対トランプ・クーデターが失敗するにつれ、彼の命に対する脅威は増大する
Paul Craig Roberts
2016年12月20日
売女マスコミを利用したトランプ共和党大統領候補者指名外しの企みは失敗した。
売女マスコミを利用した大統領選挙でのトランプ当選防止は失敗した。
投票再計数は実現しそこねた。
選挙人団を動かす取り組みも失敗した。
だが、取り組みは続く。
アメリカ大統領選挙に、ロシアが干渉したとされる、オバマが命じたCIA報告は進行中だ 。偽証拠は、CIA作戦の十八番だ。
環境問題に対し、トランプの耳をふさごうという固い決意で、環境保護主義者団体は、就任を粉砕する計画だ。これ自体は、ほとんど影響はないが、混乱は暗殺の好機となるだろう。
トランプ自身、自分は危険な状態にあると考えているようだ。MSNBCによれば、トランプは、シークレット・サービス警護に加えて、私設警護担当を手配するつもりだ。CIAがジョン・F・ケネディ大統領暗殺の共犯である証拠があり(映像を見れば、シークレット・サービス職員が、暗殺直前、JFKのオープンカーから離れるよう命じられていたのがわかる)、トランプは、軍安保複合体から明らかに脅威とみなされているのだから、被害妄想なわけではない。政府警護部隊が抗議行動参加者たちを弾圧することに良心の呵責をいささかでも感じたかのように、MSNBCは、トランプの私設警護担当が、抗議行動参加者を抑圧するためであるかのごとく示唆している。http://www.msnbc.com/msnbc-news/watch/will-trump-use-private-security-as-president-837040707540
CIAが、トランプに見ている脅威は、この記事でもわかる。http://russia-insider.com/en/politics/donald-trump-will-ruthlessly-decimate-cia-turning-against-him/ri18205
トランプはロシアに対する平和的な姿勢で、ロシアとの商取引で儲けることができる支配者集団と組んでおり、トランプは、年間一兆ドルという軍事/安保予算で恩恵を受ける軍/安保支配者集団とは対立していると、Global Researchのミシェル・チョスドフスキーは説明している。アイゼンハワー大統領が彼らについて、我々に警告して以来、後者が支配権を掌握しており、トランプ大統領に対し、陰の政府部隊を使うことだできるのだ。
相当な玉でないと、このような集団に立ち向かえない。トランプ以下の人物では、とうてい勝ち目はあるまい。事実、もしダグラス・ヴァレンティンの新刊、The CIA As Organized Crime (Clarity Press刊、2017年)が半分でも本当なら、トランプの生命は確実に危険な状態にある。
ドナルド・トランプは明らかに聖人ではない。我々が直面していること、つまり核大国間の危険な緊張関係と、軍安保複合体がこうした緊張で儲ける関係にあることを考えれば、聖人が必要とされる状況ではないのだ。
1955年5月14日のワルシャワ条約設立より六年も先立つ挑発であるNATOの1949年4月4日創設以来、軍安保複合体は深く根付いている。この深く根付いた陰の政府の強大な力と対決しようとする気がある大統領なら誰であれ、我々全員が支持するに値する。
Paul Craig Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/
記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2016/12/20/as-the-coup-against-trump-fails-the-threat-against-his-life-rises-paul-craig-roberts/
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昨日の夕方になって、「祝日で休日」であることに、はじめてきがついた。最近カレンダーはほとんどみず、見るのは時計の日付と曜日だけ。大本営広報紙媒体はよまず、電気洗脳箱で良く見るのは、歌謡番組とドキュメンタリー。仙人ではなく、ただのボケ老人。
深く根付いた陰の政府の強大な力と対決しようとする気がある大統領なら誰であれ、我々全員が支持するに値する。
属国は、武器輸出、研究開発、派兵と、益々宗主国の滅亡退化策を推進中。
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