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2017年4月 3日 (月)

ロシア政府は無頓着なのか?

Paul Craig Roberts
2017年4月1日

3月1日、アメリカ国家偵察局が、ロシアのRD-180エンジンが推進するアトラスVロケットが運ぶスパイ衛星を打ち上げた。http://www.counterpunch.org/2017/03/31/the-beneficiaries-of-conflict-with-russia/

“超大国”とされるアメリカ合州国は、スパイ衛星を宇宙に打ち上げることができない。“超大国”は、ロシアをスパイするためのスパイ衛星を打ち上げるロケット・エンジンをロシアが“超大国”に供給するのに依存している!!! http://www.foxnews.com/science/2014/07/17/us-too-dependent-on-russian-rocket-engines-experts-tell-lawmakers.html

レーニンの言葉をもじればこうだ。ロシア人は、ロシアを吊すためのロープをワシントンに売っている!

ロシアは、更なるアメリカ・ドルの方を、国家の存続より重んじるのだろうか? どうやら、そうらしい。

大西洋統合主義者連中、ワシントンが資金提供し支援しているロシア国内の、ロシア・マスコミ内部、そしてロシア政府内部の第五列は、退廃的でふしだらな欧米に加わりたがる余り、連中は、ロシアの主権を進んで犠牲にして、全ヨーロッパ諸国、カナダ、オーストラリアや日本同様、ワシントンの属国になりたいのだろうか? そうなのだ。

ワシントンが、ロシアをスパイできるようにし、先制核攻撃で、ロシアを核兵器の標的にする能力を得るようロシアから謹呈することの説明が他にあるだろうか?

ロシアは国家存続よりアメリカ・ドルと“ワシントンとの協力”への関心が高いようだ。

ワシントンの手にかかって、ロシアが消滅するのを、プーチンは黙認するだろうと、ネオコンが信じているのも不思議ではない。

全てに対する圧政という、ワシントンの新世界秩序は順調に進んでいるようだ。ロシアはワシントンのために、ワシントンのスパイ衛星を宇宙に打ち上げ、ワシントンの支配を可能にしている。

おそらく次にロシアは、全ての核兵器搭載潜水艦の位置と、鉄道移動型ICBMの移動日程を、ワシントンに知らせるだろう。どうやらロシア政府の唯一の目標らしい“ワシントンとの協力”が確保できるのだから、当然のことだ。

驚くべきことではないだろうか。ワシントンが次々にロシアに経済制裁を課しているのに、プーチンは、スパイ衛星を打ち上げるのに必要なロケット・エンジンを、ワシントンに売り続けているのだ!!!!!

神よロシア人を救いたまえ。

Paul Craig  Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2017/04/01/russian-government-insouciant/

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大本営広報部、土地疑惑は収束モード。ひどいものだ。

We will hang the capitalists with the rope that they sell us.
「資本家が我々に売ったロープで彼らを吊るす」
というレーニン発言、出典がないともいわれる。出所不明というところだろう。

マスコミが批判せず成立する共謀罪で、マスコミも国民も沈黙をしいられるのは確実。

「共謀罪」法案、6日審議入り=自公
もう、この属国、本当の終末期。
和菓子道徳を強制され、銃剣術藁人形攻撃演習。無人機・簡易爆弾時代に。

神よ属国民をを救いたまえ。

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コメント

             無頓着なのか,深謀遠慮なのか

  P.C.ロバ-ツ氏のお怒りはもっともだとお察し申し上げるが,本文を読んで思い出すのは,民間旅客機MH370機とMH17機である。マハティ-ル氏の側近マティア・チャン氏が書いているように,2013年12月,悪名高い国家安全保障局(NSA)によって国家偵察局NRO用のスパイ衛星NROL-39を搭載したアトラスVロケットが打ち上げられた(本ブログ翻訳,2014年4月 1日「マレーシア航空MH370便失踪: アメリカとその諜報機関に対する1兆ドルの疑問」の)15)。
  米国がこのスパイ衛星NROL-39を使えば,MH370がどこに消えたのか,MH17がウクライナ空軍によって撃ち落とされたのかどうか,が直ぐ分かる。なぜなら,「“NROL-39の記章”は、万能で、順応性があり、極めて知能の高い生き物の蛸で表されている。記章が表す通り、アメリカ合州国の敵がどこに隠れようと、見つけ出せるのだ。記章には大胆にも“我が力、及ばぬものなし”と書いてある(M.チャン氏)」ように,地球上のあらゆる出来事が写真分析で判明するからである。
 
