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2017年11月 8日 (水)

衝撃的インタビューで、カタールがシリア戦争の背後の秘密を告白

Tyler Durden
2017年10月28日
ZeroHedge

シリア内の武装反政府派が、紛争初期から、直接外国政府の指令下にあったことを裏付ける漏洩された最高機密NSA文書が公表された同じ週、テレビ・インタビューでの、カタール人幹部によるシリア戦争の起源の背後にある真実の告白が、アラブビのソーシャル・メディアで、急に広まっている。

シリア政府と密接なつながりがある著名なシリア専門家と経済顧問によれば、この大変なインタビューは、高官が"ヌスラ/アルカイダに対するあり得る支援[を含む]、独立国家を不安定化するための四カ国の間での共謀と調整を、公に認めたこと"になる。 重要なのは、"この告白は、ダマスカスが、自国の安全保障と主権に対する攻撃と見なしているものを証明する手助けになろう。これは賠償請求の基礎になるだろう。"


2013年のロンドンでの記者会見: カタール首相シャイフ・ハマド・ビン・ジャーシム・ビン・ジャブル・アール=サーニーと、アメリカのジョン・ケリー国務長官。2014年のヒラリー・クリントン電子メールが、同時期、カタールがISISの支援国家であったことを裏付けた。

シリアでの戦争がゆっくりと下火になりつつある中、ほぼ毎週のように、新たな資料が、シリア不安定化に関与した高官証言や、アサド政権に対する作戦の更なる詳細についての時折の漏洩電子メールや文書といった形で現れている。この内容の多くは、主要マスコミに支配されている単純なプロパガンダを決して受け入れていない人々には既に以前から知られていたことを裏付けるのに役立つが、詳細によって、つじつまがあい、将来の歴史家たちは、戦争の本質のより明確な姿を得られよう。

この明確化のプロセスは - 予想通り - 湾岸協力会議(GCC)元同盟国のサウジアラビアとカタールとの間で継続する内輪もめで、それぞれが相手側を「イスラム国」とアルカイダ・テロリストに資金提供していると非難している(皮肉にも、いずれも真実だ)ことに助けられている。益々、世界は、長年、ほとんど全ての湾岸君主国が、シリアや、イラクやリビアなどの場所で聖戦戦士の運動に資金供与した後、内輪の恥が更に放送され、GCCが崩壊する様子を目にすることになる。

2013年以来、Intercept (+ワシントン・ポスト?)サウジアラビアが '反政府派'にダマスカス攻撃を命じるのを示すNSA文書を隠していた。今公表された。https://t.co/0PZrBKpJCw

- ジュリアン・アサンジ ???? (@JulianAssange) 、2017年10月24日

カタール高官とは、他ならぬ2013年まで、カタールを代表してシリア作戦を監督していた(外務大臣でもあった)元首相ハマド・ビン・ジャーシム・ビン・ジャブル・アール=サーニーで、下記の2010年1月の写真に当時の国務長官ヒラリー・クリントンと写っている(ちなみに、2014年、カタールの2022年ワールド・カップ委員会は、クリントン財団に500,000ドル寄付した)。

水曜日のカタールTVのインタビューで、ビン・ジャブル・アール=サーニーは、カタールとサウジアラビアは、トルコやアメリカ合州国と共に、(2011年に)出来事が"最初に始まった"瞬間から、聖戦士に武器の出荷を始めたことを明らかにした。

アール=サーニーは、秘密作戦を "獲物狩り"になぞらえさえした - 獲物はアサド大統領と彼の支持者たち - "獲物" は逃げたと認めている(アサドは、依然、権力の座にあるので。スポーツとして、獣、あるいは獲物を狩ることを意味する湾岸アラビア語方言、"アル-サイダ"を使っている)。サーニーは、ISIS支援という.本当らしい主張を否定しているものの、元首相の言葉は、戦争初期から、シリアのアルカイダ(ヌスラ戦線に対する湾岸諸国とアメリカによる直接支援を意味し、カタールは戦争が政権転覆を実行するために計画されたことを証明する"完全な文書"と記録を持っているとまで言っている。

"我々は獲物について議論したが、その獲物は逃げた"。紳士淑女の皆様: 連中にとって#シリア #アサドは狩猟のすごい獲物に過ぎない https://t.co/w4oKO5TTK6

