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2019年3月 3日 (日)

更なる偽旗工作に向かうベネズエラ。アメリカ傀儡のグアイドは裏切られないよう用心したほうが良い

Finian Cunningham
2019年2月26日
RT

 大いに誇大宣伝されたアメリカ・トロイの木馬「支援の週末」は最初の障害でつまずいた。ベネズエラ政府軍は、コロンビアとブラジルからのアメリカ救援輸送隊の意図された挑発を避けた。

 だが、ワシントンの増大する欲求不満が更なる偽旗を招き寄せる。

 ワシントンの「すべての選択肢」犯罪計画を黙認するよう各国の意見を駆り立てるため何か衝撃的なものが必要だ。アメリカ帝国主義の悪魔のような心は「すべての選択肢」が軍事侵略以上のものを意味すると用事深く考えている。最悪の動きだ。

 コロンビアから国境を越え、アメリカの食糧と薬を輸送するとされるトラックの放火は明らかに計画された挑発だった。信用できるビデオ映像と目撃者が、放火が、アメリカに支援された反政府派フアン・グアイド支援者に実行されたことを証明した。

 トラックはベネズエラ国家警備隊が派遣された国境にさえ達しなかった。

 ところが、決して偶然の一致ではなく、月曜日にコロンビアの首都ボゴタで開催されたリマグループ・サミットで、ニコラス・マドゥロ大統領支配下の「残虐な」ベネズエラ軍が、「苦しむ国民」のための不可欠な支援物資を破壊したという嘘をグアイドとマイク・ペンスアメリカ副大統領が、恥知らずにも、まくしたてた。

 隣国からベネズエラへアメリカ支援を送り込むシナリオ丸ごとが、ワシントンにより本当に軍事介入のための口実として意図されていたのは明白だと思われる。マドゥロ大統領政権と同盟するロシアと同様に、カラカス政府は、前もって、このような不測の事態を警告していた。モスクワのシリアでの経験で、軍事攻撃を正当化するために偽旗事件を利用するアメリカ策略に対する多くの貴重な洞察を得たのは確実だ。

 中南米諸国12カ国と、アメリカとカナダのリマグループ・サミットの日程設定は、多数の死傷者数をもたらした週末の援助物資を巡るものや、他の偽旗衝突事件を存分に利用することを意図していた。

 だが挑発は、ペンスとグアイドの政治的パフォーマンスにもかかわらず、計画通りには行かなかった。

 ベネズエラにおけるアメリカの政権転覆目標にとって、もう一つ不都合だったのは、差し当たり、リマグループが軍事的選択に関して結束が乱れたことだ。ペンスとグアイドは、軍事介入を意味する、テーブル上の「すべての選択肢」の要求を強調した。

 だが、アメリカ同盟国のコロンビア、ブラジル、アルゼンチンとパラグアイを含むリマグループは、月曜日、サミット後に、いかなる軍事行動も拒絶するという声明を発表した。彼らは「民主主義への平和な移行」を要求し、ワシントンの願望通り、アメリカに選出された、いかがわしい反対派グアイドを、ベネズエラ「暫定大統領」として認めることに賛成で、依然、従僕の役割を演じている。

 にもかかわらず、地域のワシントン同盟国によるアメリカ軍を使う軍事的選択の拒絶は、マドゥロ政府打倒の勢いをそぐものと見られよう。

 ブラジルのアミウトン・モウロン副大統領副大統領は、インタビューで、ブラジル政府は領土からベネズエラへのアメリカ軍事侵攻を認めないと繰り返し述べた。

 欧州連合も同様、アメリカによるベネズエラに対するいかなる軍事力行使にも反対だと述べた。

 従って、現れつつある状況は、ワシントンの政権転覆計画者を困惑させているのだ。ベネズエラの政治や軍指導部を恐喝して、亡命させようとする制裁圧力は失敗した。散々喧伝されたアメリカ援助物資の見せ物もそうだった。

 前リビア指導者ムアマル・カダフィの血まみれの運命がマドゥロにも起きるかもしれないというフロリダのマルコ・ルビオ上院議員による胸のむかつくような「実際の殺人場面動画」投稿からも、アメリカにおける欲求不満の高まりは明白だ。

