欧米のテロリスト“キャッチ・アンド・リリース”計画
2016年4月2日
Tony Cartalucci
New Eastern Outlook
最近のブリュッセル爆破に関与した、事実上全員が、ヨーロッパ治安機関か同盟諸国機関のどちらかに追跡され、逮捕され、投獄されていたのだが、どういうわけか釈放され、ブリュッセル攻撃と、それに先行したパリ攻撃実行が可能になったのだ
だから、欧米マスコミ自身が認めている通りこの事実はあきらかなのだが、単なる組織的無能だと主張して、こうした事実が提起している明らかかつ、より深い含意を見過ごしたままでいる。
ウオール・ストリート・ジャーナルは、最近逮捕されたモハメド・アブリニとしても知られている“帽子をかぶった男”が、イギリスの標的となりうるものを詳細に調べていたとされるテロ活動容疑で逮捕されていたが、やはり彼の協力者同様、どういうわけか釈放されていたことを認めている。彼の兄弟は、シリアにいって、いわゆる“「イスラム国」”(ISIS)とともに戦い、死亡し、アブリニ自身もシリアに行ったことがあるようだ。
ウオール・ストリート・ジャーナル記事、“ブリュッセル容疑者モハメッド・アブリニ: 我々にわかっていること”はこう報じている。
二人の人物によると、イギリスの後、アブリニはパリへ向かい、更にブリュッセルに行き、そこで逮捕されたが釈放された。しかし、ベルギー当局は、電話で見つかった画像を含め彼のイギリス旅行に関する情報を、イギリスに渡したと情報筋は言う。
ヨーロッパ中で、一連の破壊的攻撃を成功裏に実行する前の、アブリニの“キャッチ・アンド・リリース”は最新のものにすぎない。
欧米のISISキャッチ・アンド・リリース計画
ドイツ最大の通信社、ドイツ通信社は、記事“報道: ブリュッセル自爆犯の中にいた兄弟は、警察が知っていた”でこう報じている。
ベルギー首都の国際空港と地下鉄で、破壊的テロ攻撃を行った自爆犯の中には、警察が知っていたブリュッセルの二人の兄弟がいたと、現地マスコミが、水曜日に報じた。
そして:
ベルガ通信社によると[ハリド・エル・バクラウィ]は、2011年始め、カラシニコフ・ライフル所有のかどで逮捕された後、車乗っ取りのかどで、禁固五年の刑を受けていた。
彼の弟、30歳のブラヒムは、2010年、強盗をする際に、カラシニコフ・ライフルで警官を銃撃したかどで、9年の禁固刑を受けていたと、ベルガは報じている。
ニューヨーク・タイムズの記事では、“ベルギー当局、ブリュッセル攻撃での失敗を認める”で、別のブリュッセル爆撃容疑者、ブラヒム・エル・バクラウィに関して、トルコによる逮捕と強制送還についてこう報じている。
ベルギーの司法大臣と内務大臣は、自爆犯の一人であると判明したものについて、昨年トルコで、テロ活動容疑のかどで、短期間逮捕され、有罪判決を受けたベルギー人犯人に関するトルコの警告を受けて、これらの省が行動すべきだったことを認めた。ベルギー検察庁は、もう一人の自爆犯である、この人物の弟、パリ攻撃との関連で、12月以来、指名手配されていたと述べた。
凶悪犯罪、および/あるいはテロのかどで、ヨーロッパ治安機関が知っていた、4人の容疑者全員が、攻撃が行われる前、拘留されていたことになる。
写真: ブリュッセル爆破容疑者… こうした連中の全員がいずれも、凶悪犯罪や、テロに関連する罪で、欧米の治安機関に拘留されていた。
世界中、魚釣りの、“キャッチ・アンド・リリース”という概念で、釣り人が魚釣り体験を楽しみながら、魚の数と健康の維持を可能にしている。欧米の治安機関と諜報機関にとっての“キャッチ・アンド・リリース”の概念も、非常に良く似ていて、対テロ作戦の幻想を維持しながら、世界中のテロ組織の数と健康を維持するもののようだ。
