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2016年11月25日 (金)

我々次第

Paul Craig Roberts
2016年11月23日

ドナルド・トランプが選挙に勝てたのは、彼が人種差別主義者で、女嫌いで、アメリカ国民もそうだからだったのだろうか?

そんなことはない。それはオリガーキーから、たんまり金を貰っているマスコミの売女連中や“リベラル進歩派”活動家集団やシンクタンクや大学のたわごとだ。

トランプは、彼が不正選挙をしたおかげで、勝てたのだろうか?

これもたわごとだ。オリガーキーが投票装置を支配していた。国民が連中を出し抜いて、世論調査員に、ヒラリーに投票するつもりだと言ったおかげで、連中は不正選挙をしそこなったのだ。これが、ヒラリーが必ず勝つという、売女マスコミ・プロパガンダを招き、オリガーキー連中は、自身のプロパガンダを信じ込み、彼らの勝利に確実にすることが必要だとは思いもしなかったのだ。

トランプが大統領の座を勝ち取ったのは、国民は本当だと知ってはいたものの、どの政治家からも聞いたことがないことを、彼が直接、正直にアメリカ人国民に語ったおかげだ。

“我々の運動は、破綻し、腐敗した既存政治支配体制を、あなた方、アメリカ国民が支配する新政権で置き換えるのが狙いだ。支配体制にとっては今回の選挙には、何兆ドルもがかかっている。ワシントンの権力のテコを支配している連中と、連中が組んでいる世界中の特定利益集団は、庶民の幸福など念頭にない。我々を阻止しようとしている既成政治支配体制は、アメリカの悲惨な貿易協定、膨大な違法移民や、わが国の富を流出させた経済・外交政策の責任がある同じ集団だ。

“わが国の労働者階級を略奪し、わが国の富をはぎ取り、その金を、ごく少数の大企業や政治組織の懐に入れた経済決定の責任は、グローバルな権力構造にある。この腐敗した機構を止めることができるのは、あなた方だけだ。わが国を救うだけの十分強力な唯一の勢力は我々だ。この腐敗した支配体制を、投票で追い出せるほど勇敢な唯一の人々はあなた方、アメリカ人だ。”

トランプは、有権者に、沢山の施しものを約束したわけではない。彼は、あれや、これやを改めるとは言わなかった。彼は、アメリカ国民だけが、この破綻した国を治すことができると言い、自らを国民の代理人として表現した。

国民は選挙に勝ったが、これまで通り強力なオリガーキーは依然存在している。連中は既に、トランプを失墜させようとして、抗議行動、請願や、果てしのない偽ニュース報道で、連中のマスコミ売女や、リベラル進歩派集団を使って攻撃を開始した。ジョージ・ソロスは、イギリス通貨を攻撃して儲けた金を使って、就任を妨害しようという取り組みで、何千人もの抗議行動参加者に謝礼を払うのだ。

トランプ政権はどうだろう? トランプが発見した通り、オリガーキーの経済、外交政策の既存支配体制の一員でない被任命者を探し出すのは、極めて困難だ。
ワシントンは批判派や、異議を唱える人々の居場所ではない。例えば、パット・ブキャナンをお考え願いたい。二つの政権でホワイト・ハウス幹部をつとめ、二度、大統領候補となり、経験豊富なのだが、ワシントンは彼をのけものにした。

しかも、たとえアウトサイダーのたまり場があったにせよ、彼らはインサイダーによって、生きたまま貪り喰われるだろう。トランプは、インサイダーを取り込まざるを得ないのだ。しかし、彼はある程度は自立したインサイダーを選ばなければならない。マイケル・フリン元中将を、国家安全保障顧問にしたのは、悪い選択ではない。フリンは、オバマ政権に、シリアに対して、ISISを採用しないよう助言した元国防情報局長官だ。フリンは、テレビで公的に、シリアにおけるISIS出現はオバマ政権の“故意の判断”のせいだと述べた。言い換えれば、ISISはアメリカ政府の手先なので、オバマ政権はISISを保護してきたのだ。

トランプ大統領の首席補佐官(プリーバス)と首席戦略官(バノン)は妥当な選択だ。
セッションズ(司法長官)とポンペオ(CIA)は、マスコミが作り出した評判に基づけば、不安な任命だ。しかし、誠実なマスコミが存在しないアメリカでは、評判が本当かどうかわからない。とはいえ、もしセッションズが拷問を是認するなら、憲法は拷問を禁じているのだから、彼は司法長官としては不適格だ。アメリカには、またしても、アメリカ憲法を支持しない司法長官を受け入れる余裕はないのだ。

もしポンペオが実際に、イラン合意に反対するほど情報にうといのであれば、彼はCIA長官にふさわしくない。CIA自体、イランには核兵器計画はないと言っており、ロシアの支援を得て、問題は解決された。トランプは、ネオコンが、紛争再開に利用できるCIA長官を望むだろうか?

