« 親欧米NGOと、アルメニア騒乱と、ロシア不安定化 | トップページ | 真実は国家に対する犯罪 »

2015年7月 1日 (水)

トルコの厄介な対シリア戦争

2015年6月25日
Constortiumnews.com

シリアにおける、ダマスカスの非宗教的政権を打倒する戦争は、世界中からイスラム教戦士を惹きつけているが、彼等はサウジアラビア、カタール、そして恐らく最も重要なものとして、国民のこの戦争政策に対する益々増大する反対を反映した選挙結果の出たトルコによる資金提供と支援に依存していると、リック・スターリングは書いている。

リック・スターリング

6月7日のトルコ議会選挙は、シリア紛争に大きな影響を与えかねない。レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の無敵というイメージは砕けた。選挙が、シリアでの戦争を推進しているトルコ外交政策に重大な変化をもたらす本当の可能性がある。

エルドアンの正義進歩党(AKP)が大半の票を勝ち取ったとは言え、議会で多数派の立場を失い、今や、連立相手を探さなければならず、トルコ新議会6月23日に初めて開会する。現在、連立政権を組むための政治かけひき・交渉が始まっている。

結果次第で、トルコは、その領土からシリアへの兵器と外人戦士の流入を、停止するか、厳しく規制する可能性がある。もし、トルコがそうすれば、シリアにおける戦争から離れ、交渉に向かう動きの本当の可能性をもたらすだろう。一体なぜだろう? シリア戦争が続いているのは、サウジアラビア、カタール、クウェート、アメリカ、フランス、イギリスや他の国々が、武装反政府勢力に年間何十億ドルも資金提供して、国連憲章や国際法に違反して、戦争を支持しているからだ。

カタールやムスリム同胞団と密接に協力して、トルコは、シリア内の兵器と外人戦士にとって主要経路となっている。ISISは、トルコ経由の石油輸出と、兵器・戦士輸入に依存している。アルカイダのアル=ヌスラ戦線、アフラール・アシ・シャムや、他の武装反政府集団は、シリア最大の都市アレッポを含む、北シリア攻撃で、トルコ経由で入ってくる兵器と外人戦士に依存している。

下記の例が、シリア戦争に対する、トルコの関与の度合いを示している。

-トルコは、武装反政府派の政治・軍事本部を受け入れている。大半の政治指導者は、もう何十年もシリアで暮らしていない元シリア人達だ。

-トルコは、武装反政府派指導者達に本拠地を提供している。Vice Newsのビデオ“シリア: 狼の谷”で報じられている様に、“大半の司令官達は、実際はトルコに住み、必要に応じて、戦争に出勤している。”

-トルコ諜報機関MITは、膨大な量の兵器と弾薬を、シリアの武装反政府集団に送り届ける為に、自らのトラックを提供してきた。法廷証言によれば、最低2,000回、シリア輸送を行った。

-トルコは、セイモア・ハーシュが、ここで報じた通り、2013年8月に、グータで使用された化学兵器を提供したことが疑われている。2013年5月、ヌスラ戦士が、サリン保持のかどで逮捕されたが、トルコ当局によって、間もなく、こっそり釈放された。

-トルコ外務大臣、諜報機関トップと、軍幹部が、トルコの対シリア軍事攻撃を正当化する出来事を企んでいる様子が秘密裏に録音された。煽情的な会議の記録が公表され、慈善に策謀が暴露された為、実際に推進されるのを妨げる可能性が高い。

-トルコは、攻撃をしている武装反抗勢力に対し、直接支援、支持をしてきた。2014年春に、武装反抗勢力が、シリア国境のケサブを攻撃した際、トルコは、軍事支援と、負傷した戦士に対する救急支援を提供した。トルコは、侵略する武装反抗勢力を攻撃していたシリアのジェット戦闘機一機を撃墜した。戦闘機が、7キロ、シリア領内に不時着したことが、戦闘機がトルコの空域にいたというトルコ側の主張は、虚偽の可能性が高いことを示唆している。

-トルコは、最近、サウジアラビアとカタールとの協力を強化している。これが、何千人もの外人戦士による、北シリアのイドリブとジスル・エシ・シュグールに対する最近の攻撃をもたらした。TOWミサイルを含む、高度な兵器装備し、自爆車輛を用いて、武装集団は、両都市を防衛するシリア軍を圧倒した。攻撃は、トルコによる電波妨害と、対シリア無線通信妨害のおかげで容易になった。

