« シリアの子供たち - 我々は決して忘れない | トップページ | アメリカで、スターリン大粛清? »

2018年3月 8日 (木)

反ロシア・プロパガンダ映画に賞を与えたハリウッド

スティーブン・レンドマン
Global Research
2018年3月5日

私の新ウェブサイトをご覧願いたい。
stephenlendman.org

(Home - スティーブン・レンドマン).

lendmanstephen@sbcglobal.netで連絡する。

地政学的話題では、ハリウッドは、アメリカ政策立案者の帝国主義的狙いを支持し、事実上の機関として機能している。

毎年の自己賛美の催し、日曜日夜のアカデミー賞贈呈式でそれは明らかだった。映画界の大御所は、あるべき映画制作より、利益をあげることを重んじている。本物の歴史ではなくハリウッド風の歴史に書き換えられる。

昨年、アルカイダとつながっているホワイト・ヘルメットのプロパガンダ映画が最優秀短編ドキュメンタリー賞を受賞した。ハリウッドは、卑劣にもテロを讃えたのだ。

2013年に、1979年/1980年のイラン大使館占拠危機が書き換えられ、『アルゴ』プロパガンダがアカデミー賞を受賞した。

昨夜、政治問題化されたオリンピック精神が長編ドキュメンタリー賞を勝ち取った。

プロパガンダ映画『イカルス』は、監督で、アマチュア自転車選手のブライアン・フォーゲルが、亡命者で、元モスクワのドーピング検査機関所長で、世界アンチ・ドーピング機関(WADA)情報提供者グリゴリー・ロドチェンコフに、アマチュア自転車レースで、禁止されている物質を使用するのに協力を求める様子を描いている。

強力な物質を違法に密売したかどで、彼はモスクワで被告不在のまま起訴されている。

少なくともロシア人オリンピック勝者15人が運動能力向上薬物を使用したと彼は告発した。

モスクワは、選手の一部が禁止されている物質使用に関与していたことを認めたが、ロシア国家の組織的ドーピングという彼の告発には反論した。同じ行為は、プロ・スポーツでのものも含め至る所で行われている。

ロドチェンコフは、アメリカに亡命し、証人保護プログラムのもとで、隠れ家を与えられており、居所は不明だ。

ところが彼は『イカルス』に出演し、サンプル-入れ替え手法により、ロシア選手が、運動能力向上薬物を使用し、2014年ソチ冬季オリンピックでメダルを取れるようロシア機関が幇助したと主張している。

その結果、ロシアのトラックとフィールド競技チーム全員が、2016年リオ夏季オリンピック大会出場を禁止された。

国際オリンピック委員会は、ロシア・オリンピック委員会を資格停止にした。ロシア選手が国旗の下で参加することを禁じた - 恥ずべき政治問題化行動だ。

ロシアの国家ぐるみドーピングに対する確かな証拠がないにもかかわらず、IOCは行動した。多くの国の代表選手たちが禁止されている物質を使用している。

チーム・メンバーの一部による乱用のかどで、国家、そしてその選手全員が罰せられるべきなのだろうか?

一部の選手が、そうしたドラッグを使用したことを理由に、アメリカの野球やアメリカン・フットボールや他のスポーツ・チーム丸ごと、リーグ競技への参加を禁止すべきだろうか?

ロシアと、その選手に対する行動は政治問題化されている。『イカルス』はロシア・バッシングゆえに受賞したのだ。

これはアメリカの権益に役立つ非難を正当化する卑しむべきドキュメンタリー映画だ。

フォーゲルは映画は“ロシアに対する警鐘だ”と言い、モスクワに対して利用するため、ワシントンに保護されている裁判逃避犯罪人ロドチェンコフに『イカルス』を、捧げている。

これとは別に、アカデミーは、極めて評判の高かったロシア人監督アンドレイ・ズビャギンツェフの映画『ラブレス』ではなく、チリ映画『ナチュラルウーマン』に外国語映画賞を与えた。

『ラブレス』は、昨年のBFIロンドン映画祭で最優秀長編作品賞を受賞した。カンヌ映画祭では、パルム・ドール賞に次ぐ栄誉である審査員賞を受賞した。

ワシントンは、不面目にも、ロシアを最大の脅威と見なしている。

アメリカの当局者や政策や選手に関する映画で、真実を語るのではなく、プロパガンダを制作して、ハリウッドは、アメリカの政策立案者たちと共謀しているのだ。

*

スティーブン・レンドマンはCRG研究員で、シカゴ在住のGlobal Research寄稿者。

私の新ウェブサイトをご覧願いたい。stephenlendman.org (Home - スティーブン・レンドマン)。lendmanstephen@sbcglobal.netで連絡する。

編集者、寄稿者としての最新刊は“Flashpoint in Ukraine: How the US Drive for Hegemony Risks WW III.”

http://www.claritypress.com/LendmanIII.html

記事原文のurl:https://www.globalresearch.ca/hollywood-honors-anti-russia-propaganda-film/5631030
----------
国会中継、テレビを見ると、代わりに、小笠原 父島の海で魚が泳いでいる。

大本営広報部の呆導番組では、ホワイト・ヘルメットのビデオが、まかり通っている。こういう団体の作品に賞を与えたことで、この組織のいかがわしさは既に明白だ。
今年、あのドーピングをたねにした映画に賞を与えたとは知らなかった。
「アカデミー賞授賞式」見ていないが、この映画も紹介したのだろうか?
女優のトロフィーが一時盗まれたという呆導がしつこく繰り返されたのは見た。
このプロパガンダ映画も、やがて上映されるのだろうか?

