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2018年11月17日 (土)

ジュリアン・アサンジのはりつけ

2018年11月12日
TD オリジナル


フィッシュ / Truthdig

 ロンドン・エクアドル大使館のジュリアン・アサンジの避難所はリトル・ショップ・オブ・ホラーズへと変えられた。彼は、これまでの7カ月間、外界とのやりとりをほとんど止められている。亡命者として与えられた彼のエクアドル市民権は、無効にされる過程にある。彼の健康は衰えている。彼は医療提供を拒否されている。彼がエクアドル市民権の廃止と戦う法的救済のための彼の努力は、大使館中での彼の条件を公表することができないというエクアドルの命令を含め、報道禁止令によって妨げられている。

 アサンジを「相続した問題」で、ワシントンとのより良い関係への障害と呼んでいるレニン・モレノ率いるエクアドル新政権が、エクアドル大使館におけるウィキリークス創設者の生活を耐えがたいものにしているにもかかわらず、オーストラリアのスコット・モリソン首相は、オーストラリア市民アサンジのために仲裁するのを拒否した。ほぼ毎日、大使館が彼に医療請求書を支払わせ、彼がどのように猫の世話をしなくてはならないかについて不可解な規則を制定することを含め、彼がいろいろな品位を落とす煩わしい家事作業をすることを要求して、アサンジに、より不快な条件を押しつけている。

 彼に政治的保護を与え、市民権を与えた後、アサンジ追放に気が進まないエクアドル人は、彼が大使館員にイギリス人によって逮捕され、合衆国に引き渡されることに同意するようになるほど彼の存在を不快にするつもりだ。彼の政権が、この発行人に政治的保護を与えたエクアドル前大統領ラファエル・コレアはアサンジの最新の生活状況を「拷問」だと言っている。

 彼の母親、クリスティーン・アサンジは、最近のビデオで訴えている。「ジュリアンは、大いに愛され、そして公共利益のため、勇敢に、重大で、レベルが高い犯罪と汚職をあばくことに対して尊敬される多数の賞を勝ち取ったジャーナリストであるにもかかわらず、ロンドンの中心で、すべての連絡から切り離され、1人で、苦痛を与えられ、独房監禁され、病気で痛みかかえ、沈黙させられています。政治犯の現代の檻はもはやロンドン・タワーではありません。それはエクアドルの大使館です。」

 「これが事実です」と彼女は続けた。「ジュリアンは告訴なしでほぼ8年拘留されています。そうです。告訴なしで。過去6年、英国政府は、基本的な健康上の必要なものを利用する彼の要求を拒否しました。新鮮な空気、運動、ビタミンDのための日光浴と適切な歯科と医療受診。結果として、彼の健康は深刻に悪化しました。彼を診察している医者は彼の拘留状態が生命にかかわると警告しました。ゆっくりとした残酷な暗殺がロンドンの大使館でまさに我々の目の前で起きているのです。」

 「2016年、詳細な調査の後、ジュリアンの法的、人的権利が、何度も侵害されたと国際連合は裁定しました」と彼女は言った。「彼は2010年から不法に拘留されています。そして国連は、彼の即時放免、安全通行と補償を命令しました。英国政府は国連決定に従うことを拒否しました。アメリカ政府はジュリアンの逮捕を優先させています。彼らは、彼をスパイ活動で告訴することにより、憲法修正第1条の下で合衆国ジャーナリストの保護を回避することを望んでいるのです。彼らは何が何でもやり遂げるでしょう。」

 「アメリカが、エクアドルに圧力をかけている結果、彼の亡命は今差し迫った脅威の下にあります」と彼女は言った。「エクアドル新大統領に対するアメリカの圧力で、ジュリアンがこれまでの7カ月間、厳格で過酷な監禁状態に置かれて、家族と友人たちとのあらゆる接触が奪われる結果になりました。彼の弁護士だけが会うことができます。2週間前に、状態は更に悪化しました。彼の生活と自由に対し、合衆国の脅威から合法的にジュリアンに政治的保護を与えたエクアドルの前大統領ラファエル・コレアは、ジュリアンを合衆国に渡すため、マイク・ペンス合州国副大統領が最近エクアドルを訪問した際、取り引きがされたことを公的に警告しました。大使館からジュリアン追放する彼らの政治的コストはあまりにも高かったと彼は述べました。計画は彼を精神的に参らせることでした。彼が参って、去るのを強いられるであろうほどの状態にさせるよう、彼を痛めつけるため、新しい、あり得ない、非人道的な措置が大使館で実行されました。」