-チェチェン・ロシア人、ウイグル中国、ヨーロッパ人、北アフリカ人、インドネシア人とマレーシア人を含む南アジア等、世界のあらゆる部分から、過激派傭兵が北シリアに入国するのを、トルコは助長してきた。ジスル・エシ・シュグール攻撃では、トルコから戦車や重火器を持って越境する、中国ウイグル人戦士や、自爆犯が先陣を切った。

-トルコ自身、新兵を「イスラム国」に、安定して供給し続けている。ワッハブ派の狂信で国民を洗脳した他の国々同様に、‘聖戦’の為の洗脳や、移民規制について、トルコは、ごくわずかの対策、あるいは、全く対策をしていない。

-最後に、トルコは、膨大な量の自動車爆弾原料(硝酸アンモニウム肥料)の「イスラム国」への供給を認めてきた。5月4日、ニューヨーク・タイムズは、トルコ国境での、こうした貨物を報じた。16日後 ISISは、30の自動車爆弾で始まった攻撃で、ラマディを制圧したが、そのうち、10台はオクラホマ・シティ爆破の規模だと報じられている

-アメリカとNATOを、対シリア戦争に直接参加させようと取り組みを続ける一環として、トルコは、様々なプロパガンダ作戦で、積極的な役割を演じている。例えば、“白ヘルメット”あるいは“シリア市民防衛”は、トルコ国内で訓練され、供給されている。シリアからとされるビデオの一部は、トルコの彼等の訓練場で撮影されている可能性が高い。白ヘルメットとシリア市民防衛は、いずれも“飛行禁止空域”を主張する為、トルコと協力した欧米の産物だ。

トルコ政府の弾圧

AKP政権は、対シリア戦争に関するトルコの支援の度合いに関する情報を抑圧しようと精力的につとめている。政府は、以下のような弾圧と威嚇を駆使している。

-トルコ当局は、政府打倒を企んだかどで、四人の地方検事を告訴した。彼らの“犯罪”は、トルコからシリアに向かう四台のトラックの検査を主張したことだった。トラックは、トルコ法に違反して、武器と弾薬を積んでいた。調査から18ヶ月後、四人の検事の裁判は続行中だ。

-トルコ当局は、武器と戦士をシリアに運んでいたトラックの検査を巡り、7人の軍高官を逮捕した

-トルコ当局は、ソーシャル・メディアとマスコミが、トルコ経由の対シリア兵器出荷を報じることを禁じている。輸送について語っているツィッターとフェースブック・アカウントは閉鎖された。エルドアンは、ツィッターを“根絶する”とまで脅した。

-エルドアン大統領は、日刊新聞ヒュッリイェト編集者を、トルコ諜報機関MITによるシリアの武装反政府派支援を公表したかどで、二件の終身刑宣告で脅した

-シリアでのテロに関する諜報機関の結論に反対して、内部告発したMIT(諜報機関)将校が逮捕され、告訴され、投獄された。二年後、彼は出獄することに成功し、体験を語った。爆発的に受けた彼の話は、トルコOdaTVで放送され、後に英語に翻訳され、ここで公開された。

アメリカ人ジャーナリストは殺害されたのか?

上記の例で見られる様に、トルコAKP当局は、シリア戦争への関与に関する情報を、厳しく抑えようとしてきた。もし当局が、トルコ人ジャーナリストや、検事や軍当局者に対して、それほど厳しくあたるのであれば、イランのプレスTVで働く外人ジャーナリストに対しては、一体どこまで厳しく対処するだろう?

外人戦士を、シリア国境や、ISIS領土内へ輸送するのに国連世界食糧計画のトラックを利用していることを実証して、わずか数日後に、アメリカ生まれのジャーナリスト、セレナ・シムが死亡した。トルコ諜報機関が彼女を追っていることを知って以来、セレナ・シムは非常に懸念を抱き、恐怖をテレビで語っていた

二日後、セレナ・シムの自動車が、セメント・トラックに正面衝突されたのだ。セメント・トラックの運転手は行方不明になったが、後に見つかった。事件については、非常に矛盾が多い。第一報は、トラックと運転手は止まらずに去ったと報じていた。そこで、運転手とトラックが見つかり、更に衝突を写した写真が現れた。

トルコ治安機関の中には、機先を制して、セメント・トラック運転手を無罪とするものもあったが、現地の検事は、過失致死のかどで、運転手を起訴した非常に疑わしい部分が多々あるが、とりわけ、車が衝突を避けようとして、彼女の車を避ける角度だったろうと皆が想像するのと違って、セメント・トラックの車輪が彼女の車に向いた角度だった事実がある。