 2014年、故ジョン・マケイン上院議員が、ウクライナでクーデターを引き起こすのを手伝う役割を演じたのと同じ形で、ルビオはトランプ政権のため、ベネズエラ政権転覆の一種非公式公使になっている。2011年10月、NATOが支援するジハード戦士によって、残酷にリンチにかけられたカダフィに言及して、マドゥロに死の恫喝を与えたのに加え、ルビオはパナマ前大統領、マニュエル・ノリエガの画像も投稿した。1989年、アメリカ軍が彼の国に爆弾を投下し侵略した後、ノリエガはアメリカ軍に捕らえられた。

 マドゥロに対して公然と政権転覆を主張するルビオや、トランプ大統領を含む他のアメリカ当局幹部の犯罪は、ベネズエラの膨大な石油埋蔵を手に入れることに、ワシントンがどれぐらい熱狂しているかの兆しだ。犯罪に対する羞恥心の片鱗もない。

 策略が失敗しそうに見えだすにつれ、ワシントンによるベネズエラでの政権転覆は一層自暴自棄になっている。

 だから、従僕のリマ・グループやEUや国際連合を、軍事的オプションというアメリカの狙いを受け入れるよう変えるべく、形勢を一変させる出来事を、ワシントンが、ひどく必要としていることが想像できる。

 アントニオ・グテーレス国連事務総長は、アメリカとベネズエラのこう着状態で、非暴力を強く訴えた。このような関与が一方の肩を持つと見られるので、ベネズエラに対するアメリカ援助物資送付に関与するのを国連が断ったのは大きい。

 ボイス・オブ・アメリカは、ワシントンDCにあるシンクタンク、ブルッキングス研究所のベネズエラ専門家ダニー・バハールの意見を引用している。つまり、ワシントンにとって、「マドゥロ体制」に対する圧力作戦での次のステップは「まだそうなっていないが、国際連合を巻き込むことだ」。

 不気味にも、リマ・グループは、フアン・グアイドの命がベネズエラ国家治安機関に、深刻に脅かされている信用できる証拠があると主張する声明を発表した。同様に、ペンスは、マドゥロは、グアイドと彼の家族の安全に対し責任があると考えていると警告した。先月、グアイドは、妻の家族が彼らの家を訪れた役人に威嚇されたと主張したと報じられている。この主張は確認されておらず、ベネズエラ当局は否定しいる。

 今週早々、ボゴタでのサミットに出席するため、グアイドは旅行禁止令を無視した。暴動と社会不安をあおった罪で逮捕される可能性があるので、ベネズエラに戻るかどうか明らかではない。

 実際、ワシントンの作戦はうまくいっているようには見えない。一連の誤算と、愚かな無理のやりすぎのせいで、ベネズエラでの賭けは大失敗になりかねない。

 だが、まさしくその状況ゆえに、これまでの失敗を挽回しようとして、トランプ政権が、窮余の一策に打ってでる可能性がある。

 重要な衝撃的な出来事が必要になるが、それは中南米とヨーロッパの属国連中を、政権転覆策、具体的には軍事的選選択肢に入れるのに同意させるよう計算されたものである可能性がある。ブルッキングス研究所の専門家が「国際連合を引き込むため」と言ったように。なぜなら、これまでのところ、国連安全保障理事会の重要な拒否権保有国ロシアと中国を含め国連メンバーの過半数は、マドゥロ大統領を非合法化し、アメリカに支援される傀儡のグアイドを認めろというワシントンの命令に従っていないのだから。

 このような衝撃的な出来事は一体何を意味するだろう? 誰かが、リマ・グループにグアイドと家族が暗殺される重大な危険があると言っている。グアイドの政党ボルンタード・ポプラール(人民の意志)は暴力的破壊活動への関与が知られていると報じられており、アビー・マーティンや他の人々が報じているようにアメリカCIAともつながっている。

 アメリカの操り人形は簡単にかつぎ上げられると同時に簡単に処分されかねない。世界で最も犯罪的な組織、アメリカ政府と政権転覆の汚いゲームをしているグアイドは、非常にあやうい獲物なのだ。彼は裏切られないよう警戒したほうが良い。

