ロシアは、うんざりしているだろうか?
2018年3月21日
Paul Craig Roberts
ロシア外務省が外交界向けに行った、国際的毒物専門家が、スクリパリと彼の娘への攻撃とされるもので使われたとされる神経ガスに関する情報を説明したブリーフィングを、今朝見た。この情報は以前から知られているが、欧米売女マスコミでは全く報じられていない。
ブリーフィングで、ロシア人はまたしても、事実と、そのような出来事の捜査を統制する既存の協定に依拠し、決められた手順にのっとることをイギリスが拒否し、イギリスが起きたと主張していることのいかなる証拠提示も拒否しながら、一体なぜイギリスが、ロシアに説明を要求するのかと問うた。
友好国イギリスと連帯して立ち上がるのに証拠は不要で、ロシアは非難だけで有罪であり、ロシアに責任をとらせるというのが、アメリカとフランス大使館代表からの反応だった。
ロシアが恥ずべきものと呼んだ、このばかげた対応の利点は、欧米の根拠の無い非難に、再度事実で対決し、規定された法的手続きを守るよう訴えようとするのは時間の無駄なのがロシア政府にとって明らかになったことだ。欧米はそういうものを全く気にしていない。重要なのは物事の事実ではない。現在進行中のロシア悪者化に輪をかけるのが狙いだ。
“欧米のパートナーと協力する”というロシアの夢は実現せず、欧米による敵対的行動やぬれぎぬは、欧米がロシアと対立する方針を決めており、その結果を受け入れるよう、無頓着な欧米諸国民に心構えをさせているのを示していることに、遅かれ早かれ、ロシア政府は気がつくだろう。
ブリーフィングを主催したロシア人幹部は、スクリパリ事件での非難を、すぐさま対ロシア非難と、調査協力の拒否という結果になった、マレーシア航空機撃墜非難や、他の多くの非難と比較した。
ロシア人幹部は、ロシアに対するアメリカとイギリスの非難を、セルビア爆撃に至ったセルビアに対するぬれぎぬや、イラクの破壊と何百万人のイラク人の死と強制退去という結果を生み、後にコリン・パウエルとトニー・ブレアが謝罪せざるを得なかったイラクに対するぬれぎぬとも比較した。
アメリカ政府の声明に誰も異議を申し立てない時代は去ったとも、ロシア人幹部は辛辣に語った。世界はもはや一極ではないと彼は言った。ロシアは根拠のない申し立てには対応しないと彼は言った。アメリカ、イギリスとフランスが進めているやり方は、スクリパリ事件がロシア非難の目的で画策されたでっちあげであることを示唆しているとも彼は言った。
この結論は、アメリカとイギリス介入の歴史で裏付けられる。近年、セルビア、イラク、リビア、ソマリア、シリア、ウクライナ、イエメンへのあからさまな見え透いたウソに基づく欧米が画策した介入や、イランとベネズエラを不安定化する企みを目にしている。歴史には、連中の狙いを実施するためにアメリカとイギリスが利用したほとんど無限のウソの例がある。
もはやワシントンとロンドンが言う事は何も信じることはできない。ロシアなり、他のどこかの国なりが、恥知らずで、品位と誠意に欠け、信頼に値しないことが証明済みの“パートナー”と協力することが可能だろうか?
Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
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隷属すればするほど絞り取られる。憲法破壊で、やがては血も。不可逆的に。
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