独自外交政策をさせてよいと信じるに足りるほどワシントンは知的だろうか?
2018年3月1日
Paul Craig Roberts
ロシアをおじけづかせることはできず、各国は世界の諸問題に対処するため協力すべきだというプーチンの欧米へのメッセージは、私の予想通り、どあほう“例外的”アメリカ人の理解力を遥かに超えていた。プーチン演説は、世界でたった一人の人物、トランプ大統領を狙ったものだと発言したサマンサ・ヴィノグラードという名のオバマ国家安全保障会議の一員だった大ばか者を、CNNは急遽出演させた。https://www.cnn.com/2018/03/01/opinions/russia-missile-trump-opinion-vinograd/index.html
サマンサ・ヴィノグラードはこう言った。プーチンは“俺のミサイルは、お前のよりでかい”という威嚇で“トランプの不安をからかったのです”。
愚かなサマンサ・ヴィノグラードは、ロシアゲートは“アメリカ合州国を不安定化させるための”プーチンの策略だというウソを繰り返している。ロシアがアメリカ選挙を支配しているなら、一体どうしてアメリカが超大国だろう?これは、世界において、アメリカ人は全くどうでも良い存在であることを意味してはいまいか?
私は本気で言っている。オバマ国家安全保障会議の知的水準がこれだけ低ければ、ネオコン連中が、オバマ政権に付け込み、冷戦を復活させ、世界を核のハルマゲドンの可能性が高い状態にもどせたのも不思議ではない。
愚かなサマンサ・ヴィノグラードは、解決策は、更なる対ロシア経済制裁だと言った。彼女は“同じことを何度も繰り返しながら、違う結果を望むことを狂気という”というアインシュタインの法則の典型だ。
あらゆる違法な経済制裁は、ワシントンの全くのあほうどもに対するロシアの軍事的優位を生み出しただけだ。
世界がワシントンに独自の外交政策を持つことを許すだけの十分な知性がワシントンにあると私は決して思わない。
アメリカ合州国政府が精神病院に入れられるまで、世界は安全になりようがない。
Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2018/03/01/washington-sufficiently-intelligent-trusted-independent-foreign-policy/
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