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2016年1月13日 (水)

エルドアン皇帝のISILイェニチェリ軍

Wayne MADSEN
2016年1月11日 | 00:00
Strategic Culture Foundation

オスマン皇帝の時代、イェニチェリ、傭兵は、個人的に皇帝の私兵として働くよう採用され、最後のイスラム教カリフ国でもあったオスマン帝国全土で大変な権勢を振るった。イェニチェリは、大半がアルバニア、セルビア、マケドニア、ボスニアと、ブルガリアの征服されたキリスト教徒から徴募された。キリスト教徒の家族は、オスマン皇帝の奴隷兵として、若い息子を軍務に強制徴募された。通常、家族が再び息子と出会えることは決してなかった。

暦を現代へと早回しすると、我々は新オスマン帝国指導者の復活を目にしており、ドイツ・ナチス総統アドルフ・ヒトラーが樹立した強力な大統領制政府を最近称賛したレジェップ・タイイップ・エルドアン・トルコ大統領が、現代のイェニチェリ、イラクとレバントのイスラム国(ISIL)を非公然に支援している。皇帝のイェニチェリ軍団と同様、イラクとシリアから、リビア、アフリカの角、そして北ナイジェリアにまでひろがる領土で“カリフ国”を自称するISILは、主に傭兵で構成されている。多くのISIL傭兵は、シリアとイラク国内の聖戦戦士に仲間入りするため、自らの自由意思でトルコを縦断してはいるが、最近の報道は、ウソの約束をされ、聖戦戦士軍に引き込まれる若者がいることを示唆している。

最終的に、イェニチェリ軍団は彼らの影響力と権限を制限しようとした皇帝に歯向かった。1826年、皇帝マフムト2世が、テッサロニキの悪名高い“血の塔”で多くの首をはね、6000人以上のイェニチェリを虐殺した残虐な作戦でイェニチェリ軍団を絶滅した。強力な近衛兵に対するそうした残虐な弾圧は、フランス王フィリップ4世が、教皇の傭兵軍、テンプル騎士団を、大量虐殺するよう命じた1307年10月13日の金曜日以来なかった。

トルコ軍と、トルコ国家情報機構(MIT)に、シリアとイラク国内の彼のISIL“イェニチェリ”支援を承認したエルドアン大統領は、明らかに、歴史をしっかり学んではいない。ISILカリフ国は、現在、彼らがシリア、イラクとリビアに対してそうであるのと同様に、トルコにとっても、長期的な危険となっている。

公式には、ISIL、ダーイシュや、他のいくつかの名称で知られているトルコとサウジアラビアのスンナ派聖戦戦士“外人部隊”は、東部戦線を始めつつある。バッシャール・アル・アサド大統領政権を保護するためのシリア内戦へのロシア参入に悩まされて、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と、サウジアラビアのサルマン王に雇われたISIL傭兵 イラク軍による地上戦での大きな敗北、ISILは、サウジアラビア東部州のシーア派の間にテロをまき散らし始めた。

ISIL前進の基盤を構築するため、昨年5月、サウジアラビア諜報機関が、ISILテロリストのスンナ派軍団に、二つのシーア派モスクを爆破することを認めた。2015年5月22日、カティーフのクディーフ村で、シーア派のイマム・アリ・イブン・アビ・タリブ・モスクが、ISILテロリストによって、爆破された。金曜日のお祈りの際に起きた爆撃で21人が死亡した。5月29日、ダンマームのイマム・フセイン・モスクの駐車場で、別のISILテロリストが自爆した。攻撃で4人が死亡した。

2015年3月、エルドアンが、サウジアラビアのサルマン王との新オスマン同盟を強化するためにサウジアラビアを訪問した後、モスク攻撃がおこなわれた。トルコのMIT長官ハカン・フィダンは、世界中のイスラム社会で、ISILのために募集を継続し、トルコ-サウジアラビア枢軸に対する新たな標的を決定する自由を与えられている。こうした標的には、2015年5月の攻撃で見られたように、東サウジアラビアのシーア派少数派が含まれている。

2015年6月、サウジアラビアが率いるISIL傭兵が、クウェート市のサワビル地区のイマム・サディク・モスクへの自爆攻撃を手配した。27人のシーア派信者が死亡し、227人が負傷した。2015年11月24日、シリア国内の聖戦戦士ゲリラを攻撃する任務のロシアのSu-24爆撃機が、シリア側に突出している狭いトルコ領空に数秒間入り込んだ後、MITが、トルコ空軍に撃墜を命じた。シリアのISILのために戦っている、MITに支援されているトルコマン族聖戦戦士ゲリラに、パラシュートで脱出したロシア人パイロットを銃撃し、彼らを救出するため派遣された、ロシア海兵隊ヘリコプターをアメリカのTOWミサイルで攻撃するよう命じたのもフィダンだった。

