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2016年6月23日 (木)

シリア - ロシアの不意打ち、ケリーの引き延ばし戦術を吹き飛ばす

Moon of Alabama
2016年6月18日

アメリカは、対シリア戦争を止めて、交渉の席で話をまとめるのがいやなのだ。シリア政府を解体し、シリアにアメリカ傀儡政権を据えるという要求を100%実現したいのだ。

2月末に、シリアでの停戦が始まった後、アメリカが支援する“穏健反政府派”と、アルカイダとを分けるという約束を、オバマは破った。4月に、アメリカが支援する反政府派、タリバンのようなアフラル・アル・シャムや、アルカイダが、南アレッポでのシリア政府攻撃に加わり. アメリカ代理勢力が停戦を破った。

二つの国連決議が、何があろうと、シリアのアルカイダと戦うよう要求している。ところが、アメリカは、少なくとも二度、アルカイダを爆撃しないよう、ロシアに要求した。アメリカの“穏健派”を、アルカイダと分離することができず、“穏健派”友軍をも攻撃してしまうことになるので、アルカイダを攻撃することはできないと、アメリカは偽って主張している。

ロシアのラブロフ外務大臣は、この問題について、ケリーと何度も話し合った。ところが、彼が得た唯一の反応は、爆撃を更に保留して欲しいという要求だけだ。一方、アルカイダと“穏健派”は停戦を破り、シリア政府軍を攻撃し続けている。

ほぼ四ヶ月たっても、アメリカには要求されている、代理軍のアルカイダからの分離には、時間が更に必要だと、ケリーはいまだに主張している。ラブロフ外務大臣は、最近、ロシアが困惑していることを示した

アメリカは‘良い’反政府派メンバーを、ヌスラ戦線が確保している陣地から、去らせることができないので、更に、二、三ヶ月必要だと言っている。ここでは、ゲームが行われていて、アメリカは、ヌスラ戦線をなんらかの形で維持しておいて、後で連中を、[アサド] 政権”打倒に利用したがっているかのような印象を受けると、サンクト・ペテルブルグ国際経済フォーラムで、ラブロフ外務大臣は述べた。

バケツが満杯状態だったところに、更に三カ月、アルカイダ攻撃を停止するようにというケリーの最近の要求は、それを溢れださせる最後の一滴だった。ロシアは、現在、アメリカが攻撃されるとは思っていなかった場所を攻撃して、対応している。

今週始め、アメリカ司令官たちの、いくつかの警告を無視し、ロシア戦闘機が、ペンタゴンが支援するシリア戦士を連続空爆で攻撃したが、これは昨年、シリアでのモスクワの空爆作戦が始まって以来、最も挑発的な行為だとアメリカ軍当局者は呼んでいる。攻撃はヨルダン国境近くの基地を襲った。ロシアが以前活動的だった地域から、遙かに離れた場所の、「イスラム国」戦士と戦っている、アメリカが支援する勢力を標的にした。

これらの最近の攻撃は、いつもロシアが作戦をおこなう場所の反対側、ヨルダン、イラクと、シリアの国境が接する場所に近い町タンフの付近で行われた。<

ロシアは、国境近くの、荒涼とした、人の住んでいない地域にある、部隊と装備をおいている小規模な反政府派の基地を攻撃した。「イスラム国」に対する戦士を訓練し、武器を与えるペンタゴン計画の一環として、約180人の反政府派がそこにいた。

最初に攻撃された際、反政府派は、ペンタゴンが「イスラム国」に対する日々の空爆を計画している、カタールのアメリカ司令センターに連絡した。

アメリカの戦闘機が飛んできて、ロシア戦闘機が飛び去った。アメリカ戦闘機が、燃料補給のため飛び去った。ロシア戦闘機か戻ってきて、再度攻撃した。アメリカ代理戦士が二人死亡し、18人が負傷したとされている

