ロシア: いくら振られても、あきらめずあこがれている人
2018年4月6日
Paul Craig Roberts
ロシア外務省は、アメリカが民主主義だと信じるほど洗脳されているのたろうか?! https://www.rt.com/news/423439-russia-sanctions-response-foreign-ministry/ 90%以上ではないにせよ、国民の90%が疎外されている国が民主主義だろうか?! ごく少数の私的権益集団に支配されている国が民主主義だろうか?! ワシントンによるプロパガンダの成功は並外れている。ロシア政府さえもがそれを信じている。
ワシントンによる次々の挑発に対する、常に遅ればせで、常に弱々しく、常にぼやいているロシアの対応が、ロシアは欧米の仲間に入れて欲しくて必死な余り、ロシア政府はあらゆる侮辱を我慢するはずだと、ワシントンに確信させるだけだということをロシア外務省は理解できないのだろうか?
ロシア政府が実現できたのは、ロシア・エリート内の大西洋主義統合主義者が、欧米に仲間入りするため、ロシア主権を売り渡すだろうと、ワシントンに確信させたことだけだ。益々途方もなく無礼なワシントンの挑発が行われ続けている理由はこれだ。欧米に夢中な大西洋主義統合主義者への圧力を高めれば、連中がプーチンを排除するだろう。これがワシントンの戦略、ロシア政府が意味ある対応をしないことで正当化された戦略だ。
ロシアは挑発を無視し、欧米から完全に離脱し、崩壊しつつある欧米でなく、勃興しつつある世界、東方に集中するべきだと自覚している人物がロシア指導部には皆無なのだろうか?
欧米に対するロシアの熱中は実に驚くべきものだ。何度も何度も、更に何度も何度もふられたのに、いまだにあきらめず恋をしている。アメリカ国連大使は、国連出席者に向かって“ロシアは決してアメリカの友人にはなれず”、アメリカは“必要な時に、連中 [ロシア] をひっぱたく”と語ることが可能なのに、RTはこうした敵対的で、あなどるような発言に、アメリカ-ロシア関係改善を期待しているのだ。 https://www.rt.com/usa/423422-us-russia-stalemate-haley/
神よ、ロシアを助けたまえ。
Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
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記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2018/04/06/russia-spurned-lover-persists/
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岩波書店の月刊誌『世界』5月号を読んでいる。
特集は"KAROSHI"を過去の言葉に。
緊急特集は、「森友問題」。
最初に拝読したのは、『安倍経済政策を完全否定する』伊東光晴京都大学名誉教授の文章。
88ページの最後の文章をコピーさせていただこう。
文字通り斜陽経済なのである。流動性のワナにはまった斜陽経済である。
次に拝読したのは神保太郎氏の『メディア批評 第125回』
安倍首相は自分が首相であり続けるために、いったい何本のトカゲの尻尾を切ったら気が済むのか
と45、46ページにある。
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