真実は国家に対する犯罪
Paul Craig Roberts
2015年6月28日
あらゆる欧米体制はウソに依存している。他の基盤などない。ウソのみだ。
それゆえ真実は敵になる。敵は鎮圧せねばならず、かくて真実は鎮圧せねばならない。
真実を報じているのは、RT等の外国ニュース源や、私の様なインターネット・サイトだ。
だから、ワシントンとその傀儡諸国は自立したメディアを閉鎖させるのに余念がない。
ワシントンとその傀儡諸国はプロパガンダを再定義した。独自の外交政策を進めるロシアや中国の様な国々が語った場合、真実は、プロパガンダなのだ。
ワシントンや、EU Observer等のワシントン傀儡が言えば、プロパガンダは真実だ。
EU Observerは、ワシントンの命令に従っていることに疑問の余地はないが、RTと、スプートニク・ニューズを、“欧州連合の諸都市にある各支局から、作り事と、ヘイト・スピーチを放送している”と非難した。
私はRTにもスプートニクにも良く出演している。私の考えでは、もちろん閉鎖させられるのを懸念してだろうが、いずれも、本当の真実を報じるのに必要な程度よりも、報道は余りに控えめだ。どちらにおいても、ヘイト・スピーチも、プロパガンダも、私は聞いたことがない。ロシア政府のプロパガンダではなく、ひょっとしたら、ワシントンのプロパガンダだろうが。
言い換えれば、ワシントンが報道界を操作するやり口は、独立したニュース・サイトですら十分説明できないほどのしろものだ。
欧米の売女マスコミは、お目出度い、アメリカ国民や、大半の欧州連合国民に、ニセ現実を作り出すことに成功した。
こうしたお目出度い人々の多くが、ロシアがウクライナを侵略し、ロシアは、バルト諸国やポーランドを侵略で脅かしていると信じている。全ての欧米諸国政府の、あらゆる諜報機関が、侵略に必要なロシア軍配備の兆しは皆無だと報じているにもかかわらず、この思い込みが存在している。
“ロシア侵略”は、“サダム・フセインの大量破壊兵器や、アルカイダとのつながり”や “シリアのアサドの自国民に対する、化学兵器使用”や、“イランの核”同様、決して存在などしていないのに、欧米マスコミの中では現実と化している。お目出度い欧米諸国民は、ありもしない出来事を信じこんでいる。
言い換えれば、明らかな議論の余地のない事実を述べるだけで、欧米“ニュース”メディアは、決して、真実を報じない、プロパガンダ省なのだ。
かくして、欧米世界は、プロパガンダに支配されている。真実は排除される。フォックス“ニューズ”、CNN、NYタイムズ、ワシントン・ポストや、その他の、世界市場最も熟達したあらゆるウソつき連中が、同じウソを年中繰り返す。ワシントンと、もちろん、軍安保複合体の為に。
戦争の為のプロパガンダで、唯一あり得る結果は戦争だ。無責任な欧米マスコミが、皆様にハルマゲドンをもたらした場合は、皆様やお子様達ご自身や、希望を破壊されるのは、ニューヨーク・タイムズや、その他の売女マスコミのおかげだ。
欧米に残るわずかな良心の代表、スティーブン・レンドマンが、この状況を説明している。
“ロシア・プロパガンダ”を激しく非難するEU
Stephen Lendman
欧米の主要マスコミは、同じ鼓手に合わせて行進している 管理された虚報ニュース・ゴミを忠実に繰り返し、最も重要な物事に関するつらい真実を故意に隠している。
異なる基準をもとに、真実と全面開示に忠実な代替ニュース源が、自分達の大罪を隠したがっている欧米諸国で、憤激を引き起こし、欧米諸国は、そうした犯罪を暴露する情報源を激しく非難している。
EUオブザーバー(EUO)は、信用のおける情報源が非難する政策を支持しながら、独立した立場を主張している。
つらい真実を独立した立場で報じるのは、EUObserverの得意技ではない。編集者のリスベット・カークは、元デンマーク欧州議会議員イェンス-ペテル・ボンデの妻だ。ヒューマン・ライツ・ウォッチのヨーロッパ・中央アジア支援ディレクター、ヴェロニカ・センテ・ゴールドストンは、EUObserverのジャーナリストは“ブリュッセルで最も横柄”と表現している。
ロシアのスプートニク・ニューズと、RTインターナショナルという、欧米マスコミ・プロパガンダの対極たる、二つの信頼できるニュース、情報と解説の源を、EUOは、無責任に激しく非難した。
増え続ける何百万もの聴衆によって評価されている彼等の報道を、“欧州連合の諸都市にある各支局から、作り事とヘイト・スピーチを放送していると、EUOは臆面もなく呼ばわった。”