 アサンジは彼が所有したインフォメーションのため、ニューヨーク・タイムズと「ガーディアン」を含め、世界中で最大の報道機関の若干によってかつて宴をはってもてなされ、機嫌をうかがわれた。しかし、大半がチェルシー・マニングによって提供された合衆国の戦争犯罪を文書化したコレクションがメディアで公開されると、彼はわきに押しやられ、悪者にされた。サイバー防諜評価部が2008年3月8日付けで作成した国防総省文書の漏洩が、ウィキリークスとアサンジの信用を失墜させるためのガセネタ宣伝攻勢をあばいた。この文書は、中傷工作がウィキリークスの「重心」である「信頼感」を破壊し、アサンジの評判をけがす方法を探すべきだき述べていた。それはかなり機能した。アサンジは特に民主党全国委員会(DNC)と民主党幹部の70,000通の不法アクセスされた電子メールを公にしたことで、特に悪しざまに非難されている。民主党員と前FBI長官ジェームズ ・コミーは、電子メールがロシアの政府のハッカーによって民主党候補者ヒラリー・クリントンの選挙委員長ジョン ポデスタのアカウントからコピーされたと言っている。コミーはメッセージは、おそらく仲介人によりウィキリークスに届けられたと言っている。 アサンジは電子メールが「国の関係者」によって提供されたものではないと言っている。

 選挙での敗北を、異様な収入の不均等、労働者階級に対する裏切り、市民的自由の喪失、産業空洞化や、党が助けた企業クーデターではなく、ロシアの「干渉」の責にしようとしている民主党は、彼がアメリカ国民ではないにもかかわらず、裏切り者として - アサンジ攻撃を画策している。同様に彼はスパイではない。私がアメリカ政府の秘密を守るために知っているいかなる法律によっても彼は拘束されない。彼は罪を犯していない。今、かつてウィキリークスからの資料を公表した新聞の記事は、私の訪問時には明白ではなかった- 伝えられるところの彼のだらしない行動やら、彼が大使館で、「ガーディアン」の言葉によれば、どのように「歓迎されない客」であるかに焦点をあてている。発行人と自由出版の権利という極めて重要な問題は、不愉快な人身攻撃を優先し無視されている。

 アサンジは最終的に取り下げられた性的犯罪疑惑についての質問に答えるためのスウェーデンへの犯人引き渡しを避けるため、2012年、大使館での亡命を認められたのだ。 アサンジは彼がスウェーデンで拘留されてしまえば、アメリカに引き渡されるであろうことを恐れていた。彼は、もはやスウェーデンから尋問のために指名手配されていないが、彼が大使館を去れば、保釈条件を破ったかどで、アサンジは逮捕され、刑務所に入れられるだろうとイギリス政府は言っている。

 ウィキリークスとアサンジは他のいかなる報道機関よりも遥かに多く、アメリカ帝国の暗い企みと犯罪を暴露したのだ。アサンジは、我々の果てしない戦争でアメリカ軍によって行われた残虐行為と犯罪をあばき、クリントン選挙運動の内部機構を明らかにすることに加え、フランスの選挙を含め、CIAと国家安全保障局によって使われるハッキングツール、彼らの監視プログラムと外国の選挙に対する彼らの干渉を公表したのだ。彼は労働党下院議員による英国労働党リーダー、ジェレミー・コービンに対する陰謀を明らかにした。そしてウィキリークスは、香港からモスクワまで逃げるのを手伝い、アメリカへの引き渡しから、政府によるアメリカ国民大規模監視を暴露したエドワード・スノーデンを救うため素早く機能した。スノーデンの漏洩も、同様に、邪悪にもアサンジがアメリカの「お尋ね者リストに」載っていたことを明らかにした。

 アサンジに起こっていることは報道機関を怖がらせるべきなのだ。それにも拘わらず彼の苦境は、無関心と冷笑的軽蔑で迎えられている。彼が大使館から押し出された途端、彼が出版したもののためにアメリカで裁判にかけられることになろう。これは、アサンジをリンチにかけようとしている暴徒の一部である連中を含め、他の出版社に対しても、トランプ政権や未来の政権が使うであろう新しい、危険な判例になるだろう。アサンジの扱いについての静寂は、彼に対する裏切りであるのみならず、報道の自由自身への裏切り行為だ。我々はこの共謀に対し、高い代償を払うことになるだろう。

 たとえロシアがアサンジに ポデスタの電子メールを提供していたとしても、彼はそれを発表するべきだった。私だったら、そうしていたろう。漏洩情報は、彼女と民主党の指導体制が隠そうと努めたクリントン政治機構の慣行を暴露した。私が海外特派員として働いた20年間、私は年中、組織と政府によって盗まれた漏洩書類をもらっていたた。私の唯一の関心事は書類が偽造されたものか、あるいは本物であったかだった。もし本物であれば、私はそれを発表した。資料を私に漏らした人たちにはファラブンドマーティ国家解放戦線(FMLN)の反政府派もいた。待ち伏せ攻撃後に発見した血に汚れたFMLN文書を私にくれたサルバドール軍; ニカラグアのサンディニスタ政府; イスラエルの諜報局、イスラエル秘密諜報機関; 連邦捜査局; 中央情報局; クルディスタン労働者党(PKK)反乱グループ; パレスチナ解放機構(PLO);フランスの諜報局、対外治安総局、つまりDGSE ;と後に戦争犯罪人として裁判にかけられたスロボダン・ミロシェヴィッチのセルビア政府。

