させ、帝国を消滅させることが分かっていたので、フランクリン・D・ルーズベルト大統領は第二次世界大戦がうれしかった。アメリカが準備通貨役割を引き継ぐので、アメリカが恩恵を受けるのを、ルーズベルトは理解していた。これが重要な理由は、準備通貨国は、お札を印刷して、請求書を支払えるということだ。それで政府には予算制限がないのだ。

 アメリカほど負債をかかえた国にとって、この役割を失うのは決定的打撃だ。ワシントンが馬鹿げた制裁政策と、国際法軽視の結果として直面するのが、この打撃だ。

 そしてもう一つの強打がある。ローマ帝国が帝国国境を越えた侵略者に敗れたのと全く同様、ワシントン帝国も崩壊しつつある。帝国の最も貴重な部分であるヨーロッパには、今何百万という同化不能な人々が溢れ、ヨーロッパは、もはやヨーロッパ人ではなくなっている。アメリカ大統領はこれまでのところ、アメリカ国境を守ることに無力だった。民主党と売女マスコミは、本当にアメリカ国境のいかなる防衛にも全く反対だ。国境警備を好まない政府が,なぜ毎年、防衛に1兆ドル使うのだろう?

 クリントン政権以来、イスラエルの利益のためにアメリカ外交政策を支配しているアメリカのネオコン・シオニストは、我々がまだ一極世界に住んでいるかのように活動し続けている。何らかの理由で、トランプ大統領の国家安全保障担当補佐官には乏しい情報提供者しかいない。彼は世界を支配しているかのように語るが、ワシントンの哀れなヨーロッパ属国さえ、シリアのゴラン高原というトランプのイスラエルへの贈り物に賛成しなかった。

 道徳的権威について言えば、アフガニスタン、イラク、リビア、ソマリア、シリア、イエメン、ウクライナ、ホンジュラス、そして今のベネズエラの後、全ての道義的権威が欧米から消えた。

 ワシントンは、経済力と軍事力のみならず、民主主義にとって世界を安全にするという、ワシントン・プロパガンダに依拠するソフト・パワーも失いつつある。民主党と売女マスコミが民主主義をくつがえし、選出された大統領を、その座から追いだすため最善を尽くしているが、これはまさに、トランプ政権がベネズエラにしようとしていることで、民主主義はアメリカにおいてさえ安全ではないのだ。

 欧米を人類に対する神の贈り物として描いた嘘と宣伝の全てが、欧米を道徳的に裸にして、ワシントンによる権力の無責任な使用の結果として離れた。

 もはや世界は、欧米を尊敬し模倣するものとは考えていない。そうではなく、世界は欧米を大きな害悪と見ており、マット・タイビの言葉で「巨大な吸血イカが、金の匂いがするあらゆるものの中に、容赦なく血液じょうごを押し込み、人類の顔を覆っている」。

 大きな約束が、約束を託された人々に裏切られたのだ。法律と人々に責任を負う政府は、多文化主義の不和やアイデンティティ政治ではなく、団結した国民を必要とする。あらゆる西欧諸国の土着民族的基盤が「白人至上主義者」として攻撃される中、欧米は文化を共有していない移民から、もはや、その文化を守ることができないのだ。

 土着文化と輸入文化間の緊張は、ハンガリーとEUと、イタリアとEU間の緊張に見ることができる。ハンガリーは、非ヨーロッパ移民の割り当て受け入れを拒否し、EUによる懲罰に直面している。イタリアの政権は、EUと、非ヨーロッパ人移民への反対で団結している左翼と右翼党連合の手中にある。ヨーロッパの状況は、フランスとドイツのような加盟国の政府と同様、EU政府は、先住民より移民側についている。換言すれば、ヨーロッパ政府は、自身の文化に本気で専念していないのだ。これは紛れもなく死んだ文化の兆しだ。

 アメリカには非常に多くの不和があるので、合州国と呼ぶのは言葉の誤用だ。ヒラリー支持者はトランプ支持者を憎んでおり、逆もしかりだ。売女マスコミも大学も反白人だ。

 結束していない国は強くない。従って欧米は世界に対する指導力を失いつつある。

 もちろん、世界の他の国々も同様に不和で苦しんでいる。スンニ派とシーア派は団結できないので、その結果イスラム世界は弱い。アフリカの部族は団結できない。インドとパキスタンはお互いにいがみあっている。アジア人の間には憎しみが存在している。ロシアはそれ自身連邦だ。中国にはイスラム教の州がある。けれども、不和は欧米のものとは異なっている。日本と中国には違いはあるが、日本の国民は同質で、中国でもほぼそうだ。アラブ人はスンニ派かシーア派かにかかわらずアラブ人だ。ロシア連邦は、ほとんど同化された古い帝国の遺物で、最近の移住の結果ではない。

 不和の結果、おそらく、あらゆる指導力を不可能にする。だが多様性と多文化主義への欧米の崩壊は欧米の指導体制が不和に対する弱さで破れたことを確実に意味している。

 待ち受けているのは混沌なのだろうか?

 Paul Craig  Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼 の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

 ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2019/04/03/where-is-the-world-headed-paul-craig-roberts/

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 Information Clearing Houseが回復した。今度はアイスランドにサーバーがあるという。

 映画『朴烈と金子文子』を見た際『ユーリー・ノルシュテイン《外套》をつくる』という映画を知った。うまくというか、不都合というか、『朴烈と金子文子』を見てから、すぐ次回でみられるような時間になってはいない。ソ連崩壊後、長い間、『外套』制作が進展していないというのを聞いていたので、日を変えて見ることにした。アニメーターのノルシュテイン氏、まるで哲学者。ソ連体制の国営アニメ企業で、巧妙に体制賛美をしない芸術映画を作ったアニメーター、資本主義では同じことは続けられない。見ていて胸が痛くなる。資本主義で「ニュース」とされるものの頽廃を考えれば、すぐにわかるだろう。生きるために、主張を体制に合わせて生きる売女マスコミ諸氏に爪の垢を煎じて飲んで頂きたいが無理だろう。テレビ再放送の『平成狸合戦ぽんぽこ』を見て、高校時代、地理の先生につれられて開発中の多摩丘陵見学をしたのを思い出した。社会問題を正面から扱ったアニメだったことに今更ながら感心。

 植草一秀の『知られざる真実』で「やはりプロレス興行だった大阪ダブル選」という記事を拝読して納得していたが、今日の日刊IWJガイドの記事を見ると、連中には本格的計画がありそうだ。属国はどこへ向かっているのだろう?移民法案で、やがて日本人が少数派になるのは確実。

 日刊IWJガイド「自称『私人』の橋下氏がフジテレビ系の番組『とくダネ!』で『公明党壊滅させる』と宣言!? 自民との連立を実現させ改憲に向かうと重大発言!!」 2019.4.9日号~No.2399号~(2019.4.9 8時00分)

 同じ話題で、リテラ記事がすごい。正確にはリテラ記事にある橋下傲慢発言がすごい。維新勝利で橋下徹が傲慢発言連発!「都構想に反対した年配の人がどんどん死んじゃった」「朝日新聞はアンポンタン」

 大阪に親しい知人がいないので、一体なぜけこういう現象がおきるのか、きくことができない。東京の幼なじみはなぜか知らないが、全員自民党と都民ラスト。もう三年年以上、飲み会に行っていない。行けば口論にしかならないので。

 

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