“過去18ヶ月にわたり、東ヨーロッパ諸国における、政治上、経済上、安全保障に関する劇的な進展で、重要な役割を演じている、伝達手段の活用と悪用”と彼等が呼ぶものに対抗するための、EU幹部による計画を、EUOは喧伝している。
彼等は“積極的な”メッセージを伝えることを意図した、9ページの“行動計画”を策定した。ヨーロッパの物の見方を より効果的に打ち出す為、資金拠出を増やす予定だ。
大半の人々が、それを信じ込むまで十分頻繁にデマ宣伝を繰り返すという、昔ながらのやり方で、彼等は、旧ソ連の共和国諸国内でEU政策を宣伝したがっているのだ。
9月までには仕事を始めるEast StratComTeamと言う名の新たなEU外務部局が取り仕切り、ヨーロッパのプロパガンダ省として機能する。
この組織が“EUの政治指導部、広報部局、EU代表団や、EU加盟諸国が自由に使える…重要な問題に関する専用の書類を作成”する予定だ。
ロシアや他のEU諸国で流布されている文書は、EUが推進している政治的・経済改革が、時間と共に人々の日々の暮らし”にプラスの効果をもたらすことを、真実は、まさに真逆なのにもかかわらず、ニュースの消費者に“容易に理解してもらえることを目指している。
ヨーロッパ人が享受するいわゆる恩恵を、大陸中の人々に説明したがっているのだ。何百万人もの、失業中や、潜在失業状態や、貧困化した人々が、自分達の経験からして、およそ真実ではないことを受け入れようとするだろうか?
スプートニク・ニューズやRT、プログレッシブ・ラジオ・ネットワークや他の様々なアメリカの独立情報源は、当然の理由から人々が見捨てる悪党マスコミを犠牲に、着実に聴衆を増やしている。
益々多くの人々が、真実と、自分達の生活と幸福に影響する物事の全面開示を求めている。欧米諸国の政治家連中は、庶民をキノコのように扱いたがっている - 水をたっぷりやり、暗闇で。
RT編集長マルガリータ・シモニャンはこう語る。“ヨーロッパでは、何百もの新聞、テレビ局やラジオ局が、世界で起きている物事に、一つだけの見方を報じる中、欧州連合は、RTという違った視点を、ひたすら押さえ込もうとしています。”
BBCは、イギリス英語アクセントのフォックス・ニューズだ。アメリカの、いわゆる公共ラジオ・テレビ放送も同様で - ラジオ聴取者やテレビ視聴者に、彼等が最も知る必要があることを除いて、あらゆることを伝えている。
シモニャンはこう説明する。“イギリスには、ソーシャル・ネットワークにおけるロシアとの戦いも任務である、1,500人の旅団があります…。NATOには、世界中で、ロシアの影響力に対抗することを狙った特別部隊があります。”
“ごく最近、ドイチェ・ヴェレが、RTに対抗する、24時間英語テレビ局をたちあげました。同時に、BBC、DWやユーロニュースを含む、ほとんど全ての主要欧米マスコミが、もう長いことロシア語で情報を流しており、アメリカ政府が直接資金提供するラジオ・リバティーも、ロシア語で放送しています。”
“これだけのことをして、それでも、EUが対ロシア‘情報戦争’で負けているとこぼすのなら、多分”益々多くの人々が、ウソを聞かされるのにうんざりしていることを悟るべき頃合いなのです。
人々は、ジャーナリストを装う宣伝屋を使った欧米の主要情報源では得られない、信じられるニュース、情報、解説の源を求めている。
スティーブン・レンドマンはシカゴ在住。lendmanstephen@sbcglobal.netで彼に連絡できる。
編集者、寄稿者としての新刊書は“Flashpoint in Ukraine: US Drive for Hegemony Risks WW III.”
http://www.claritypress.com/LendmanIII.html
彼のブログはsjlendman.blogspot.com
Paul Craig Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/
記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2015/06/28/truth-crime-state/
----------
大本営広報部、大政翼賛会、新幹線焼身自殺報道一辺倒。それ以外も、気がめいるものばかり。
自民道連青年局長を覚醒剤使用で逮捕!