“一体何のために”欧米は、欧米の標的に対する攻撃を、テロリスト連中が、まんまと実行するのを許しているのかという疑問の答えは単純だ。それで、国内では、権力と支配力の拡大が可能になり、海外では、果てしない、儲かる戦争を正当化だきるのだ。
欧米やその同盟諸国が、アルカイダやISISのようなテロ組織を作り出し、恒久化することは、別の公然の目的にも役立つ。1980年代、アフガニスタンで、ソ連に対する代理戦争をしかけるために、アルカイダが作られたことが認められている。2011年、アメリカと、NATOとペルシャ湾同盟諸国は、アルカイダとつながるテロリストを、リビアとシリアで、それぞれの政府を打倒する企てに利用した。
現在、ISISは、シリア、イラク政府への全面戦争を、そして、より間接的には、イランとロシア政府にしかける武装代理軍としても、世界中の国々を脅かして、強要する手段としても機能している。
東南アジアにおける政治的行き詰まりは、地域におけるアメリカの影響力が衰退する中、突然、他に説明のしようのないISISの出現となったことを巡って展開している。一つは、大規模な鉄道契約をし、北京との他の経済的、軍事的パートナーシップも推進していて、首都ジャカルタに最初のISIS攻撃を受けたインドネシアだ。
アメリカが支援する代理政治勢力、タクシン・シナワットの政治ネットワーク根絶を、バンコクが進めるさなか、タイも同様に、差し迫ったISIS攻撃で、アメリカによって、威嚇された。バンコクは、アメリカが推進する不人気な環太平洋パートナーシップ(TPP)自由貿易協定署名へのためらいもみせている。
バンコクは、昨年、アメリカの再三の抗議にもかかわらず中国で裁判をうけさせるべく、テロリスト容疑者を送還した後、テロに見舞われた。わずか数カ月後、NATOテロリスト隠れ蓑集団、トルコの「灰色の狼」が、バンコクの中心部で爆破を実行した。
ISISや、これに対応する様々な団体や、NATOの「灰色の狼」のような周辺集団は、欧米にとって複数の目的に役立っている。連中は、外国を侵略し、占領する口実であり、敵に戦争をしかけるための代理軍隊であり、益々強化する警察国家の後援を受けて、国内での恐怖と服従を維持する手段でもある。このおどし無しに、欧米が現在の外交・国内政策を維持できるとは考えがたく、こうした組織は、欧米の地政学的戦略の不可欠な部分となっている。
署名入りの告白なら、納得されるだろうか?
欧米の特定利益集団が、地政学的権力を外国に投射し、国内支配を維持するために、テロリストやテロを利用している証拠を、あっけなく無視してしまうむきが非常に多い。1980年代、アフガニスタンでのアルカイダ創設と利用における欧米の役割が事実として認められており、テロ組織に指定されているムジャヒディーン・ハルク(MEK)を利用して、イラン国民と政府に対する代理戦争作戦をしかけることを、あからさまに主張する2009年のブルッキングス研究所の“ペルシャにとって、いずれの道?”文書のように、署名されて日付も入った政策文書もあるにかかわらず、そうなのだ。
MEKは、アメリカ人民間人や軍事要員の殺害や、イランで、民間人や政治標的に対するテロ作戦継続という罪をおかしていることに、留意が必要だ。ブルッキングスは、実際、アメリカ外交政策目標を実行するための、テロ組織利用を提案して、これを認めている。もしMEKが、欧米が後援するのに相応しい候補者ならば、ISISが相応しくないわけがあるだろうか?