- EHSANI2 (@EHSANI22) 2017年10月27日

Zero Hedgeの翻訳によれば、アール=サーニーは、湾岸諸国が、アメリカとトルコの承認と支援のもと、シリア内の聖戦士に武器を与えていたことを認めながら、こうも言っている。"詳細は言いたくないが、[シリアで]我々が責任を負っていたことに関する完全な書類がある"。サウジアラビアの'アブドゥッラー国王(2015年に亡くなるまで支配していた)とアメリカ合州国が、代理戦争を遂行するための秘密作戦に関し、カタールを主導的な役割に据えたのだと彼は主張した。

元首相の発言は、極めて暴露的ではあるが、カタールによるテロ支援の擁護と言い訳として、また、アサドに対する戦争で、本質的に、カタールに "貧乏くじを引かせた"アメリカとサウジアラビアへの批判として意図されている。アール=サーニーは、他の国々は結局のところ、大規模支援を段階的に縮小したのに、カタールは、シリアの武装反抗勢力への資金供与を継続したと説明しており、これが彼が、当初は"我々と同じ陣地にいた"と、アメリカとサウジアラビアを激しく非難している理由でもある。

ほとんど全く報道されていない以前のアメリカのテレビ・インタビューで、カタールのテロ支援という主張について問われた際、アール=サーニーはチャーリー・ローズにこう言った。"シリアでは、誰もが間違いをおかした、あなたの御国を含めて。" そして、こう言った。戦争がシリアで始まった際、"我々全員、二つの作戦指令室を通して動いていた: 一つはヨルダン、もう一つはトルコ"

以下が、@Walid970721が翻訳し、字幕をつけた水曜日インタビューの重要部分だ。Zero Hedgeが翻訳を検討し、確認している。ただし、元の急いで翻訳した人物は、アール=サーニーは、 "レディー" と言ったのではなく- アサドもシリアも外部の国々によって狩りの対象だったので、"獲物" ["アル-サイダ"]と言ったと認めている

#カタール元首相、カタールの#シリア国内のヌスラを含む聖戦士支援はサウジ国王、トルコとアメリカと協調していたと述べたvia @BBassem7 pic.twitter.com/tu8IMRI7IP

- Walid (@walid970721) 2017年10月27日

部分的な英語書き起こしは下記の通り。

"出来事がシリアで最初に始まった時、私はサウジアラビアに行き、アブドゥッラー国王と会った。私の父親、殿下の指示で私は行動した。彼[アブドゥッラー国王] は、我々がついている。この計画で進めなさい。我々が調整するが、あなた方が仕切らなければならないと言った。私は詳細は話したくないが、我々は全ての文書を持っており、 [シリアに]送るあらゆるものは、トルコに行き、アメリカ軍と協力の上で、全てトルコとアメリカ軍によって配布された。我々も皆も、軍も関与していた。間違いで、適切でない派閥を支援した可能性もある... ヌスラ戦線との関係もあったかも知れない、それはあり得るが、私自身は知らない… 我々は獲物["アル-サイダ"]を巡って戦っていたが、今や獲物は去ったのに、我々はまだ戦っている... そして今もバッシャールはシリアにいる。あなた方[アメリカとサウジアラビア]は我々と同じ陣営にいた... 自分が間違っていることに気がついた場合に、態度を変えることに反対しないが、少なくとも、パートナーには伝えるべきだ… 例えば、バッシャール[アル-アサド]をほうっておくなり、あれこれする等々、しかし今生み出されている状況は、GCC[湾岸協力会議]におけるいかなる前進も決して許さず、もし我々が公然と争い続ければ、どんなことも前進しない。"

今は良く知られている通り、漏洩されたり、機密解除されたりしたアメリカ諜報機関メモが裏付けているように、CIAは同盟の湾岸パートナーとともに、シリアにおける政権転覆の取り組みに直接関与していた。いわゆる"穏健"反政府派に武器を供与しているという公式主張にもかかわらず、アメリカ政府は、湾岸と欧米が提供した高度な兵器が、アルカイダとISISにゆくことをリアルタイムで理解していた。例えば、漏洩した2014年のヒラリー・クリントン宛ての諜報メモは、カタールとサウジアラビアのISIS支援を認めている。

