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2018年2月18日 (日)

マラー捜査の結果: 皆無

2018年2月16日
Paul Craig Roberts

今日(2018年2月16日、金曜日)13人のロシア人と、3つのロシア組織がソーシャル・メディアを利用して、2016年選挙に影響を与えようと策謀したと起訴して、ロバート・マラーは、彼自身と彼が画策したロシアゲート捜査の信用を傷つけたのだ。連中の狙いは、“アメリカ政治体制に不和の種を蒔くこと”だったとマラーは言う。https://uk.reuters.com/article/uk-usa-trump-russia-indictment/u-s-charges-russians-with-2016-u-s-election-tampering-to-boost-trump-idUKKCN1G023G

9ヶ月間の捜査で得られるものとして、一体何と惨めな結果だろう!

ヒラリーの電子メールをロシアがハッキングしたという喧伝され、毎日聞かされた話題は、マラー起訴のどこにも見あたらない。その代わりに“不和の種を蒔くため、ソーシャル・メディアを使った”のだと言う。本当だ! たとえ起訴が正しいにせよ、民主党がトランプに投票した人々を、人種差別主義者、性差別主義者、同性愛嫌い白人のくずのみじめな連中と呼んだ前回の大統領選挙での大変な不和を考えると、たった13人のロシア人がソーシャル・メディアを使って、一体どれだけ不和を増やせるのだろう?

トランプ/プーチン共謀も、マラーの起訴には含まれていないことにも注目しよう。マラーの起訴は、不和の種を蒔こうというロシアの計画は,トランプが、2017年に大統領に出馬するだろうという何らかの考えが現れる前の2014年に始まったと言う。策謀とプーチンとのつながりは、策謀にはサンクトペテルブルクのレストラン経営者が資金を提供したが、彼とプーチンとのつながりは、彼の会社が、ロシア高官と外国首脳の公式晩餐会の仕出しを一度したことだという主張に成り下がった。https://uk.reuters.com/article/uk-usa-trump-russia-indictment/u-s-charges-russians-with-2016-u-s-election-tampering-to-boost-trump-idUKKCN1G023G

最後に、マラーの起訴公表が、ニュースが無い週末だったのは、トランプに対するプーチンと共謀したという売女マスコミがたっぷり我々に与えてくれた膨大なプロパガンダ猛攻を正当化するものが皆無だと、マラーが知っていたことを意味するのに留意しよう。もし起訴が、なんらかの価値ある代物だったら、月曜日朝に発表されたはずで、売女マスコミはFBIとCIAから、新聞に掲載するためのニュース記事を手渡されていたはずなのだ。

13人のロシア人は、一体どうやって不和の種を蒔いたのだろう? これを聞く用意がおありだろうか? 彼らはアメリカ人を装った政治集会を開催し、彼らは、ある人物(身元不明)に平床型トラックに載せる檻の制作費を支払い、別の人物には、囚人服を着せ、ヒラリーを演じさせたのだ。

この策謀に一体どれだけの金が使われたのだろう。月120万ドルという予算は、前回の選挙で、ヒラリーとトランプが使った26.5億ドルと、連邦議会の全候補者が使った68億ドルからして、遙かに些少な額だ。https://www.cbsnews.com/news/election-2016s-price-tag-6-8-billion/

マラーは、ロシア人13人の一部の電子メールを入手していると主張している。もし電子メールが本物なら、これはまるで少人数の子供が大きなことをするまねゴッコ遊びのようだ。電子メールの一つは、FBIが彼らを追跡しているので、証拠を隠蔽するのに多忙になったと自慢している。

ポール・ライアン下院議長はマラーの策略に引っかかった。

NSAスパイ・プログラムの設計者、ウィリアム・ビニーが言ったことを想起されたい。もし何かそのようなロシアゲート策謀が存在していれば、NSAは証拠を持っているはずだ。捜査など不要なはずだ。
彼らのスパイのFISA裁判所による承認要求が欺瞞に基づいていたことが知られてしまった以上、マラーとローゼンシュタインは自分たちの命を守るために戦っているのだと結論づけられる。以下を参照。https://www.paulcraigroberts.org/2018/02/05/will-conspiracy-trump-american-democracy-go-unpunished/ マラーは、 FBIによるFISA裁判所欺瞞から注目を逸らせる続けられるだろうと願って、ロシア政府職員ではない人々に対するこのばかげた起訴をしたのだ。

マラーは、FBI長官として実証したのと同様、特別検察官として、道徳の欠如を実証したのだ。

Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2018/02/16/result-muellers-investigation-nothing/
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属国大本営広報部、一周遅れの呆導なのだろうか?この件についても、全くまともなものを見かけない。といっても紙媒体は読んでいないので、見落としているだけであることを願いたい。

大本営広報部の大手呆導組織、スラップ訴訟を全く報じないのは、彼ら自身の位置が、異神と同質であることの、全くの道徳の欠如の証明だろう。

日刊IWJガイド・日曜版「本日20時より、『「橋下氏自身がメディア。大衆の欲望を鋭敏に感知し、上手に支持を得る」 ~「誰が『橋下徹』をつくったか」著者・松本創氏と元大阪市長の平松邦夫氏が対談』を再配信!/【新記事アップのお知らせ】『報道機関を名乗る資格はない。日本人として恥だ』と沖縄メディアを攻撃!しかしその記事が『デマ』と発覚!特大の『ブーメラン』突き刺さる!産経こそ『デマ』を撒きちらし『沖縄差別』を助長する日本人の恥知らずである! /2018年2月17日発行の本ガイドのお詫びと訂正/IWJを支えてくださるスタッフを緊急大募集中!」2018.2.18日号~No.1984号~

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