彼等の言行から、幹部から末端に到るまで、使用は蔓延しているのではと妄想したくもなる。
事実として、価値観、道徳観がおかしくないと出世できないのだろう。与党二党も夜盗も。
後方支援で空中給油は可能 安保法案めぐり防衛相
維新、安保法案の対案策定 自民公に賛同呼び掛け
全く予想通りの夜盗行為。
この国でも、真実は国家に対する犯罪
大涌谷の小規模噴火報道後、『火山入門』島村英紀著を読み始めた。同じ著者による地震関係本は何冊か拝読したが、火山本は初めて。
海底地震(計)の権威が、火山の本を書くのは不思議と思ったが、世界の火山の大半が、実は海底にある、というのを読んで納得。
「地震予知など不可能だ」という科学的事実を主張したがために、冤罪で実刑を受けた本物の学者ゆえ、「噴火の予知」についても、「天気予報のように噴火を予知できる日はくるか」で、科学的には不可能であることを明言している。
« トルコの厄介な対シリア戦争 | トップページ | またもや欧米を救えるギリシャ »
「アメリカ」カテゴリの記事
- イランとの戦争が近づく中、ガザとレバノンでの虐殺(2024.10.12)
「マスコミ」カテゴリの記事
- 中東でこれらの恐怖を生み出すのを支援する欧米メディア(2024.10.09)
- 反政府派最大メディアの一つがザハロワとインタビューした後、発禁にするようショルツ首相が命令(2024.07.19)
- 文字通り我々を狂わせている支配者連中(2024.06.26)
- このようなニセ・ニュースが戦争を引き起こす可能性はないのだろうか?(2024.06.22)
「東ヨーロッパ・バルト諸国」カテゴリの記事
- 東欧の視点(2023.04.14)
- ジョージアで混乱を起こしてロシアに対する新たな戦線を開くアメリカ(2023.03.15)
- NATO分裂を予兆するアメリカ主導「有志連合」(2023.02.24)
- ウクライナ戦争-論争の的になっているポーランドの墓地(2022.12.04)
- 元ポーランド大統領、ロシア人口削減を示唆(2022.07.11)
「NATO」カテゴリの記事
- 失敗に終わったゼレンスキー訪米(2024.09.30)
- ウクライナ - ゼレンスキーの「勝利計画」茶番(2024.09.24)
- NATO、ロシアに宣戦布告:成功するだろうか?(2024.09.23)
「インターネット」カテゴリの記事
- アメリカとイスラエルの戦争挑発に対する批判を積極的に検閲するメタ(2024.10.10)
- 余計者パベル・ドゥーロフ(2024.10.04)
- まだ分かっていないドゥーロフ(2024.09.17)
- Telegramのパベル・デュロフを人質に取ったフランス(2024.09.02)
「ポール・クレイグ・ロバーツ」カテゴリの記事
- 腐敗したアメリカ支配層に宣戦布告したかどでトランプは暗殺されるのだろうか?(2023.06.26)
- ポール・クレイグ・ロバーツは大量虐殺が好きなのか?(2022.05.01)
- ロシアの安全保障提案をワシントンが拒絶したのはまずい判断(2022.01.31)
- 欧米で、ジャーナリズムは宣伝省にとって替わられた(2021.11.23)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 真実は国家に対する犯罪:
» 真実の報道を弾圧したがるファシズム政府連合 [Dendrodium]
「今日は半夏生です。」
10年前の半夏生の日このブログを始めて、初めて書いたのが上の言葉でした。
早いものであれから10年経ったのだな~と感慨ひとしおです。
尤も、その時は初めの日と翌日の2日書いただけで、連続して書く様になったのは、
ブログを始めて1年以上経った2006年9月からなのですが・・・・・
昨日はほぼ1日中雨が降っていましたが、今日は朝から曇りがちながら青空の見える...... [続きを読む]
コメント