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2016年12月 5日 (月)

至る所で、マッカーシズム発生

Paul Craig Roberts
2016年12月2日

経験豊富なジャーナリストで、ホワイト・ハウス高官もつとめた歴史家、パット・ブキャナンが、アメリカ政府こそが常に偽ニュースの主要流布者であることを指摘して、自立したジャーナリスト、200のロシア手先リストに関するワシントン・ポストの偽ニュースに反撃した。http://original.antiwar.com/buchanan/2016/12/01/fake-news-war-party-lies/

200の“ロシアの手先”リストを掲げて登場した新設PropOrNotウェブサイトの黒幕が一体何者かは誰も知らないが、おそらくは、国務省が資金提供し、創設以来、プロパガンダを偽ニュースとして広めてきた全米民主主義基金のようなものだろう。実際、全米民主主義基金はソ連不安定化のために産み出されたのだ。もちろん、CIAの関与、あるいはイスラエル、あるいはジョージ・ソロス、ネオコン集団のどれか、あるいは、オバマ政権が戦うと誓約したプロパガンダ戦争の手段として、政府が資金提供する新組織の可能性もある。

ワシントン・ポストで、偽リストを発表することで、売女マスコミ新聞は、自らの頭にバケツ一杯の恥と非難をぶちまけ、その過程で、主流マスコミがかろうじて保持していた威信のわずかな片鱗さえ破壊してしまった。

パム・マーティンスが報じている通り、もう一人のばか者が、今度は、アメリカ人に吹き込まれている公式たわごとと意見を異にする怪しげな教授200人のリストを作り上げた。http://wallstreetonparade.com/2016/12/u-s-journalists-and-professors-appearing-on-rt-america-get-blacklisted/

アメリカにおける、偽ニュース公式政府御用商人と、連中の売女マスコミ工作員たちは、アメリカ国民に提供する言説を制御できなくなることを懸念しているのだ。
アメリカ人の心を制御する力を取り戻すための取り組みで、連中は、公式見解に反対意見の人々や、真実を語る人々を“ロシアの手先”として定義しようとしているのだ。一体なぜ“ロシアの手先”なのだろう? それは、ロシアはアメリカの不倶戴天の敵だとする連中の偽ニュース描写が支配的となり、“ロシアの手先”とレッテルを貼られた我々から、大衆が離れる結果になることを連中が願っているためだ。

それが効果を発揮していると私は思わない。

Paul Craig Roberts

Paul Craig  Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

寄付のページはこちら

記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2016/12/02/mccarthyism-is-breaking-out-all-over-paul-craig-roberts/
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PropOrNotの正体についての誤訳をYY様からご指摘頂いたので、訂正した。

日本でも、売女マスコミが、このワシントン・ポストと正体不明右翼ブログの記事を、さも有り難いことのごとく報じている。日ごろ全く読まない売女マスコミばかりであるのを嬉しく思う。この話題、便利なリトマス試験紙。真面目に報じるものは売女マスコミ。

大本営広報部、高齢者による自動車事故報道をやたら強調する。
小生全く無事故・無違反。運転免許取得以来一度も車を運転したことがない。
人さまの倍近い時間をかけて取得した。教習所で、ほぼすべての教師から、「どうして免許をとろうと思ったのか」質問された。「私は欲しくはありません。運動神経に自信がある親に勧められたのです。」

実習で路上に出ると、教師から頻繁に膝を叩かれた。工事中の穴や対向車の方に、なぜかハンドルが動くためだ。
「死にたいと思った日にだけ運転しなさい。」
「あなたと一緒に死にたいという人だけ載せなさい。」とほぼ全員から助言された。
助言に従ったので、かろうじて生きている。素晴らしい教習所だったと思う。
そもそも、自動車を置くスペースなどなく、駐車場代を払う余裕皆無。
人さまが運転してくださる自家用車に乗るのは全く怖くない。
免許証は身分証明書として、十分に有効活用しているので返納予定はない。

政治を運用する資格のないサイコパス高齢者連中が、日本を永久植民地という奈落のそこに向けて運転し、一億人に未来永劫塗炭の苦しみをさせようとしているのを報じる大本営広報部は皆無。大本営広報部自体、真実の報道活動に適さない方々の機関・集団ではないかと妄想する。ただし、本日深夜(早朝)の戦争ドキュメンタリーは立派だった。

12月4日 オーストリア大統領再選挙、左派勝利。
12月4日 イタリア改憲国民投票、否決。レンツィ首相は辞任を表明。
12月4日 「福沢諭吉が日本を大日本帝国に引き戻す!」講演会
     マンガ『まさかの福沢諭吉』。『福沢諭吉と帝国主義イデオロギー』発売

マンガ『まさかの福沢諭吉』で、福沢諭吉について、知っていると思っていたことが、徹底的に破壊された。そうしたイメージを作り上げた功労者?丸山真男による『文明論之概略を読む』三冊購入したものの全く読んでいない。読む気力がでなかったのだが、直感は当たっていたようだ。巨大書店書評を読むと絶賛また絶賛。そのうち反論が載るかも。

帝国主義イデオローグ福沢諭吉の新聞『時事新報』は、侵略戦争、植民地主義をあおった過去の、そして今の、大本営広報部の元祖だった。『時事新報』関係者が起こした新聞が、傀儡属国イデオローグの典型なのもうなずける。

『福沢諭吉と帝国主義イデオロギー』著者の杉田聡教授、『クルマを捨てて歩く!』も書いておられる。大賛成。

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コメント

横から失礼します。
安川寿之輔氏の「福沢諭吉の教育論と女性論」もお勧めです。あの時代、日本が脱亜入欧・帝国主義へ舵取りしてゆく上で大きな掩護射撃を福沢諭吉がしてきたと思っています。

一読者様

『GMOの社会的費用』翻訳記事のオマケに、宇沢教授の『自動車の社会的費用』と、公害の政治経済学』に触れています。
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/gmo-dceb.html
いずれも刊行直後に拝読しました。小生のような素人にとっては、『まさかの福沢諭吉』で基本知識を得た上で、『脱亜論』を読みたいと思います。

福沢諭吉の理解のためなら『脱亜論』を、車社会への疑義なら故・宇沢弘文の『自動車の社会的費用』がオススメです。宇沢教授は生涯自動車の害悪を説かれ、老い糖尿病に体を蝕まれてもなお自転車を使い続けられたそうです。学者も近頃は浅薄なのばかりで宇沢教授のような大物然とした尊敬に値する者が少なくなりましたね。

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