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2018年4月17日 (火)

ロシアの思いやりと道義心が戦争につながっている

2018年4月14日
Paul Craig Roberts

ドナルド・トランプが面子を保てるようにするための架空攻撃にロシアが同意したのは、ウラジーミル・プーチンが率いるロシア政府の思いやりと道義心を証明している。我々全員にとって不幸なことに、ロシアの寛容さの結果は、ロシアがそれに値する感謝ではない。トランプが屈伏し、彼の海軍艦隊が撃沈され、爆撃機が撃墜されざるを得なかったことから救ったことに対する功績を、ロシアとプーチン大統領は認めてもらえないのだ。

ロシアは衝突を避けようとしているのは、ロシアがアメリカ軍を恐れているからではなく、過去十七年間に、イスラム教の七カ国だけを、丸ごと、あるいは一部破壊しただけではなく、人類丸ごと平気で破壊しようとしている反社会性人格障害者連中の政府を相手にしていることを、ロシアが理解しているためだ。それゆえプーチンは、毎回の画策された対立を回避し、国際法と法的規範の上に立っているのだ。

だが結果は、思いやりある人間が期待するであろうものではない。ロシアの情け深さの結果、欧米から更なる悪を誘発するのだ。

今朝、私はテレビをつけている友人を訪れた。トランプと彼の閣僚と売女マスコミが、アメリカ国民と世界に向かって語っているウソを信じることができなかった。驚くべきものだった。ウソのいくつかに関するスティーブン・レンドマンの記事がここにある。http://stephenlendman.org/2018/04/pentagon-lies-overnight-aggression-syria/

will ever know千人ものアメリカ人水兵や、何十人ものアメリカ人パイロットがいまだに生きている唯一の理由のは、ロシアが彼らの命を救ったおかげであることを知っているのは、私のウェブサイトの読者と、僅かな他の人々だけだ。

ロシア政府にはあらゆる善意があるとは言え、ロシアの道義心と他者に対する思いやりが、世界をハルマゲドンへと導いているのだ。アメリカ外交政策を支配しているネオコンが、ロシアのせいにする出来事を画策するのを止めるつもりがないのがその理由だ。最終的に断固とした態度をとるまで、ロシアが時間をかければかけるほど、挑発は益々激しくなるのだ。続く挑発が、ロシアの対応を、降伏か核戦争かに絞り込んでしまうだろう。

シリアでの挑発は、ロシアの断固として譲らない行動にとって理想的なものだった。ロシア側に軍事的な奥の手があったのだ。ロシアは、あらゆる艦船と、あらゆる航空機を容易に破壊できていたはずだ。先回りして、事前に、世界に結果を明らかにしていれば、アメリカは屈伏していたはずなのだ。一発も反撃無しでのアメリカ敗北は、アメリカ世界覇権を狙っている狂ったネオコンを弱体化させていたはずだ。

ロシアからのそうしたはっきりした声明の下、アメリカ軍は、完全徹底的に破壊されていたはずで、アメリカ統合参謀本部は攻撃を阻止していたはずなのだ。

ロシアが、ワシントンの攻撃性を受け入れる限り、攻撃性は増し続けるだろう。

ロシアは、欧米の名において挑発されつつあるいわれのない危険な対立に、欧米の人々が目覚めることに期待しているのだろうと思うことがある。実際、欧米諸国民は無力だ。ワシントンも、ワシントンの傀儡政府、イギリスもフランスも、他国に軍事攻撃をしかけることに関して、国民や国民が選んだ国会議員と相談していない。この事実が、アメリカ、イギリス、フランスのいずれも、法律や、自国の民主主義とされるものを全く尊重しておらず、これらの国々の政府は国民に対して責任を負わないことを決定的に示している。イギリスとフランスの政府は、ワシントンに対して責任を負っており、ワシントンは、どのアメリカ上院議員でも、下院議員でも落選させるのが可能なことを歴史が示している軍安保複合体とイスラエルに対して責任を負っているのだ。

もし、ロシア政府が今日のアメリカTVメディアを見れば、ワシントンの挑発を避けたことの不毛さを理解したはずだ。ロシア政府は、ありもしない出来事の大成功というワシントンのウソを見るだけでなく、アメリカの偉大な勝利の宣言がある一方、もう一方では、ネオコン内のジョン・ボルトンの仲間連中が、攻撃は、シリアとロシアを跪かせるには不十分だったと言っているのも、ロシア政府は見たに違いない。

勝利と、その不十分さが結びついて、もっと酷い挑発をもたらすのだ。次の挑発は、ロシア軍よりも、アメリカにとって有利な状況で画策されるだろう。シリアで明らかな敗北を喫したしたような衝突をする危険を、ワシントンはおかすまい。これが意味するところは、ロシアの思いやりと道義心が、ロシアと我々全員にとって遥かに危険な対決を招く結果になるだろうことだ。

今朝先に私が書いた通り“外交が勝利し、ワシントンに常識が戻ったと結論を下すのは誤りだ。それは事実から全く程遠い。問題は解決していない。戦争は差し迫ったままだ。”

Paul Craig  Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼 の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2018/04/14/russias-humanity-moral-conscience-leading-war/