明治150年の慶賀は、近代日本最初の公文書偽造の慶賀?
学校で、偽造だったと教えられた記憶はない。

日刊IWJガイド・番組表「怒涛の4連続インタビュー第3弾!本日14時半から、『明治維新という過ち』への扉を開いた討幕の密勅は近代日本最初の公文書偽造! 作家・歴史評論家の原田伊織氏インタビュー/北朝鮮が米との対話の意志を明確に! 北朝鮮の体制安全が保障されるなら、核を保有する理由がないとの点を明確にした! 4月末に、板門店の平和の家で第3回南北首脳会談の開催が決定!/『岩上安身によるインタビュー』あの人気コンテンツDVD化のためのアンケート始めました!」2018.3.8日号~No.2002号~

原田伊織氏の新刊『日本人が知らされてこなかった「江戸」 世界が認める「徳川日本」の社会と精神 (SB新書)』の始めの方に、憲法9条を強く非難する行があったのを記憶している。インタビューで、これは話題になるのだろうか?

« シリアの子供たち - 我々は決して忘れない | トップページ | アメリカで、スターリン大粛清? »

Stephen Lendman」カテゴリの記事

アメリカ」カテゴリの記事

ロシア」カテゴリの記事

映画」カテゴリの記事

コメント

「3月8日は世界女性デー」

 本記事と全く関係ないコメントを書くことをお許しください。

世界女性デーに向けたNew York Times紙の特集に大きな意義を感じて居て、それを紹介する場所が無かったのでこの場をお借りしました。不適切であればご遠慮なく削除ください。

 これまでに追悼記事が書かれなかった先駆的女性達の特集がNew York Times紙に組まれたことをDemocracy Now!で知りました。すでにご存知な読者の方々も多いかと思いますが、まだご覧になられていない方は下記リンクを紹介致します。

Democracy Now!
"Obits & Omits: Meet Some of the Women Overlooked by The New York Times Obituaries Section, Until Now"
https://www.democracynow.org/2018/3/9/obits_omits_meet_some_of_the?autostart=true

 167年の歴史を持つNew York Times紙で取り上げてこなかった女性たちの追悼記事、古くは「ジェーン・エアー」の作者シャーロット・ブロンデ(1851没)から始まって、アフリカ系アメリカ人へのリンチに対して立ち上がったジャーナリスト、イダ・B・ウェルズ(1931没)、中国のジャンヌ・ダルクと称された革命家、秋瑾(1907没)、写真家のダイアン・アーバス(1971没)、トランスジェンダーのバイオニア、マーシャ・P・ジョンソン(1992没)、詩人のシルビア・ブラス(1963没)、HeLa細胞として知られるがん細胞を提供し、現在も医学・薬学の分野で貢献し続けているヘンリエッタ・ラックス(1951没)など。この特集では15人の先駆的女性の生涯と、人類の進歩に対する彼女らの業績が紹介されています。オンライン版は下記のリンクです。

NYTimes "OVERLOOKED"
https://www.nytimes.com/interactive/2018/obituaries/overlooked.html

 なお、New York Times紙の最終頁は記事はおろか写真もなく、ただ、“The truth will not be silent. The truth will not be contained. The truth has a voice.”のメッセージのみが残されています。最初の頁も真っ白で、次の頁に掲載された写真・自画像が透かし絵のように映り込むように作られています。

 このような特集が組まれる事は素晴らしいことです。彼女らは人々の記憶から忘れ去られているわけですが、故人らが成し得た事の大きさを人々に思い起こさせる機会を意図的に奪って来たわけですから、ガス抜きと批判されようが今回の特集が一つの贖罪になったと私は思います。
 
 私はフェミニストではありません。女性の権利を擁護するのは男性の権利を擁護することと同様に大事な事であり、それぞれの役割が異なっていようが権利と責任を対等に分かち合うべき、という立場を取ろうする者です。これまでのNew York Times紙で著名人の追悼記事のうちの8割が男性でそのほとんどが白人である、という事実に対して異議を持つ者です。
 
 個人的には、石川啄木や魯迅の近くに居た秋瑾が取り上げられて驚きました(物理的・空間的な意味ではなく精神的な意味で)。彼女は米国人ではありません。しかし、国家が女性に強いてきた悪習を女性蔑視とみなし、その社会の打倒のため革命に殉じた秋瑾は先駆的女性そのものでした。New York Timesデジタル版の編集者エイミー・パドナニ氏もこの特集の中で秋瑾の物語が最も力強いストーリーであって、自身も気にいっているとコメントしている所が印象的でした。

日本では、辻一弘さんがメイクアップ部門でアカデミー賞受賞って話題でしたが、その映画が、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』だと知って愕然としました。。 ハリウッドは、なんという悪魔的な歴史改竄プロパガンダ映画をつくるのでしょう。。

アメリカのドラマが好きでよく見るんですが、スパイものから犯罪捜査ドラマに至るまで傾向として悪いロシア人と良いイスラエル人がまるでノルマのようにシリーズを通して必ず1回は出てくるのには辟易します。アメリカ政府がハリウッドに資金提供しているという記事を昔読ませていただきましたがさもありなんと思いました。そうやってアメリカ人はロシア=悪、イスラエル=善と洗脳されていくんでしょうね。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1335849/73065349

この記事へのトラックバック一覧です: 反ロシア・プロパガンダ映画に賞を与えたハリウッド:

« シリアの子供たち - 我々は決して忘れない | トップページ | アメリカで、スターリン大粛清? »

お勧め

  • IWJ
    岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

カテゴリー

ブックマーク

最近のトラックバック

無料ブログはココログ