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2015年9月14日 (月)

9/11から14年

2015年9月10日

Paul Craig Roberts

ワシントンの戦争からの何百万人もの難民が、現在ヨーロッパに殺到している。ワシントンによる14年間の、そしていまも継続中の、イスラム教徒虐殺と、イスラム諸国々の破壊は、アメリカ政府の公式9/11陰謀論が触媒となった戦争犯罪だ。事実に基づいた証拠と科学は、ワシントンの陰謀論を裏付けていない。9/11委員会は調査を行わなかった。調査することを許されなかったのだ。委員会は、じっと座って、政府説明を聞き取り、それを書き留めたのだ。後に、委員会の委員長と、共同委員長が、委員会は“失敗すべく作られた”と語った。9/11の事実説明としては、この映画をご覧願いたい。https://www.youtube.com/watch?v=OsoY3AIRUGA&feature=youtu.b

Pilots For 9/11 Truth(9/11の真実を求めるパイロット?)によるプレゼンテーションはここにある: https://www.youtube.com/watch?v=-Laaq44SDgg

9/11の様々な側面についての包括的な検討はここにある。http://www.luogocomune.net/site/modules/sections/index.php?op=viewarticle&artid=167

Veterans For Peace(平和を求める退役軍人の会)、中央フロリダ州支部のフィル・レスティノは、公式説明が、反戦団体が反対している戦争の基盤になっているのに、全国反戦組織が、一体なぜ公式9/11説明を受け入れているのか、理由を知りたがっている。無力な平和団体は、あるいは本当は、国土安全保障省かCIAのフロント組織ではないかと、いぶかり始めている人もいる。

下記にある政府の9/11陰謀論説明は、もうまるでパロディーの様だが、本当に公式の9/11陰謀論説明の要約だ。2009年9月12日、イギリスのテレグラフ紙のオンライン版に、オバマ大統領に、2001年9月11日に一体何が起きたのかについて、本当の調査を行う様にというチャーリー・シーンの要求に応えるコメントとして掲載された。
http://www.telegraph.co.uk/news/celebritynews/6177194/Charlie-Sheen-urges-Barack-Obama-to-reopen-911-investigation-in-video-message.html#disqus_thread

9/11の公式説明は、こんな感じだ。

アフガニスタンの洞窟にいる髯を生やした男に指示され、19人の大酒飲みで、コーラを馬鹿にする敬虔なイスラム教徒達は、アラーと出会う任務の前に、エロチックなラップダンスを楽しんだ。

連中はカッターナイフしか使わずに、四機の客室乗務員、乗客とパイロットに打ち勝った。

そして二日酔いであったかどうかはともかく、連中は世界最先端の防空システムを打ち破るのに成功した。

“旅客機操縦法”ガイドを空港の自動車に忘れてしまっても、うろたえず、あっという間に操縦を覚え、二棟に突入して、三棟を完全崩壊させた。

物理法則が破られ、不均斉な損傷と散在的な低温火事が原因で、鉄骨ビルが、史上初めて、自らの重みで、自由落下速度で均一に崩壊するのを世界中が畏敬の念でみつめた。

卑劣なほど狡猾で立派な計画にもかかわらず、鉄鋼やコンクリートが破壊されても平気な耐爆発パスポートを携帯し、それが大地に落ち、膨大な瓦礫のてっぺんにあったのがすぐ発見されて、正体をさらけ出してしまった。

一方、ワシントンでは

かつてセスナ航空学校で落第したハニ・ハンジュールは、その日の大成功に我を忘れ、ジェット旅客機の操縦桿を前に、突如信じがたい能力を発揮した。ペンタゴンの広い屋根部分へと、まっすぐ降下しなかった。信じ難い270度旋回急降下をし、水平飛行に戻って、ペンタゴン正面下部に突っ込んだ。きれいに刈られた芝生を破壊することもなく、ビデオに映らないほど速い速度で。

ペンシルバニア上空では

亡くなる前に、何とか愛する家族と話そうと、それから数年たつまで、可能でなかったはずの携帯電話通話を、ひたすら意思の力だけで利用した乗客もいた。

93便の支配を奪い返そうとして、数人が英雄的取り組みをした後、イスラム教テロリスト標準装備のバンダナ以外は、エンジンも胴体も乗客の痕跡も残さずに、旅客機はペンシルバニアの平原に墜落した。

こうした出来事の間

ブッシュ大統領は、小学校の授業で児童に“ペットの山羊さん(My Pet Goat)”を読み続けた。

ニューヨークでは

ワールド・トレード・センター賃借人、ラリー・シルバースタインは、わずか6週間前、ビルに、テロ攻撃に対する保険を掛けた、自分の先見の明に感謝していた。

ワシントンでは

事前に計画していた戦争を開始するのに必要な触媒である“新たな真珠湾”の到来に、ネオコン連中が大喜びしていた。

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読者の皆様

もう9月で、四半期毎に皆様のご支援をお願いする時期だ。このウェブサイトには、毎月の自動寄付設定をして下さっている多数の支持者がおられる。このウェブサイトに対するこうした支持者がもっとおられれば、四半期毎のお願いもせずに済むだろう。

