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2016年8月18日 (木)

ヒラリー・クリントン - 歴史は繰り返すのだろうか?

Andre Vltchek

2016年8月12日
Dissident Voice

昔、ジェームズ・ブキャナンという名の男がいた。彼は民主党員で、国務長官で、更に、アメリカ大統領になった。歴史学者の友人が、彼のことを教えてくれた。

ブキャナンは、国務長官をつとめたとがある最後のアメリカ大統領だ。彼はペンシルバニア生まれで、1857年に、大統領執務室に入った。

150年以上たった今、ヒラリー・クリントンが、彼の足跡に習おうとしている可能性がある。しかも、それが大した足跡だったのだ!

(ジェームズ・K・ポーク大統領政権で)国務長官をつとめるまで、ジェームズ・ブキャナンは民主党の上院議員で、クリントン女史と同じだ。

国務省のトップをつとめた間、未来の大統領は、メキシコとの戦争を挑発したり、キューバやカリブ海諸国に対する、アメリカ政府の植民地主義的政策を決めたりと、実に全くひどいことをした。工業化し、反奴隷制の北と、農業主体で、奴隷制支持の南との間の反目が高まる時期に、大統領に選ばれた彼は、対立する双方の情念を鎮めることができず、危機に対する政治的解決を見いだすことができなかった。彼はいくつか、実にとんでもない失敗をしでかし、今日に至るまで、アメリカ史上最悪の指導者の一人として記憶されており、退任後わずか数ヶ月後に始まった南北戦争の責任があるとされている。大統領を辞任する前の、大惨事を避けるための、ブキャナン唯一の提案は、州の奴隷制度、逃亡奴隷法と、地域の住民主権の合憲性を再確認する“注釈的修正”を発することだった。

当時の主要な反政府派新聞、ナショナル・インテリジェンサーは、ブキャナンの冒険主義と拡張主義に関する痛烈で皮肉な記事を掲載した。

大統領の認可を得た壮大な計画の法外なリストを、我々は縮小しなければならない … 帝国のあらゆる資源を支配していた偉大なナポレオンでさえ、決して、それほど多くの大胆不敵な計画の同時達成を狙おうとはしなかった。キューバ取得 … ; パシフィック鉄道建設 … ; メキシコの保護領化、ヨーロッパ諸列強にもかかわらず、中米における国際的優位;遠く離れた南米諸国を服従させること; … 海軍増強; 常備軍の大幅拡大 … 地球上のいかなる政府とて、大量の新機軸という、あらゆる緊急事態に対応することは出来まい。

どこかで聞いたような気がしないだろうか?

ヒラリー・クリントンも民主党元上院議員で、最も‘効果的なやり方’で国務省時代も活用した。彼女はリビアで戦争をはじめ、シリアで破壊的な内戦を引き起こし  ホンジュラス・クーデターを陰で指揮し、事実上、中南米のあらゆる部分で左翼政府を挑発し、敵対していた。

‘大衆激怒’と表現されることが多い、社会的緊張が増大している時期に、アメリカ大統領選挙に出馬して、クリントン女史は、ブキャナンと同様、現在、状況が破壊的な社会的大惨事に陥るのを防げるような、新たな進歩的で効果的な解決や改革は全く提案していない。彼女は、現状維持の為に戦っており、その過程で、実に権謀術数的な手口で、政敵を殲滅している。

もしヒラリー・クリントンが大統領に選ばれれば、彼女の治世は、わずか150年ほど前、アメリカ合州国 で起きたことと良く似た本当の悲劇を招くだろうと予言している人々は現在多い。

ジェームズ・ブキャナンと違い、彼女は核兵器の山に座りながら、二つの強力で主体的な国家、中国とロシアを敵に回し、挑発するために最善を尽くしている。彼女の政策は、極めて破壊的な国際紛争、あるいは一連の紛争すら容易に招きかねない。だがそれとて、彼女を悩ませることはないように見える。彼女は自己陶酔して、聖戦をしているのだ!

ブキャナンは、歴史によって、不向きで、頑迷で、好戦的な帝国主義者で、至上主義者だとして裁かれたが、クリントン女史は、先輩のこの全ての特徴を共有しながら、特徴には彼女独自の色合いがある。彼女は、あのストレンジラブ博士の、グロテスクで破壊的な“資質”も持ち合わせている。

*

人間は、我々が考えるほど複雑なものではなく、歴史は繰り返すことになりがちだ。

今年のアメリカ大統領候補の二人とも、そう遠くない過去に、二人の分身がいるのは確実だ。ドナルド・トランプの分身は、二十世紀、ドイツとイタリアで生きていたが、ヒラリー・クリントンには自国の先輩がいる。奴隷制と現状を守り、最も重要なこととして、アメリカ合州国を攻撃的帝国主義、新植民地主義大国に変えた人物だ。

アンドレ・ヴルチェクは、小説家、映画製作者で、調査ジャーナリスト。彼は数十ヶ国で、戦争や紛争を報道してきた。彼の新著は“帝国のウソを暴く”と“欧 米帝国主義との戦い”。ノーム・チョムスキーとの討論は『チョムスキー、西側諸国のテロリズムについて語る ヒロシマからなし崩しの戦争まで』。彼の政治革命小説『Point of No Return』は高い評価を得た。『オセアニア』は、南太平洋の欧米帝国主義に関する著書。スハルト後のインドネシアに関する彼の挑発的な本の書名は『インドネシア: 恐怖群島列島』。アンドレは、テレスールや、プレスTV向けに映画を制作している。長年、中南米とオセアニアで暮らした後、ヴルチェクは現在東アジアと アフリカに住み、働いている。彼のウェブか、ツィッターで彼と連絡できる。

記事原文のurl:http://dissidentvoice.org/2016/08/hilary-clinton-history-repeats-itself/

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いつのまにか、戦争? ―話題の新書、3著者が語る 2016.8.17

メダルの数で、庶民の生活、よい方向なり、悪い方向なりに変化する可能性ほとんどない。というわけでセコイ小生、無関心。電気白痴製造装置をつけると話題はそればかり。

TPPや国家戦略特区導入、我が身のみならず、係累の将来まで、甚大な被害を受ける。

ヒラリー・クリントン、TPPを強力に推進していた。世論の動きを見て、反対を主張している。もっと日本に不利な条項を盛り込んでから、推進に転換するのではと、個人的には疑っている。

あるいは、TPPが無くとも、国家戦略特区で、東京や大阪を丸ごと飲み込んでしまえば良いわけで、その体制、大阪も、東京都も、今や完成している。双方の首長や、支持政党が連携するのも当然の流れ。

植草一秀の『知られざる真実』2016年8月17日記事
TPP批准阻止全国共同行動8.20キックオフ

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