これと、2011年、アメリカと同盟諸国が、リビアで、今やテロ組織と指定されているもののメンバーであると証明できる“反政府派”への、“偶然の一致の”武器供与と、資金供与を考えれば、ISIS勃興の背後にあるアメリカの関与が暴露されても、ほとんど驚くべきことではない。
しかも、単なる憶測を越えて、漏洩した2012年アメリカ国防情報局 (DIA)報告が、アメリカと同盟諸国が、まさに今ISISが君臨する東シリアに“サラフィー主義”(イスラム) “国”の創設を目指していることを認めている。
アメリカ国防情報局DIAは、こう認めていた。 a
もし状況が展開すれば、東シリア(ハサカとデリゾール)に、宣言した、あるいは宣言しないサラフィー主義国を樹立する可能性があり、そして、これは、シーア派拡張の戦略的最深部(イラクとイラン)とみなされているシリア政権を孤立させるため、反政府派を支援している諸国がまさに望んでいることだ。
“サラフィー主義国”の樹立を求めているこの“支援している諸国”(そして誰が本当の敵か)は一体どこかを明らかにするため、DIA報告書は、こう説明している。
欧米、湾岸諸国と、トルコが反政府派を支援している。ロシア、中国とイランが政権を支援している。
おそらく、ペンタゴンに残されていることと言えば、ISIS指導者の給与明細や、トルコ-シリア国境沿いでのISISへのアメリカ-NATO補給作戦に関する兵站計画文書の公開だが、多分、そうした暴露すら、指導者のふりをしている特定利益集団が、ISISを作るだけでなく、どこでも、いつでも、必要な時に、連中がひき起こす混乱を国内、国外で展開できるよう組織すべく結託していることを、欧米国民の一部を納得させるのには不十分かもしれない。
ブリュッセルとパリ攻撃容疑者の文字通り全員が、欧米の治安機関に知られていて、多くの場合、攻撃前に、欧米の治安機関によって拘留されながら、釈放されて、攻撃を実行し、まんまと成功させることが可能になっている事実が、欧米が、対テロ戦争を維持しながら、良き魚保護論者同様、連中の餌食の人数が、健康かつ、多数でありつづけるよう確保する“体験”を享受していることを証明している。
Tony Cartalucciは、バンコクに本拠を置く地政学専門家、著者で、特にオンライン誌“New Eastern Outlook”に寄稿している。
記事原文のurl:
http://journal-neo.org/2016/04/12/the-wests-terrorist-catch-and-release-program/
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菅官房長官「東日本大震災級に当たらず」消費税再増税判断めぐり
こういう連中が跋扈するかぎり、庶民は血を吸われるばかりと思う。断固自民党員の幼なじみ連中、余得があるのだろうか。
精神衛生のために、これから、下記を拝見しようと思う。
2016/04/17 M7.3の熊本地震は南海トラフ地震の前兆か!? 岩上安身による立命館大学環太平洋文明研究センター・高橋学教授インタビュー!(動画)
TPP推進、オスプレイ宣伝、緊急事態条項の必要性言及。とんでも与党、そしてエセ野党。
五十嵐仁の転成仁語
4月20日 安倍政権による熊本地震を利用した「ショック・ドクトリン」を許してはならない おっしゃる通り。
人の不幸をダシにして特定の政治目的を正当化したり達成したりしようとするなどというのは、人間として許されることではありません。被災者のことだけを考え、その救助・救援に全力をあげてもらいたいものです。
「異神」と思っていたが、とんでもない化け物。本音が出ただけ。
おおさか維新の会の片山虎之助共同代表は19日の両院議員懇談会で、熊本地震に関して「政局の動向に影響を加えることは確かだ。大変タイミングのいい地震だ」と発言した。
彼の顔、人ではなく髑髏にみえる、別記事「ロシアの‘心’を狙う欧米の戦い:ステロイド常習NGO」に書いた名画場面を思い出した。一部貼り付けさせていただこう。
東大話法の著者による、待望の新刊『幻影からの脱出』の「はじめに」010で思いがけない文章にであった。そのまま引用しよう。
追記:本書と前著の『原発危機と「東大話法」」は、ジョン・カーペンター監督の『遊星からの物体Ⅹ(The Thing)』の影響を受けて書かれました。校正中にツイッターで彼の『ゼイリブ(They Live)』という映画を知って遅ればせながら見ましたが、これがあるならこの二冊は書かなくても良かったかな、と思うほどの作品でした。拙著を気に入られた方は、この二本の映画をぜひ御覧ください。また、彼はゴジラが大好きだそうですが、本書もまたゴジラの影響を受けています。
「ぜひ御覧ください」と著者はおっしゃるが、『ゼイリブ(They Live)』、気軽にレンタルしたり、購入したりできない。日本語版どうやら廃盤に見える。宗主国では購入可能なようだ。
B級映画扱いのようだが、大宣伝される映画がB級で、こうした映画こそ名画では?
『ゼイリブ(They Live)』、たまたま入手した不思議なサングラスをかけると世の中の本音が見えてくる。
美辞麗句だらけの看板や本、サングラスで見える本音は、買え!服従せよ!考えるな!
