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2015年10月17日 (土)

最新のノーベル賞委員会“平和賞”の偽善

Stephen Lendman
Global Research
2015年10月10日

ノーベル賞委員会メンバーは、大昔に、信頼を失っている。戦犯や、他の値しない受賞者が平和賞を勝ち取っている。過去の受賞者には一連の悪党が並んでいるが、特に注目すべきは、オバマ、ヘンリー・キッシンジャーと、三人の元イスラエル首相で、全員起訴されていない戦犯だ。次はネタニヤフかも知れない。

選考は完全に政治的なものだ。正統な平和の唱導者は敬遠される。マハトマ・ガンジーは、五回候補にあがったが、この皆が欲しがる賞を受けることは決してなかった。

平和の擁護者キャシー・ケリー、内部告発者のエドワード・スノーデンやチェルシー・マニングなどの相応しい候補者は無視されつづけている。ウクライナやシリアの和平のため、懸命の努力を払っているウラジーミル・プーチンやセルゲイ・ラブロフもそうだが、彼らは、当然受けるべき大いなる称賛の代わりに、非難されている。

今年の最も特に注目すべき候補者には、アンゲラ・メルケル、フランシスコ教皇と、ジョン・ケリーがいたが、二人の起訴されていない戦犯と富と権力を代表する法王だ。彼の言辞にだまされてはいけない。

チュニジアも含め「日常通りの業務」が全くそのまま無事続くようワシントンが画策し、操った、いんちきなアラブの春の一環たる“2011年の(いわゆる) ジャスミン革命の後、チュニジアにおける(ありもしない)多元的民主主義の構築に決定的な貢献”をしたことに対し、チュニジア国民対話カルテットが、今年の賞の受賞者だと、ノーベル賞委員会メンバーは発表した。

民主主義など名ばかりだ。ベジ・カイドセブシ大統領は、経歴の長いチュニジア政治家で、圧政的なブルギバと、ベン・アリ政権で、それぞれ外務大臣と首相をつとめた。

現在88歳の彼の負託は「日常通りの業務」だ。2015年5月、彼はホワイト・ハウスで、オバマと会った。招待は、ことごとくアメリカの緊密な同盟である冷酷な独裁者に支配されている、民主主義を遠ざけている、中東諸国の親欧米派首脳専用なのだ。

セブシの、12月決選投票での大統領選挙勝利は、チュニジアの民主主義移行の絶頂として称賛された。圧政的なベン・アリの政策を継続していると彼を非難する観測筋によってではなく。

彼のニダー・トゥーネス党は、ベン・アリのお仲間だらけだ。チュニジア人エンジニアネイド・ベン・ハムザは、昨年12月の選挙結果を“実に残念なものです”という。チュニジア国民は“記憶力が悪いのです”と彼は言った。

今や圧政的な守旧派連中が国を率いている。教育者アリ・トゥディは言った。“同じ政党が、これほどの包括的権力を持っているので、我々の自由が心配です。”

“セブシは対テロと国家の威厳を語ります。それを名目に圧政的慣行に復帰するのを恐れています”と音楽家ベン・アモーは言った。“戦いは続き、我々は決してあきらめません。”

4月、セブシはフランスのフランソワ・オランド大統領とパリで会談した。チュニジアは元フランス植民地だ。彼はこう宣言した。“フランスは我々にとって最高のパートナーだ。経済的、政治的、社会的、更には安全保障に至るまで、あらゆる種類の協力をする用意がある。”

彼の政権は、社会的公正を犠牲にして、もっぱら富と権力を支持して、微笑みながらの圧政的な守旧派政策を継続している。オランドは、ありもしない“民主主義に関する彼の模範的な実績”を称賛した。

一般のチュニジア国民の状態は惨めだ。2011年以来、貧困は30%増えた。高い失業は若者や女性への影響がひどい。幸い職につけた労働者も、ごく僅かな賃金しかもらえない。

チュニジアは、暴力と不安定さゆえに、リビアとの主要国境検問所を閉鎖した。それはアメリカ帝国の無法さによる何万人もの被害者が逃れるための唯一の主要陸路なのだ。

大半がイギリス人観光客の38人を殺害した2015年のスーサ攻撃後、セブシは、対策として厳格な対テロ措置を約束した。“例外的情況では、例外的措置が必要だ”と言って、彼は苛酷な非常事態命令を押しつけている。