セッションズとポンペオの見解は、時代の産物であって、心底からのものではない可能性もある。それでも、トランプは強い、強情な人物だ。もしトランプが、ロシアと中国との和平を望むなら、邪魔をする被任命者は首にされるだろう。酷評する前に、トランプ政権が一体何をするか見ようではないか。

過激ネオコンのジョン・ボルトンや、元司法次官で、元ニューヨーク市長のルディー・ジュリアーニが、国務長官候補だという売女マスコミ報道は、信頼できるとは思えない。もしトランプが、プーチンとうまくやってゆくつもりなら、もし国務長官がロシアとの戦争を望んでいたら、一体どうしてそれが実現できよう? トランプは、ソ連と交渉した経験豊富な外交官を見つけるべきだ。戦略兵器削減条約で大役をつとめたリチャード・バート、そうした人物で、検討に値しよう。もう一人の良い候補者は、レーガンのソ連大使だったジャック・マトロックだ。

もしトランプが、ロシアとの和平を望むなら、国務長官任命は重要だ。
もしトランプが、オリガーキーがアメリカ国民から強奪するのを止めたければ、財務長官は重要な任命だ。

過去三代の大統領の下で、財務長官は、大き過ぎて潰せない銀行と、ウオール街の手先だった。金融界のギャング連中が財務省を自分のものにすることが、今や伝統になっている。この伝統が強過ぎて、トランプには壊せないのかどうかは見てみないとわからない。

オリガーキーは、大統領になる前から、トランプ大統領の威信を傷つけようとしている。この取り組みは、経済的見通しが下落していて、ネオコンの覇権の狙いと、軍安保複合体の利益と権力の役にしか立たない15年の戦争にうんざりした有権者の問題意識の対象ではない、移民法の不実施や、同性愛者や性転換者の権利などの問題とリベラルや進歩派集団を同一化して、こうした集団の信用を傷つけている。

The Sakerによれば、プーチンは、汎太西洋統合主義者、ロシアの第五列を、影響力ある地位から排除しはじめた。トランプが、アメリカ人とアメリカの品位を売り渡した、わが国の第五列-ネオコンとネオリベラル・エコノミストを排除できるか見ようではないか。

もしトランプが失敗すれば、アメリカ国民にとって唯一の解決策は、より過激なものになる。

Paul Craig  Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼 の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Order.が購入可能。

寄付のページはこちら

記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2016/11/23/it-is-up-to-us-paul-craig-roberts/

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相撲を見ようと地上チャンネルをつけると、売国ゾンビー連中が、まだTPPの素晴らしさを語っている。夜の呆導番組でも、ヨイショ説明しかしない。この人たちの頭は一体どういう構造なのか、あきれながら確認している。

2016年4月20日の翻訳記事「欧米のテロリスト“キャッチ・アンド・リリース”計画」後書きに書いた名画『ゼイ リブ They Live』の画面を思い出しながら。 (主人公が見つけた特殊なメガネをかけると、侵略者連中の顔だけ髑髏に見える。テレビ・キャスターの顔も当然髑髏に見える。)

植草一秀の『知られざる真実』には、TPP漂流ならTPP関連予算即時凍結不可欠
という記事があるのに。

日刊ゲンダイ 2016年11月25日記事「TPPよりマシと識者 中国主導“広域FTA”日本へのメリット」にある鈴木宣弘教授のご意見の通りだろう。

TPP問題に詳しい東大大学院教授の鈴木宣弘氏(農政)が言う。

「政府がTPP承認案の成立に固執するのは、誰あろう、交渉のちゃぶ台をひっくり返したトランプ氏のためかもしれません。トランプ氏は多国間ではなく2国間の貿易協定を志向しています。政府は『日米FTAが実現したら日本はここまで譲歩します』というラインをTPP承認案で示そうとしているのだと思います」

ペペ・エスコバールの記事All Aboard the Post-TPP WorldにあるTPP表現はこうだ。

just a scalp in a long and winding road

長く曲がりくねった道にある剥いだ頭皮に過ぎない

メーリング・リストで、内田聖子氏のメールがたった今届いた。

TPP審議は、米国の状況はまったく無視し政府与党によってすすめられています。
急なご報告ですが、本日(11月25日)13:00~の参議院中央公聴会にて、私内田が公述人として指名され、意見を述べた後、議員からの質疑を行います。
テレビ中継はありませんが、参議院のインターネット中継でご覧いただけます。
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
重責ですがなんとかがんばりたいと思います。

私の他の公述人は以下の通りです。

1、経団連 常務理事 根本 勝則氏
2、アジア太平洋資料センター 内田 聖子
3、横浜国立大学名誉教授 萩原 伸次郎氏
4、医師 住江 憲勇氏(公募による選定)

この記事の最後から二番目の文章、The Sakerの記事というのはこのことだろう。

プーチン(とうとう)メドベージェフ内閣を粛清

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トランプの勝利に沸いたアメリカ国民でしたが、ここにきてミッド・ロムニーを国務長官にするという説が流れ、多くの人は冷や水を浴びせられた感じになっているようだ。 米国務長官人事で対立、本命ロムニー氏に異論トランプ氏を批判していたロムニー氏より忠実な人物を求める声http://jp.wsj.com/articles/SB12408226390103943756704582457352119362284 そりゃそうでしょう。ブッシュ一家を蹴り倒したところにトランプ躍進のきっかけがあったし、それは少な... [続きを読む]

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