売女マスコミ、活動中
Paul Craig Roberts
2016年2月19日
私は今朝、短時間、フォックス“ニューズ”放送、次にNPRの報道番組の前で釘付けになった。アメリカ・マスコミによって絶えず垂れ流される危険なウソのきりのない流れに比べれば、ヒトラーの第三帝国時代のナチス・プロパガンダは、ずっと穏やかだったと確信するには、それで十分だった。
ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストや、NPRに登場するいくつかのシンク・タンクの類。連中は考えられる限り最も露骨なプロパガンダを送り出すが、アメリカ政府のいかなる声明にも疑問は投じない。
シリアにおけるあらゆる問題は、ロシアとアサドのせいなのはご存じだろうか? アメリカは全く悪くない。アメリカは、(アメリカが作り出し、支援し、ほう助している)ISISと戦おうとしているが、邪悪なロシアとアサドは(大多数の票を得て選出された)“残虐な独裁者”の代わりに、シリアに民主主義をもたらそうとしている無辜の“民主的反政府派”と戦っている。ロシアは学校や病院も爆撃し、“巻き添え被害”は、アメリカが引き起こしているのに、ロシアがそれをしたと非難される際には戦争犯罪になる。ロシアを非難している連中の非難には、アメリカ政府による確認できない主張以外は何の証拠もない。ありもしないイラク“大量破壊兵器”、ありもしないイランの核、そして、アサドによるありもしない“自国民に対する”化学兵器使用にもかかわらず、テレビの評論家連中は、アメリカ政府政府が言うことを何でも疑問を持たずに受け入れている。私が特に失望したのは、カレン・デヤングだ。若手記者時代、彼女はニカラグアにおけるネオコンの失敗を積極的に報道していた。ところが、ワシントン・ポストの上級外交問題記者になるには、彼女は屈伏し、売女マスコミに与せざるを得なかったのだ。
中国が環礁に滑走路を設置し、兵器を置いて強化して、南シナ海を軍事化していることをご存じだろうか? “例外的な国”が大艦隊の60%を太平洋に配備し、アメリカから何千マイルも離れた南シナ海が“アメリカ国益”の地域だと宣言し、海域を哨戒するため戦艦を配備しても軍事化ではない。単に“中国の脅威に反撃しているだけだ”。
イギリス国民が、イギリスの欧州連合離脱をやかましく騒ぎ立てているのは、イギリスの国家主権を維持することや、イギリスの市民的自由の法的保護とは無関係なことはご存じだろうか? それはもっぱら難民受け入れ拒否のためで、人種差別主義の証しだ。
フォックス“ニューズ”は、両政党議員や、スカリアもその設計者の一人である警察国家の犠牲になっている国民から敬意を表されるべく、国家に対する偉大な貢献ゆえ、アントニン・スカリア最高裁判事の遺体が最高裁判所に安置されたと報じた。共和党指導部の下で、最高裁判所は、行政府が権限をアメリカ憲法よりも上位にするのを助けた、無期拘留に対する異議申し立てに耳を傾けることすら拒絶し。スカリアの実績の一部はこれだ。
- ジョージ・W・ブッシュを大統領に据えるべく、フロリダ州投票再集計を止めさせた
- ケンタッキー州 対 キング: 令状無しで住宅に押し入れるより大きな自由裁量の余地を警察は持つべきだとした
- フローレンス 対 バーリントン: 屈辱的な裸での所持品検査からアメリカ国民を守るよりも、刑務所職員の行動の自由を認める方がより重要だとした
最高裁判所と同様、売女マスコミも、金持ちで権力を持った連中と手を組んでいる。フォックス“ニューズ”は共和党大統領指名候補のマルコ・ルビオが、貧乏人を金持ちにするには金持ちを貧乏人にしなければならないが、我々は金持ちを貧乏人にするべきではないと発言したと報じた。どうやら、フォックス“ニューズ”は、ルビオが1パーセントと手を組むことが、彼の政治的出世の上で役にたつと考えているようだ。フォックスは、ルビオが1パーセントを擁護するのを、聴衆が歓声を上げ拍手喝采する様子を映し出していた。
これが、国民を代表する政治家が皆無な“民主的アメリカ”だ。
Paul Craig Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
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記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2016/02/19/presstitutes-at-work-paul-craig-roberts/
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売女マスコミは活動中だが、素晴らしい独立メディアも活動している。問題は視聴者数。
2016/02/17 憲法学の「神様」がIWJに降臨!前代未聞!樋口陽一・東京大学名誉教授が岩上安身のインタビューで自民党改憲草案の狙いを丸裸に!(動画)
最近会った方に、「テレビは置いていない」といわれて、うらやましくなった。
インドネシアで、中国が受注した高速鉄道の建設工事の認可が出されないが、その理由の一つに、提出資料の一部が中国語のままということがあると大本営広報部電気洗脳箱。
日本で、余りな人物が強引に推進したTPPという国家主権放棄売国条約、英語が正文で、日本語は仮訳でしかなく、サイド・レターの訳もないまま、与党議員もほとんど中身を知らないまま批准を強行する売国政府のことは報じない大本営広報部電気洗脳箱。
某新聞、余りな「賄賂騒ぎ、TPPを止めようとする中国の陰謀」とたわごとを垂れ流す。
日本史では、明治政府は、不平等条約を改めるのに苦労したと習ったのに、売国政府は、時計を逆に江戸時代に戻す愚行を強行する。
日本史では、これからは
売国政府は、第三の開国をし、
企業が政府を訴訟した場合、外国民間法廷での裁判を認め
関税自主権を放棄し
一方的な最恵国待遇を認める
という、
画期的売国行為をした、と真実を教えるだろうか?当然、真っ赤なウソを教えるはずだ。
これが、国民を代表する政治家が皆無な“民主的日本”だ。
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