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2018年4月13日 (金)

地獄のような事態になる前の最後の日々

2018年4月10日
Paul Craig Roberts

ポンペイ最後の日? 私はまさに先週あそこにいたが、見たものは、過去ではなく、未来だった。昨晩の国連安全保障理事会“論議”を見ていた誰にとっても、地獄のような大変な事態になる前の最後の日々に我々がいることに疑問の余地がない。だから最後の審判の日なのに、確かに、ペンシルヴェニア大通りで、反戦プラカードを掲げる人が誰もいない。ぼろぼろになったアメリカ平和運動の残滓は、芯まで腐っている。 キルバート・ドクトロウ

見識ある慎重なロシア観察者で、アメリカ国家安全保障会議、欧米シンクタンクや大学とは違い、ロシアを実際に理解しているギルバート・ドクトロウは、次々とロシア政府にぬれぎぬを着せるワシントンのロシアへの狂った対処で有りそうな結果についての、The Sakerと私の悲観的評価に唱和しているように見える。

ドクトロウの評価はこうだ。

以下の文章は、詳細な論証を予想し、結論に至るまで、3,000語や、5,000語の長文にもうんざりしない愛読者の皆様を確実に驚かせるだろう。同じ理由で、私のくどい文体に文句をつけて悪口を言う連中は元気づくかも知れない。

ともあれ今日は、お休み前のおとぎ話でなく、体制にとって衝撃的なことをお話しする。

戦争か平和か、人類の存続か完全絶滅かという最優先課題が、今や、我々から‘許可を得ること’無しに、ワシントンやニューヨーク市で決定されつつある。

世界のもう一つの核大国の反射的対応を引き起こすようないかなる行動もしないよう警告する上で、統合参謀本部議長ダンフォード大将が、トランプに勝るのだろうか。それとも‘狂犬’マティス国防長官が、アメリカが決めた、シリアにおける越えてはならない一線に対するロシアのはったりを試すよう、ドナルド・トランプを強要する上で、勝利を収めるのだろうか? アメリカは私が昨日代替シナリオとして示唆したように、ダマスカス、あるいは、イランに対して、ミサイルを発射するのだろうか? それとも、アメリカは、ロシア ロシアが全軍を臨戦態勢に置いたことから判断して、予想しているように見えるドネツクへの大規模攻撃開始で、ポロシェンコを支持するのだろうか?

CIAがでっちあげた東グータのドゥーマでの化学兵器攻撃に、今後24から48時間で、何らかの報復を承認するつもりだとドナルド・トランプは明言した。

だから最後の審判の日なのに、確かに、ペンシルヴェニア大通りで、反戦プラカードを掲げる人は誰もいない。ぼろぼろになったアメリカ平和運動の残滓は芯まで腐っている。ダニエル・エルズバーグさえもがだまされ、ニューヨーク市で、かつては平和主義のかがみだったが、現在は人種的平等を推進する社会運動団体の一つに過ぎないアメリカ・フレンズ奉仕団主催の簡易なデモで、お調子者ノーム・チョムスキーに加わった。アメリカ・フレンズ奉仕団委員長ジョセフ・ガーソンが、昨晩の不条理劇に参加するよう招待状を発送していた。

反戦運動は左翼の運動で、進歩派と左翼がどうなっているか我々全員知っている。現実から目をそらしての、ロシア叩きだ。

昨夜の国連安全保障理事会“論議”を見ていた誰にとっても、地獄のような大変な事態になる前の最後の日々に我々がいることに疑問の余地がない。ロシアのワシリー・ネベンジャ大使とアメリカのニッキ・ヘイリー大使間の軽蔑の壁は丸見えだ。ネベンジャ大使はドゥーマの‘化学兵器攻撃’に関するアメリカ側主張丸ごと粉々に粉砕した。

最近解放された東グータ地域や他の場所で、ロシア軍が発見した反政府派の化学兵器庫と、彼らが製造した機器の詳細を、彼は説明した。一年前、シリアのシェイラート空軍基地に対するアメリカ巡航ミサイル発射を正当化するのに利用されたものを含めでっちあげの化学兵器攻撃という過去の挑発について彼は語った。テロリストが化学兵器製造をするのをアメリカが訓練し、支援していることと、彼が寄席芝居と表現した、でっちあげの、イギリスでの神経ガスによるスクリパリ攻撃とを彼は結びつけた。ヘイリーが、ロシアの“友好国”という立場を否定したことにたいし、彼はアメリカに友達はおらず、いるのはおべっか使いだけだと軽蔑の言葉を浴びせ、ロシアには真の友人たちがいて、礼儀正しい対話でのアメリカ合州国との関係を求めているに過ぎないと述べた。

アメリカと、その世界覇権政策に対するこの未曾有の非難への反撃として、国連安全保障理事会は、アサド政権を非難するアメリカ決議を、実際に採択するか、国連は全く無関係であることを認め、アメリカがシリア問題の解決で、一方的な道を進み続けるかだというニッキ・ヘイリーのいつものおはこを聞かされた。

だから、淑女紳士の皆様、シャンペンを開けよう。ポンペイ最後の日? 私はまさに先週あそこにいたが、見たものは、過去ではなく、未来だった。

彼は分別ある人物なので、ドクトロウが悲観的になると、私は不安になる。

ワシントンの精神病院が、既にシリアのロシア基地沖に配備されている一隻のミサイル艦船と合流するために、七隻のミサイル艦船を伴う空母打撃群を派遣したことを知れば、悲観的にならずにいるのは困難だ。これら格好の標的のどれかが生き残れるか、一発のミサイルを発射するか、空母が戦闘機一機を離陸させることを許されるかは、もっぱらロシア次第なのだ。

