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2016年8月14日 (日)

クリミアの惨劇: 'ロシアを攻撃する隠れ蓑に利用されるオリンピック'

公開日時: 2016年8月12日 16:43

RT


大ヤルタに近いクリミアの南部海岸。© Sergey Malgavko / ロイター

国際法や国際政治のどのように妥当に解釈しても、国民国家の国境で展開されている軍事演習を、実際の侵略行為とみなせると、ポートランド州立大学のアメリカ外交政策専門家ゲリー・サスマンがRTに語った。

ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領は、クリミアとドンバス地域近くの全ての軍隊に、最高レベルの戦闘準備態勢をとるよう命じた。論議の的になっている半島内で、ウクライナ諜報機関が活動しているのを発見したと、モスクワが報じた数日後のことだ。

FSBは、ウクライナ諜報機関のために働く工作員が、クリミアで画策していた二件のテロ攻撃を阻止したと発表した。連中は、主要インフラを標的にする計画だった。急襲の際、ロシア連邦の治安将校と、ロシア軍人が銃撃で死亡した。

木曜日、国連安全保障理事会は、ウクライナの状況について会議を開催した。会議は、ロシアからの脅威とされるものを議論すべく、キエフが要請したもの。

会議後、ロシアのビタリー・チュルキン国連大使は、ウクライナ政府は、ウクライナで継続している政治的混乱から"注意をそらそう"としているのに過ぎないと述べた。また彼は、和平プロセスで決められた義務を遵守し損ねていると、キエフを非難した。

RT: ウクライナもロシアも現在、国境付近で軍事演習を行っています。事態の展開をどのようにごらんになりますか?

ゲリー・サスマン: はい、私は、マスコミ、特に欧米マスコミが、状況をどのように報じるかという点を主に見ています。これは、ウクライナでの騒動と、2014年に起きたクーデター以来、ここ数年続いている全般的な冷戦報道の延長の一環です。欧米の、特に、アメリカとイギリスの主流マスコミの大半で - ロシアを侵略国家として描き出して、大半、偽った形で描きだされていると私は思います。しかも、NATO軍部隊が、益々モスクワへの戸口へと近づきつつあるのに、マスコミは一種のオーウェル風反転をして、ロシアが侵略しているかのように描きだそうとしています。国際法や国際政治のどのように妥当に解釈しても、国民国家の国境で展開されている軍事演習は、直接的な戦争行為ではないにせよ、実際の侵略行為とみなせるでしょう。

RT: 駐ウクライナ・アメリカ大使は、アメリカ政府は、クリミアにおける、ウクライナ諜報機関の行為の証拠を何も見ていないと述べました。彼は、ロシアが、ウクライナに対して、でっち上げの非難をするのは、これが初めてではないとも断言しました。この声明についてはどうお考えですか?

GS: 国務省のあらゆる発表は、実際、歪曲に基づいています。民主党全国委員会[DNC]のハッキングを、マスコミだけではなく、国務省までもが、どのように描いているか見る必要があります。一片の証拠も無しに、彼らは、ロシア、特にプーチン大統領のせいにし、彼を非難し、もっともらしい説明をでっちあげようとしています。しかも、連中は、もっともらしい説明は、事実と同じだと考えているのですが、そんなことはありません。何でもかんでも、プーチン大統領のせいにするのです。地震から地球の軌道まで。これほど痛ましい意味合いがなければ、まったくばかげたことなのですが。特に、NATOが、東ヨーロッパで攻勢を強化しているという、より大きな文脈で見ると、ロシアの主張を受け入れるのを国務省が拒否しているのは、一貫した動きだと思います 。国務省が、実際に起きていることを認めることはあり得ません。これは実際は、軍を動かし続け、アメリカ外交政策の他の場所での、特に中東での失敗を隠蔽できるよう、ロシアを孤立化させ、ロシアの信頼を損なおうという情報歪曲作戦なのです。

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クリミア攻撃の失敗後、海底での破壊工作に対抗するための演習を行うロシア黒海艦隊

'隠れ蓑'としてのオリンピック大会

独立ジャーナリストのマーティン・サマーズも、ウクライナ特殊部隊隊員によってロシア-ウクライナ国境で起きた出来事に対する彼の見解を、RTに語ってくれた。

RT: クリミアでの、このエスカレーションをどう思われますか?

マーティン・サマーズ: 欧米支持派のマスコミは、この挑発は、ロシア側がでっち上げたものであると示唆しています。これが事実かどうか私は知りませんが、そういう可能性はないように思います。過去にも似たような出来事がありました。二年前から、状況は未解決のままです。欧米マスコミには、ジョージアとの戦争であれ、ウクライナとの戦争であれ、1979年のアフガニスタン侵略であれ、‘悪のロシア人’が、極悪なことをしでかすのを決めるのが、いつもオリンピック大会中だというのは、一体どういうわけだという記事もあります。しかし、ドーピング・スキャンダルを含め、トルコで起きていることを巡る問題などのように、オリンピック大会を、自分たちの挑発的な狙いを推進する隠れ蓑に利用しているのは、反対の側だというのが、当然の事実です。ですから、この出来事が起きて、言うまでもなく、何人か亡くなったのは非常に気がかりです。常識が勝つのを期待しましょう。ここでの更なる紛争が誰かの利益になるとは思えません。全く無意味です。

ロシア人が、ヒラリー・クリントンの電子メールを盗み出したことにされ、ロシア人が、ドナルド・トランプをクレムリン派候補に仕立てようとしているやら何やら、あらゆるニセ衝撃-恐怖のおかげで、今やロシアとの関係が、アメリカ大統領選挙で注目を集めています。けれども、トランプは、それがクリミアの人々が望んだことなのだから、ロシアのクリミア併合を、受け入れるしかないだろうと言ったのが実状です。そして、今イギリスは、EUからの離脱を選びました。ドイツやフランスの権益が、ロシア経済制裁解除を推進することになるのかもしれません。ですから解決の可能性はあるのです。けれども、もちろん、キエフと欧米の諜報機関や軍連中の同盟者は強硬派です。

本コラムの主張、見解や意見は、もっぱら筆者のものであり、必ずしもRTのそれを代表するものではない。

記事原文のurl:https://www.rt.com/op-edge/355706-crimean-tragedy-olympic-games/

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『NHKスペシャル/ある文民警察官の死~カンボジアPKO 23年目の告白』には驚いた。

ハワード・ジン「歴史の効用とテロリズムに対する戦争」を語るを連想した。「政府は必ず嘘をつく。」

国際的に要請されている。湾岸戦争では、金しかださなかった。等、ぬけぬけと語る高官連中。彼らが現場にゆけばよい。一方、現場に行かれた警察官の方々の発言は重い。力作

前回記事で、ふれた『核の戦後史』の著者お二人のインタビューが見られる。

【核関連シリーズ特集14・再配信・Ch1】16:00~「『核の戦後史』出版記念 原爆・原発・被曝の真実に迫る!岩上安身による木村朗氏・高橋博子氏インタビュー(前編)」
UST視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2016年4月収録の、岩上安身による木村朗氏・高橋博子氏インタビュー前編を再配信します。
[掲載記事はこちらから] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/296122


【核関連シリーズ特集15・再配信・Ch1】18:00~「孫崎 享×岩上 安身 Deep Night 第2夜」
UST視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2010年7月収録の、岩上安身による孫崎 享氏インタビューを再配信します。
[掲載記事はこちらから] http://iwj.co.jp/info/whatsnew/?p=1870

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