昨年11月、トルコとサウジアラビアの許可を得て、ISILテロリストが別のシーア派モスクを攻撃した、今回はバグダッド南部郊外だ。6人が死亡し、19人が負傷した。モスク攻撃後の週には、バグダッド中のシーア派に対する残忍なISIL攻撃が行われた。

フィダンは、バージニア州ラングレー、中央情報局(CIA)7階にあるジョン・ブレナン長官事務所では大歓迎の客だ。ブレナンは、サウジアラビアのISILへの資金提供と、武器供与への隠れ蓑を提供するだけでなく、1990年代、CIAリヤド所長として、戒律を順守するイスラム教徒だけに許されているメッカの神殿訪問の許可を与えられ、イスラム教の本拠を表敬訪問した断固たるサウジ支持者でもある。奇妙なことに、CIA長官として宣誓をする際、ブレナンはアメリカ憲法を選び、聖書を避けた。

サウジアラビアは“急進主義”と戦うための多国籍同盟の立ち上げを画策した。サウジアラビア連合の一員だと発表された三国、パキスタン、マレーシアとインドネシアは、事前に相談がなかったので、自分たちが一員とされたことへの驚きを表明した。やはり、サウジアラビア連合の一員として発表されたレバノン政府も、反サウジアラビア・シーア派ヒズボラがレバノン政府の一員なので、反対を表明した。

サウジアラビアは、軍事協定の発表の後、サウジアラビアでシリアの反政府政党の会合を開催して。サウジアラビアと同盟国のトルコは、明らかにアンカラ-リヤドの勢力圏内にある連中を招いたのだ。サウジアラビア秘密会議に出席したのは、シリアのアルカイダと連帯している、アフラール・アシ・シャム・ゲリラと、トルコに本拠を置き、トルコが支援するシリア国民評議会だった。

リヤド会談から締め出されたのは、トルコ-ISIL共同作戦で、再三攻撃されている、主要なシリアのクルド政党、クルド民主統一党(PYD)、サウジアラビアと、トルコがキリスト教を軽蔑しており、コーランに触発された、キリスト教との最終対決を追求しているため、招かれなかった、主にキリスト教徒が多いアッシリア民主党、PYDの軍事部門であるクルド人民防衛隊(YPG)、YPGとより小規模なアラブ人と、キリスト教部隊と連合し、アメリカの支援を受けているシリア民主軍同盟、そして、特に注目すべきは、バッシャール・アル・アサドのシリア政権だ。

シリアとイラクにおけるISIL戦線がこう着状態なので、集団を東に進めるべき頃合いだ。2015年3月、エルドアンが、サウジアラビアのサルマン王との会談前に、アラビアの二つのシーア派モスクに対するISIL爆撃があったのと同様、2015年12月30日、エルドアンの二度目のリヤド訪問では、数日前に、人気の高いシーア派宗教指導者ニムル・アル・ニムルと、それほど著名でないシーア派宗教指導者4人のサウジアラビアによる処刑が行われた。広報目的で、サウジアラビアは、2004年に逮捕されていたファリス・アル-ザフラニという“アルカイダ”テロリストも処刑したと述べた。テヘランとマシャドで、反サウジ・シーア派暴動が起き、こられの都市で、サウジアラビア大使館と領事館が襲撃された後、リヤド政権は、イランとの関係を絶ち、アラブ首長国連邦、バーレーンとクウェートに、イランとの関係を停止し、格下げするよう圧力をかけた。

ニムル・アル・ニムルの処刑が、サルマンとエルドアンが望んでいたものの舞台を作ったのだ。シーア派と、東のイランとの対決だ。イスラム教でも穏健なイバード派が、サウジアラビアのワッハーブ派と、新オスマン・トルコにとって、目の上のこぶである、イランに好意的なオマーン・スルタン国も標的だ。オマーンのカブース・ビン・サイード国王は、健康がすぐれず、後継者が指名されていない。オマーンは、スンナ派国際・聖戦傭兵にとって格好の標的だ。

ペルシャ湾地域のスンナ派軍団用に、懸案のトルコの動きとして、トルコ軍とMITは、カタールに、軍事基地を建設中だ。カタールのトルコ軍基地は、サウジアラビア東部州、クウェート、イラク、バーレーンとイランや、オマーンのシーア派標的や、ISILが国家支配を目指して、タリバンに挑戦しているアフガニスタン国内の標的に対するISIL/ダーイシュ/スンナ派軍団攻撃を調整することになる。ISIL部隊は、イランが港や他の事業権益を保有しているフジャイラと、ラアス・アル=ハイマ首長国で、潜在的標的を精査することになろう。