 Finian Cunningham(1963生まれ)は、国際問題について多く書いており、記事は複数言語で刊行されている。彼は北アイルランド、ベルファスト出身で、農芸化学修士で、ジャーナリズムに進むまで、イギリス、ケンブリッジの英国王立化学協会の科学編集者として勤務した。彼は音楽家で作詞作曲家でもある。20年以上、ミラーやアイリッシュ・タイムズやインデペンデント等の大手マスコミ企業で、編集者、著者として働いた。現在は、東アフリカに本拠地を置くフリージャーナリスト。彼のコラムはRT、Sputnik、Strategic Culture FoundationやPress TVなどに掲載されている。

記事原文のurl:https://www.rt.com/op-ed/452490-venezuela-guaido-us-false-flag/

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 昨日のIWJガイドにあった集会中継案内。

 【IWJ・Ch5】13:30頃~「オールジャパン平和と共生『2019政治決戦必勝!総決起集会 ガーベラ革命で共生社会を実現しよう』」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「オールジャパン平和と共生」主催による集会を中継します。同会最高顧問の 鳩山友紀夫氏による基調講演ほか、立憲民主党・川内博史議員、自由党・山本太郎議員らが登壇予定。これまでIWJが報じてきたオールジャパン平和と共生関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%B3%E5%B9%B3%E5%92%8C%E3%81%A8%E5%85%B1%E7%94%9F

 辺野古埋め立てに反対する方々の比率の方が、日本の国政選挙で自民党に投票する人々の率より高い。消費税廃止には大賛成。そして、県民投票は沖縄だけの話題ではないことを知った。市民団体みんなで決める会が、法定必要数を遥かに超える県内有権者11万1743人の署名を集めて、提出、条例制定を直接請求している。本会議での採決は来月15日に行われる見込みだという。再稼動賛成派の村井知事ゆえ、個人的には、危惧しているが、何とか実現して欲しいもの。

 今日の日刊IWJガイドの見出し、大阪異神の暴挙が書かれている。

 日刊IWJガイド・日曜版「大阪府知事と大阪市長が3月8日に同時辞職が確実か!? ダブルスワッピング選挙がなぜ必要!? 住民投票で一度は否決された都構想をなぜ蒸し返すのか!?」 2019.3.3日号~No.2362号~(2019.3.3 8時00分)


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コメント

アメリカが幾ら頑張っても隣国のコロンビアもブラジルも軍事侵攻に反対なので、今回のクーデター騒ぎは失敗の可能性が高まった。
それなら自称暫定大統領の今後の使い道ですが、今回の記事が指摘するように(最後の御奉公で)『ベネズエラ政権側に暗殺された』との筋書きが一番ピッタリです。
グアイドの命は危ないでしょう。もはや風前の灯である。

2015年2月に、プーチンの政敵だと言われていたボリス・ネムツォフ元副首相が、モスクワ中心部で4発銃撃され殺されている。
10年以上前にはイギリス(ブレア政権)の、放射性物質ポロニウムによるリトビネンコ暗殺を『プーチン政権の犯行だ』とマスコミが大宣伝していたが、
そもそも放射能は『食べての直ぐに健康に影響しない。』ので、コーヒーショップで会食した直後に体調を崩しているので『濡れ衣』は明らか。
極寒で有名なロシアの首都モスクワで思春期の青少年でもあるまいし大人のネムツォフ氏55歳は速く自宅に帰りたい。
自宅まで1・5キロも凍結した路面を「夜間の散歩」。 32歳年下のウクライナ人モデル嬢を自宅に呼んだのは政治談議を行う目的でないことだけは確実だが、 幾ら『怪しい』(これは、危ない)とわかっていても美女に『歩く』と言われればネムツォフ氏には嫌でも(危険は承知で)『歩く』以外の選択肢が無かった。
破天荒な言動で有名な落語家の故立川談志師匠は、『男では最後の死ぬ前、「女のオマンコを見て死にたい」と思う奴がいるが その逆の、女で死ぬ前に男のチンポコ見たいと思うものは一人もいない』との名台詞を残している。

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