CIAのならずもの分子が次期大統領トランプに反対して行動している
Paul Craig Roberts
2016年12月12日
アレックス・ジョーンズは良く騒ぎを起こす。一部は彼が大げさすぎることによるものだが、彼が受ける批判の大半は、密かに覆い隠されていたものを話題に引き出す彼の行動に起因するものだ。
CIAの一部、あるいは誰かCIAを名乗る連中が、トランプを当選させるため、ロシアがヒラリーの電子メールをハッキングし、極めて不利な情報を利用したという話をマスコミに持ち込んでいることを強調しているアレックスは確かに正しい。
電子メールの信憑性が問題なのではない。問題なのは、ロシアが情報源だという連中の主張だ。連中の主張には証拠がない。ウィキリークスは、電子メールは、内部からの漏洩で入手したのであり、外部によるハッキングではないと主張しており、元NSAの幹部職員だったウィリアム・ビニーは、もしロシアが情報源なら、NSAには決定的証拠があるはずだと言っている。http://www.informationclearinghouse.info/46012.htm
この論争で最も特筆すべきなのは、アメリカ選挙に干渉しているのが、ロシアではなく、CIAだということだ。CIAは、外国諜報機関を警戒すべき組織のはずだ。アメリカ内政への干渉をする組織ではないはずだ。ところが、CIAが、次期大統領の権威を失墜させるために、偽ニュースを利用しているのだ。この工作の一員、ロバート・ベアは、トランプはロシアの干渉によって当選したという主張を根拠に、新たな選挙を呼びかけている。https://www.intellihub.com/there-is-a-plan-to-steal-the-election-from-the-american-people-and-trump-cia-pushes-for-new-election/
FBIは、ロシアの干渉という主張を支持していない。http://dailycallernewsfoundation.org/2016/12/11/fbi-disagrees-with-cia-on-russian-influence-in-the-presidential-election/
この問題で重要なのは、トランプが大統領になるのを妨害しようとしているのが、CIA内部のならずもの連中だということだ。
重要な疑問は、一体なぜかだ。
もしネオコンや軍安保支配層が、連中を反逆罪で告訴し、裁判にかけることができる次期大統領に対し、これほどあからさまに法律違反し、進んで活動しているのであれば、これらならずもの工作員は、次期大統領を暗殺するのもいとわないのではあるまいか?
一握りの支配層は、対ロシア政策や、アメリカ雇用の海外移転にいかなる変化も望んでいない。明らかに、連中は次期大統領への反対活動をするのをいとわずにいる。連中は、更に深入りするつもりだろうか?
こうした根拠のない非難をあおる売女マスコミは、トランプ暗殺のお膳立てをしているようなものだ。
Paul Craig Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/
記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2016/12/12/rogue-elements-of-the-cia-are-operating-against-president-elect-trump-paul-craig-roberts/
----------
今朝は、大本営洗脳電気箱、電源ボタンを押す気力がでない。
これから日露トップ会談の結果に関するRT記事を読もうと思う。
Putin, Abe agree on joint Russia-Japan activities on Kuril Islands
« ハッキング主張の背後にあるもの: 対ロシア・アメリカ政策の激しい対立 | トップページ | 全体主義の匂いが偉く漂い始めたが、ロシアのことを言っているわけではない »
「アメリカ」カテゴリの記事
- 資本主義帝国主義二大政党:物語体のマトリックスの端からのメモ(2023.01.17)
- ワシントン最悪の戦争屋を議員辞任直後に採用したCNN(2023.01.09)
- 2022年:アメリカ覇権の終焉を告げた年(2022.12.31)
- ウクライナ状況報告 - 対砲兵戦争 - 財政的災害(2022.12.31)
- ジョー・バイデンがドナルド・トランプを破ったのがうれしい理由(2022.12.27)
「マスコミ」カテゴリの記事
- 資本主義帝国主義二大政党:物語体のマトリックスの端からのメモ(2023.01.17)
- ワシントン最悪の戦争屋を議員辞任直後に採用したCNN(2023.01.09)
- 以前発表した通り中国がコロナ政策を変更したのに偽って抗議行動の勝利と主張するNYT(2022.12.11)
- 彼について報じた全てのウソを撤回することでガーディアンはアサンジを支援できるはずだ(2022.12.05)
- 報道の自由を攻撃しながら世界の報道の自由を懸念するアメリカ当局(2022.11.30)
「ポール・クレイグ・ロバーツ」カテゴリの記事
- ポール・クレイグ・ロバーツは大量虐殺が好きなのか?(2022.05.01)
- ロシアの安全保障提案をワシントンが拒絶したのはまずい判断(2022.01.31)
- 欧米で、ジャーナリズムは宣伝省にとって替わられた(2021.11.23)
- ワシントンは世界の悪の中心(2021.08.19)
- 真珠湾:画策された出来事? (2020.12.10)
「トランプ大統領」カテゴリの記事
- ジョー・バイデンがドナルド・トランプを破ったのがうれしい理由(2022.12.27)
- ペロシは「中国の夢だった」-トランプ(2022.08.08)
- トランプは我々は「ロシアと仲良く」すべきだと言った。彼は正しい(2022.06.13)
- ウクライナ戦争を考慮して、ロシアゲート再訪(2022.04.03)
- 彼の外交政策を続けるために、なぜ連中はわざわざトランプを追い出そうとしたのか?(2021.10.22)
« ハッキング主張の背後にあるもの: 対ロシア・アメリカ政策の激しい対立 | トップページ | 全体主義の匂いが偉く漂い始めたが、ロシアのことを言っているわけではない »
コメント