PayPalやStripeで寄付されている場合には、下記にご留意願いたい。クレジット・カード会社は、カードの請求書に余り詳しく説明をしないことで費用を節約しているので、寄付をして下さる方々の中には、その請求の意味がわからずに、苦情を言われる人々がおられる。これらの誤解による苦情は、私の時間を大いに浪費し、ウェブサイトの資金も、自動“不正対策費”に費やされてしまう。クレジット・カード会社は、そもそも購入の為に作られたもので、寄付向きではない。そこで、PayPalとStripeが、読者のカードへの費用請求を、読者ではなく、このウェブサイトに起因するものと見なす為、誤請求の苦情に私が巻き込まれてしまうのだ。IPEは、皆様のクレジット・カード番号を控えてはおらず、いかなる支払い請求をすることもありえない。寄付にカードをご利用されている場合、カード番号を控えているのはPayPalやStripeであり、IPEではない。

ここは皆様のウェブサイトであることにご留意願いたい。古くからの言い方をすれば、私は、こうしたことを全て放り出して、家族と猫とともに過ごし、出来るうちに渓流沿いをハイキングしたり、海岸を散歩したり、乗り降りできるうちにスポーツカーを運転したりしたくなって良い年齢なのだ。だが『マトリックス』を覗き込む窓、あるいは、そこからの出口を、私がご提示していることは理解しており、皆様がこのサイトを支援して下さる間は、読者の皆様を見捨てるつもりはない。思い上がっているわけではないが、受けた教育と人生経験のおかげで、読者には知り得ないことを私は知っており、しかも皆様にお伝えする人々は他にほとんどいないこともわかっている。この発言は、私が何でも知っていて、私のあらゆる説明が100%正しいことを意味するわけではない。私がご提供できるのは、経験と最善の努力だ。

皆様からの有り難い電子メールは、全て読もうとつとめてはいるが、全てに、特に原稿、本、ビデオ出演依頼等、私の答えを要するものや、様々な物事について長い説明や助言の依頼にお返事することはできない。もし私が読書も記事を書くのも辞め、皆様のご依頼のみに対応したとしても、全てに対応することは不可能だ。お答えできないからといって、読者を否定したり、読者のお考えやご尽力が無意味だと考えたりしているわけではないことをご理解願いたい。単純に時間やエネルギーや他の雑務や制約のせいだ。様々な企画や抗議行動への協力依頼についても同様だ。私はたった一人で、手いっぱいだ。

今月は私にとって多忙な月だ。家族の来訪や他の雑事に時間を割かなければならいので、記事は、いつもより軽めになろう。 今月も20日過ぎには、状況は多少楽になるだろう。

寄付は下記ページから。
http://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

Paul Craig Robertsは、元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えていた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the WestHOW AMERICA WAS LOSTが購入可能。

記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2015/09/10/911-fourteen-years-later/

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相撲の波瀾ではなく、市長選が結果が気になる。

最近続けて先住民虐殺関係記事を翻訳掲載させていただいた。時期ゆえ、9/11記事を連続して翻訳しているが、両方の話題、時間系列、意味、偶然ではなく、直接深くつながっている。

手元にある本の目次をご紹介しよう。

終わりなき戦争国家アメリカ ─ インディアン戦争から「対テロ」戦争へ
土井淑平

目次
序論 タイタニック地球号の巨大沈没劇の始まり

第1部 三〇〇年戦争としてのインディアン戦争-アメリカ帝国主義(1)その前史
第1章 ヨ-ロッパ人の侵入とインデイアンの蜂起
第2章 英仏戦争と独立戦争に引き裂かれたインディアン
第3章 アメリカ政府軍とインディアン連合軍の戦い
第4章 インディアンの強制移住と南北戦争以後


第2部 米西戦争からベトナム戦争まで-アメリカ帝国主義(2)覇権確立と米ソ冷戦
第1章 米西戦争と第一次世界大戦
第2章 アメリカが覇権を確立した第二次世界大戦
第3章 米ソの冷戦構造が生み落とした朝鮮戦争
第4章 アメリカが歴史的に撤退したベトナム戦争

第3部 湾岸戦争からイラク戦争まで-アメリカ帝国主義(3)新世界秩序と米一極支配
第1章 ならずもの戦略と湾岸戦争
第2章 アメリカ政府の関与または共犯を否定できない9・11事件
第3章 カスピ海の石油利権と覇権確保のためのアフガン戦争
第4章 湾岸地域の石油利権と覇権確保のためのイラク戦争

第4部 アメリカの終わりなき戦争-アメリカ帝国主義(4)超帝国主義の限界
第1章 典的帝国主義論とその余波
第2章 門戸開放帝国主義と通貨帝国主義
第3章 経済帝国主義と軍事帝国主義
第4章 アメリカ超帝国主義とその限界

アメリカ史略年表
[2015年5月/A5H/311頁/¥3,200+256]
著=土井淑平
発行=編集工房 朔 (発売元=星雲社 )

改訂版には、「中東のパイプライン利権と覇権確保のためのシリア戦争」という章が追加されるのかも知れない。

土井淑平 著には、下記もある。
アメリカ新大陸の略奪と近代資本主義の誕生』― イラク戦争批判序説 ―

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