いつでも、数分以内に、アメリカ艦隊丸ごと沈没させ、中東における、中東の射程内の、あらゆるアメリカ航空機と艦船を破壊し、イスラエルのあらゆる軍事能力を完全に破壊し、サウジアラビアという取るに足りない青二才国家の軍隊を殲滅できることをロシア人は知っている。尊大で愚かなアメリカによって、全ての格好の標的が、ロシアのために用意されたのだ。ロシアによるわずか数分の攻撃で、中東から、戦争をするあらゆる能力が剥ぎ取られる。これは良いことだろう。

瞬時の敗北を受け入れる以外、アメリカには選択肢がないことを確実にするには、ロシアは、その核戦力を警戒態勢にさせるだけで良いのだ。ワシントンの阿呆連中が、何らかの核に頼れば、アメリカ合州国とイギリスと全西ヨーロッパの終わりを意味する。それは欧米の永遠の完全な終わりで、世界の他の国々が、良いことだと考えるだろう出来事だ。願わくは、最後の、そして常時、包囲攻撃されている、アメリカにおける名誉の源、アメリカ軍が、これを理解し、狂気の戦時内閣の自殺命令に従うことがないよう。

ワシントンとイスラエルに集中している全くの悪を理解していないので、ロシアは、そこまではやらず、決定的勝利をしようとしないだろうと私は思う。ロシア政府ロシアは、ワシントンとヨーロッパに、もう一度、正気に返る機会を与えるべきだと主張するお人好しの大西洋統合主義者が十分多く巣くっている。もう一回の機会を与える猶予など、ロシアにも世界にもないのに。

ワシントンとイスラエルが、覇権以外の正気に至る可能性は極めて僅かだ。もしワシントンに多少常識があれば、ワシントンは、ロシアによるシリア攻撃阻止を回避するため、シリアやイランを攻撃するための戦艦派遣をしていなかったろう。

ロシアは、シリアのそうした運命を許さないと同様、イランが不安定化させられることも許容できない。イランを攻撃阻止の対象に含まなかったのは、ロシア政府の決定だが、これは、ワシントンとの対応の上でのもう一つのロシアの間違いだったということになりかねない。

イスラエルが、膨大なアメリカ海軍死傷者をもたらし、アメリカ戦艦リバティーを破壊したが、何のおとがめもなかったように、シリア沖に停泊している一隻のミサイル駆逐艦、アメリカ艦船ドナルド・クックが、ロシアによって沈没されても、大したおとがめはない可能性はあるかも知れないが、航空母艦を含め、9隻のアメリカ艦船を撃沈する度胸は、ロシアにはないだろうと、ワシントンは踏んでいる。

全て格好の標的であるアメリカ艦船が簡単に処分される地点に到着するまでに、約10日ある。つまりアメリカ統合参謀本部が、トランプの狂気の戦時内閣決定を覆し、アメリカ軍がハルマゲドンをおこすのを止める猶予が10日あることになる。もしロシアが先行して、アメリカ艦船ドナルド・クックを沈没させ。イスラエル領空を飛行しているものも含めあらゆるイスラエル航空機を撃墜すれば、トランプの狂気の戦時内閣を覆すアメリカ統合参謀本部決定の後押しになるだろう。ワシントンの目を覚ますためには、常にワシントンの先手に対応していた守勢を止め、ロシアが率先することだ。

トランプの狂気の戦時内閣との戦いで、統合参謀本部の慎重さが勝るよう、血に飢えたユダヤ教の神ではなく、キリスト教の神に祈ろう。

イスラエルの召し使いジョン・ボルトンが、トランプが信頼する国家安全保障問題担当補佐官でいる以上、ロシアとの戦争は不可避だというのが私の考えだ。

ドクトロウの助言に従って、ドクトロウが祝うのを意味したのではなく、人生最後の時間を楽しむべく、私はシャンペンの瓶を開けるところだ。

イスラエルとワシントンにいるぼけ傀儡が引き起こした対立が避けられるかどうかは時間がたたないとわからない。ワシントンは傲慢さにふけっているので、地球上の生命を救うには、ワシントンの阿呆連中の顔にロシアが断固毅然と平手打ちを食わせるしかない。

勘違いした愚かなロシア大西洋統合主義者連中のおかげで、ロシアはそういう役割を果たせないかも知れない。

Paul Craig  Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼 の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2018/04/10/last-days-hell-breaks-loose/
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加計「首相案件」面会文書、農水省にも…農相

王手。重要な文書がポロポロ現れるのは、なぜだろう。それでも、平然と無関係なことを言い続ける神経。知性や良心とは無縁。ヘイリーや、トランプやボルトンに並ぶ怪物。

柳瀬氏も、しらをきり続け、事務次官になるのだろう。セクハラ発言をしても、生き延びられる。有力政治家連中、トップ官僚の腐敗、きわまれり。地獄の釜の底が抜けた属国。

大本営広報部御用達タレント、スシローも詭弁弁護士もまるで元気がない。

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/『岩上安身によるインタビュー』人気コンテンツDVD化総選挙~現在投票受付中! ぜひリクエストをお願いいたします!」2018.4.12日号~No.2037号~

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