市民的自由を踏みつけるワシントン
2017年11月3日
Paul Craig Roberts
更新: ロン・ワイデン上院議員(民、オレゴン州)は、ロシア政府は“ファシスト”で“わが国の民主主義をむしばんでいる”と主張している。 https://www.rt.com/usa/408516-senate-twitter-facebook-google-russia/
無頓着なアメリカ有権者は実に不注意で、決まったように、市民的自由の敵を、国民を代表する議員として選出する。水曜日、アダム・シフ下院議員 (民、カリフォルニア州)、トレイ・ゴウディ下院議員(共、サウスカロライナ州)、ダイアン・ファインスタイン上院議員 (民、カリフォルニア州)、マーク・ウォーナー上院議員(民、ヴァージニア州)、ジャッキー・スペアー下院議員(民、カリフォルニア州)、トム・コットン上院議員(共、アリゾナ州)と、ホアキン・カストロ下院議員(民、テキサス州)は、フェイスブックとツイッターとグーグルの幹部に、民主党全国委員会や軍/安保複合体がとっている反トランプ/反ロシア路線に対する、あらゆるデジタル上の反体制派を阻止し、CIAのためのスパイ機関役を務めるよう恫喝しようとしたのだ。
上記のうち、ゴウディとコットンの二人は、ロシアと、共和党トランプ大統領に対する攻撃に協力した共和党議員だ。二政党の議員の共通点は、連中が警察国家を望んでいることだ。ジャッキー・スペアーは、一体なぜグーグルは“YouTube上で、RTを遮断”しないのか、グーグルの説明を要求した。ホアキン・カストロは、ロシアとリンクしているメッセージを、アメリカ政府に引き渡すよう要求した。トレイ・ゴウディは、議会や、ジョン・ブレナン、ロバート・マラーや、ジェームズ・コミーと共にアメリカのあらゆる紙媒体やTVメディアが閉鎖されることを意味する偽りの発言を阻止するよう要求している。憲法第一修正が、言論の自由を保障しており、何が真実で、何がウソかを判断するのは国民にまかされているのをゴウディは知らないのだ。
教えて頂きたい。権利章典を尊重しない議員を選出することができる無頓着な連中とは、一体何者だろう? 政府が自国の憲法を尊重しない国は、民主主義だろうか? そんな国が、例外的で、必要欠くべからざる国なのだろうか? それとも、その政府が、もはや権利章典やアメリカ憲法に対するいささかの忠誠も持たない完璧に堕落した組織なのだろうか?
こうした警察国家根性の連中を、有権者に権力を振るう政府に、議員として送り出す有権者の質は一体どういうものだろう? 我々は有権者による民主主義の破壊を目撃しているのだろうか? アメリカ人の破滅が迫っているのだろうか?
アメリカ下院議員と上院議員に、連中の検閲とスパイ要求は憲法違反だと指摘したのが、フェイスブック、ツイッターとグーグルの幹部であって、アメリカ合州国憲法を守ると宣誓した議員連中ではないことに読者は驚かれたろうか?
善は政府にあって、悪が民間部門にあると信じているリベラル/進歩派/左翼は、これをどう説明するのだろう?
反体制派に対する憎悪が余りに強く、他の何も重要ではなくなるのだろうか?
水曜日の“過激派”見解に関わる下院と上院情報委員会公聴会報告はここで読める。https://www.globalresearch.ca/lawmakers-demand-tech-companies-censor-journalists-and-conduct-mass-surveillance/5616331
Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2017/11/03/washington-stomps-civil-liberty/
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記事掲載順序が前後した。あしからず。
当然、東京も、ワシントンにならって、市民的自由を踏みつける。
モリカケに絡む有名人ツイッターが規制されているという記事も読んだ気がする。
猟奇事件にからんで、ツイッター規制の話があるという。
一度に中国トップ二人に会ったのは初めてだと大本営広報部ヨイショ大宣伝。主席が、これまでと違って微笑んでいると、写真で比較していた。女性週刊誌以下のタイコ持ち。
しつこくJアラート。対北朝鮮エスカレーション、サウジアラビア皇太子の暴走と重なって見えてくる。
今、Jアラートを聞いた。ジョージ・オーウェルの『1984年』の世界に住んでいると自覚。
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