 我々はウィキリークスによって公にされた電子メールからクリントン財団がサウジアラビアとカタール、イスラム国家の主要な出資者の2人から何百万ドルも受け取ったことを知った。 国務長官として、ヒラリー・クリントンは、王国が広範囲にわたる食糧不足とコレラ流行を含め、人道的危機を引き起こし、ほぼ60,000人を死なせたイエメンでの衝撃的な戦争を実行できるよう、サウジアラビアへの800億ドルの武器販売を承認することによって、彼女の寄贈者に返礼した。我々はクリントンがゴールドマン・サックスで講演し、ただ賄賂としか言いようのない675,000ドルという大金を受け取ったことを我々は知った。クリントンが、儲かる講演で、金融エリート連中に「開かれた取り引き、開かれた国境」を望んでいると語り、経済を管理するには、ウォール街経営者が最も良い位置にいると信じていると、彼女の選挙公約を直接否定する発言をしたのを我々は知った。クリントンキャンペーンがドナルド・トランプが共和党指名候補になるのを保証するよう共和党予備選挙に影響を与えるため機能したのを我々は知った。大統領候補討論会での質問に関する情報を、クリントンが事前に得ていたことを我々は知った。33,000通の電子メールのうち、1,700通がヒラリー・クリントンのもので、彼女がリビアでの戦争の主要設計者だったことを我々は知った。彼女がムアマル・カダフィ打倒が大統領候補として彼女の資格を輝かせると信じたことを我々は知った。彼女が追い求めた戦争はリビアを混乱に陥れ、今破綻国家となった国で、過激聖戦戦士が勃興させ、ヨーロッパへの移民の大規模大移動を引き起こし、リビアの武器備蓄と地域全体で、ならずもの民兵とイスラム過激派によって差し押さえら、40,000人が死亡した。この情報はアメリカ国民に隠されたままでいるべきだったろうか? そうだと主張することは可能だが、その場合、自身をジャーナリストとは名乗れない。

 「彼が見せしめ裁判に直面するであろうアメリカに渡す口実を与えるため、彼らは私の息子をはめようとしています」とクリスティーン・アサンジは警告した。「これまで8年にわたり、彼は適切な法律上のプロセスを受けていません。ありとあらゆる機会が、公正でなく、正義からの逸脱でした。将来これが変化するであろうと考えるべき理由はありません。犯人引き渡し令状を作成したアメリカのウィキリークス大陪審は、弁護士も、裁判官も無しで、4人の検察官により秘密裏に行われたものです。イギリス・アメリカ犯罪人引き渡し条約は、適切な基本的論拠なしで、イギリスがアメリカにジュリアンを引き渡すことを許容しています。一度、アメリカに移ってしまえば、国防権限法が、裁判なしの無期限拘留を認めています。ジュリアンはグアンタナモベイに拘束され、拷問にかけられ、最高警備の刑務所で45年の刑を宣告されるか、あるいは死刑に直面するかも知れません。私の息子はウィキリークスの編集長であったとき、勇敢にその犯罪と汚職をあばいていた政権を握っているいじめっ子による、残忍な政治的な迫害のため、重大な危険の中にいます。」

 アサンジは独りぼっちだ。毎日、彼にとって益々困難だ。これは計画的なものだ。 抗議するのは我々次第だ。我々が、出版・報道の自由のための、彼にとっての最後の希望と最後の希望ではと私は恐れている。

 「この野蛮に反対する我々の抗議は、耳をつんざくものにする必要があります」と母親は語った。「彼はあなたの同僚で、次はあなたの番なので、私は全てのジャーナリストに呼びかけます。人々に奉仕するために政治の道に入った全ての政治家に今立ち上がるよう私は呼びかけます。ウィキリークスは、皆様が話しておられる大義のために尽くし、ジュリアンはそのために今あなたと並んで苦しんでいるのですから、人権、難民、環境を支援し、戦争に反対する活動家たちに、今立ち上がるよう私は呼びかけます。自由、民主主義と公正な法律上のプロセスを高く評価するすべての市民に、政治的違いを差し置いて、今団結し、立ち上がるよう私は呼びかけます。我々の大部分は、それで我々が知り、職権乱用について警告される内部告発者、あるいは、そうした情報を公表するジュリアン・アサンジのようなジャーナリストの勇気を持ってはいないのです。」

記事原文のurl:https://www.truthdig.com/articles/crucifying-julian-assange/

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 シリアで長年捕虜になったジャーナリストについては、内容はともあれ、大本営広報部は、かなりの時間を割いている。ノーベル平和賞などでは追いつかないほど、人類のために大きな貢献をしたジャーナリスト、ジュリアン・アサンジについてはどうだろう。

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