電子メールは、単刀直入な、はっきりした言葉でこう述べている。

"ISILや、地域の他の過激なスンナ派集団に秘密の資金支援、兵站支援を提供しているカタールとサウジアラビアの政府。"

しかも、サーニー首相インタビューの一日前、Interceptが、今までに、50万人の命を奪ったシリアの武装反政府派が、戦争初期から外国政府の直接指揮下にあったことを、驚くほど明白に示す、エドワード・スノーデンが提供した漏洩諜報ファイルから発掘した新たな極秘NSA文書を公表した

新たに公表されたNSA文書は、2013年の、先進的対地ロケットを用いた、ダマスカス国際空港を含むダマスカスの民間人居住地域に対する武装反抗勢力攻撃は、アメリカ諜報機関が完全に事前に認め、直接サウジアラビアに供給を受け、指揮されていたことを裏付けている。元カタール首相も今や確認している通り、サウジアラビア政府もアメリカ政府も2013年のダマスカス空港攻撃の時期、そのような極悪な攻撃を監督するため "作戦司令室"に人材を置いていたのだ。

今後、何カ月も何年も、漏洩し続けるだろう悪事を証明する文書証拠の巨大な宝庫が残っていることは疑いようもない。少なくとも、双方お互いに、テロ支援のかどで主張し合うカタール-サウジアラビアの間で続く外交戦争は、更なる成果をもたらすだろう。この最新カタールTVインタビューでわかるように、古くからの同盟諸国がお互い攻撃し合う、内輪の恥放送のこの新たな解禁シーズンに、アメリカ合州国だけ免れるはずはない。

記事原文のurl:http://www.zerohedge.com/news/2017-10-28/shocking-viral-interview-qatar-confesses-secrets-behind-syrian-war
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大本営広報部は、この件を報じているのだろうか?

しかし、それを言うならTPP。大政翼賛会放送、TPPを素晴らしいものとウソを言い続けている。(紙媒体は読んでいないのでわからないが)

植草一秀の『知られざる真実』記事 TPP交渉差止・違憲訴訟控訴審第1回口頭弁論期日

日刊IWJガイド

「本日16時より、岩上さんによる民進党参議院議員会長の小川敏夫氏へのインタビュー決定! 夜は14度訪朝に成功したジャーナリスト・浅野健一氏インタビューを再配信します!!/自民・萩生田幹事長が来年の通常国会で憲法改正案を提示する考え示す~『緊急事態条項』『国民投票』のおさらいを!/<閲覧注意>ヘイト作家・百田尚樹氏が沖縄タイムス記者を晒し者にして卑劣な個人攻撃!得意の『中韓ヘイト』も炸裂!」2017.11.8日号~No.1881号~

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コメント

                     ベトナムに栄光あれ!
  アジア太平洋経済協力会議APECがダナン(Da Nang)で開かれた。21か国と諸地域の集まりだそうだ。その中で一番注目されたのは,大統領トランプと大統領プーチンとの握手の場面だろう。ハンブルグでの初会談ではぎこちなかった握手。それが今回は2度,3度の固い握手となった。それだけ2国間の合意(親睦)がかなり進んだものと思われる。例えば,スプートニクは『APEC2日目 ロ米首脳が短い会話を交わす』(11.11.2017)と伝えてシリアに関する共同声明が両大統領によって認められたことを控えめに報じている。
  それにも関わらず12日の日本語版では「明らかな成功も大失敗もなし APEC閉幕」との記事を載せている。おそらくアメリカ国内の反トランプ派を抑えるために成果を大きく報道しなかったと思われる。
  ウクライナ問題など時間がなくて詰め切れていない内容があるということだが,小生が注目したのは,その共同声明ではなくて, 集合写真の距離の問題である(米国の好戦派ネオコンがトランプやティラーソンを邪魔するだろうから共同声明や合意を信用していないからである)。 
 初日, 慣例により集合写真が撮られたが, 中央の,クアン国家主席夫妻の左隣にトランプ氏が陣取り,その横にプーチン氏が並んだ。この並び順は歴史を反映するだろう。米軍によるベトナム侵略戦争を思い出させる。
 まず第一に,APECが開かれたダナン。周知のように,そこは侵略戦争に負けた米軍がベトナムから撤退する最後の砦=米総領事館屋上であった。ヘリコプターに乗って脱出する米軍関係者や南ベトナム政府支持者たち。その映像は今でも脳裏に鮮明である。
  第二に,クアン(Quan)国家主席とプーチン大統領がその敵国大統領の後継トランプ氏を囲んだのはクアン主席側の配慮であろう。ゆえにトランプとプーチンの握手のみならず,トランプのプーチンへの声掛けは重要な意味を持つ。メルケルのハンブルグでは見かけなかった光景であり,トランプが米国内で安定してきた証拠であろう。プーチン曰く,『米大統領は極めて正しく好意的に振る舞う。彼は教養のある,ともに作業するため心地良く交流できる人間だ。』

