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2015年6月26日 (金)

踏みにじられたEUの旗

Pyotr ISKENDEROV
2015年6月25日 | 00:00
Strategic Culture Foundation

6月20日、ブラチスラバでは、空前の街頭抗議行動が行われた。スロバキアの首都は、静かな都市としての評判を享受しており、実際、欧州連合で最も静かな都市の一つだ。今、国民は、EUが、国益に反する、安全保障の概念を押しつけるのをやめさせたいと思っている。警官隊との衝突を背景に、EUの旗は踏みにじられた。

スロバキア再生運動が率いる抗議行動には、少なくとも1万人(チェコ共和国の国民も含めて)集まった。参加者は、“ここはわがやだ!”、“我々は戦う!”“スロバキア人のスロバキア!”、“スロバキアはわが国だ、我々の先祖の土地だ!”“スロバキアはアフリカではない”、“多文化主義は集団虐殺と同じだ!”と書いた旗を振り、幕を掲げた。

抗議行動参加者のロベルト・シュヴェツは、欧州連合は、スロバキア利益を損なっていると語った。彼によれば、スロバキアの政治家達は、ブリュッセルとブラチスラバの間をうまく泳ごうとして、政治的統合失調症を病んでいる

抗議は、同じ日、ベルリン、パリやローマを含む他のヨーロッパの都市でも行われた。

理由は、欧州連合指導部が、加盟諸国の国家主権を弱体化する取り組みを強化したという事実だ。各国政府は、ブリュッセルが押しつけた移民ルールに従わなければならない。EUは、問題の対処に、一番安易な方法を選んだ。各国は受け入れるべき移民人数を割り当てられたのだ。当初、スロバキアに対しては、難民700-800人だった。ところが、それは始まりに過ぎなかった。EUには、毎日何千人もの移民がやってくる。それにより、民族間の緊張が高まり、犯罪率が上がり、国家安全保障が損なわれている。スロバキアでは、失業は過去最高の11.6%になった。

問題はEU移民政策という枠を遥かに超えている。一言で言えば、要するに、ブリュッセルの官僚と、EU加盟諸国の一般庶民との間の食い違いだ。ブリュッセル幹部連中は、海外から押しつけられた地政学的目標を追求しているのだ。「海外」というのは、実際には一体誰が、一体なぜ、ヨーロッパの統一や、ヨーロッパ統合の利益を損なっているかを明らかにする単語だ。

確かに、違法移民に対しては、何かしなければならない。まずは、問題の根源を把握すべきだろう。ここ二十年間アメリカ合州国と欧州連合指導部が行った政策の結果として、ヨーロッパ内に、残虐な紛争、混乱と、無秩序の温床が出現しつつある。アメリカとEU加盟諸国は、他国の内政に干渉してきたためだ。

結果的に、捨て身の人々の大群が、祖国を離れ、旧大陸へと向かい始めた。おかげで、ヨーロッパの統合は消失した。フランスは“望まないお客様”の強制送還を始めた。イタリアは、ジャンニ・ロダーリが書いた話の実現を企んでいる。イタリアは国境を開き、避難民達が最善を尽くして、他のEU諸国に出て行くよう仕組んでいる。ハンガリーは壁の建設を選んだ。やり方は様々だ。こうしたものは全て、国家的利己主義と政治的配慮に基づいている。ブリュッセルは、こうした状況に対する自分の責任を認めていない。一貫した戦略を提示しないのだ。ブリュッセルがすることと言えば、罪を他になすりつけるだけだ。主権国家の利益は、考慮の対象外だ。

他の国々は、それぞれ自分達の主張をする可能性がある。スロバキアは、アフガニスタンやイラクを侵略していないし、ムアマル・カダフィも打倒していないし、シリアの紛争にも干渉していない。オーストリア-ハンガリー (当時はその一部だったスロバキアを含め)は、アフリカを植民地化しなかった。

北アフリカからの難民は、貧困とヨーロッパの植民地開拓者が火をつけた民族間紛争から逃れようとしている。スロバキアのマスコミは、各EU加盟国が受け入れなければならない適切な移民人数計算をする為の基盤として、北アフリカの元植民地地図を公開した。イギリスと、フランスはそれぞれそれぞれ30%、イタリア、ドイツ、ポルトガルとベルギーはそれぞれ10%だ。これは国家(より正確には国際)和解の一例ではあるまいか?

