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2016年6月 3日 (金)

ブラジルでクーデターが起きている

Paul Craig Roberts
2016年5月29日

ブラジル最大の新聞が、漏洩された秘密録音の書き起こしを掲載した。ブラジル上院に巣くう、腐敗した支配層連中に対する捜査を止めさせ、ブラジルのBRICS加盟を終わらせるべく、アメリカに買収されたブラジル軍と、最高裁も関与する、裕福なブラジル人支配層によるでっちあげ告発で、民主的に選ばれたブラジル大統領を排除する策謀が、記録されていた内容だ。アメリカ政府から自立した経済圏を作ろうというロシア-中国の取り組みは、今やその加盟国の20%を失った。

ウクライナやホンジュラスと同様に、ブラジルでも、民主主義は打倒された。実際、アメリカそのものを含め、アメリカ政府の、薄汚い悪の手が触れるあらゆる国で。

自分たちを守るために、ブラジル大統領を陥れる策謀を画策するブラジル・エリート支配者同士の75分間の驚くべき会話記録漏洩について、グレン・グリーンウォルドが報じている。https://theintercept.com/2016/05/23/new-political-earthquake-in-brazil-is-it-now-time-for-media-outlets-to-call-this-a-coup/ 翻訳記事 ブラジルにおける新たな政治的地震: マスコミは“クーデター”と呼ぶべき頃合いか?

ジルマ・ルセフ大統領政権は、腐敗したブラジル・エリート支配層に対し、革命的手法でなく、法律的手法で対処した。ブラジルのエリート支配層も、アメリカ政府内にいる、連中の支援者たちも、適法性など全く気にしないのだから、これは戦略的な失敗だった。連中にとっては、権力こそが、唯一効果がある力だ。

ルセフを大統領の座から排除するのに実力を行使して、ブラジル国民に、政府を決める上で、彼らの投票は無力であることを具体的に示した。

世界は、これを何度も目にしてきた。これこそ、フランス革命、マルクス、レーニン、そしてポル・ポトが、エリート支配層を殲滅しない限り、変化は不可能だと結論づけた理由だ。

中南米では、あらゆる困難を克服して、選出された民衆派の政権は、国内の厳しい敵にも法の支配を適用して、自らの手を縛ってしまい、敵は与えられた法的保護につけこみ、自分たちの権力を使い、選挙で選ばれた政府を打倒する。

常にそうなるのだ。レーニンのような人物がいなければ、中南米、あるいは、腐敗したエリートが支配する欧米世界のどこにおいても、いかなる変化もありえまい。欧米世界では、投票は時間の無駄だ。選挙騒ぎは、エリート支配の隠れ蓑にすぎない。有権者たちは、いつも希望を抱いていて、決して悟ることはない。

Paul Craig  Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the WestHOW AMERICA WAS LOSTThe Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2016/05/29/there-has-been-a-coup-in-brazil-paul-craig-roberts/

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いささか過激な内容に思えるが、まともな改革を目指す側が、いくら遵法精神でいても、ある宗主国支配層は、遵法精神皆無なのだから、筆者がこう言いたくなるのも無理はない。

余りな売国条約を推進した本人と検察の関係を連想する記事。属国司法の機能。

大本営広報部「プーチン」攻撃深夜番組も、そうした宗主国方針に沿った洗脳宣伝。

孫崎享氏の今日のメルマガに驚いた。北国新聞に長年連載しておられたのに、トランプに関する分析を書いたところで、突如、連載打ち切りになったという。

北朝鮮と変わりない、という考えかたが証明されたようなものだろう。

大本営広報部と違う意見の持ち主は、大本営広報部には登場させない。

NHKからは既に排除されておられる。自民党大西英男議員が、国会で、ああいう人物を出演させるな、と批判した結果。

孫崎享氏が、民放でTPP批判をしたのをみての、とんでも発言。TPPというタブー。

2013年3月30日(土)午前10時40分「市民ネットメデイアグループ」の合同インタビュー。ゲスト孫崎享史、テーマ「TPP参加問題と大西自民党議員による 言論封殺」

IWJ岩上安身氏は、番組でTPP批判をした直後、長年出演していた番組を降板させられた。

今回の選挙、TPPこそ、争点のはずなのだ。

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