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2019年1月 2日 (水)

アフガンの行き詰まりから脱出方法はあるのだろうか?

マーティン・バーガー
2018年12月28日
New Eastern Outlook

 アフガニスタンは常に世界的強国にとって特別な興味の対象で、強国はアフガニスタン征服しようとしてきた。だがそれは得意げに話す権利を得るためでなく、中央アジアと南アジアの国々を結ぶ橋頭堡の支配を確保するのが狙いだった。これまで数十年にわたって、主要西欧列強とワシントンが自身の国益を追求することができるよう、彼らの主権を放棄することを好まない地元抵抗グループの間で、アフガニスタンが苦い戦争の現場だったのはこの理由だ。だがこのライバル関係は、地元住民の生活状況を改善したり、アフガニスタンでの平和と安全を保証したりするためには何も寄与せず、代わりにこの誇り高い国が、混迷と混乱の温床に変えられるのを我々は目にしている。この国に最初に侵略して以来のほぼ20年後、アメリカ軍人は、ほぼ世界的に不法占拠力と認知されている。

 「スターズ・アンド・ストライプス」がアメリカ空軍中央司令部(AFCENT)の特別報告書に言及して指摘したように、年頭から10月の終わりまでの間に、アメリカはアフガニスタンに5,982の弾薬を投下した。 この報告は通年のものではないが、記された数はアメリカ軍攻勢の絶頂時、2011年に記録されたおよそ5,400回の年間記録を上回る。

 同じAFCENT報告が、同期間にわたる民間人犠牲者数が、史上最高に達したと述べているのも驚くにあたらない。これは、タリバーンがその作戦数を増やし、欧米寄りの保安部隊に、次々と圧倒的な攻撃を加えている結果だ。報告が、ここ数カ月、アフガン地上部隊が多数の死傷者を出したと述べているのは当然の論理だ。アメリカ軍とNATO軍から地元の部隊が戦闘活動を引き継いだ2015年以来、アフガン軍兵士と地元警官の合計30,000人という、大きな死亡者数をもたらしている。

 つい最近、ブラウン大学が、少なくとも14万人の男性が直接の戦争で生命を失ったと言うアフガン戦争死傷者の評価を公表した。17年の期間にわたり、アフガニスタンで、少なくとも6000人のアメリカ軍人と、いわゆるアメリカ連合軍の1100人の軍人が、ワシントンの雄大な構想を守って、生命を犠牲にした。研究の著者たちは、これはあり得る最も少ない人数の犠牲者数であり、誰にも正確な数はわからないと述べて、例外的な品格を示している。問題をも更に悪くするのは、この残忍な戦争により、精神的、身体的に破壊され、人数をゆがめないために、帰国させられたアメリカ人男性・女性の数についての報告はないことだ。さらに悪いことに、もし非公式情報を信じれば、アフガン民間インフラ全体の破壊のために、心も麻痺するような人数の百万人もが亡くなった。さらに、260万人のアフガン国民が、戦争中に家を追われ、国からの脱出を強いられた。

 これが、アフガニスタンで、延々と続く、アメリカとNATOの軍事駐留が、全くの混乱以外、表現しようがない理由だ。アフガニスタン中で行われているアメリカ空軍の行動に対する抗議が常に増加しつつあり、現地の住民がほぼ同じ状況評価を共有しているように思われる。

 アメリカ史上最長のアフガニスタン戦争は忘れ去られたが、終わってはいない。

 ウイークリー・スタンダード紙が、意味深長な題名の記事を呼び物にするのも不思議ではない。「アフガニスタン戦争は終わっている。 我々は負けた」。論文自身はトランプ政権がアメリカ軍を撤退する計画を表明していたと述べているが、アメリカ外交政策の性質ゆえ実現できないのだ。

 Zero Hedgeが指摘しているように、ワシントンの世界構想の後では、単一中央政府の平和なアフガニスタンは、まずありそうにない。ところがワシントンは、アメリカがアフガニスタンに平和をもたらす上で有用な役割を果たしているのを自慢する幸福を享受しているが、実のところ、アメリカは平和的交渉の進展を阻む唯一の障害だ。

 一方、アメリカに後援されるアフガン政府は、タリバーンや他の反乱グループに急速に負けつつある。アフガニスタン再建特別監察総監による去年の報告書は、政府はアフガニスタン領土の57%以上に対して何の支配的影響もないと述べている。最近のBBCの調査によれば、タリバーン過激派戦士がアフガニスタン領土の70%で自由に活動している。国防総省評価によれば、10年前には、アフガニスタンで活動している過激派闘士は、1万5000人以上はいなかった。現在、この人数は、6万人をこえると考えられている。

