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2019年1月 6日 (日)

戦争はビジネスと組織犯罪に役立つ:アフガニスタンの数十億ドルのアヘン貿易。アメリカで増大するヘロイン中毒

ミシェル・チョスドフスキー教授
Global Research
2018年12月31日

 アフガニスタンのアヘン経済はアメリカのヘロイン中毒急増に直接影響を与える数十億ドルの活動だ。

 トランプ大統領が発表したアメリカ軍撤退にもかかわらず、アフガンのアヘン貿易は繁栄し続けている。それは、強力な金融・犯罪権益集団のため、アメリカ- NATO占領軍により保護されている。

 2004年、アフガンのヘロイン取り引きは900億ドル規模の推定世界収入をもたらした。この見積もりは(ミシェル・チョスドフスキー、『アメリカの対テロ戦争』第16章、モントリオール 2005年、Global Research刊参照)340,000キログラムの純粋なヘロイン規模の全体供給に対応する(アフガニスタンの3400トンのアヘン生産に対応する)小売り販売に基づいている。

 今日アメリカの小売価格に基づく大まかな見積もりで、世界ヘロイン市場が5000億ドル以上であることを示唆している。この数十億ドルの増加は、小売価格のわずかな値上がりと、世界的なヘロイン取り引きの著しい増加の結果だ。

 最近のもの(国連薬物・犯罪事務所)に基づくアフガニスタン・データ(2017)でアヘン生産は9000トン規模で、処理・精製後の純粋ヘロイン約900,000kgと等しい。

 2001年以来のヘロイン中毒急増で、ヘロイン小売価格は値上がりした。麻薬取り締まり局の諜報情報では、2016年12月、アメリカ市場で、1グラムの純粋ヘロインは、902ドルで売れていた。

 ヘロイン貿易は膨大だ:902ドルで売られている純粋ヘロイン1グラムが(下記の表を参照)1キロで、ほとんど百万ドル(902,000ドル)に等しい。

 2000年-2001年を思い出そう。

2000年、国際連合の支援を得て、タリバーン政権は麻薬絶滅計画を実施し、アメリカ- NATO侵略開始のわずか1週間後の2001年10月12日、国連総会で報告していた。アヘン生産は、94パーセントも減少していたのだ。

 アヘン生産は、2000年の3300トンから、2001年、185トンにまで低下していた。(2001年10月、国連総会における国連薬物・犯罪事務所事務局長による下記発言抜粋を参照)

 アメリカ- NATOが率いた対アフガニスタン戦争は、不正ヘロイン取り引きを復活させるのに役立った

 アフガン政府の麻薬絶滅計画は無効にされた。アフガニスタンに対する2001年の戦争は、数十億ドルの麻薬売買を復活させるのに役立った。同様に、アメリカでのヘロイン中毒急増の要因にもなった。

 アヘン生産は、タリバーン政府による麻薬絶滅プログラムの結果、2001年に90パーセント以上も下落していた。

 アメリカ- NATO軍隊によるアフガニスタン侵略(2001年10月7日)と占領の直後、アヘン生産は歴史的レベルに戻った。

    実際、アヘン耕作の急増は、アメリカが率いた軍事猛攻とタリバン政権崩壊と同時に起きた。2001年10月から12月までに、農民はケシを大規模に植え直し始めた。」 (ミシェル・チョスドフスキー、前掲書を参照。) 

 国連薬物・犯罪事務所によれば、アヘン生産は2017年に9000トンに達し、2001年の50倍に増えた。(下図1参照)

 アメリカのヘロイン中毒

 2001年から、アメリカでのヘロイン使用は20倍以上増加した。グローバルな「ヘロイン供給」の劇的増加が、どのように小売りレベルでの「需要」要因になったかをマスコミは滅多に報じない。

 アメリカ- NATOアフガニスタン侵略前、2001年、アメリカには、189,000人のヘロイン使用者がいた。2012-13年、コロンビア大学公衆衛生メイルマン大学院の研究によれば、アメリカに380万のヘロイン使用者がいた。 2012-2013の数字(下のグラフを参照)から推定して、ヘロイン使用者の数は現在(中毒者と一時的使用者を含め)400万人を超えていると合理的に考えることが可能だ。

