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2018年12月21日 (金)

アメリカの対中国山賊行為でトルドーがグルーピーを演じたため高い代償を支払うカナダ

Finian CUNNINGHAM
2018年12月16日
Strategic Culture Foundation

 カナダのジャスティン・トルドー首相と彼の政権の政治的抜け目なさについて疑わなくてはならない。通信企業幹部逮捕に対する中国の猛烈な報復はカナダの国益に厳しい損害を与えるだろう。

 トルドーがアメリカの要求にご機嫌を取ったことは、既にカナダ経済と国際的イメージに非常に酷く跳ね返っている。

 中国の巨大通信企業ファーウェイの最高財務担当役員孟晩舟を、ワシントンのために、カナダが逮捕したのは、政治的、報復的に行動するアメリカの露骨な例に思われる。もしアメリカが山賊のように振る舞っていると見るなら、カナダ人はそのおべっか使いだ。

 12月1日、バンクーバーで商用航空機に乗っていた際、孟はカナダ連邦警察により拘留された。彼女は伝えられるところによれば手錠をかけられ、中国政府やメディアや大衆に衝撃を与える屈辱的な形で引き回された。

 企業幹部は、740万ドルの保釈金で釈放され、更なる法律上の手続きを待っている。彼女は、足首に電子タグを付け、事実上の自宅拘禁でカナダに留め置かれている。

 踏んだり蹴ったりで、孟が何のために起訴されているか明確ではない。アメリカ当局は、彼女がテヘランと通信ビジネスを行うことで、イランに対するアメリカ制裁を破った罪があると主張した。カナダはアメリカの要請で孟を逮捕したと推測される。だがこれまでのところ、アメリカの犯人引き渡し令状は提出されていない。それに数カ月要する可能性がある。その間、中国人女性実業家は自由が否定され、外出禁止の下で暮らすだろう。

 カナダの法律専門家クリストファー・ブラックは孟の拘留には法律的論拠がないと言う。イランに対するアメリカ制裁の問題は無関係で、国際法上、根拠がない。それは単にアメリカが、彼らの疑わしい国内法令を第三者に適用しているに過ぎない。ブラックは、オタワと北京が彼ら自身別個に双方の外交関係を持っているので、カナダが、特にその領土で、イランに関して、アメリカ法律を施行する義務は皆無だと強く主張する。

 いずれにせよ、本当の問題は、アメリカが法律上の仕組みを、商業上のライバルを恫喝し、たたきのめすために使っていることだ。今や何カ月も、ワシントンは、戦略的分野で、中国の通信機ライバルを、商業の競争相手として標的にしていることを明確にしている。アメリカは中国について「スパイ行為」と、アメリカの国家安全保障に「潜入する」ために通信を使っていると主張するのは、汚い手段によって、これら商売上のライバルに悪影響を及ぼすための、いんちきのプロパガンダ策略だ。

 それは「もしそれが中国との貿易交渉に役立つなら」、孟事件で彼は「個人的に介入する」つもりで、ファーウェイ経営者が交渉の切り札のようにちらつかされていると言った、今週ロイターのドナルド・トランプ合衆国大統領のあからさまなコメントから明らかだと思われる。アメリカは、本当に彼女に対する法的根拠がないことの、トランプによる暗黙の自認だった。

 カナダのクリスティア・フリーランド外務大臣は被害防止モードに入り、トランプの凶悪犯風のコメントに続いた。彼女は事件は「政治問題化する」べきではなく、法律上の訴訟手続きは不法に変更されるべきではないと言った。何と皮肉なことだろう?

 問題全体まさに最初から政治問題化していたのだ。孟逮捕、あるいはクリストファー・ブラックがそう呼ぶよう「人質拘束」は、イラン制裁について、商売上の理由で、ワシントンの中国に対する法律上の口実の下、いやがらせする狙いて動かされている。

 トランプが「孟を自由にするのを助ける」という彼の身勝手なご都合主義を明らかにした際、カナダ人は自分たちが、アメリカの山賊行為のおべっか使いである正体をあばかれたことを悟った。それが、フリーランドが、素早く、法律上の誠実さという見せかけを採用せざるを得なかった理由だ。

 カナダのジャスティン・トルドー首相は、孟拘留というアメリカの要請を知らなかったと主張した。トルドーはまがいものだ。中国企業幹部に対するこのような人目を引く人権侵害のために、オタワは、アメリカに概要を完全に説明されていたに違いない。法律専門家のクリストファー・ブラックは、トルドーは孟を拉致する差し迫った陰謀について知っていて、彼自らそれに署名承諾したに違いないと考えている。