今朝早く、別の同じ攻撃か、同じ標的をおそった。

これは決して偶然ではなく、十分に練られた作戦で、ロシア広報官の対応が、意図を明らかにしている。

金曜日、ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、攻撃を確認し、記者団に、空から、異なる反政府集団を識別するのは困難だったと述べた

翻訳:“もし、あなた方が、あなたの軍隊を、アルカイダから、分けられず、“穏健派”地域を、はっきりと区別、識別、明示できないのであれば、我々にもできない。”

タンフ近辺の部隊は、ヨルダンのアメリカ砲兵隊と、イラク経由の空軍力で支援されている。イギリスとヨルダンの特殊部隊が、地上部隊(そしておそらく、大多数の“シリア人”戦士の)一環だ。そこにはアルカイダはいない。ロシアは、このことは十分承知だ。だが彼らは、あらゆる場所で分離をするか、どこでも分離をしないかのいずれかだと強調したかったのだ。今後、アメリカが明らかに、彼らをアルカイダと分離するまで、アメリカが支援するあらゆる勢力は、どこでも、いつでも無差別で攻撃される。(アメリカの支援を得て「イスラム国」と闘っているシリア・クルド人は、ここではまた別の話だ。)

ペンタゴンは、対シリア政府や、対ロシアで、どのような更なる交戦も望んでいない。ペンタゴンは、「イスラム国」との戦闘を望んでいて、アルカイダや、他の聖戦派と協力しているCIAを憎んでいる。だがサウジアラビア工作員で、CIAのトップであるジョン・ブレナンは、まだオバマを動かせるように見える。だがオバマに今何ができるだろう? ロシア戦闘機を撃墜して、シリア内や、ロシア国境近くを飛行するアメリカ人パイロットを危険にさらすのだろうか? ロシアとの戦争になるリスクを冒すのだろうか? 本気で?

ロシアが、タンフ付近を攻撃したのは、あきらかに驚きだった。ロシアは、またしても、アメリカの不意をついた。オバマ政権に対するメッセージは明らかだ。“これ以上の引き延ばしや曖昧化は無しだ。あなた方の穏健派を、今分離しないと、シリア国内のあなた方の持ち駒は、ロシア空軍のおいしい標的になる。”

ロシアによる、タンフと、そこにいたアメリカ代理部隊の攻撃には、更なる利点が悪。アメリカは、この部隊を、北のデリゾールに向かって移動させ、そこで「イスラム国」を打ち破らせる計画だった。最終的には、東南シリアと西イラクに、アメリカ支配下の“スンナ派国家”が設立されるはずだった。シリアは分裂するはずだった。

シリア政府と、同盟諸国は、それを許すまい。デリゾールを、「イスラム国」占領から解放する大規模作戦が計画されている。何回もの「イスラム国」による不首尾な攻撃に対して、数百人のシリア政府軍が、デリゾールの孤立した空港を確保している。これらの軍隊は現在、追加のシリア軍分遣隊と、ヒズボラ隊員によって強化されつつある。大規模戦闘になるだろう。デリゾールは、今後数カ月以内に解放されるかも知れない。もしシリア政府が、最大の東部の都市を取り戻し、維持できれば、アメリカが東シリア国を作る計画は全く非現実的になる。

オバマ政権の引き延ばし戦術は終わらざるを得まい。アメリカが停戦を妨害し、アルカイダを支援するのを、ロシアがもはや座視していることはない。

アメリカは、次にどのような動きをするだろう?

記事原文のurl:http://www.moonofalabama.org/2016/06/syria-another-russian-surprise-ends-kerrys-delaying-tactic.html
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大本営広報部・白痴製造・洗脳番組、いくら見ても、シリア状況はわからないだろう。

今日は、IWJによる下記講演会を拝聴しようと思っている。

【Ch6】17:40~「特別講演会『シリア内戦』はどう理解してはいけないか? ―東京外国語大学・青山弘之教授×中東調査会上席研究員・高岡豊氏 対談講演会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※東京外国語大学青山弘之教授主催(共催:シリア研究会)の講演会を中継します。

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