 2001年、1,779人のアメリカ人がヘロイン過剰摂取の結果死亡した。2016年までに、ヘロイン中毒の結果死亡したアメリカ人数は15,446人に急増した。(下のグラフ参照)

 「私の政権は覚醒剤汚染と戦うと固く決めている」とドナルド・トランプは言う。

 もしアメリカとNATO同盟国が2001年にアフガニスタンを侵略、占拠していなければ、それらの生命は救われていたはずなのだ。

 彼らが最初にしたのは麻薬絶滅計画を損ない、アヘン経済と麻薬売買を復活させることだった。

情報源:国立薬物乱用研究所

 アヘン生産は(アフガン政府の麻薬絶滅計画後の)2001年と比較して、50倍増加した。 2001年、アヘン栽培地域は、8000ヘクタール(185トンのアヘン)に減っていた。

国連薬物・犯罪事務所によれば、アフガニスタンは(2007)93%の違法「医薬品グレードでないアヘン剤」つまりヘロインを生産していた。


アフガニスタン、ヘルマンド州、マルジャ 4月9日、爆発物除去任務で、ケシ畑を通ってパトロールするオハイオ州ノース・オルムステッド出身、23歳の工兵、マーク・ヒッコク伍長。海兵隊、第1戦車大隊B中隊は、第1戦闘工兵大隊として派兵されているヒッコクのような工兵から基本的な爆発物除去技術を学んでいる。(ジョン・M・マッコール伍長による米海兵隊写真)

 (2018年5月に発表された)国連薬物・犯罪事務所による2017年のアフガニスタン・アヘン調査結果では、アヘンに割り当てられた農場面積が328,000ヘクタール規模で、9,000トンを超えるアヘンを生産していることを確認した。

 更に読む:戦利品:アフガニスタンの数十億ドルのヘロイン貿易

 戦争はビジネスに良い。戦争はヘロイン使用の原動力として貢献した。アフガンのアヘン経済は、儲かる麻薬貿易と不正資金浄化へと流れ込む。

 欧州薬物・薬物依存監視センター(EMCDDA)が概説している通り、アヘン販売とヘロイン生産の概念と数字を2010年、国連薬物・犯罪事務所が修正したことは指摘に値する。

アフガンのアヘン収穫の大部分がヘロインあるいはモルヒネに処理されていないという国連薬物・犯罪事務所推計」(国連薬物・犯罪事務所、2010a).…EU麻薬市場報告:戦略分析、EMCDDA、リスボン、2013年1月 強調は筆者。

 この新しい手法が、アフガンのアヘンの20%までが、非合法ヘロイン市場に向けられていないと証拠なしで、ほのめかし、アフガン麻薬売買の規模と犯罪的性質をわかりにくくした。

 半兆ドル以上

 利益は主にヘロインの国際的卸、小売市場と、ウィーンに本拠地がある国連薬物・犯罪事務所が対処しない話題である欧米金融機関での不正資金浄化過程で獲得される。

 (有力な集団に守られている)ヘロイン市場の世界的貨幣価値は巨大だ。

 推計

 (グラムで売られる)ヘロイン小売価格は、国によって大きく変動し得るが、純粋ヘロインの比率に依存している。これではヘロインの世界貿易貨幣価値を推計する過程は容易ではない。

 記録されている純粋の低いヘロイン小売り販売価格を、純粋ヘロインに対応するドル価値に換算しなければならない。

 通常街頭で売られるものは純粋ヘロインの比率は低い。推計過程では街頭価格を麻薬取り締まり局が、グラム当たり純ヘロイン価格(PPG)と呼ぶものに変換する必要がある。

 1トンのアヘンから、純粋ヘロイン100キロを作り出すことができる。国連薬物・犯罪事務所(2012)によれば、アメリカでは、(純粋度が低いレベルの)ヘロインの小売値段は1グラム172ドル(つまり1キロ、17,200ドル)程度だった。