 トルドーと彼の政権が、アメリカによるこの暴行で、卑劣な役割を担うことで、一体何を得るつもりだったのかは明確からほど遠い。多分今年6月のG7サミットで、口頭で「弱く、不正直だ」とトランプに打ちのめされた後、中国に対する彼らの汚い行為で、寝返って、アメリカの良い子犬になるのが最良だとトルドーは決めたのだ。

 だが、ワシントンに対するこのようないかがわしいサービスに対し、カナダが本当に非常に重い代償を支払うだろうことは既に表面化している。北京はワシントンとオタワ両方に報復すると警告した。反動のひどい被害を、受けやすいのはオタワだ。

 今週、二人のカナダ国民、一人は元外交官がスパイ行為のかどで中国で拘留された。

 カナダ人経営評論家は、北京はオタワに厳しい経済罰則を科することができると警告している。激怒する中国大衆がカナダ輸出品をボイコットし始め、中国に対するデリケートなカナダ投資が、北京に阻止される危険がある。オタワと北京間で交渉されていた自由貿易協定は、今暗礁に乗り上げているように見える。

 もしトルドー政権が、方向を変えるべく北京から加えられている非常に厳しい経済的圧力に屈服し、孟晩舟を即時解放するという中国要求に従えば、オタワは痛ましい、勇気がないワシントンの従僕のように見えるだろう。リベラルな独立国家というカナダの評判はずたずたになるだろう。それでも中国人がトルドーの裏切りを忘れることはありそうにない。

 喜劇的皮肉で、この見苦しい冒険談には、うんざりさせるような個人的側面がある。

 1970年代、トルドーの母親マーガレットが、彼の父親、当時の首相ピエール・トルドーからの離婚を目指して進む30代の名士だった頃、彼女はナイトクラブでの無分別な振る舞いで、しばしばゴシップ媒体のタネになった。ローリングストーンズのギタリスト、キース・リチャーズは自叙伝で、マーガレット・トルドーは、バンドのグルーピーで、ミック・ジャガーとロニー・ウッドと情事にふけっていたと主張している。彼女のきわどい脱線行為と、品が悪いライフスタイルは多くのカナダ人を恥ずかしがらせた。

 哀れなマーガレット・トルドーは後に、離婚し、面目を失い、財政的に破綻し、暴露本を書きまくって、どうにか生計を立てた。

 彼女の長男ジャスティンは、ワシントン山賊行為のグルーピーであることで、同様に、彼と彼の国の評判を落とすことになっている。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2018/12/16/canada-pay-heavy-price-for-trudeau-groupie-role-in-us-banditry-against-china.html

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 昨日、恒例のプーチン大統領マラソン会見がおこなわれた。ほんの一瞬しかみていない。英語同時通訳つきだった。領土問題に関する発言もあったようだ。クレムリンの公式英文書き起こしは、こちらにある。あやつり人形の空虚な属国売国奴演説は決して聞かない。この記事の結論そのままなので。

 彼女の長男は、ワシントン山賊行為のグルーピーであることで、彼と彼の国の評判を落とすことになっている。

福祉は放置し、戦闘機を爆買いする世界最大の属国。普通の常識と全く反対の世界情勢認識で、正当化しようとする傀儡連中。日刊IWJガイドに、孫崎享インタビューの案内。

 防衛費の増大によって生じる社会問題に対し、国際法の観点からどのように対処していくべきか、という視点とあわせ、東アジアの安全保障をめぐる国際政治を見ていく必要があります。

 そこで本日、元外務省国際情報局長の孫崎享氏に胸をお借りして、若手の川上正晃記者と小野坂元記者がインタビューします。国際関係と国内政治の両方について、縦横に議論されてきた孫崎氏の知見をお伝えすべく、充実した取材を目指しております。本インタビューは録画にて収録し、後日配信いたします。公開まで、今しばらくお待ちください。

 トランプ米大統領の強引な通商政策によって摩擦が高まった「米中貿易戦争」、日本の防衛費増大や日米共同の基地、米軍と自衛隊の合同指揮などを勧告した「第4次アーミテージ・ナイレポート」の問題性について岩上さんが孫崎氏にうかがったインタビューは、下記URLからご視聴できます。

※トランプ政権は11月6日の中間選挙を乗り切る!? 没落する帝国・米国と急激に台頭してきた中国との覇権争いの激動下で日本はどうすべきか!?~10.18岩上安身による元外務省国際情報局長・孫崎享氏インタビュー 2018.10.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434122

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