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2016年8月 5日 (金)

ポケモンGO、CIA、“全体主義”と監視の未来

Steven MacMillan
2016年7月29日
New Eastern Outlook

世界に暮らす人々の一定比率の人々は、 ゾンビのようなものだということを疑う方がおられても、ポケモンGOリリース後の出来事をみれば、確実に納得されるだろう。ゲームは、7月始めにリリースされたばかりなのに、既にフワフワした小さなものを追いかけているうちに、木に自動車を衝突させた男性や、墓地に閉じ込められた女性が現れた

ポケモンは、ゲームについて、同社ウェブサイトで、下記のように説明している。

“iPhoneとAndroid用のポケモンGOで、実世界と、ポケモンのバーチャル世界の間を旅しましょう。ポケモンGOで、全く新しい世界で、あなたご自身のポケモンを発見することになります! ポケモンGOは、ナイアンティックの実世界ゲーム・プラットホーム上で構築されており、現実の場所を利用して、プレーヤーがポケモンを見つけるために、実世界を遠く、広く探すよう促します … ポケモンGOでは、現実の世界が舞台になります!”

ポケモンGO、グーグル、国務省、CIAと国防省

ポケモンGOを開発した企業はナイアンティック社という、サンフランシスコのソフトウエア・デベロッパーだが、同社は、2010年に、グーグル社内のスタートアップとして設立されたものだ。ナイアンティックの創設者で現在のCEO、ジョン・ハンケは、国務省とCIAの両方とコネがある。

カリフォルニア大学で学ぶために、サンフランシスコに転居する前、ハンケは、ミャンマーで、アメリカ国務省のために働いたことがある。ハンケは、2001年に地理空間データーを視覚化するアプリケーションを専門とするKeyhole社も創設している。グーグルは、同社を、2004年に買収したが、Keyholeが開発した多くのアプリケーションが、グーグル・マップとグーグル・アースに役だった。2003年、CIAのベンチャー・キャピタル会社In-Q-Telが、Keyholeに投資し、CIA自身のウェブ・サイトで、この投資の詳細を誇らしげに書いている。

“CIAが支援した技術の中で、皆様に、おそらくもっともおなじみのものは、我々の多くがごく当たり前のように利用しているものです。グーグル・アースです。2003年2月、CIAが資金を提供しているベンチャー・キャピタル企業In-Q-Telは、インターラクティブな3-D地球情報視覚化の先駆者で、画期的なリッチ・マッピングのEarthViewer 3Dシステム考案者であるKeyhole社に戦略的投資を行いました。CIAは他の諜報機関と密接に協力し、Keyholeのシステムを、自分たちの要求に合わせて改良しました。完成した製品は、諜報機関職員が地理情報や地球の画像を利用するやり方を変えたのです。”

CIAが協力したもうひとつの諜報機関は、部分的に、アメリカ国防省の支配下にある国家地球空間情報局(NGA)だ。

CIAと国防省とつながりがある、いささか謎めいた元国務省職員が一見馬鹿げた無害なゲームに見えるものを作った企業のCEOということになる。一体何が起きているのだろう?

個人データ販売と共有

デジタル時代の多くの新技術と同様、ポケモンGOはユーザーの情報を絶えず集めており、しかも、このデーターを誰であれ欲しいという人と共有することをあからさまに認めている。

CIAの‘ポケモンGO’アプリは、愛国者法ではできないことをしている」と題する記事でジェームズ・コルベットが指摘している。アプリの個人情報保護に関する方針には、ナイアンティックは、同社が得た全ての情報(これは大量だ)を、政府や民間組織と共有すると書いてある。

“法に合致し、執行するため、弊社は、政府や法執行当局や民間組織と協力しています。弊社は、自己裁量で、必要、あるいは適切と判断した場合、政府、あるいは、法執行当局、あるいは民間組織に対して、弊社が所有している、あるいは管理している、あなた(あるいは、あなたが許可した子供)に関するあらゆる情報を開示することがあります。”