警察国家の対テロ法制が制定され、人権を尊重するといつわって主張しながら、人権を廃棄している。今や、テロには正当な抗議行動の際に物を壊すことまで含まれるのだ。

警察は、容疑者を、法的代理人や外部との接触から隔絶して、15日間拘束できる。テロ攻撃で人命の損失に関与する情報を流布したとされた場合、死刑も選択肢だ。

セブシは警察国家を率いている。繰り返しておこう。ノーベル賞委員会メンバーは、“(ありもしない)多元的民主主義の構築に対する決定的な貢献”に対し、チュニジア国民対話カルテットに栄誉を授けたのだ。

スティーブン・レンドマンはシカゴ在住。lendmanstephen@sbcglobal.netで彼と連絡ができる
編集者・寄稿者としての新刊は “Flashpoint in Ukraine: US Drive for Hegemony Risks WW III.”

http://www.claritypress.com/LendmanIII.html
彼のブログ・サイトはsjlendman.blogspot.com.

著名ゲスト達との最先端の議論を、Progressive Radio NetworkのProgressive Radio News Hourで聞くことができる。
放送は週三回行われている。日曜のアメリカ中部時間午後1時と、二つの録音放送だ。

記事原文のurl:http://www.globalresearch.ca/the-latest-nobel-committee-peace-prize-award-hypocrisy/5481110

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大本営広報部、つくづく、めくらましや騙しが存在意義なのだろうと思える今日この頃。

夜の報道番組、司会者の男女カップルは同じでも、ゲストが毎回交代する。ゲストの顔ぶれをみて、その日の主要話題の報道を信頼すべきかいなか、独断と偏見で判断している。出て欲しいゲストが出る回数は少ない。あるいは皆無というべきか。

TPP討論番組、見る元気がでなかった。鈴木先生は奮闘してくださったのだろうか?

どこか大きなホールで、中立的というか、まっとうな組織の主催で、賛成派、反対派双方を呼んで、双方に十分な時間を与えて、半日、あるいは、一日議論が行われるのであれば、真面目に傾聴する気になれる。

大本営広報部に与えられた場での議論では、まともな議事進行は期待できまい。全くの素人でも、始めから流れは予想できる。

参議院の議事録改竄工作のような加工をされてしまったのではなかろうかと危惧している。

マンション偽基礎は確かに悪質。しかし国家による売国協定推進、比較にならない巨悪。被害者の数、影響が続く無限とも言える年月。

ヨーロッパでは、大規模なTTIP反対デモが再三行われており、日本とは比較にならない人数が逮捕されている。そのこと自体を、全く報じない大本営広報部。

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コメント

「チュニジア国民は記憶力が悪いのです」の「チュニジア」に親米国の名を当てはめても違和感が有りません。殊に日本はチュニジアに負けず劣らぬメメント的国家で、前向性健忘に陥ってしまったかのように政治家・官僚・大企業の悪行を都合良く忘れてしまうのです。
自民党時代に始まった悪行を民主党政権のせいにしたり、TPP絶対反対、という公約を掲げて政権交代を許し、その政権が衆参のねじれ構造を異常と訴えれば「その通りだ」とばかりに白紙委任し、そのあげくに公約を翻してTPPを推進するその政権をただ眺めているのです。そんな日本は政治家・官僚・大企業にとって天国のような国です。TPPの推進は、もっと繁栄したい彼ら達の思惑と完全に一致しているのです。

政治家・官僚・大企業の悪行を白日の下に晒そうとする動きがあれば、不可解な事件、事故、騒動でマスメディアを全面的にジャックし、告発者と真実は闇に葬り去られます(各局が諮ったかのように同じニュースを同時に流す現状に強い違和感と嫌悪感を感じます)。あたかも、検出された不良品が自動排除される工場の生産ラインのように、何事も無かったがごとく日常が流れてゆきます。そうして国民に真実は届かせず正否を判断させず、「素晴らしい日本」、「世界に誇る日本」、「美しい日本」という巧言令色を駆使してちっぽけな自尊心を擽って思考停止に陥らせ、なにも無かったかのように取り繕うのです。

記憶力、批判的思考と怒りの持続。私達日本国民はそれを常に心がけていないと、執念深い彼ら達の思うつぼです。

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