アメリカ人ジャーナリスト、セレナ・シムの死と、シリアとトルコに関する彼女の事実に基づく調査報道は、NBC記者リチャード・エンゲル“拉致”に関する扇情的なマスコミ報道と極めて対照的だ。後者は、アメリカの政治世論を操作する為に“反政府派”が考え出した作り話であることが判明した。

個々の報道と主流マスコミの共謀によって、いかさまは成功した。セレナ・シムの死と、彼女の重要なジャーナリストとしての業績に関するほぼ完璧なマスコミの沈黙によって、主流欧米マスコミの偏向が更に実証されることとなった。

トルコ選挙

過去13年間、エルドアンの公正発展党(AKP)は、トルコ国会で過半数を支配してきた。最近の選挙で、投票中で、AKPの得票は10パーセントも急落し、議会での多数派ではなくなった。結果は、明らかに、エルドアンとAKP政策に対する拒否だ。

投票の60パーセントが反AKP票で、野党三党の間で分散した。親クルドで、左翼の国民民主主義党(HDP)が、投票の13パーセントを獲得して、突如浮上し、右派で、反クルドの民族主義者行動党(MHP)が得た議席と同じ数を得た。主要野党の社会民主主義的な共和人民党(CHP)は、投票の26パーセントを得た。

今後数週間、AKPは、一つ、あるいはそれ以上の野党と、連合政権の形成に取り組むことになる。だが、それは容易ではあるまい。一番自然な相手は、反クルドで、右派のMHPだろうが、彼等は、エルドアンの息子ビラルを含むAKP指導部を対象にした汚職裁判の再開を要求している。裁判は、エルドアン大統領自身にもおよびかねないのだから、AKPが、MHPと組む可能性はありそうもないように思える。

他の三政党は、AKP抜きで与党を形成することも可能だが、断固反クルドのMHPが、親クルドのHDPと同盟するとは想像しがたい。もし、45日以内に、多数派連合が組めなければ、トルコ憲法で、再選挙が必要となる。

厳しい抑圧と、脅しにもかかわらず、トルコ国民は、トルコのシリアでの戦争支持政策に気づいている。戦争の一つの結果、ほぼ二百万人の避難民がトルコ全土に広く散らばり、低賃金労働となり、失業問題に大きく影響している。

しかも、国境地域では、テロ攻撃がおきており、腐敗と抑圧がエスカレートし、外部からの資金と兵器が、シリアへの経路の地域に、どっと流入した。対シリア戦争は、広く不人気で、選挙で重要な役割を演じた。

-全ての野党がトルコ外交政策の変化を呼びかけている。

-エルドアンとダウトオールの政策への批判は、AKP党員内部からさえ行われている: “2015年選挙でのAKPの惨めな成績の一因は、シリア政策のおかげだと考える向きは多い”

-主要野党(CHP)トップは、トルコは国境管理を始め、兵器と戦士のシリア流入を止めると主張している。

今後数週間で、トルコがどういう方向に向かうかが示されるだろう。AKPは、野党の一党と連合政権を組むことができるだろうか? それとも、再度選挙が行われるだろうか?

トルコは、主要野党指導者達が要求する通りに、国境警備強化を始め、兵器の武装反政府派への輸送を止めるだろうか? これは、シリア国内における力学の大激変となろう。安定して確固とした後方支援基地が無くなれば、武装反政府派は、外国政府資源でなく、自らの資源に頼ることを強いられることになろう。シリア国内には、極めてわずかな支援拠点しかないので、この武装反政府派連中はあっと言う間に衰える。

選挙以来、既にバランス変化の兆しがある。クルド部隊が最近、タル・アブヤドで、ISISの重要な越境地点を占領した。これは、トルコと東シリア、ラッカの「イスラム国」の‘首都’間の、兵器・戦士・補給の主要経路だった。

昨年と将来

13ヶ月前、シリアでの戦争は解決に向かい始めたかの様に見えた。“革命首都”ホムスに最後まで残っていた武装反政府派は、和解に達し、2014年5月に古都ホムスを撤退した。2014年6月3日、シリアの選挙で、政府に対する実質的な支持が確認された。

それ以来、劇的な変化を目にしている。2014年6月10日、ISISは、西イラクにどっと進撃し、モスルを占領し、戦車、ロケット、ハンビー等々を含む膨大な量のアメリカ兵器を捕獲した。これが“イスラム国”の創生と、何百人ものシリア兵士とISIS戦士が死亡したタブカ空軍基地を含む東シリアへの拡張をもたらした。

今年春、無数の外人やイスラム教徒の集団が、トルコ、サウジアラビアとカタールが支援している、ジャイシ・アル・ファタハ(征服軍)と合体した。強力なTOW対戦車ミサイルと、何千人もの突撃隊を有する彼等は、トルコ国境近くのイドリブとジスル・エシ・シュグルの両方を占拠することができた。

ISISも征服軍も、トルコの補給線に依存している。もしそれが閉鎖されたり、厳しく制限されたりすれば、状況は劇的に変わるだろう。トルコ内の支援拠点を失うという見通しで、彼等は何か自暴自棄なことをして、アメリカとNATOを直接紛争に引き込もうとするだろうか?

