戦争が差し迫っているのが見えないだろうか?
Paul Craig Roberts
2017年11月27日
イギリス・マスコミのニュース報道によれば、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ロシア産業に、戦時生産体制に迅速に切り替えられるように備えるべく指示した。http://www.independent.co.uk/news/world/europe/vladimir-putin-russia-business-war-production-sochi-military-talks-a8069951.html
欧米との戦争の可能性が現実的だと確信しない限り、ロシア政府がそのような声明をだすまいことは明らかだ。私はかなり前から、コラムで指摘しているが、ワシントンと、ヨーロッパの属国諸国がロシアに対して行ってきた長年の敵対的行動の結果、戦争に向かっているのだ。
巨大なアメリカ軍安保複合体は、膨大な予算を正当化するために説得力がある敵が必要で、狂ったネオコンが、アメリカ世界覇権という幻想イデオロギーを、地球上の生命より優先しており、ヒラリーと民主党全国委員会はトランプの大統領当選をひっくり返すためにありとあらゆることをするつもりだというのは容易に理解できる。しかしながら、ヨーロッパの政治指導者連中が、ワシントンの利益のために、自分たちの国々を進んで危険にさらすのかを理解するのは困難だ。
それなのに、連中はそういう行動をしているのだ。例えば、11月13日、イギリスのテリーザ・メイ首相は、ロシアは国際安全保障に対する脅威であり、ヨーロッパの選挙に干渉し、ヨーロッパ政府をハッキングしていると述べた。こうした主張には“ロシアゲート”に対するものと、同様、証拠はない。それなのに、こうした主張は続き、増大している。現在、欧州連合はソ連の旧共和国-ベラルーシ、モルドバ、ウクライナ、ジョージア、アルメニアやアゼルバイジャンを、欧州連合との“東方パートナーシップ”に組み込みつつある。https://www.strategic-culture.org/news/2017/11/27/british-pm-makes-clear-eastern-partnership-created-damage-russia.html
言い換えれば、欧米は、モスクワのかつての共和国諸国を、メイ首相が“敵性国家”だと宣言したロシアに反対するようあからさまに組織している。ロシアは、ロシアに対する疑惑には何の根拠もないことを知っており、イラクやリビアやシリアに対する軍事攻撃を正当化するためのサダム・フセイン、カダフィやアサドに対する虚偽の主張と同一のものと見なしている。ロシアに、自分が攻撃対象にされていると確信させたので、、ロシアは戦争に備えている。
このことを少し考えて頂きたい。強欲で腐敗したアメリカ軍安保複合体が、膨大な予算を正当化するための敵が必要で、ヒラリーも民主党全国委員会も、政治的敗北を受け入れられず、またネオコンが、アメリカ至上主義というイデオロギーを奉じているがゆえに、世界はハルマゲドンに向けて押しやられているのだ。嫌悪されている白人至上主義とオバマ大統領自身が是認したアメリカ至上主義との差異は一体何だろう? 一体なぜ白人至上主義は酷くて、アメリカ至上主義は、“例外的”で“必要欠くべからざる”国への神の賜物なのだろうか?
ロシア政府は、ロシアが軍事攻撃の対象にされている懸念をあからさまに共有している。CNN、ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストではないが、私が報じたように、ロシア軍総司令部即応部第一副局長が、ワシントンが、対ロシア奇襲核攻撃を準備している懸念について公式に述べた。最近、プーチン大統領が、ワシントンが、アメリカ空軍兵器研究所のために、ロシア人のDNAを収集していることに注意するよう呼びかけた。これはロシア専用生物兵器開発を意味している。そのようなことは決して起こらないというアメリカ政権による以前の言質にもかかわらず、ロシア国境に配備されたアメリカとNATOの基地に注意するよう、ロシアは何度も呼びかけてきた。
ワシントンが、主要核・軍事大国のロシアに、攻撃されようとしていると確信させたことが、一体何故、世間の議論や政治論議の最重要話題にならないのかを自らに問うべきなのだ。ところが、アメリカ国歌演奏時に跪いたままのプロフットボールリーグ選手や、ロシアゲート、ラスヴェガス銃乱射事件にまつわる偽ニュースなどしか耳に入らない。
我々がインターネットで、言説を支配するためにワシントンが利用している偽ニュースではなく、本当のニュースを報じるのを、ワシントンが一体いつまで許しておくつもりだろうかということも自ら問わねばならない。ネット中立性を破壊しようという連邦通信委員会委員長の取り組みや、事実に基づくニュースを、ロシア・プロパガンダだとして信用を傷つける別の取り組みも進行中で、ロシアと戦争するために、ワシントンは真実とも戦争しなければならないとワシントンが結論したことを示している。https://www.globalresearch.ca/the-fccs-order-is-out-it-will-end-net-neutrality-and-break-the-internet-weve-read-it-and-heres-what-you-need-to-know/5619857 と https://www.globalresearch.ca/selected-articles-good-bye-to-net-neutrality/5620061
ワシントンは、その戦争に生き抜けまいし、アメリカ国民もヨーロッパ国民もそうだろう。
Paul Craig Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼 の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2017/11/27/cant-see-war-horizon-paul-craig-roberts/
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国会のデタラメ答弁、我慢して見ているが、精神衛生に非常に悪い。デタラメ答弁を可能にしているのは、横綱の品格はしつこく問うが、首脳の品格は全く問わない大本営広報部。本当に引退すべき人物・連中は他にいる。
学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却問題について、財務省は28日の衆院予算委員会で、2013~16年度の4年間にあった同種の土地取引計972件のうち売却額を非公表にしたのは、森友学園との契約1件だったと明らかにした。
モリトモは特例だらけ。
こういうことをする連中が、「道徳」を教科にし、評点をつけさせる。正確には、道徳ではなく不道徳だろう。学校が監獄になる。
犯罪人が、通信簿をかけば、犯罪をおかさない無辜の人が、異常とされる。
ウソをつくと長官になれるが、本当のことを言うと投獄される。
学校入試も、入社試験にも、不道徳の成績評価が使われる、まともな人が生きてゆけない牢獄社会が目の前に迫っている。
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