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2017年7月14日 (金)

時代は、我々の身の回りから変化しつつある

2017年7月13日
Paul Craig Roberts

ミロルガナイト肥料の22キロの袋を庭に運んでから、これまで何度もあったように、袋を開ける道具を持ち合わせていないのに気がついた。これは対テロ戦争とTSAのせいだと思う。若者時代には、ほかのあらゆる少年同様、ポケットナイフを持っていた。いつでも。それはあたりまえのことだった。ポケットナイフを禁じる校則などなかった。全員が飛び出しナイフを持っていた時期もあった。当時は、コカコーラ24本入りケースが買えるほどの大金99セントで買えた。飛び出しナイフは、ニューヨークのギャングを思わせるので、学校や両親が非難するようになった。だが、教師や両親が対策を採る前に、少年たちは飛び出しナイフを捨てていた。ナイフのバネが弱かったのだ。カチッという音とともに、ナイフが開き、所定位置で刃が固定する速さに陶酔して、少年たちは飛び出しナイフのバネをすぐにへたらせたのだ。頼りになるポケットナイフとは違って、 飛び出しナイフは、あっと言う間に使い物にならなくなった。

今はもうポケットナイフを持ち歩かない。ポケットにものを入れると癖になるのをずっと昔思い知った。庭仕事をする前に、ボケットにナイフを入れ忘れるのと同様に、予定の便の飛行機に間に合うよう急いだ際、ナイフをポケットから取り出すのを忘れていたのだ。空港では、祖父の持ち物のナイフ没収や、TSAの訊問という修羅場になりそうだ。裸にして所持品検査をしようとするかも知れない。飛行機に載り損ねそうだ。TSAのように大規模な組織でも正当化は必要で、TSA職員は分別があるかも知れないが、あてにはできない。法律の下では、彼は告発され起訴されかねないのだ。何がどうなるかわからない。

ワシントンとニューヨークの間のエア・シャトルを思い出す。飛行時間は一時間だ。離陸の10分前に、カウンターにいけば、乗れたのだ。飛行機一機では足りなければ、二機目を用意したくれた。空港警備もなければ、遅延もなかった。

昔の思い出にふけるのは好みではない。彼の人生の間に、ポケットナイフ携行のように、単純な物事が、どれほどややこしくなったかをまざまざと思い知らされることになるのだ。数週間前、周囲をゲートとフェンスで囲った山のリゾートで休暇をとった。小川沿いのハイキングや、滝を見て楽しんだ。空港でスポーツセダンを借りることができたので、スポーツセンターで朝の運動をしてから、リゾート外の山道をドライブするのを楽しみにしていた。トレーニング・ウェアに着替えていた時に、電話が鳴った。時間通りにしようと急いでいて、免許証を入れた二つ折りの財布を着替えに入れ忘れたのだ。

彼がこれに気がついたのはスポーツセンターでのことだ。自分の部屋に戻るのに10分、更に出口まで10分。何で電話インタビューなど約束してしまったのだろう? 免許証を取りに戻れば、ドライブは大急ぎになり、楽しいものでなくなる。免許証無しで行っても良いが、たとえば鹿と衝突するような事が起きたらどうなるだろう。警官は話を真にうけて、自動車レンタル文書を身分証明書扱いしてくれるだろうか、それとも弁護士と遥か離れた留置場に放り込まれるのだろうか? 警官に分別があった時代は、とうの昔に過ぎ去ったと思う。朝はオジャンだ。いらだちの捌け口としては、運動をし、電話インタビューのため自室に戻るしかない。

単語の素朴さすら失われた。今や使えない単語が沢山ある。そうした単語はメモリー・ホールに捨て去られてしまったのだ。友人の教授が、授業で“ガール”という単語をつかったかどで、学部長に油を絞られるはめになったと言った。“ガール”という単語は今や女性に対して侮辱的だと見なされているのだ。

南部のレストランでは、ウエイトレスは、男性のことを“ハニー”と呼んでいた。“何をご注文ですか、ハニー?”男性はウエイトレスを“ダーリン”と呼んでいた。今ではどうなっているのだろう。小さな町では、たぶんそうだろう。州間幹線道路が出現して以来、小さな町々とは縁遠くなってしまった。レストランや、フランチャイズのファースト・フードの店がまだあるのだろうか懸念している。

事態は悪化している。記憶の堰が開いた。私は、10歳の時、初めて銃を与えられた。単銃身の.410口径散弾銃だった。12歳の時には、.22口径ピストルを与えられた。友人の多くが銃を持っていた。田園地帯が近くにあり、多くの都市住民家族には農園の親戚があった。子供たち全員体罰を受けていたのも覚えている。今では、子供のお尻をたたいたり、子供に拳銃を与えたりする親は逮捕され、起訴される可能性が高く、子供は児童養護施設に送られて、小児愛者集団に貸し出されかねない。