トルコ国民は、自国政府のシリア戦争を止めたがっていることを示した。もし国民の意思を尊重するのであれば、外国からの資金提供と紛争促進を制限し、止めることになるはずだ。もし、トルコが北シリアへの兵器と外人戦士の流入を止めれば、国際法違反をやめることになる。シリアに和平の可能性を与えることになろう。

Rick Sterling

Rick Sterlingは、Syria Solidarity Movementの共同創設者。彼とはrsterling1@gmail.comで連絡できる。

記事原文のurl:https://consortiumnews.com/2015/06/25/turkeys-troubling-war-on-syria/

----------

人気「ジャーナリスト」の番組で、韓国人の反日発言捏造翻訳。人気作家の暴言と同根。こどもニュース時代から見ているが、毎回虚報の固まりだった。見過ごし誤訳のわけがない。わかっていて歪曲しているのだ。

何度もしつこく繰り返す。食事時、電気洗脳機の白痴化番組で、この人はまとも?と家人に聞かれることがある。「まともな人が出るはずがない」と言い返している。

安保法案“合憲”の根拠として、売国傀儡連中が持ち出した、売国傀儡裁判の原型、砂川裁判なぜか、昨年刊行された本が話題にならない不思議
検証・法治国家崩壊 砂川裁判と日米密約交渉 (「戦後再発見」双書)
吉田 敏浩 (著), 新原 昭治 (著), 末浪 靖司 (著)

新幹線焼身自殺、ギリシャ国民投票、大涌谷小規模噴火。官邸や文化芸術破壊懇話会参加者やゼロ作家は一息も二息もついているだろう。

まるで9/11。現場に偶然にも、カメラマン、ジャーナリストが居合わせ、状況が報道された。

たまたま、ここ数カ月間に何度か新幹線に乗ったが、こういう事態、想像しなかった。「いわゆる」テロで狙うなら、攻撃のしやすさから、新幹線が対象になるのは確実だろうとは想像していた。

これからは、成田空港に行く時のように、出発時刻に十分余裕をもってでかけ、

  • 切符と、パスポートを提示し、
  • スイス・アーミー・ナイフや、ペット・ボトル飲料を没収され
  • X線検査の為、バッグと、コンピューターを、それぞれ皿に載せ
  • 小銭と鍵を皿にのせ、ベルトを外し、靴を脱ぎ、金属探知機を通り抜ける

ことになるのだろうか。

戦争法案で、侵略戦争なり、IS退治名目の茶番戦争なりに派兵を始めれば、戦地のみならず、国内でも自爆テロは頻繁するだろうから、厳しい検査、当然の手順になるだろう。時間厳守の美徳は消える。産軍複合体の利益の為なら何でもあり。

「ギリシャ国民は、債務不履行で困ることはない。困るのは外国人。」だという。

「借金の金額が小さいうちは、貸し手が有利だが、金額が大きくなると、借り手が有利に展開する。」と、大学教授が解説していた。

2015.04.17
米国債の保有額、日本が6年ぶりトップ!保有額は中国を抜いて1兆2244億ドル(約145兆円)に!1年間で1兆5000億円も増える!

この国の立場が良くわかる数値。不良資産が多いことは、自慢にはならない。

トルコ大統領は、クルド勢力と戦うという声明を出した。トルコ国境沿いのシリア北部に、クルド圏を作ることは決してゆるさないと。

« 親欧米NGOと、アルメニア騒乱と、ロシア不安定化 | トップページ | 真実は国家に対する犯罪 »

ISISなるもの」カテゴリの記事

NATO」カテゴリの記事

アフガニスタン・パキスタン」カテゴリの記事

アメリカ軍・基地」カテゴリの記事

イラク」カテゴリの記事

チュニジア・エジプト・リビア・シリア・アルジェリア」カテゴリの記事

トルコ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1335849/60555002

この記事へのトラックバック一覧です: トルコの厄介な対シリア戦争:

« 親欧米NGOと、アルメニア騒乱と、ロシア不安定化 | トップページ | 真実は国家に対する犯罪 »

お勧め

  • IWJ
    岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

カテゴリー

ブックマーク

無料ブログはココログ