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2018年4月19日 (木)

危機は始まったばかりに過ぎない

2018年4月17日
Paul Craig Roberts

ロシアのプーチン大統領も含め、多くの人々が、アメリカは一体なぜ、化学兵器査察官が化学兵器攻撃の現場とされる場所を検証する前に、シリアに対する違法攻撃をしたのかと問うている。

この良くある疑問は、全く的外れだ。アメリカの対シリア攻撃は、ワシントンが支援しているテロリストをドゥーマから追い出すために、シリアが化学兵器を使ったかどうかとは無関係に、主権国家に対する、明白な議論の余地のな戦争犯罪だ。ワシントンの戦争犯罪を、誰も止めようと行動しなかった。ドイツやイタリアなどのワシントン属国の一部は、ワシントンの戦争犯罪に加わることは拒否したが、誰も阻止しようとはしなかった。ロシアが、訴え出て時間を無駄にしている無力な国連安全保障理事会も、EUも、NATOも、ロシアと中国自身も、ワシントンによるナチス時代戦争犯罪を止めるために何もしなかった。

ロシアは、もしワシントンによる攻撃がロシア国民に危害を加えれば、軍事的報復をすると言っていたが、ロシアは同盟国シリアを攻撃から守ることはしなかった。

おそらく、ワシントンによる攻撃が、トランプの顔を立てるのに役立つ以外、何の影響もないよう入念に実行されたおかげで問題にならなかったのだ。どうやら、誰も亡くなってはおらず、蛇に咬まれた際の解毒剤を製造していた施設を除いて、何も重要なものは破壊されていない様子だ。

一方、悪のシリア政府と、彼らを支援する悪のロシア政府に対するアメリカの偉大な勝利だったという、アメリカ売女マスコミが作り出した認識であるがゆえにこれは問題だ。売女マスコミが偽ニュースによって作り出したこの認識は、戦争犯罪の正当化であり、更なるシリア攻撃をもたらすことになる。

連安全保障理事会が、国連予算の25%を支払っているワシントンを非難する可能性は低い。しかも、安全保障理事会は、ワシントン傀儡に満ちており、連中が自分たちの君主を非難する投票をするはずがないのだ。狙いが、欧米のあらゆる機関が完全に腐敗していることを証明するのでない限り、プーチンは、ことを安全保障理事会に持ち出して時間を無駄にしているのだ。情報に通じた人々の大半が既に知っている、既に分かりきっていることを証明する意味が私には理解できない。プーチンは、国連を余りに信じすぎる前に、Eric Zuesseの記事を読むべきだ。https://www.strategic-culture.org/news/2018/04/17/how-us-has-virtually-destroyed-un.html

何度も繰り返し書いている通り、世界大戦による大量死から世界を救うため、ワシントンが繰り出す打擲を受け続けながらも、引き下がっている、プーチン大統領のキリスト教徒的性格に私は敬服している。問題は、もう一つの頬を差し出すことで、プーチン大統領が、ワシントンの更なる攻勢を助長していることだ。プーチンは、ネオコンの精神病質者を相手にしているのだ。彼は、常識人を相手にしているわけではない。

冷戦期間中には、ニッキ・ヘイリーがロシア大使にしているように、ソ連代表に対し、攻撃的で、無礼な口の利き方をしたアメリカ国連大使は皆無だった。冷戦中なら、ニッキ・ヘイリーを許すアメリカ大統領などいなかったはずだ。狂った女は即座に首にされていたはずだ。

もしロシアが、ニッキ・ヘイリーが、トランプが世界に対するアメリカの広報官として選んだ人物で、狂ったネオコン戦争屋のジョン・ボルトンが、アメリカ軍と外交政策に対する主要有力者で、ロシアとの関係を正常化したがっているかどで、大統領本人が起訴される脅威のもとにあるアメリカ政府を信用すれば、戦争を避ける何らかの可能性があるという幻想に、ロシア政府はとらわれている。

近づきつつある戦争を阻止する最善の好機は、ロシア-中国-イランが団結して、ワシントンの精神病質者連中が核兵器を発射するはずがない地域的文脈で、アメリカ軍を打ち破ることだ。ワシントンが効果的に阻止されるまで、ワシントン傀儡ヨーロッパ諸国、国連安全保障理事会や、化学兵器禁止機関OPCWは、ワシントンに協力し続ける。ワシントンが敗北を味わえば、NATOは解散し、この解散とともに、他の国々を脅すワシントンの能力は、隠れ蓑を失い、消滅するだろう。

Paul Craig  Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼 の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2018/04/17/crisis-beginning-stages/
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最後の置き土産に、米日FTA交渉開始合意をしたのだろうか?

植草一秀の『知られざる真実』
本日1730「さようなら!アベノミクス」院内集会

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