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2017年12月13日 (水)

シリア - ISISは敗北した - 次はアメリカだ

2017年12月11日
Paul Craig Roberts

皆様のウェブサイトをご支持願いたい。

アメリカは本当に超大国だろうか、それとも地上最大のまぬけの寄せ集めだろうか?

シリア - ISISは敗北した - 次はアメリカだ

ワシントンは既にシリア戦争で一度敗北した。今や二度目の敗北を喫しようとしている。

数日前、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がシリアでの“完全勝利”を宣言した。
“二時間前、(ロシア)国防大臣が、テロリストを完全に打倒して、ユーフラテス川東岸と西岸での作戦は完了したと私に報告した。”

シリアとイラクの政府を支持する部隊のイラン人司令官が、ワシントンに、シリア国内に残るあらゆるアメリカ軍は打ち負かされるだろうことを知らしめるべく、アメリカに通知した。

“イラン革命防衛隊クッズ部隊司令官ハッジ・ガーセム・ソレイマーニー少将が、シリア内のアメリカ軍最高司令官に、アメリカ軍の全部隊を最後の一兵卒まで撤退するよう‘さもないと、地獄の釜の蓋が開く'という助言”をロシア経由で、口頭で通知した。

“アメリカ軍司令官への私のメッセージはこうだ。ISIS(「イスラム国」集団)に対する戦闘が終わったら、シリア内のアメリカ軍兵士は認められない。自らの意思で撤退するよう助言する、さもなくば撤退を強いられることになる。” http://www.informationclearinghouse.info/48387.htm

報道によれば、アメリカも例外でなく、シリア全土の解放を主張しているシリアのアサド大統領が決定する限り、イランはシリア内に留まることをロシアは確認した。シリアの一部を占領し、ISISを復活させるというワシントンの計画は、この目的のために犠牲にされる全てのアメリカ軍兵士たちと同様、暗礁に乗り上げている。

報道によれば、マイク・ポンペオCIA長官は、ワシントンは“あらゆる攻撃はソレイマーニー司令官とイランの責任だと考える”と主張して、アメリカ権益を攻撃するイランの意図に対する懸念を表す書簡をソレイマーニーに送った。

報道によれば CIA書簡は何の効果もなく、完全に蔑視された。

“最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイの首席補佐官ムハンマド・ムハンマディ・ゴルパイエガニは、ポンペオ書簡を送ろうというこころみについては認めたが、‘更に付け加えることは何もないので、ソレイマーニーは読むことを拒否した’とのべた。地域の情報源は、アル-ハサカで活動している、ダマスカス政府に忠実なクルド人部隊が、アメリカ軍に対する戦いで進んで先陣を切る可能性が高いと考えている。こうした部隊の多くはシリアに忠実だ。彼らは、シリア領内のあらゆる占領軍や、シリア分割に反対だ。”

ベイルートでのイスラム過激派による二度の自爆攻撃で、数百人のアメリカ海兵隊員とフランスの落下傘兵が死亡した1983年の出来事についての言及がある。この攻撃の結果、アメリカ軍は大急ぎで撤退した。将来は、この過去の出来事と良く似たものになるのかも知れない。http://www.informationclearinghouse.info/48388.htm

これは偽ニュースかも知れない。もしそうでなければ、アメリカ合州国、その政府と国民が受けた屈辱は、ネオコンと、連中のアメリカ世界覇権というドクトリンの仕業によるものであることを我々は受け入れなければならない。アメリカにイスラム教徒と16年間も戦争をさせているのはネオコンだ。アメリカに、シリアにおける屈辱的な敗北をもたらしたのは、オバマとヒラリーを通して動いているネオコンだ。

ネオコンの人数はごく僅かだ。アメリカ国民は一体なぜ連中を容認しているのだろうt?

トランプは一体なぜ連中を逮捕させないのだろう? 連中は骨の髄まで反米、親イスラエルだ。ネオコンは、アメリカ国民と全人類の最悪の敵だ。

ロシア人は、ワシントンの傲慢さには、つくづくうんざりなように見える。https://www.rt.com/news/412590-russia-us-syria-air-force/
ロシアの対ISIS攻撃を妨害しようとした、アメリカの劣っているF-22をSu-35が追い払ったロシア国防省のコナシェンコフ報道官は、“シリア国内のアメリカに属する空域”があるという事実に関する、アメリカ軍幹部によるあらゆる主張は“不可解だ”と述べた。コナシェンコフ報道官は“シリアは主権国家で、国連加盟国であり、つまりアメリカ‘自身の’空域などあり得ない。ロシア空軍とは違って、アメリカが率いる連合は、シリア国内で、いかなる法的根拠もなしに活動している。”とも述べた。

ワシントンは、中東で、その指導力を浪費していることに気がついて、撤退するのだろうか、それともワシントンは、アメリカに更なる屈辱を与えるのだろうか?

Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能

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送金方法について:

会社の品格を信じていない、あるいはその政治傾向に反対なので、PayPalを使いたくないという方々は、Stripeを使われるか、私ではなく、Institute for Political Economyを受取人とする小切手を下記宛てにお送り頂ける。
Wells Fargo, 23046 Panama City Beach Parkway, Panama City Beach, FL 32413.

外国の方々で、国際的にStripeがお使いになれない場合には、Institute for Political
Economyを受取人とする郵便局の為替証書を、上記銀行住所宛てにお送り頂ける。PayPalを信じないということが、このウェブサイトをご支援されない口実にはなるまい。

ゆうちょ銀行 住所あて送金

記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2017/12/11/syria-isis-defeated-u-s-next-line/
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以下のご質問を頂いたが、小生にはわからない。あしからず。なお、Institute for Political
Economyを受取人とする郵便局の為替証書を、上記銀行住所宛てにお送り下さったかたがおられることもご報告しておこう。

Stripeが便利な送金方法に見えますが、相手銀行Wells Fargoの口座番号が分からないと届かない気がします。(Institute for Political Economy の名前だけでは不足そうです。)
(お役目の範囲ではないでしょうが、分かればご教示ください。)

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