このカタールにおける新オスマン作戦は、3000人のトルコ軍陸軍、海軍、空軍と、“特殊作戦”部隊で構成され、中東最大の米軍基地、アルウデイド空軍基地の陰に隠れて、作戦を行う予定だ。カタールのトルコ軍基地を補完する建造中の225メートル航空母艦“アナドル”が、ペルシャ湾とインド洋への新オスマン帝国進出に、追加の航空機、ヘリコプター、戦車や、上陸用舟艇支援を行うことになる。またしても、実績が、シリア、イラクとリビアのみならず、ペルシャ湾地域においても、首席中東顧問エルドアン皇帝と共に、バラク・オバマが、聖戦戦士によるテロを支援、扇動していることを示すだろう。

記事原文のurl:http://www.strategic-culture.org/news/2016/01/11/isil-janissary-army-of-sultan-erdogan.html
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イスタンブール観光地、アヤソフィア博物館やブルーモスク近くで爆発。観光業には大打撃だろう。こうした出来事を利用し、日本より一足先に「緊急事態事項」を導入するのだろうか?

衆院中継「妻がパートで25万」発言を追求する民主西村智奈議員に屁理屈で答える様子、見ていて恥ずかしい。
民主緒方林太郎議員の「拉致を政治利用したのか」との質問に、彼は「私が言っていることが真実だとバッジをかけて言う」と答えた。
言い換えれば、緒方林太郎議員が引用した蓮池透氏の著書『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(講談社)にはウソが書いてあることになる。
論理的に、どちらかが本当で、どちらかが間違い、あるいはウソ。

本が刊行されたのは知っているのだが、書店でみかけず、まだ拝読していない。個人的には、蓮池透氏を信じている。

「安倍さんは拉致問題を政治利用して総理大臣にまでなった」――拉致被害者家族・蓮池透氏が会見で「真相」を暴露! 〜安倍総理は国会で「誹謗中傷」「北朝鮮の思うつぼ」と“逆ギレ”!

昼に外出したので、午後見たのは共産党笠井亮議員と赤嶺政賢議員だけ。安保、戦争法案、辺野古基地問題に直結する重要話題の論議。質問はよかったが、回答がひどい。

ジブチ基地・軍事協力強化拡大画策を指摘する笠井亮議員に対し、防衛大臣、事前通告がないから読んでいないと木で鼻をくくった答弁。
こっそり、アフリカ基地を拡大し、NATO、アメリカとの活動を強化していること、知られたいはずがない。

「アフリカで、自衛隊をNATOと一緒に活動させろ」というのは、民主党長嶋議員が師事し、尊敬するブレジンスキーの著書に前から明記されている。(下記記事は翻訳ではない。)

北大西洋共同体(NATO)に日本を組み込む ブレジンスキー 2009年2月15日

赤嶺政賢氏が、国民、沖縄県民の願いより、アメリカ軍の要求を優先している現実を鋭く指摘するが、傀儡与党、見苦しい言い訳しかできない。理は赤嶺政賢氏側にあるのは明白。

大本営広報部をいくら読んでも、見ても、背後の理由は見えてこない。

【特別寄稿】安倍総理のアフリカ訪問の動機とは? ~中国、資源、そして米軍との軍事協力(米川正子 元UNHCR職員・立教大学特任准教授)

2016年 年始特別連載:辺野古基地建設反対「島ぐるみ会議」訪米団完全密着レポート~日本政府を飛び越えて―沖縄がアメリカと始めた直接対話

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スイスを追い出された超富裕層の資金はどこに行ったのか。スイスの大手銀行が顧客を手放すなか、スイスに200以上もある中小の銀行が、アメリカ人客を受け入れることとなったようだ。その一つがチューリッヒに本拠地を置くMigros Bank AGである。アメリカ政府がスイス大手の銀行を攻撃して、超富裕層が逃げ出したのを見て、逃げた顧客を自行で囲い込もうと思ったのである。これは儲かるビジネスだと。
2009年から翌年にかけ、逃げ出した超富裕層75名のアメリカ人口座を新たに開設した。
アメリカ国内に逃げ込んだ世界の脱税資金にはアメリカ政府は何も言わない。特に中国からの巨大資金については発表さえしない。「雇用」と「投資」が最優先の国柄、アメリカに逃げ込んだ資金については外国から絶対守るという姿勢。
http://www.okumura.ne.jp/blog/1167/

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マスコミに載らない海外記事「エルドアン皇帝のISILイェニチェリ軍」を読んだ時私は、 トルコ大統領もサウジアラビア王も、 長らくインディアンと誤称されていたアメリカ先住民が、 西洋からやって来た罪悪感欠如で無慈悲な侵略者達によって、 どんな目に合わされ、最終的に滅ぼされて終ったのか、全然知らないわけではないだろうに、 アラビア(含むペルシャ)の人々が最終的に、 アメリカ先住民がや...... [続きを読む]

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