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「90歳女性ほぼ全財産失う」という類のニュース、いつも不思議に思うのは、それだけ大金をお持ちの方々が、一体なぜ、インチキ電話を撃退できる新しい電話機に取り替えていないのだろう。数万円で済むのに。

昔、一度だけ、おれおれ詐欺電話をうけたことがある。数年前に、電話機を変えれば撃退できると教えられて、交換して、常時「留守設定」にして以来、失礼な売り込み電話、一切対応が不要になった。

国営放送の「詐欺電話に注意」キャンペーンを見るたび、すぐに電話機を買い換えろ!番号通知に変えろ!そして留守設定にしろ」と言わないインチキさに、あきれている。

昨日だか一昨日だか、記事を翻訳しながら、洗脳番組を聞いていて驚いた。著名元スキー選手が、ぬけぬけと「アベノミックスが成功していますから」と言ったのだ。

一流スキー選手が、経済政策の一流専門家である必然性はない。全くの素人である可能性のほうが遥かに高い。

岩波の月刊誌『世界』今月号の伊東光晴京都大学名誉教授の文章を読んでから出ろ!
「安倍経済政策を全面否定する 円安を引き起こしたものは何か」

更に、彼氏の力作『アベノミクス批判 四本の矢を折る』を拝読してから出直せ、と思った。


植草一秀氏『知られざる真実』の最新記事は 「国民の生活が台無し」アベノミクスの真実

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コメント

               ”子供だまし”    米国駐在クウェート大使

  時はレーガン・ぺギン時代。その1982年の6月初めの週末,イスラエル軍はレバノンに侵入した(加藤周一『山中人閒話』福武書店)。長期にわたる周到な準備と米国の半ば公然たる支持のもと侵入した。つまりインド洋から廻航した原子力空母を含めた第六艦隊の主力がレバノン沖乃至地中海に集結していたという(Claude Wright,New Stateman, 2 June 1982)。
  しかるになぜイスラエル軍はレバノン侵入を図ったのか。それは6月3日のイスラエル駐英大使狙撃事件への報復だという。しかしその犯人でさえも明らかでない。ゆえに米国駐在クウェート大使はこの理由を「子供だまし」と呼んだ。
 今また,国連の承認なしに米仏英の3国はシリアをミサイル攻撃した。しかし攻撃は中立的なOPCW毒ガス調査団がダマスカスに到着し調査を始める直前に始まった。ロシアや第三者の調査では毒ガス兵器が使われた痕跡はないという。
 
  フランスのマクロン大統領は証拠があったと言った。トランプも同じ。ならばOPCWの調査をなぜ待てなかったのか。おそらくWHOやMSFの言葉を信じたのであろう。世界保健機構WHOは米国の傀儡であり,国境なき医師団MSFはフランスのスパイであり,米仏英国以外,得られた証拠は確認・追試されていない。当時の米国駐在クウェート大使なら,まことに「子供だまし」と言ったに違いない。

 今回の攻撃は地中海から仏海軍が,米軍は紅海からだという。シリア・レバノン沖にはロシアの艦隊が演習をしていた(英海軍が紅海にいたかどうかは小生は確認できない)。まことに臆病な米英の艦隊であり,再び演習が始まる17日には紅海を出て行くだろう。しかしシリア・クルド地区に不法駐留する米軍は毒ガス事件がいったん終わったとしても「出て行かない」と米国国連大使N.ヘイリーはロシアに喧嘩を売った。その理由はまた毒ガス使用の可能性がある(任務が完了していない)からだという。これも「子供だまし」。

 なぜ今回,2、000名の米駐留軍が攻撃をしなかったのか疑問が湧く。おそらく紅海や地中海に集まった3国の艦船はぺギンのイスラエル軍と同じく長期にわたって準備をし,時が熟するのを待っていたのであろう。2、000名は囮であったのであろうか。しかしロシアの偵察衛星もこれらの動きを捕えていたに違いない。
  プーチン大統領はだいぶ怒っているようだが,シリア東部米軍と紅海・地中海艦船の動きを知っていたが何もしなかったとすればこれはロシア側の「弱腰」であろう。もちろんプーチンは反撃すべきだとは言わないが彼の怒りは演技としか映らない。それとも,Bloody nose strikeの倍返しがあるのか,どうか。(明後日の)17日から26日までが要観察である。

 6月のサッカーロシア大会が無事終わるまでプーチンは我慢するのかもしれない。しかしサッカー大会中に「子供だまし」一派はソチ冬季五輪のようにシリアをまた攻撃するかもしれない。

追記: シリア政府はホワイトヘルメットWHをなぜ追放しないのであろうか。逮捕してもいい。

追記2:人生の同行者に,シリア攻撃があり全面戦争になるかもと連絡すると,「何をバカなことを言ってんのよ。シリア国民は安全なところに逃げた後を攻撃されただけ。現地は平穏そのもの」と一蹴されてしまった。
ブログやネットの危機報道とはかなり隔たりがあるヤフー日本・ニューズ。今後のシリア情勢が混とんとしてきた。

追記3:希少金属チタニウム輸出禁止や,宇宙船活動の協力をしないなどロシアからの逆制裁。さらには米国産タバコや大豆を輸入しないといった制裁が提案されている。より多く困るのは米国側だろう。すなわち,外交官の追放など子供だまし。

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