  第三にカナダの首相や日本の首相及び韓国大統領の立ち位置。
 旧サイゴン政府支持者たちがダナンから難民となっていった先はカナダである。他方,北ヴェトナムまで飛んで行って枯葉剤(モンサント社製)やナバーム弾をこれでもか,これでもかとバラ撒いたB29の出撃基地は沖縄の米軍基地であった。一方,米軍に加勢して海外派兵したのは,韓国である。その勇猛果敢なタイガー軍団が多くの混血児を生み出したことは公然の秘密である。

  クアン主席夫妻から距離が三国の歴史を思い出させるだろう。それにも関わらず,トランプをクアン主席夫妻とプーチン大統領との間に迎え入れたヴェトナムの寛大さに栄光あれと言わざるを得ない。

 まだ国民所得は低いが,40数年前の廃墟から立ち直って近代国家を作り上げてきたベトナム。まだ戦争の傷跡は深い。しかしこちらの海辺の町でもベトナムからの留学生に出会う。それでも家賃(月額5000円)は高いという。

  南洋の海辺の町を転々とする小生はベトナム米もうまいと思う。しかしそれ以上にフランスパンはうまかった。しかしディエンビエンフーの敗北以来,フランスの代表はいない。
 高田ケンゾー氏は服装学院の若い女性にデザインを教えた。俳優杉良太郎氏はベトナム親善大使となりベトナムの明るい将来を支援されてきた。ayako様のお姿をお見掛けしたような気もする。
 
  ところでベトナムには山岳少数民族も多い。ここにも新自由主義やTPPを持ち込もうとした首相は今年2月だったか更迭させられたが,少数民族の権利を保障してさらに良き文化や風習を残すことはTPPや新自由主義とは相容れない。
 国家戦略特区や規制撤廃(deregulation)によって国を外国に売り,滅ぼそうとするわが国とは違って,TPP11大筋合意に待ったをかけさせたトランプ大統領やトルドー首相に加えて,共同議長国のベトナムの存在は大きかった。12日のスプートニク日本語版は「明らかな成功も大失敗もなし APEC閉幕」と書いたが,おそらく間違いであろう。すなわち,国家主権を奪うTPP11に反対したのは三国(カナダ・米国・ベトナム)である。また,核戦争真近と言われた米ロの両首脳に笑顔を取り戻させたのはクアン主席夫妻である。プーチンとトランプに固い握手をさせたベトナムに栄光あれ!

追記: 現在逗留中のこの海辺の町の夕陽はきれいだということで海外からも夕陽を撮影に来る写真家がかなりいるようだ。しかし小生の部屋からも見える夕陽もだいだい色のもたらす色彩が鮮やかで美しいと思う。ただ残念ながら,小生の安カメラでは印刷した時その色が出ない。
  ヴェネツィアにはザッテレの波止場があり,ここの夕陽を毎日見ていたのであろうか。評論家の故加藤周一は「私は夕暮れの文を作って,闇夜の文を作らない」(『夕陽妄語』,朝日新聞社)と書いた。小生も亦,加藤の驥尾に付して「夕暮れの文」を作って,日本のマスゴミのように「闇夜の文」を作らない。

追記2: ベトナムには絶対行かないと言っていた人生の同行者がやっと同意してくれて旧サイゴンを訪れたことがある。オレンジ剤(枯葉剤)の影響と被害が今日も残るので嫌だというのである。
  米側もこの被害をできるだけ少なくしようとしている。VOV5でそのことを初めて知った。しかしその資金は少ないようだ。
 「フランスパンがまた食べたい」と同行者に言うと即座にOKしてくれたが,ダナンの町に出て人々と交流を深めたのはカナダのトルドー首相ただ一人であった。ここにもフランス食文化があり,インドシナの歴史を感じとることができる。

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