12か13歳の時に、本物のピストルを腰につけ、鞘にライフルを入れて、馬に乗って、祖父母の農場から、5キロほどの町まででかけたことを覚えている。誰にも何も言われなかった。今なら、スワット・チームが登場するだろう。射殺され、未成年者を監督し損ねたことを含め、あらゆる種類の違反のかどで有罪である祖父母の運命を知らずに終えるようにならなければ幸いだろう。

そこで、最近、新聞で読んだことを思い出した。通りに面しておらず、車が通らない場所にある家で、戸外で母親が椅子に座り、子供が芝生で遊んでいた。親の違法行為を通報するよう教えこまれたおせっかい焼きな隣人が、植え込みで、母親の姿が隠されていたので、子供が監督者無しで遊んでいると見て、警察を呼んだのだ 。警官がやってくると、確認できない隣人の報告を根拠に、母親を逮捕した。母親は留置所に送られた。新聞には、子供がどうなったかは書いておらず、子供が児童養護施設に送られたのか、夫が職場から急いで帰り、弁護士に金を積んで、一家がまた一緒に暮らせるように助けて欲しいと頼むのだのかわからない。当局によって家族に加えられるこの種の恐怖は、犯罪人による略奪より酷い結果になることが多い。警察を解散し、非合法化した方が、両親と子供は安全なのではあるまいかと思うものだ。

ところが、社会はこうした虐待を、理にかなっていると、受け入れている。自分が子供だった頃の、人々の反応はどうだったろう? 警官は首になり、署長は懲戒を受け、市長は次の選挙で落選するだろう。家族破壊して、英雄になることなどできなかったはずだ。おせっかい焼きの隣人は、地域の除け者になったはずだ。

先日、スーパーマーケットで、入れ墨をし、顔にピアスをした老婆を見かけた。老婆? 一体どういうことだろう? 山のリゾートのプールや、スポーツセンターでも、男性だけではなかった。体中に入れ墨をした若い女性たちがいた。顔や舌にだけピアスをするのではなく、へそや、陰唇や、クリトリスにまでピアスする女性もいると、友人から聞いた。少年時代、1940年代や1950年代のナショナル・ジオグラフィック誌の雑誌の山で見たピアスを覚えている。顔にピアスをするのは“暗黒アフリカ”の部族の慣習だという文章と写真が載っていた。今やそれが、リゾート地で遊ぶ上流階級の女性の習慣だ。

父親の事業の鉄則を思い出す。“入れ墨をした人を決して雇ってはいけない。”入れ墨は、アジアの港で、酔っぱらった水兵がするものだった。入れ墨は、お粗末な判断力と自制心の欠如の証明だ。もし、しらふの人が入れ墨をするのであれば、それは自尊心の欠如を示している。従業員が自らを大切にしないのであれば、彼は仕事も大切にしないだろう。今なら、父親は人を集めるのに苦労したに違いない。

数年前、大学のある同級生から、所属していた高貴な男子学生社交クラブが、大学の学長によって停止されていると聞かされた。ある黒人の女学生が、開いた窓から、彼女に向かって、人種的中傷を叫ばれたと主張したのだ。男子学生社交クラブは、たぶんエアコンが整備された時以来、全ての窓は長年閉じられたままだということを証明できたはずなのだ。ところが大学の学長は、証拠を基に、黒人女性の発言と争おうとはしなかった。そうすれば、抗議行動や、人種差別という非難や、窓を割られたり、新聞や理事につっこまれたりする。大学には不利な宣伝になってしまう。男子学生社交クラブを多少不当に扱う方が安全なのだ。

最近、土砂降りの中、スーパーマーケットにたどりついた。入り口近くには何十もの駐車スペースがあったが、そこには“身体障害者用駐車場 違反罰金500ドル”と書かれていた。身体障害者の人々が皆と同じに扱って欲しいと言っていたのを覚えている。今や彼らは特権をもっている。こういう掲示を不思議に思った。人々の気に障らないのだろうか? “身体障害者”は廃棄された単語の一つだ。掲示を変えるのに手が回らないのだろうか。

昔は、両親や女性の前では、男性はひわいな単語は使わないものだったのも覚えている。今や若い女性たちの罵詈は、そうした世代の男性を超えている。

思い出はまだある。路上駐車する際、人の自動車に擦り傷をつけた場合には、名前と電話番号を書いたメモを残し、修理代を負担するものだった。この話を若い人々にすると、彼らは冗談ととって、爆笑した。

何かが起きたのだ。彼が市民となるべく育てられた世界は、もはや存在していない。

少なくとも、庭は存在している。考えるのを止めて、ナイフを取りにいくことにした。

Paul Craig  Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼 の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Order.が購入可能。

記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2017/07/13/times-change-us/
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また大本営広報部幹部の寿司友が集まったという。
その功績だろうか、大本営広報部は、暴露タレントと睡眠導入剤一辺倒。
大本営広報部の番組構成者、出演者、スポンサー自体、暴露タレント以下。

ヒアリは恐ろしいだろう。墓参りで、我が家の墓に巣を作ったアシナガバチに二カ所刺された。知らないうちに作られた巣に、そうとは知らず触ったためだ。先祖をうらむわけにも行かない。

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