 純粋ヘロインの推計グラム当たり価格は、しかしながら十分に高い。

 2016年12月、アメリカでの純粋ヘロインのグラム当たり価格(PPG)は麻薬取り締まり局諜報情報によると、902ドル程度だった。1キロ90,200ドルだ。

 ヘロイン価格はイギリスの方が高い

 アフガン・ヘロインのEU市場への入り口であるイギリスで記録されている小売価格(2015年の推計による)は麻薬取り締まり局によってアメリカの市場のために推計されるものより十分に高い。

「輸入された1キロの[ヘロイン]は街頭で25%純度で1回分10ポンドで売れる、16,000件分の用原料になるので、収入は[1キロ]160,000ポンドに押しあげられる。(「ガーディアン」、2015年12月20日)

 アフガニスタンのグローバル・ヘロイン市場の貨幣価値の大まかな推計

 国連薬物・犯罪事務所によれば、(合計9000-9300トンから)7600-7900トンのアヘンがヘロイン生産と輸出用に入手可能だった。国連薬物・犯罪事務所によれば、アヘンのおよそ半分がアフガニスタンでヘロインに加工されている。

 ヘロインの世界的貨幣価値はおおざっぱに、902,0001キログラムの純粋ヘロインのアメリカ価格と同等のPPG測定を使って推計することができる。(2016年12月、麻薬取り締まり局)と(国連薬物・犯罪事務所に見積もられた)純粋ヘロインの生産数値は790,000キロ(以下)。

 純粋ヘロイン(麻薬取り締まり局)のアメリカ小売価格に匹敵する金額を使ったアフガン・ヘロイン貿易により生み出される世界貨幣価値(2017)は712,580,000,000ドル(7125.8億ドル)で、アメリカ防衛予算と等しい規模の金額だ。

 これは7900トン(2017年)(上記の恣意的で疑わしい国連薬物・犯罪事務所の方法論が勧める)「少なめの値」を採用して行った控え目な推計だ。

 もしアヘン総生産量計算を、9000トンを超える(2017)ものを基本にすれば、ヘロイン市場の世界的貨幣価値は8000億ドルを超えるだろう。この推計が、もっぱらアメリカの純粋ヘロイン価格(麻薬取り締まり局)に基づいていることにも言及すべきだ。

 2018年8月、トランプ大統領は、アフガン・ヘロイン市場の推定世界貨幣価値をわずか数百万ドル超える「7170億ドルの最大[防衛]予算を認可する」2019年国防許諾法令に署名した。

 ヘロイン市場の世界的貨幣価値は、アメリカ防衛予算と同規模だ。

 国防総省や、1970年代末、アフガニスタンで、このアヘン経済を開始したCIAは言うまでもなく、この数十億ドル産業を守るのに熱心だ。アフガンの麻薬売買の代金は、当初、ソ連アフガニスタン戦争で戦うアルカイダ聖戦戦士傭兵募集用の資金調達に使われた。

 この記事の初出はGlobal Research。Copyright © Prof Michel Chossudovsky, Global Research, 2018

記事原文のurl:https://www.globalresearch.ca/war-is-good-for-business-and-organized-crime-afghanistans-multibillion-dollar-opium-trade-rising-heroin-addiction-in-the-us/5664319

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 岩波書店の月刊誌『世界』2019年1月号で「麻薬現代史」連載が始まった。筆者は元国連薬物・犯罪事務所(UNODC)東アジア・ 太平洋地域センター代表。

 地元神社に行ってみた。長い行列に並ばず、社殿に貼ってあるものを全て確認した。問題のビラはなかった。そのうち参拝しようかと思う。一方、驚きのニュース。両親が大昔に参拝し、有名な餅をかってきてくれたのはまた別か?

 日刊IWJガイド・日曜版「枝野幸男代表、福山哲郎幹事長、蓮舫副代表ら立憲民主党幹部がそろって伊勢神宮へ集団参拝!! 党の公式ツイッターが悪びれずに公にする無神経さに支持者が猛反発!」2019.1.6日号~No.2306号~(2019.1.6 8時00分)

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コメント

いつも翻訳有難うございます。
基本的に石油をめぐって戦争をしているアメリカが、アフガンに長期駐留している理由がよくわかりました。
いやー、本当にマトリックスに住んでいるのを実感します。

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