ロシアの軍事専門家、ロシアは戦争の準備をする頃合いだと発言
2019年4月13日
Paul Craig Roberts
誰かロシアのアントン・シルアノフ財務大臣に話をして、彼に現実を把握させるべきだ。RT報道によれば、シルアノフ財務大臣は、モスクワとワシントン間の経済的、政治的な絆を復活させるよう要求したという。
軍安保複合体の年間一兆ドルの予算を正当化するのに十分大きな敵を用意するために、アメリカ軍安保複合体とその子分の議会とメディアによって、アメリカとロシア間の結びつきは意図的に破壊されたのだ。
シルアノフ財務大臣は、ロシアゲートは、トランプ大統領がロシアとの関係を正常化するのを阻止するため以外の一体何の目的だったと思っているのだろう?
軍安保複合体を抑えようとした最後の大統領はジョン・F・ケネディだったが、彼は暗殺された。彼らはトランプに対しては、銃弾の代わりにロシアゲートを使い、それが同じぐらい有効なことが分かった。
ロシア政府幹部が、アメリカのパートナーになるという夢の犠牲者であり続ければ、彼らと、彼らの国は破滅に向かっているのだ。ロシアに対し、ロシア内で、政府やロシア主権を操作するワシントンから資金供給された第五列を、プーチン政府が許容しているのは、ロシア政府がネオコンが一極世界を再確立するつもりだという事実を理解できていないことを示している。
おそらくイーゴリ・コロチェンコがシルアノフ財務相に話をすべきなのだ。コロチェンコはロシアは無為に過ごすのをやめ、戦争のために適切な準備する必要があると言っている。現在のデジタル/熱核の世界では、スターリンにはあったような、ロシアが攻撃から回復して、勝利へと向かうための時間的余裕はないだろう。ロシアは戦争に準備できた状態にする必要があり、特にロシアがすべきなのは「高精度ミサイルの戦略的備蓄を増やすこと」で、それを生産する追加プラントや装置を作り、ロシアのデジタル主権を守り、外部から資金供給された第五列が反ロシア活動をするのを阻止すべく、連邦保安院(ロシアの治安機関)の機能を強化することが必要だとコロチェンコは言っている。https://www.vesti.ru/doc.html?id=3136021&cid=4441
ロシアの弱点は、欧米から資金を得てロシア内でワシントン代理人として活動するマスコミや政治家を政府が許容していることだ。ロシア政府は、欧米にロシアをその一員として受け入れてもらえることを期待して、どれだけ民主的かを示そうとして、ロシア政府は、こうしたワシントン代理人を大目に見ている。
その間も、欧米は終始ロシアの終焉を準備している。
Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
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昨夜は酔ったせいか、F-35洗脳呆導を見てしまった。元パイロットだった幹部が、飛行中、方向感覚をうしなった経験があると、原因は機体の欠陥でないような発言をしていた。役に立つ評論家ばかり。中国とロシアが、必死で残骸を探していること、情報を奪われることの危険を煽っていた。危ない戦闘機で、両国を煽る方が危険で無駄だろうに。見ている自分が恥ずかしくなった。
伊勢神宮参拝呆導の、幼稚園児がお辞儀をする光景で、過去の映像を思い出した。塚本学園で、幼稚園児が教育勅語を暗唱する映像。車列を拝みながら涙を流す女性も多々おられる。大変に申し訳ないが、北朝鮮の熱烈な声援や拍手を連想してしまう。
どのチャンネルも、連日連夜、改元や天皇礼賛奉祝記事だらけ。全く興味がない小生、テレビを消すしかない。皆様あきないのだろうか?
冷静な記事、新聞にはあるのだろうか?ネットを探せばある。
海峡両岸論 第101号 2019.04.15発行 - 安上がりなナショナリズム製造装置 なぜ「改元狂騒曲」に踊るのか -
嗚呼 天皇礼賛一色 ― 権力とメデイアと学者の”Ugly Harmony”
明治維新の近代・10 徳冨蘆花と「謀叛論」 ─なぜ蘆花に「謀叛論」があるのか
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