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2019年1月27日 (日)

例外主義を実行する例外的な国

2019年1月25日
Paul Craig Roberts

 ワシントンはベネズエラ大統領を選んだ。民主党と売女マスコミがマドゥロにしていることを、トランプはブラックユーモアと思っているだろうか。

 大統領が多数派の先住民を代表する、つまりスペイン系ではないラテンアメリカ諸国政府は、これまで、ごくわずかだ。ベネズエラのチャベスは、おそらく最も長く続いた先住民指導者だった。彼の後継者マドゥロも同様、先住民だ。

 先住民のラテンアメリカ指導者は、アメリカ企業と投資ではなく、自国民の代表を務める改革者である傾向があるので、ワシントンは許容しない。従って、ラテンアメリカ有権者が、自分たちを優先する指導者を選ぶと、ワシントンは、その指導者を打倒する。これが、アメリカ/ラテンアメリカ関係の歴史だ。

 21世紀だけでも、ワシントンは、ホンジュラス、アルゼンチン、ブラジルとベネズエラで、選挙で選ばれた大統領を打倒し、ジュリアン・アサンジに政治亡命を認めたエクアドルの独立を覆した。ベネズエラのチャベスに対するスペイン系エリートと協力したワシントン・クーデターは当初成功した。チャベスは監禁されたが、彼が殺される前に、ベネズエラ国民と軍が彼の釈放を強いた。

 チャベスは、彼が反逆的なスペイン系エリートに対抗して行動する力に欠けていたためか、寛大さを見せると決めためか、彼の命とベネズエラの主権に対するクーデターに参加した責任者連中を拘束しなかった。ワシントン工作員、スペイン系エリートは逮捕されずに、マスコミと経済の支配を維持した。ベネズエラは膨大な石油収入があるが、それは政府の予算に入らず、通貨価値を維持しない。私は誰がベネズエラ石油を支配しているか知らないが、収入が盗まれているように思える。スペイン系エリートが、先住民が石油産業を支配するのを許すことはありそうもないように思われ、多分、石油収入は、ワシントンと、反マドゥロ政党の資金になっている。もしマドゥロ政権が収入を盗んでいるなら、政府は自殺をしているのだ。

 だから、ワシントンとベネズエラ人臣下連中はマドゥロに対し自由に行動できるのだ。欧米マスコミの売女連中は、の、ワシントンが独裁者と呼ぶ、選挙で選ばれた大統領マドゥロのワシントンによる悪魔化のために働いた。マドゥロが再選された選挙で、ワシントンは、伝統的なベネズエラ寡頭勢力に、選挙をボイコットするよう指示した。それで、ワシントンがマドゥロが合法的に選出されていないと主張することが可能になった。

 もちろん、ワシントンとスペイン系家臣連中に選挙に勝てる可能性があれば、彼らは選挙をボイコットしなかったはずなのは確実だ。だがアメリカ・マスコミを構成する売女連中は品格など皆無なので、ベネズエラ国民が、ワシントンのスペイン系家臣より、マドゥロの方が好きだという事実を平気で見て見ぬふりができるのだ。

 ワシントンは制裁と経済的懲罰を駆使して、何年もベネズエラを不安定化し、政権を打倒して、ワシントンの代理人を大統領に就任させようとしてきた。この政策はベネズエラ国民を残酷に苦しめたが、それにもかかわらず彼らは先住民の指導力に執着した。先日ワシントンは軍事クーデターを組織したが、ほとんど参加せず、容易に鎮圧された。

 これらの作戦で敗北して、ワシントンは、マドゥロはベネズエラ大統領ではなく、議会にいるワシントン工作員を大統領として認めるとトランプとペンスに宣言させた。ペンスは、新たに任命された大統領に、マドゥロ政権を打倒するよう呼びかけ、もし彼がワシントンが指名した大統領に反対する行動をとったら侵略するとマドゥロを恫喝した。

 マドゥロの対応は、何年も遅ればせながら、全てのアメリカ外交官にベネズエラから退去する命令だった。ワシントンはマドゥロ政権を正当と認めていないので、マドゥロには彼らを追放する権限がないと答えた。アメリカ外交官は居座り、マドゥロに対する陰謀を継続するだろう。

 ベネズエラ国民ではなく、ワシントンがベネズエラ大統領を選び、ベネズエラ政府による外交関係断絶を受け入れるのを拒否する状況となっている。

 私がこれを書いている時点で、カナダとヨーロッパのワシントン属国が同様に、合法的的に選出されたベネズエラ政権の承認を撤回し、代わりに選挙によって選出されたわけではない、ワシントンが選んだ、アメリカ大企業と投資機関の代理人を認めるに方向に動いている兆候がある。

 これは欧米にとって何を意味しているのだろう? 欧米は自らを、品格、人権、民主主義、真理と善の本拠地と見なしている。だが実際は、欧米はベネズエラ国民の自決に対するワシントンによる弾圧を支持すると固く決めているのだ。

 ワシントンがベネズエラにしていることは、ロシアのだまされやすい大西洋統合主義者や、親欧米派のだまされやすい中国青年にとって良い教訓だ。中国のGlobal Times(環球時報)はこう書いている。"長年アメリカは、世界に対するアメリカの干渉と覇権を合法化すべく、国際法をアメリカの地政学的権益と価値観で置き換えるのに熱心だ。https://www.zerohedge.com/news/2019-01-24/china-joins-russia-slamming-us-interference-venezuela

 プーチンはマドゥロ政権の正当性に対する支持を表明し、ベネズエラ国内の政治的危機は「国外から引き起こされた」と述べた。http://www.globaltimes.cn/content/1136984.shtml

 明日ワシントンは、ウラジーミル・プーチンではなく、アレクセイ・ナワリヌイがロシア大統領だとアメリカは決定したと発表するのだろうか? ワシントンは、一党で構成される習政権は違法ゆえ、もはや習近平を中国主席と考えておらず、アメリカは彼を蔡英文で置き換えたと発表するのだろうか?

 他の国々は、一体いつまで、ワシントンの違法行為と侵略に耐えるのだろう?

 アメリカ人は、一体いつまで、ワシントンが彼らの上に積み上げる不名誉に耐えるのだろう?

 Paul Craig  Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼 の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

 ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2019/01/25/the-exceptional-nation-asserts-its-exceptionalism/

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 植草一秀の『知られざる真実』の24日記事は「必見第280回UIチャンネル鳩山・玉城・呉屋・屋良討論」。これから拝見する。

鳩山友紀夫元首相が理事長を務める東アジア共同体研究所が毎週動画を配信されている。

1月21日放送された第280回UIチャンネルはすべての主権者必見のものである。

玉城デニー県知事・金秀グループの呉屋守将会長・屋良朝博さんが鳩山友紀夫と議論
https://www.youtube.com/watch?v=WkoHpNb2CnU

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