ゲームで、ナイアンティック/CIA/NGA/国防省に対して(グーグル・ユーザーのアカウントとカメラへのアクセスも含め)過剰なユーザーへのアクセスを可能にしてしまうことも、コルベットは詳しく書いている。

オリバー・ストーンのポケモンGO評価。“全体主義”で“新次元の侵略”

何度も受賞している映画制作者で、エドワード・スノーデンの新作映画の監督オリバー・ストーンが、今年のコミ-コンで、新たな大流行と、データー・マイニングという成長しつつある事業について、実に鋭い意見を述べた。Vulture誌が報じた最近記事で、ストーンは、このゲームを“新次元の侵略”で、新たな形の“全体主義”だと酷評した。

“私も話は聞いています。これは新次元の侵略です。政府がスノーデンに、しつこく追跡されて以来、もちろん、大企業は暗号化しました。生き残るためにそうせざるをえませんから。しかし、利益のための検索は大変なものです。世界史上、グーグルのようなものは、これまで誰もみたことがありません! これは最も急速に成長している事業で、彼らは膨大な額の資金を監視に投資しています。データー・マイニングです。”

ストーンはこう続けている。

“この部屋にいる全員に対し、あなたが何を購入するか、あなたが何を好んでいるか、そして何よりも、あなたの行動の情報を、連中はデーター・マイニングしています。ポケモンGOもこれをやっているのです。到るところで。これを監視資本主義と呼ぶ人々もいます。これは最新の次元です。これは新たな形の、率直に言って、ロボット社会で、連中は、皆さんがどのような行動をしたいのかを知って、連中は皆さんの行動に合致する実寸模型を作り、それを皆さんに提供するのです。これは全体主義ですよ。”

人の行動予測

ストーンが、データー・マイニングの商業的側面を警告しただけではなく、政府や私企業が、世界中の人々に関するより多くのデータを集めれば集めるほど、人々の行動を予測するのが益々容易になる事実に触れたのは興味深い。だがこの現実について警告しているのは、ストーンだけではない。昨年始め、イギリス政府の監視カメラ監査官トニー・ポーターが、CCTVカメラで得られたデーターが“行動予測”に利用されうることを明らかにした。

21世紀が進み、データの津波を処理するためのより高度なアルゴリズム方式が開発されにつれ、諜報機関や政府は、益々自国民や外国国民の行動を予測し(操作する)ことが可能になるだろう。我々はこの道を既にかなり進んでしまったが、この軌道は、将来ジョージ・オーウェルが想像したものを遥かに超える監視レベルへと真っ直ぐ向かっているのだろうか。デジタル・プライバシーのための戦いは、今世紀、自由を大切と思う人々にとって主戦場だ。

ポケモンGOは、ただの馬鹿げた無邪気なゲームというより、CIAや広範な諜報-治安-データー・マイニング-ビッグ・ブラザー複合体のトロイの木馬に見える。こうした国務省やCIAや国防省とのつながりからして、ゲーム禁止を検討している国もあるといわれるのも不思議ではない。

スティーヴン・マクミランは、ライター、研究者、地政学評論家で、The Analyst Report編集者。本記事は、オンライン誌“New Eastern Outlook”独占。

記事原文のurl:http://journal-neo.org/2016/07/29/pokemon-go-the-cia-totalitarianism-and-the-future-of-surveillance/

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オリバー・ストーンがコミ-コンで、彼の新作映画に関する出演者たちとのトークショウで、こうした発言をしたことは、外電では紹介されている。日本では、二人の漫画家が批判した程度だろうか。後は痴死期人。

「陰謀論」と笑ってすませるには、この記事、説得力があるように思う。

ガラケーしか持たないので、どういうものか全く知らない。買い換える予定は皆無。

オリッピックには関心がないが、自分こそ腐敗の塊のくせに、クーデターで前大統領を排除した「暫定大統領」を尻に書いた文字で批判して拘束された聖火ランナーには大いに関心がある。記事はあっても、肝心の尻文字写真は見当たらない。

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