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2019年1月23日 (水)

アフガン反政府派を勝たせているアメリカ司令部の不統一

Moon of Alabama
2019年1月21日

 対アフガニスタンのアメリカ戦争は失敗し続けている。指揮の不統一と政治的先見の明の欠如がアメリカが戦争に負けることを保証している。

 過去数カ月間、ずっとアフガニスタンの「穏健反政府派」がアメリカが支援する政府軍に対して大いに前進した。

    • 先週、軍装備品を積んだ約40台のトラック車列が待ち伏せで襲われ、破壊された(写真、ビデオ)。この事件はソ連がアフガニスタンから撤退して以来最大だった。
    • 同じく先週、大きい爆弾が、カブールの要塞化された国際居住区内の保全ビルに命中した。少なくとも5人が死亡し、約100人が負傷した。
    • 日曜日、自動車爆弾がロガー州知事の車列にあたった。彼のボディー・ガード8人が攻撃で死んだ。

 今日早く、アフガニスタンのCIA支部、国家保安局の軍訓練センターに対する襲撃で、約200人の兵士を殺害した。攻撃した反政府派はアメリカが製造した装甲ハンビーを構内に運転して突っ込むのに使い、爆発させた。それに続き歩兵部隊が、生存者を追跡し、撃ちまくった。



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 辺ぴな保全部隊や警察検問所に対する多くの成功した襲撃は、もはや欧米マスコミでは報じられない。アフガン政府は犠牲者数の明記を停止した。

 アフガニスタンに対するアメリカ外交政策思考は今までと比べ同じぐらい無能だ。外交評議会CFRの長が、何をしてはいけなかに関して苦悩しているのをご覧願いたい。

リチャード・N・ハース@ RichardHaass - 2019年1月14日 utc 13時36分、戦争に勝つことも、永続的な平和を交渉することも、アフガニスタンでは現実的な選択肢ではない。とは言え、我々がシリアでしようとしているように、ただ撤退するのは誤りだろう。我々に必要なのは、制約がない手頃な負けない戦略だ

 負けない戦略とは一体何だろう? 特に、何度かの大規模アメリカ兵増派にもかかわらず、地上の状況が何年もの間、一層悪化している時に。

 アフガニスタンでのソ連戦争は9年続いた。だがそれは主に安定した政府を築くことに成功しており、ソ連はかなり有能なアフガン軍を残していった。3年後ロシアはアフガン政府への金銭援助を終わらせた。ただそれだけがゲリラに国を破壊する好機を与えた。

 18年後、アフガニスタンでアメリカ軍は、まだ有能な現地軍を作り、訓練することができていないように思われる。

 アフガン空軍に使われた80億ドルは、アメリカ請負業者が戦闘機を飛ばせておくのをあてにするほとんど無能な勢力を生んだだけだ。これは理不尽な決定の結果だ。

アメリカ製UH-60ブラックホークのために、アフガン軍の古いながらも役立つ装置ロシア製のMi-17ヘリコプタを段階的に排除する決定を、航空専門家は批判していた。

役将軍ミシェルは、ブラックホークより多くの兵隊と補給品を運ぶことができ、飛行させるのが複雑ではないので、Mi-17はアフガニスタンにとって「完ぺきなヘリコプター」だったと言った。

「率直になろう」と彼は切り換えについて言った。「それは主に政治的理由でされた。」

アメリカ軍はそれ自身のイメージでアフガン軍を構築した。

空軍が長年提供することが可能ではない可能性がある空軍力に大きく依存するアフガン軍を、アメリカ人教官が築いたのだと、アフガニスタン復興特別監察官のジョン・F・ソプコが言った。

 ベトナム戦争以来、地元のゲリラとの戦いに無能なアメリカ軍が、その戦闘方法がアフガニスタン軍隊に適していると信じた理由は説明がつかない。もしタリバーンが空軍なしで勝つことに成功するなら、アフガン軍に、なぜ空軍が必要なのだろう?

 唯一「効果的な」アフガン部隊は、一般住民に対する最悪の残虐行為で知られているCIAが管轄する旅団だ。

カーンが質問するのを追い払われた時、彼は家が炎につつまれるのを見た。家の中には、彼の2人の兄弟と、頭を3回撃たれた義理の姉妹ハンザリの遺体があった。家に急いで行った村人は焼け焦げた寝室の角で、3歳の娘マリーナの焼けた死体を見つけた。

3月の夜、ナーディル・シャー・コット地区で、家族の家を急襲した男たちはアメリカ軍の平行任務で、CIAに訓練され、監督されているが、交戦規則がずっと緩いアフガン突撃部隊メンバーだった。

 12月31日に発表された報道は、不幸にも、多くのこのような例を含んでいる。ケイト・クラークがより最近の事件について付け加えている。

パクティヤー州ズルマト郡のスルカイ村で行われた攻撃の生存者が、3人の大学生と隣人を含め、彼の家族の男性5人が、どのように、手短に処刑されたか、アフガン武装集団に同行していた制服を着たアメリカ人に、彼がどのように尋問されたかをAANに語った。パクティヤー州知事の報道官は、同様に「外国の兵隊」が作戦(アメリカ軍報道官はアメリカ軍は関係していなかったと言った)に関係していたことを確認した。