問題を解決する別の方法がある。欧米が地政学的実験を行っている少なくとも二つのヨーロッパの実験場がある。コソボとウクライナだ。難民をそこにいかせてはどうだろう? アフリカやアジアから来た人々が、人口統計学的バランスを変え、事態を改めるのだ。ウクライナで、彼等はウクライナ人指導部に正気を取り戻させるだろう。少なくとも部分的には。ブラチスラバや他のヨーロッパの首都における抗議行動参加者達は、ブリュッセルと、ヨーロッパ官僚の命令に素直に従ってきたそれぞれの国家政府に訴える必要がある。

多くの国家政府は、欧州委員会の指示である対ロシア経済制裁に同意していない。国家指導者達は、国家主権のために戦うと請け合うが、EU議会で票を投じる段になると、まるで社会主義時代にそうであった様な結束を示す。移民人数割り当てが押しつけられるのも不思議ではない。EU加盟諸国のエリート連中は、国益や国民性という重要な問題に関して、自分達の立場を、はっきり説明したり、主張したりすることが出来ないのだ。

写真: hooliganstv.com、polit.ru

記事原文のurl:http://www.strategic-culture.org/news/2015/06/25/eu-flags-trampled-on.html
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TPA米上院可決 TPP交渉 大統領に強い権限

という大本営広報部・大政翼賛会夕刊見出し。

改めて、宗主国大本営広報部と明記する必要性を痛感。

TPPの交渉加速と嬉しそうに書くばかりで、TPPのひどい中身には全く触れない。属国民洗脳報道。

FIFAの賄賂問題で、アメリカの司法権力が、スイスやら他の国々に自在におよぶのを目撃させられた。

TPPでは、巨大多国籍企業の利益が、加盟国国民の福祉に優先する様を目にさせられる。

戦争法案は、それでも、属国国会で議論され、おそるべきでたらめさが暴露されている。

TPPは、属国国会で一切議論されず、おそるべきでたらめさがまかりとおっている。

戦争法案は違憲に決まっているが、TPPも、違憲に決まっている。

戦争法案は、毒キノコや、フグ以上に恐ろしいことが暴露されるが、TPP、 日本の国会議員も、マスコミも全く知らないまま、大絶賛。

毒キノコやフグてんこもりの闇鍋を喜んで食う馬鹿が国を率いる国は必ず滅びる。

通貨操作ももりこまれ、日本の庶民はがんじがらめにされて永久に搾取されつづける。

植草一秀の『知られざる真実』最新記事TPP容認はグローバル強欲巨大資本派の証し

TPP交渉差止・違憲訴訟の会へのご参加を!

内田樹氏のブログ記事、対米従属を通じて「戦争ができる国」へ。を拝読した。

こういう方と意見が一致するのは、とても嬉しいような気がする。
しかし、意見が一致している内容を考えると、ひたすら悲しくなる。
意見が一致するのが、この部分なので。

誰が何を言おうが、日本はアメリカの従属国です。日米関係は双務的な関係ではなく、宗主国と従属国の関係です。

民放、その様がはっきりわかる力作ドキュメンタリーを放映してくれる。沖縄標的の村。沖縄にあるのは、辺野古だけではない。高江もある。

この翻訳記事の一部、固有名詞を変えれば、そのまま。

一言で言えば、要するに、霞が関の官僚と、一般庶民との間の食い違いだ。霞が関幹部連中は、海外から押しつけられた地政学的目標を追求しているのだ。「海外」というのは、実際には一体誰が、一体なぜ、日本の利益を損なっているかを明らかにする単語だ。

宗主国の理不尽な侵略戦争の後方支援、つまり兵站を、これからになえば、侵略戦争被災地の難民も受け入れさせられるだろう。

イタリアの作家「ジャンニ・ロダーリが書いた話」とは何だろう。

ロダーリに「移民たちの列車」と「間違いのない国」という詩がある。
その、どちらかだろうか、両方だろうか。

移民たちの船というブログに「移民たちの列車」の翻訳がある。

移民たちの列車

大きくない 重くない
それが移民のカバン…
入っているのは ぼくの村の少しの大地
さみしい旅にならないように…
服とパンと果実がひとつづつ
それでぜんぶ
でも心は だめだ 持っては来なかった
カバンに入らなかったのだ
旅立つのが嫌で嫌で
海を越えては来たがらない
まるで忠実な飼い犬のように
パンを与えてくれない土地にとどまっている
ちいさな庭 まさにそこには…
でも列車が走る もう見えやしない

間違いのない国
〈あとがきのあとがき〉「ロダーリの言葉遊びと、言い間違いの魅力」関口英子さんに聞く

間違いのない国

あるところに、一人の男の人がいました。
間違いのない国を探し求めて、陸を、海をと旅していたのです。
来る日も来る日も、ひたすら歩きました。
長っぽそい国、幅びろの国、寒い国、暑い国、そこそこの国......、
ほんとうにいろいろな国がありました。
どの国も、あちらにひとつ間違いがあったかと思うと、
こちらにはふたつ間違いがあるという具合でした。
男の人は、間違いを見つけると、荷物をまとめて、そそくさと立ち去るのでした。

水のない国、
ワインのない国、
なかには、国さえ存在しない国までありました。
ですが、間違いのない国なんて、どこにあるのでしょう。
どこにもありはしません。
「そんなすてきな国を探しているなんて、すごい人じゃないか」
みなさんはそんなふうに言うかもしれません。
だけど、ちょっと待ってくださいよ。
どこでもいいからとにかく立ちどまって、
たくさんある間違いを少しずつ正していけばよかったのではないでしょうか。
 (ロダーリ作 関口英子訳)

イタリア語原文は、Il Paese Senza Errori。

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