南スーダン反政府派が救援活動従事者を強姦した際‘持ち場放棄’した国連平和維持軍
公開日時: 2016年10月6日 08:38
編集日時: 2016年10月6日 14:14
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国際連合南スーダン派遣団(UNMISS)に派遣されて、ジュバの国連文民保護(PoC)サイト敷地外をパトロールする中国平和維持部隊。2016年10月4日。アルベルト・ゴンザレス・ファラン / AFP
7月、南スーダンで国連平和維持軍の一部が“持ち場を完全に放棄し”文民を世話し“保護するの任務に従って行動”し損ねたと人権団体は述べている。反政府派が、少なくとも5人の救援活動従事者を強姦した際、平和維持軍は助けるのを拒否したとも報じている。
7月11日、最大100人の反政府派兵士が、ジュバのテレイン・ホテル構内を攻撃し、連中は“少なくとも、5人の国際救援活動従事者を強姦、輪姦し、少なくとも更に何十人も肉体的、あるいは性的に襲い、ヌエル族であるという理由で、南スーダン人ジャーナリストを処刑した”と、ワシントンを本拠とする紛争地域民間人センター(Center for Civilians in Conflict)(略称Civic)の報告にある。
UNMISS内のいくつかの部門は、攻撃が起きて間もなく、情報を受けて、緊急対応部隊(QRF)は対応を命じられたが、“ところが緊急対応部隊は国連基地の門から出ようとせず、少なくとも中国とエチオピアの大隊は出撃を拒否した”と報告書にある。
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人権団体は更に報じている。UNMISSは南スーダン当局から、路上のスーダン人民解放軍陣地をQRFが通り抜ける支援を確保したが“部隊は、それでも介入するのをいやがった。”
ジュバのある文民保護サイトでは、中国平和維持軍は“持ち場を完全に放棄し、国連基地に撤退した”と報告は明らかにしている。
“文民保護サイト内部には砲火から逃れる場所はなく、平和維持軍による保護も皆無のため、約5,000人の民間人が、塀と鉄条網を越えて、国連平和維持軍基地に逃げ込んだ。そこで、UNMISS 軍は、状況に対処しようと苦闘した。
7人の目撃者の説明によると、7月12日朝、UNMISSは、ほとんど、あるいは全く警告せずに、一般市民に向けて、催涙弾を発砲した。”
文民保護サイト内での平和維持軍の行動は様々で“UNMISSに外部を守る能力は存在しない”と報告書は指摘している。
7月8日に戦闘が始まって以来、国連任務は“ほとんど完全に、その基地に限定されており、外部の誰にでも保護を提供する能力は全く存在していない。更に、緊急時対策のまずさと、ミッションに関する、危機前の、交戦規則の普及や実地演習が不十分なのがあいまって、UNMISSは、一般市民に対する脅威に対応するには準備不足だった。”
“7月のジュバにおける衝突時に、国連平和維持ミッションは、大変に困難な環境に直面したが、基地の中と外の文民保護は不十分だった”と、Civicの事務局長フェデリコ・ボレジョは報道発表に書いている。
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“そのような問題が決して再発しないようにするためには、何がまずかったのかについて国連は透明性を高め、保護の任務に従って行動しそこねた、あらゆる個人や部隊の責任を問うことが重要です”と彼は述べた。
Civicは、暴力で直接被害を受けた、約27人の南スーダン民間人女性と、32人の南スーダン民間人の男性、21人の民間人と、UNMISS軍人、南スーダンにいる人道支援団体代表、22人、7月11日の攻撃時に構内に居合わせた4人、南スーダンにいる現地の市民運動代表、政府官僚と外交官にインタビューしたという。
しかしながら、7月の不手際は驚くべきことではないと人権団体は言う。この団体は、以前、政府兵士が、北部の町マラカルの民間人保護サイトを攻撃し、少なくとも30人の一般市民が死亡し、100人が負傷した際に、エチオピアとインドとルワンダの平和維持軍が居合わせた、2月の別の出来事を調査したことがあった。
暴力が進展する中、準備から実行に至る“平和維持軍の対応は、重大な諸問題に悩まされている”とCivicは述べた。後に国連も、攻撃された際の平和維持部隊の“怠慢、持ち場放棄と、戦闘拒否”を認めた。