  したがってプ-チンのロシアは先に東ウクライナに侵入したことで,少し後ではクリミアを併合したことで制裁を受けているが,MH17を撃墜したのがウクライナ空軍だと判明すれば,さすがのメルケルも制裁解除を直ちにせざるを得ないだろう。なぜなら,NROL-39の写真から,ロシア軍が東ウクライナにいないことは明らかであるからであり,クリミアの選挙もロシア軍に強制されたわけでもないことがハッキリするからである。
  おそらくキエフのマイダンでの狙撃がネオナチによって,西オデッサの虐殺もネオナチ一派によってなされた写真を持っている可能性が高い。しかし米政府は出さない。

 そういう事実,写真・映像があるのを承知で,ロシアのプ-チン大統領,ラブロフ外相らは,NROL-39の話を持ち出さない。持ち出さないばかりでなく,P.C.ロバ-ツ氏が嘆くように,アメリカ国家偵察局にスパイ衛星用のロケット・エンジンを売っている。もちろん,そのロケット・エンジンはすでに売ることになっていたのかも知れない。しかしフランスからロシアに売られることになっていた陸揚艦ミストラルをオランドのフランスは売らなかった。米国の横槍があったことは確実だから,ロシアがたとえすでに交わされた契約であったとしても,自分の首を絞めるようになるエンジンを売っては,話がおかしくなる。「ロシアは無頓着なのか」。
 それでもロシアが米政府・偵察局にエンジンを売ったことには特別な「ウラ」があるのかも知れない。政治に素人の,門外漢には分からない「深謀遠慮」があるのかも知れない。

追記:トルコがISISに武器を横流ししたり,安い値段でガス(石油)を買いイスラエルなどに横流ししていたこともNROL-39は捉えていたにちがいない。武器を横流ししている証拠があれば大統領を辞任するといったエルドガン大統領は,どこかの国の森友学園国有地「格安」払い下げ問題で,「私や妻が関係していたら首相や国会議員を辞めます」といった首相に似ている。どおりで,トルコとこの国は相性がいいわけだ。

追記2:もちろん,ロシアも米国偵察局NROL-39に負けるとも劣らぬ高性能スパイ衛星を持っているだろうが,MH370失踪事件やMH17撃墜事件でハッキリした証拠写真・映像を出さない。
 おそらく米国スパイ衛星用のロケット・エンジンには,遠隔操作による自動停止装置あるいは自爆装置が装填されているのかもしれない。今時,核戦争は宇宙戦争である。宇宙での戦いが核戦争の勝敗を決する。ゆえに,空母を南シナ海や地中海に配置した程度で,あるいはNATO軍が黒海や,ポーランドやバルト三国国境での軍事演習を盛んにやっても,ロシアは動じないのである。
  米軍やNATO同盟国の軍事演習はアメリカの軍産複合‘(安全保障)体から武器を買い,その兵器産業労働者の口を糊塗するだけに役立っているに過ぎない(むしろ軍事演習(training)は環境破壊に役立っている。COP22賛同国がそれらの演習に反対しないのは不思議)。

追記3:最近小生は,海辺の町を離れて大陸内部の町に遊び,空港でチョコレート「ゴディバ」を買い,その味を初めて味わった。その値段の高いのには閉口した。3箱買うと1箱無料になるというが,多くの人は買っていなかった。羽田-成田-関空では買う人を見たことがない。高い値段は,人件費がその大部分を占めているのだろう。しかし,さすがベルギ-仕込みだけあって味がひと味違った。常温でも溶ける。核燃料棒も溶ける。
  そのゴディバをほおばりながら,最近YouTubeで見たのが映画「ゴルゴ-13」である。しかし金正男氏は銃M16ではなく毒薬で殺された。一方,予想に反して,フィリピンのドゥテルテ大統領もトランプ大統領もまだ暗殺されていない。おそらく暗殺者集団は,深謀遠慮に基づき,暗殺する時期を狙っているに違いない。とは言え今後も暗殺が行われれば,スナイパ-の射撃瞬間をスパイ衛星NROL-39やNROL-35が捉えるだろう。同様にしてロシアのスパイ衛星も捉えるだろう。そして両国ともその映像を公表しない???
  小生は棄国したとは言え,まだ日本人であるから,旅客機諸共失踪することもないし,暗殺されるほど大物でもないので,安心して旅行ができるが,日本に舞い戻ると今度は「共謀罪」で足止めを喰らい,再出獄(国)できない可能性が高くなった。街角のカメラVTRばかりでなく,日本の公安と警察がアメリカからNROL情報を入手し,気に食わぬ,無実の人民をも逮捕するだろう。夜警国家。
  えっ。NROL-39も暗視カメラを装備しているから,昼も夜も関係ないって。ならば,昼夜警国家だろう。ラサ-ル様,日本も怖い国になったようです。

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