RTのポーラ・スライア記者、彼女を逮捕せよとの呼び掛けと殺害の脅しを受け、ウクライナを出国
公開日時: 2015年5月5日 15:51
編集日時: 2015年5月6日 16:34
RT記者ポーラ・スライア。写真はfacebook.com/paula.slier
現地ジャーナリストが、保安機関に、彼女の拘留を呼びかけた後、チェルノブイリ原子力発電所近くの火事を報道していたRT記者、ポーラ・スライアは、ウクライナを出国した。テレビ解説者の中には、このRT記者の殺害を呼びかけるものがいた。
ウクラインスキー・ティジジェニ(ウクライナの週)誌のブロガーでジャーナリストのデニス・カザンスキーがスライアを逮捕しろという呼び掛けをフェースブックに投稿した。
“自衛軍が‘グラド’ミサイルでウクライナ兵士を焼き殺すのを笑いながら報じていたクレムリンのプロパガンダ放送局ロシア・トゥデイ[RT]社員のポーラ・スライアーポーラ・スライアが、ウクライナを自由に動き回っている”と彼は書いた。
“ウクライナ安全保障理事会御中、あなた方は間違っている。グラハム・フィリップスもさえ来られるのだろうか? こうしたごろつき連中は、我が国にいるべきではない”とカザンスキーは書いていた。
フェースブックでのこの主張は怒りのコメントの洪水を引き起こし、このRT記者の殺害を呼び掛けるユーザーさえいる。
多数のウクライナ・マスコミも、フェースブックの書き込みを報じた。
別のウクライナ人ジャーナリスト、アナトリー・シャリーは、スライアに対する非難は、ウクライナ人ジャーナリストがはじめたインチキであることを証明しようとして、カザンスキーのウソと事実歪曲を批判するYouTubeビデオを投稿した。
スライアがオンラインで殺害の脅しを受けたのはこれが初めてではない。2014年9月、東ウクライナの前線から報道した際、脅しを受けた。ドンバス反政府派が、キエフ軍陣地とされるものに、グラト・ミサイルを発射する直ぐそばで、報じながら“ほほえんでいた”と非難されたのだ。
だが、ビデオを見ればわかるように、ポーラは、実際、すぐそばで発射されるロケットの轟音にひるんでいたのだ。
交戦地帯で仕事をしてきたポーラは、命に危険な状況を経験していないわけではないが、このような標的攻撃は別だと彼女は言う。 "シリア、アフガニスタンや、イラクで仕事をしてきましたが、危険は別の恐怖でした。例えば、間の悪い時に間の悪い場所に居合わせ、誘拐や爆撃等に直面するという危険です。しかし、ここでは、誰かが自分を捕まえ、傷つけようと意図的に取り組んでいるという恐怖なのです。"
複数の脅迫に直面して、RTのトップ、マルガリータ・シモニャンは、ウクライナ政府に、マスコミ労働者の安全を保証するよう要求している。
“ポーラに対してなされた脅迫は、チェルノブイリ火事の様に重要な話題や、政治と全く無関係の話題を報道して場合でさえ、ウクライナが、ジャーナリストにとって、適切な労働環境ではないことを再度実証することになった。記者が生命の危険を恐れなければならないという事実に我々は大いに不安を感じており、ウクライナ政府に、報道機関に安全な環境を確保するよう要求する。”
ロシアの調査委員会は、約一ヶ月前、ハーバード大学での講演で、ロシア人ジャーナリストの殺害を主張し、後に講演をフェースブックに投稿したウクライナ人政治評論家ユーリー・ロマネンコに対する犯罪捜査を開始した。
ポーラ・スライアは放送局が2005年に設立されて以来、RTで働いている、シリア、リビア、エジプト、パレスチナ、イスラエルやウクライナ等で、様々な紛争を報道している従軍記者である。
2013年、スライアは、世界で最も影響力のある南アフリカ人の一人に選ばれた。
記事原文のurl:http://rt.com/news/255753-rt-correspondent-death-threats/
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マツタケ密輸で大捜査。誰が深刻な被害を受けただろう。
宗主国専用のパスワード無用ATMのしくみをつくって、無制限に貢ぎ続けるだけではあきたらず、さらには医療、教育、公共調達市場、ありとあらゆるものを宗主国大企業に差し出し、しかも兵隊まで、無制限に提供しはじめるという、国民大多数が大いに損害を受ける大犯罪者連中には、なぜ、おとがめがないのだろう。誰でもわかる犯罪だ。
体制に不都合な連中だけ排除するのであれば、かつて小林多喜二を虐殺した組織の復活とさほど変わらない。発言・活動を封じる先にあるものは、物理的処分。辺野古基地建設反対運動をする人々に対する威嚇・弾圧、もうその一歩手前。
戦争保障法制を、安保保障法制と呼びかえる巧妙さ。
自称正論、実質暴論。
- 戦争は平和だ。
- 自由は隷属だ。
- 無知は力だ。
ジョージ・オーウェル『1984年』の中にでてくるスローガン、現代日本そのまま。内容も?
ウクライナ人ジャーナリスト、ウクライナ軍がロシア人記者を殺害するよう提案
ユーリー・ロマネンコなる人物、「ドンバスの状況を報道しているジャーナリストを入念に選んで殺害するよう主張している。ウクライナ軍狙撃兵は「報道」と表記されたヘルメットをかぶった人物を狙って銃撃すべきだ。」と。原文はロシア人を直接威嚇するためだろうか、ウクライナ語でなく、ロシア語で書かれている。紹介記事では、重要部分が英語に翻訳されている。
対ジャーナリスト言論弾圧と、属国の度合いの酷さでは、どちらも世界最先端を行く傀儡両国首脳会談、二人の間で、怪気炎大いにあがるだろう。
ジャーナリストを排除し、軍隊をどんどん投入しましょう、という合意をしてきても驚かない。
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