記事原文のurl:https://www.rt.com/news/361767-un-peacekeepers-sudan-rape/
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大本営広報部の紙媒体は購読をしておらず、電気洗脳白痴製造装置の虚報は真面目に見ていないので、この話題が報道されたのかどうか、全く知らない。
なんとしても犠牲者を出し、侵略戦争への永久派兵を強引に「常識」にしようとしているとしか思われない属国傀儡与党。衝突であって、内戦状態ではない、不思議な世界。
ボート・レースの会場を検討しているという二人の知事。どちらも、開発特区推進派。つまりTPP推進派。
都知事になって、抜けた議席に、立候補した人物を、自民党が推薦している。露骨な茶番。分裂と見せかけて、実は、分派による補強に過ぎない。女性版小泉劇場。
昨日も、今日も、大本営広報部洗脳報道を見る時間がないのを嬉しく思っている。
植草一秀の『知られざる真実』
日本文明の墓場行きTPPバスに絶対乗らない! 2016年10月14日 (金)
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安倍晋三とその一味の悪行は数知れず、遂に本丸であるTPPに王手を掛けてきました。・・いや既に詰めろの段階ですかね。
全てが日程通り、予定通り、順調そのものです。
いよいよ日本国民の運命も残すところ、あと10日程度で決まりますね。
安倍は見事なまでにアーミテージレポートという命令書の通りに遂行しており、いささかも裏切る事はない類稀なる忠犬です。
南スーダンの駆けつけ警護は大変危険な任務です。
稲田朋美はじめ与党および与党補完勢力たち日本会議系ネトウヨ議員たちは、戦争を一種のバーチャルゲームくらいにしか思っていないのでしょう。
彼ら幼稚な者たちの戦争感は、カッコイイ戦艦、カッコイイ戦闘機、カッコイイ戦車、カッコイイ武器、カッコイイ戦闘服、カッコイイ軍統制指揮系統、そういったカッコイイものへの憧れなのであり、言わば戦争ゴッコの延長として捉えている訳であって、現実の戦争の姿を知らずに語っているに過ぎません。
だから稲田の様に戦争を賛美し、崇拝する言葉が出てくる訳です。
その上、彼らは一種の催眠状態に置かれてる様に思われます。
ま、そういうのを一般には洗脳というのでしょうけれど、正に日本会議は一種の宗教であり、統一協会の影響力が浸透している集団と言えますから、さもありなんという所ですが・・。
悲しい事に、現実の戦争はカッコイイ部分など全く無い、という事を彼らは知らないのでしょう。
現実の戦争は、醜く、グロテスクで、この上もなく不潔で、不衛生で、餓えに苦しみ、疫病に苦しみ、大怪我の痛みにもがき、生き残る為には非情に徹する事が当たり前という感覚になり、人間の尊厳など存在する余地など無く、略奪、強奪、レイプ、殺戮だけが渦巻く世界でしかありません。
彼らネトウヨたちは、文明社会の便利さに慣れ、実際の戦場がどういうものかすら、想像できてはいないでしょう。
彼らは一日の内、一食でも抜くなら、耐えられない筈です。
一日でもシャワーを浴びなければ、気持ち悪くて寝られない筈です。
指の先を僅かに切ったり、打撲したりといった僅かな痛みすら経験していないのではないかとさえ、思えてきます。
そんな軟弱な現代っ子が、現実の戦場の過酷さに耐えられる訳が無いのです。
なのに口先ばかりで勇ましさを語る愚かな、そして哀れな人たちです。
ネトウヨに限らず、何につけても現代日本人は想像力が乏しいのです。だから目前に迫る国家滅亡の危機であるTPPに対しても、自分に降りかかる脅威であるという認識が無いのだと思います。
そんなご時勢でも、危機感を持つ人は、まだ正常な思考力を失っていない訳で、人としての尊厳を保っている稀有な存在と言えるでしょう。
逆に、無知なまま、白痴のまま、何も知らずに、訳が解らない内に苦しみの内に没するであろう大半の日本国民は、無知なるが故に、死を迎える直前までは幸福なのかもしれませんが・・、
私としては、全てのカラクリを知った上で、最後まで尊厳ある生き方を選びたいですから、TPP批准後も、言論が完全に封じられるまで、戦う所存ではあります。
投稿: びいとるさいとう | 2016年10月15日 (土) 11時05分