人の顔、同じ顔のようでいて、宇宙から来た?支配者の顔、実はドクロ。街頭の金持ちしかり。テレビに登場する政治家、タレントしかり。
この映画を見て以来、国会討論の与党、自民、公明、やつら等の尊顔や呆導番組アナウンサーの皆様等、頭の中でドクロ面に変換して見ている。
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歴史に学ぶ
熊本大震災への,公明・自民党政権の対応ぶりには呆れるばかりである。まず怒りを皆さんと共有したいと思う。故加藤周一なら,まず怒ることが必要だというだろう。しかしその次にどうするか。
以下は,ブログ「世相を斬る あいば逹也」に掲載させていただいた文章を,あいば逹也氏に断りなく,要約・加筆して再掲させていただく:
<なぜ野党はTPPの審議に応じたのか。審議拒否,欠席すべし。 2016-04-19>
碌な答弁がないことが分かっていながら,首相の要請によって開かれたTPP委員会に参加した野党議員は,本当に政権をとるつもりがあるのか。なぜTPP委員会で審議拒否し,欠席しないのか。
90万食は避難民30万人の1日分の食料である。道路が寸断された,困難な状況で全員に行き渡るかどうかは確かでないが,救援物資がないよりはマシである。また無料配布でなくても店頭に有料の食料を輸送するとしてもないよりはマシである。
しかしオスプレイが運ぶとしても,なぜ自衛隊の輸送用ヘリコプタ-は出動しないのか。消防庁のヘリもある。
岩下俊三氏はそのブログで「川内原発を止めないことは安倍の最後の橋頭堡である」旨の発言をされている。今その意見に賛成する。また五十嵐仁氏は「川内原発を止めないのは日本の原発が優秀であることを証明するため」との説を唱えられている。これまた賛成である。すなわち,川内の原子力の火が消えたら,全国の原発の再稼働はあり得ない。「電力爆食い」のリニア中央新幹線など夢のまた夢となるからである。
野党に付ける薬はないのかもしれない。安倍政権が国民の財産と安全を「守らない」ことは明瞭である。なぜなら,元統合幕僚長栗栖某氏が『自衛隊が守るのは国民の命や財産ではなくて,日本国である』と彼の著書で書いているからである(評論家佐高信氏の指摘)。
それが分かっていながら,ナチス首相のウソが分かっていながら,金もって公也の西川自民党議員のパ-ティ-が開かれているのを知りながら,TPP特別審議委員会開催に同意した野党幹部の無能ぶり。政権をとるつもりがあるのか。
また熊本は7月の参院選で野党統一候補が決まり,自公候補より優位であるから首相が視察に行かなかったことが分からない野党は,本当に政権をとるつもりがあるのか。
もし政権をとりたいなら,首相のやりたいことの反対を行けばいいのである。それを熊本復興が大切だと言いながら,委員会開催に賛成するアホ。これもアホノミックスの一種であろう。
睡眠障害になり,あるいは腹痛を起こし,TPP特別委員会を審議拒否・欠席する方法もあったのである。
欠席してどうするのか。熊本へ支援物資を届けに行くのである。育休を利用して不倫するよりは高貴な,困難な仕事だと思うがいかがであろうか。自衛隊やオスプレイだけに任せてはおけない。
むかし,石原某なる自民党議員は,小笠原諸島まで迎えに自衛隊機を呼び寄せたことがあった。その故事に学び,野党議員は,自衛隊の輸送機を利用して熊本に支援物資を運ぶことができる。われわれはその歴史に学ぶべきあろう。
追記: 熊本の,被災に遭われた皆様には,お見舞いしか申し上げられないが,安倍自公政権の対応を見て現在の政治家たちに日本を任せてはおけないことが判明したと思う。ただただ復興の早からんことを,異国の空からお祈り申し上げる。
追記2: それにしても分からないのが,オスプレイの登場である。もし川内原発がメルトダウンし,核爆発をおこした場合,放射能汚染が発生する。しかし,米軍のオスプレイは逃げないと思うが,逃げたら誰が食料を届けるのだろうか。
追記3:石原某なる議員が東京都知事だったか,運輸大臣であったかはよく覚えていない。また小笠原諸島のどの島だったかもあやふやである。しかし自衛隊幹部でもない一議員が自衛隊機を利用できる権威に驚いたことがある。
投稿: 箒川 兵庫助(16-へ) | 2016年4月21日 (木) 00時58分