 アメリカ軍と外交官とアフガン軍が国民をアフガニスタン人と仲良くなろうとする一方、これらCIA代理軍は国民を遠ざけ続ける。彼らはタリバーンに新兵を補給しているのだ

この部隊は、同様に、アフガンの一般人を守るよう意図された戦場での交戦規則に拘束されない状態で活動する内密作戦で、ほとんどお咎めなしで、夜襲し、拷問し、殺害して、アフガニスタンの各機関を強化しようという、より広範なアメリカの努力に悪影響を及ぼしていると、一部のアフガンとアメリカの当局者は語っている。

こうした乱用が、人々を積極的にタリバーン側に押しやっていると当局者は言う。

 国家保安局構内への今日の大規模攻撃がCIA管轄の軍隊に命中する可能性はありそうだ。

2012年から、突撃部隊の多くが公式にアフガン諜報機関支配下に置かれた。だがアフガニスタン人幹部や国際公務員は、ホースト州とナンガルハール州で最も効果的な2つの冷酷な軍隊は、主にCIAが支援していると言う。

 軍隊化したCIAの代理兵力と、アメリカ軍に訓練された軍隊間のこの対立は、アメリカが行った最近の全ての戦争でおきた。イラクでは、CIAが資金援助するシーア派部隊が国防総省が資金援助するスンニ派民兵と衝突した。シリアでは、このCIAが訓練した「反政府派」が、アメリカ軍が訓練した「反政府派」を銃撃することになり、逆も起きた。アフガニスタンでCIA管理下のならずもの部隊は、およそ3.000から10,000人だ。それが、アフガン軍が守ろうとしている同じ国民を遠ざけているのだ.

 指揮の団結は、軍事行動成功のための重要条件だ。CIAが一方向に進むのに、軍は別の方向で働くので、アフガニスタンでの作戦は失敗し続けている。

 類似の分裂がアフガニスタンの政治分野でも見ることができる。CIAはアフガン政治家に賄賂を使うことで悪名が高く、他方、軍は反汚職キャンペーンを開始している。このような競い合う勢力に据えられた政治体制は持続不可能だ。

 最近のアフガン選挙は、トップ候補者が、パシュトゥン人のアシュラフ・ガニーと、タジク人のアブドラ・アブドラという状態で、選挙違反でそこなわれた。不確実な結果のため、アメリカが、ガニーを大統領にして、アブドラを「行政長官(首相)」にして、結果を捏造するように仕向けた。両人とも今年遅くに行われるはずの選挙で、再びお互い競争をしている。彼らはアフガニスタンの全ての選挙がそうであるのと同じように不正だろう。結果の紛争が民族集団間の新たな衝突をもたらす可能性が高い。

 来るべきこの紛争は、アフガン国家を更に弱めるだろう。それを防ぐために何もなされないのは一体なぜだろう?

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2019/01/disunity-of-us-commmand-lets-afghan-rebels-win-the-war.html#more

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 竹中教授を学内で批判した4年の学生に東洋大学が「退学警告」という記事を見た。
本当だろうか?逆ならわかる。ネオコンを教授扱いするのはカルト。盗用。

 そして、「権力の犬となる民間企業を許さない」には驚いた。というか、予想していた。連中が運用する図書館、権力の走狗そのものだろう。痴の館。アメリカで9/11の後、愛国者法で、書店から特定の本を購入した人物、図書館で読んだ人物は、本人に通知することなく、捜査機関に情報を流されることになっている。属国は、法律もなしに、同じ状態。

ポイントカード最大手のひとつであるTカードを展開する企業が、氏名や電話番号といった会員情報のほか、購入履歴やレンタルビデオのタイトルなどを、裁判所の令状なしに捜査当局へ提供していたことが発覚した。

 興亡の世界史 人類はどこに行くのか 第六章 中近世移行期の中華世界と日本 (京都大学名誉教授 朝尾直弘氏の文章)に非常に気になる部分があった。337-338ページ

他方、「きりしたん国」の宣教師とその世俗の保護者たちは、広大な大陸の豊かな物産を支配するのに自分たちだけでは無理だと判断していた。彼らの目に映ったのは、痩せた国土だが戦いに強く、東南アジアで傭兵として活動することの多かった日本の兵士=下級武士たちであった。かれらに現地人を指揮させて大陸の植民地化を図ろう。いわば牧羊犬の役割を与えよう。その可能性について検討する価値はある、と宣教師の一部では語られていた。日清・日露戦争から第一次世界大戦頃までの歴史を振り返ると、この戦略が生きていたかのように思える事態がいくつかみえる。射程は近代にまで達していたか。

 射程は現在にまで達している。傀儡政権による憲法破壊の取り組みは、再び宗主国の傭兵として、中国なり、朝鮮なり、中近東なり、アフリカで、日本軍に、侵略戦争で、いいように利用される、いわば牧羊犬の役割を与えようとするものだ。あるいは不沈空母として、国丸ごと、宗主国の前線としてささげる暴挙のため。狂った大学も、違法な情報漏洩も目的はただ一つ。勤労統計詐欺で見るように、属国支配組織は腐敗の極みにあるが、大本営、亡国政策では一致していて、野党には負けそうにない。

 日刊IWJガイド「毎月勤労統計問題には『組織的隠隠蔽』はない!? 処分は全員大甘! 」2019.1.23日号~No.2323号~(2019.1.23 8時00分)

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