テロリストを支援していると非難して、チョムスキー、エルドアンに反論
公開日時: 2016年1月14日 21:33
トルコ大統領タイップ・エルドアン(左)とノーム・チョムスキー Stringer / ロイター
傑出したアメリカ人言語学者で哲学者、ノーム・チョムスキーは、アンカラのクルド人に対する軍事作戦に抗議する公開書簡に署名したことで、彼を“未開”で“植民地根性”の持ち主だと非難したトルコのレジェップ・エルドアン大統領を激しく非難した。
この論争を引き起こしたのは、トルコ人学者と、ノーム・チョムスキーや、イマニュエル・ウォーラーステインを含む世界中89の大学の外国人学者約1,128人が署名したトルコ指導者宛て公開書簡だ。書簡は先月“我々はこの犯罪の一員にはならない”という題名で公開された。
クルド人が居住するトルコの南東部におけるアンカラの軍事作戦に対する学者たちの批判がエルドアンを激怒させ、彼は特にチョムスキーを激しく非難したのだ。
“わが国の駐米大使に、テロ組織に対するトルコの作戦に関して声明を出したチョムスキーを招待させよう”と、月曜日に始まったトルコ大使の第8回年次会議で、エルドアンは述べた。チョムスキーをクルド地域で“もてなそう”と彼は申し出た。
“私がトルコに行くと決めるのは、彼に招待されてではなく、以前によくあったように、長年過酷な攻撃を受けているクルド人を含む、多数の勇気ある反体制派の人々の招待による”チョムスキーはエルドアンの提案に電子メールで答え、ガーディアンに語った。
哲学者は、偽善と、テロに対して二重基準を適用し、テロ組織をあからさまに支援していることでも、トルコ指導者を非難した。
“トルコは、ほとんど違いの無いヌスラ戦線も支援しながら、エルドアンが様々な方法で支援しているISISを[イスタンブール攻撃をしたと]非難しています。彼は更に、シリアとイラク両国でのISISに対抗している主要地上部隊であるクルド人に対する彼の犯罪を非難する人々に対し、長い攻撃演説をしました。これ以上コメントする必要があるでしょうか?”と彼は述べた。
公開書簡は、トルコ当局に、トルコ南東部での“虐殺と大量殺りく”を止め、クルドの町や都市への包囲を解くことを要求し、同時に、自国民に対し戦争をしかけていると、エルドアンを非難した。
“現在の自ら招いたトルコの危機の責任は、もっぱら、クルド人を… トルコ大統領による至上の支配を確立する彼の計画に対する障害物と見なしているエルドアンの責任である”と公開書簡にある。
“南東部における彼らの共同体を包囲し、トルコは事実上自国民に宣戦布告をしている。この現在の危機はでっち上げられたものであり、全く不要なものだ。これはまたしても、エルドアンが、ひどく対立を生む勢力であることを実証している”とも述べている。
エルドアンは、月曜日の演説で、トルコ南東部における人権侵害は、国軍ではなく‘テロリスト’がおかしたものだと主張して、署名した人々を強く批判した。
“自らを学者だと称するこの群衆は、国を声明で非難している。それだけでなく、彼らは進展を監視するよう、外国人まで招いている。請願に署名したトルコ人学者を“反逆罪”をおかしていると非難して、これは植民地根性だ”と彼は述べた。
“あなた方は本当に見識のある人々ではなく、未開だ。あなた方は知識人とはほど遠い。あなた方は無知で未開で、東も南東部も区別できないのだ。我々は、自宅の住所を知っているのと同様に、こうした場所のことを知っている”と彼は怒りをあらわにした。
トルコ高等教育評議会(YOK)も請願を非難し、トルコ人署名者に対し法的手段をとることを約束した。
“テロに対し、わが国が南東部で続行中の戦いを‘虐殺と大量殺りく’と表現する学者集団が発行した書簡が、わが国のあらゆる学問世界が疑われるようにしてしまった”とYOKの声明にある。
トルコ軍と、アンカラによって非合法化されているクルド労働者党(PKK)のクルド戦士の衝突は、トルコ当局が、南東部での治安作戦の際に殺害されている人々はPKKメンバーだったと主張して、昨年7月以来続いている。
しかしながら、ヒューマン・ライツ・ウォッチによると、弾圧時に、100人以上の一般市民も殺害されたという。
現地住民による解除の再三の要求にもかかわらず、トルコ当局の治安上の配慮から、いくつかの南東部の町に、外出禁止令が課されている。
トルコ人権財団(HRFT)によれば、外出禁止令が課されて以来、29人の女性と、32人のこどもと、24人の高齢者を含め、少なくとも162人の一般市民が死亡した。
記事原文のurl:https://www.rt.com/news/328997-chomsky-erdogan-aid-terrorists/
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Russia Todayの元ページには、更に多数の写真がある。ご確認願いたい。
ブログ私の闇の奥『トルコのエルドアン大統領の犯罪』を拝読して、翻訳途中になっていたこの記事を思い出したもの。
Russia Todayには下記の最新記事(動画・静止画)がある。エルドアン、チョムスキーいずれの主張を、皆様信じられるだろう。
白旗を振るクルド人たちへの銃撃を撮影した画像(残酷な動画)
公開日時: 2016年1月22日 10:37
編集日時: 2016年1月22日 11:02
エルドアンと仲良しの彼が、死生方針、息をするようにウソ作文を読む能力にはかなわない。
意味しているのは、言っていることと100%逆。正しい日本語に翻訳しないと真意理解不能。
一億総カモ化
一億総兵士化
一億総被曝
『日本経済復活の条件 金融大動乱時代を勝ち抜く極意』植草一秀著 196-198ページにこうある。
民を滅ぼし、国を滅ぼす成長戦略
「一億総動員」と「一億総棄民」が「新三本の矢」の正体だ。
大資本の走狗が推進するTPPで、庶民生活が良くなる理由などあるわけがないだろう。
言いたいことだけいって、都合が悪いことになると、とぼけて逃げる。
超重要!!【国会ハイライト】ついに国会で緊急事態条項の危険性が取り上げられる! 緊急事態条項は「ナチスドイツの国家授権法と全く一緒だ」福島議員が追及! なんと安倍総理は中身について答弁せず逃走!
電気洗脳箱は、しつこくスキーバス事故だけ追求する。追求するなとは思わない。
国民に深刻な影響を与えるTPPを真面目に扱うことは支配層に禁じられているのだ。
『日本経済復活の条件 金融大動乱時代を勝ち抜く極意』植草一秀著 138ページに、こうある。
TPPの実態は、グローバル強欲巨大資本の際限のない利益の追求、収奪を全面援護する、強制力のある経済諸制度の確立であって、その内容をまったく説明せずに、賛美だけするのは、一種の売国行為である。戦時下の戦争推進、戦争礼賛の報道とよく似ている。
阿呆陀羅経をきくより真摯な対談をきく(拝読する)方が精神衛生に良いだろう。たとえば、
樋口健二氏&アーサー・ビナード氏 コラボトーク講演会
個人的には、八王子の市長選挙が気になっている。
このブログも「あんぽんたん」なのだろう。
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