 アフガニスタンで本当に采配を振るっているのは現行アフガン政権ではなく、アメリカであることが指摘されている。実際、アメリカはこの地域で多くの戦略上の権益を持っている。これらの利害関係が、アメリカにアフガニスタンに滞在するように強制しているのだ。そのため、アメリカは当然この戦争で荒廃した国に平和をもたらすより、戦略上の広範な権益を維持することにより興味を持つだろう。今のところ、双方が自分自身の好む条件で、話し合いによる解決に達しようとしているので、アメリカに後援されるアフガン政府とタリバーン間の対話プロセスが一種の膠着状態にある。

 Nation誌によれば、アメリカと同盟国は彼らの部隊をアフガニスタンから完全に撤退するため本気で包括的出口戦略を発展させるべきなのだ。実際、この紛争からの外国部隊の完全撤退は、タリバーンや他の反政府グループによる、アフガニスタンでの平和のための主要な前提条件だ。

 だが、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、NATO駐留に対して、今支払っている財政支出と人命上の代償以上に、アフガニスタン撤退の費用が、ずっと高いと強く主張するだろう。これは12月5日、NATO連合の外務大臣とストルテンベルグの会談で明らかにされた。この会談結果についての発言で、アフガニスタン高等平和評議会報道官サイド・イフサン・タヘリは、NATOとパートナーがアフガン政府に、もしアフガニスタンの人々がこの問題に関し、明示的に意志を表明すれば、彼らは兵隊を撤退させる用意があると語ったと述べた。

 だが、Indian Punchlineは、アフガニスタンに関する最近のモスクワの会議で、もしアメリカとロシアが協力して動けば、和平会談が大きく活気づくことに脚光を当てた。すべてトランプ政権がコースを変えて、ロシアの役割を受け入れることに依存すると付け加えている。だがこれは最高レベルのホワイトハウスの政治的決断が必要だ。これまでのところ、現職アメリカ大統領はアフガン戦略推進を国防総省指揮官に委ねている。だが、タリバーンを弱体化させ、平和を求めるようにさせる戦略は全く実行不可能で反生産的だ。

 アフガニスタン安定化は、おそらくアメリカ・ロシア協力で「実行可能な」ものだ。ここには実際、恨みや矛盾や反対がない。アメリカは、アフガニスタンで敗北に対して、ロシアに責任があるとは言うことができない。中央アジアにおける地域安全保障と安定性の利害関係で、アメリカが手助けを欲したところでは、どこでも、いつでもモスクワは援助してきた。簡単に言えば、必要なのはアメリカが固定観念をリセットすることだ。

 それでも今アメリカは、アフガニスタンで、2つの重要なことを認識し始めたようだ。第一に、アメリカは、軍事的手段だけでは、アフガニスタンを支配したり、安定化させたりすることができないのを認識しているように見える。第二に、タリバーンを、彼らとの有意義な対話をすることなしにはアフガニスタンには平和と安定がほとんどあり得ない重要な現実だとみなし始めたのだ。

 先月、年末前に、ドナルド・トランプが、アフガニスタンを訪問する可能性を評価していることに関する無数の報告書があった。だが彼が年内残された数日間に訪問する可能性はありそうもないように思われ、ホワイトハウスがアフガニスタン現地の現実を完全に把握していないことを意味している。それでも、遅かれ早かれ、トランプ政権が、シリアからの撤退がそうであったと同じぐらい、アフガニスタンからのアメリカ軍撤退が差し迫っていることを悟るよう願うばかりだ。

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 この記事を皆様の電子メールリストに転送願いたい。 あなたのブログサイトやインターネット・フォーラムなどに転載願いたい。

マーティン・バーガーはフリージャーナリストと地政学のアナリスト。オンライン誌「New Eastern Outlook」独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2018/12/28/is-there-a-way-out-of-the-afghan-deadlock/

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 「まさに日本が完全属国化する大きな転換点を迎える。傀儡として日々全力を尽くしたい」。小生、ゴルフは大嫌い。外国で一度したきり。二度とすることはない。上司全員、麻雀とゴルフが達者だった。どちらも全くできないサラリーマンの先は見えていた。唯一幸いなことに、海外担当のお客で麻雀やゴルフを楽しむ人は一人もいなかった。お酒が好きな方々は多数いた。彼らには十分付き合えた。女性が好きなお客、小生が接待したのはストリップ劇場まで。その先は同僚に案内してもらった。その同僚も一昨年亡くなった。

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