今こそ、TTIPを潰そう
Paul Craig Roberts
2016年5月12日
2016年5月9日のヨーロッパの医療専門家に対する講演で、ヨーロッパに対するTTIPの結果は医療制度の民営化で、関連する経費は高騰すると、マイケル・ハドソンは指摘した。
TTIPに関するハドソンの正確な説明は、欧米“民主主義”の中で、政治的に強力な大企業が、諸国民や諸国や社会に対する費用がどうなろうとも、利益を求める大企業強欲のために、全ての国民の福祉を犠牲にする権力を得たことを示している。
アメリカ“民主的資本主義”の悪は、完全で救いようがない。TTIPは、政府と国民に対する説明責任のない権力を大企業に与えるものだ。大企業は、厳しく批判され、強硬に規制され、長い懲役の脅威によって、1パーセントを構成する重役や株主の収入ではなく、公共の利益のために尽くすよう強制されるべきだ。
ハドソンの分析は下記にある。
英語原文The Dangers of Free Trade Agreements: TTIP’s Threat to Europe’s Elderly
日本語翻訳 自由貿易協定の危険性: ヨーロッパの高齢者に対するTTIPの脅威
Paul Craig Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
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記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2016/05/12/kill-ttip-now-paul-craig-roberts/
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大本営広報部、都知事の話題はしつこく報じる。余りな元TPP担当大臣の雲隠れやらTPPについては、虚報をたれ流すか、報道管制するか、いずれか。
ああいうしろものを読み、見聞きして、自民党・公明党、野党を装う与党分派に投票すれば、バ〇になり、永久植民地になる。
ご丁寧にも、次期都知事本命の名前まであげている。宇都宮氏しかいないだろうに。国家戦略特区を推進する元首相や、タレント知事にまかせれば、都民の悲惨な運命、想像がつくだろう。そういう連中にしか投票しない幼なじみ連中と酒を飲むのがますますイヤになる。もう決して行かないが。
是非、IWJ購読者となられて、たとえば下記の貴重なインタビューをご確認願いたい。こうしたお話を聞かれれば、TPPを推進する売国政治家と、その提灯持ち大本営広報部に小生が怒りを感じるのが、錯覚・誤解ではないこと、お分かりいただけるだろう。
日本の「食の安全」をモンサントが決める!?日本農業新聞を含むほぼすべての大手メディアが取り上げないTPPの衝撃の真実! 岩上安身による山田正彦・元農水大臣インタビュー(後編) 2016/05/07
【決定版TPP】 “貧困・格差・TPP” 「月刊日本」5月増刊号も発売になった。恐ろしい未来に、頭がクラクラする。
下記もお読み願いたい。
TPP交渉差止・違憲訴訟の会
【IWJブログ】「TPPに署名しないか批准しないことが、民主的に選ばれた議会の責務」!!国連人権理事会の専門家アルフレッド・デ・サヤス氏が国際法および国際規約違反を示唆して警告!!
【IWJブログ・特別寄稿】「いのちの市場化」にNO!~TPPと国家戦略特区は「新自由主義」を実現する双子である (アジア太平洋資料センター〈PARC〉事務局長 内田聖子)
植草一秀の『知られざる真実』
- 子どもの命と健康思うママ・パパはTPP阻止すべし 2016年5月11日
- 安倍政権が全面推進する米国による日本収奪 2016年4月27日
TPPに関する、小生による関連海外記事翻訳リストは下記。
TPP関連主要記事
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