逃亡中のジョージア元大統領サアカシュヴィリが率いるウクライナ“改革顧問団”メンバーに任命されたマケイン
RT
2015年5月15日
フェースブックの画像(ミヘイル・サアカシュヴィリのページ)
ジョージアから逃亡したミヘイル・サアカシュヴィリ元大統領と、タカ派アメリカ上院議員のジョン・マケインが、ウクライナ大統領が“改革を遂行する”のを支援する新設国際顧問団メンバーとして承認された。
サアカシュヴィリは、新顧問団の団長に任命されたと、ウクライナ大統領ウェブサイトの声明にある。
顧問団メンバーの顔ぶれは、大半が現職あるいは元ヨーロッパ政治家だ。たとえば、欧州議会のドイツ・メンバーで、現在の欧州議会外務委員会の委員長エルマー・ブロック、スウェーデン元首相・元外務大臣カール・ビルト、元スロバキア首相ミクラーシュ・ズリンダ、元リトアニア首相アンドリュス・クビリュス等だ。
既に2月に、サアカシュヴィリは、ポロシェンコの非常勤顧問に任命されていた。2004年から2013年まで権力の座にいた、元ジョージア大統領は、自国では、500万ドル以上の横領や賄賂や、2007年のデモ時の抗議行動参加者達に対する残虐な弾圧を含む無数の告訴に直面している。ジョージア検察庁は、サアカシュヴィリを起訴する手続きを開始し、最重要国際指名手配者リストに載せたが、キエフは、ウクライナとジョージア間に存在する引き渡し条約にもかかわらず逃亡中の元大統領の引き渡しを拒んでいる。
サアカシュヴィリは、強い反ロシア姿勢で有名で、おかげで、アメリカの強力な支持を得ている。2008年8月、ジョージア大統領だった時に、対南オセチア攻撃を行い、一般市民や共和国に駐留していたロシア人平和維持軍兵士を何十人も殺害した。ジョージアのツヒンヴァリ砲撃に、侵略を防ぐ為、ロシアは即座に軍事作戦で応じた。衝突は“ロシアの侵攻”だったというサアカシュヴィリの主張にもかかわらす、2010年、EU事実調査団の報告書は、攻撃はトビリシが引き起こしたと裁定した。
フェースブックの画像(ミヘイル・サアカシュヴィリのページ)
ともあれ、長年、反ロシア、特に反プーチン運動の先鋒役をつとめるジョン・マケイン上院議員は、ウクライナを支援する為なら何でもしたいと語ってはいるものの、アメリカ上院規則の下で、任命問題は未解決だ。
“ウクライナと、サアカシュヴィリ氏の双方から、そうして欲しいと依頼されたので、そうしたいと私は思うが、倫理的や、その他諸々の点で、合法的かどうか、あらゆるニュアンスを検討する必要があると回答した”と、マケインは、BuzzFeedに語った。
元大統領ヴィクトル・ヤヌコーヴィチに対するウクライナのマイダン抗議行動が始まった際、マケインはキエフに現れ、数ヶ月後に、ついにはクーデターに至った反乱を支持していた。
“ロシアと、ウラジーミル・プーチンに対し、ウクライナ内政への干渉は、アメリカ合州国にとって許容できるものではないことを我々は明らかにしたい”と、アメリカ上院議員は、ウクライナ首都の中央広場で、反政府抗議の群衆約200,000人に語っていた。
フェースブックの画像(ミヘイル・サアカシュヴィリのページ)
ウクライナ東部とクリミアのロシア連邦編入をしようとしている反政府派を弾圧するキエフ新政権取り組みに合わせ、マケインは“彼ら自身”とヨーロッパを“ロシアの侵略”から守るため、ウクライナ軍に致死的兵器を供給しようというロビー活動の原動力になっている。
“ウクライナ国民は、アメリカや欧米の軍隊に、自分達の為に戦って欲しいと望んではいない。彼らは単に、自分達と自分達の国を守る適切な道具を要求している過ぎない”と、先月末、ヨーロッパにおける、アメリカの安全保障政策に関する公聴会で、彼は語っている。“ロシアの侵略と、ウクライナ分割で、全員が、プーチンの野望の本質と、ヨーロッパにおける平和の脆弱さに気がつくべきなのだ。”
マケイン声明は、ミンスクII停戦協定で、ウクライナにおける平和が、タカ派政治家連中が支持するような類のものでないことが明らかになった後に出されたものだ。ミンスク合意が、危機に対する政治的解決として、唯一の方法であることに大勢が合意しているにもかかわらず、マケインは、“ロシアが侵略で得たものを強固にするだけ”だとして、合意を否定した。
更に、上院議員は、ロシア国境でのNATO兵力強化の強力な支持者だ。ロシアは“ヨーロッパにおける我々の構想全体にとって、地政学的問題”なのだから、同盟諸国が“通常業務を継続”できなくなるので、バルト海の同盟諸国は、東部国境確保を支援すべきだと、最近マケインは主張した。
マケインは、ロシアとの新たな核兵器競争を始めることも示唆している。“ロシアと、更なる戦術的核削減を交渉するというのは、アメリカ上院では、危険なほど、うぶで、成功の見込みのない考えだ。核削減を、ウラジーミル・プーチンと交渉するなど、全く常識に反する”と、先月、アメリカの政権が更なる戦術的核削減を呼びかけた後、彼は述べている。
記事原文のurl:http://rt.com/news/258389-saakashvili-mccain-ukraine-advisors/
原文には、興味深い他の英語記事へのリンクがある。是非、原文を。
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大本営広報部、大政翼賛会報道、いつも見聞きするのがつらい。まれに朗報はあるものだ。信じられないほど嬉しいことだ。ほんとうだろうか?
大阪都構想の住民投票が2015年5月17日に投開票され、反対多数で否決されることが確実になった。
TPPも、都構想と、同じ目に会うべきなのだ。もし公開で、内容を議論される目にあえば、都構想とは違って、「僅差で負ける」どころではなく、「圧倒的な差で負ける」のだ。それが、大本営広報部・大政翼賛会が、完全な報道管制をしいている理由だ。この点において、明らかに大本営広報部、別名マスコミは庶民の敵。見るだけ、読むだけ、人生の無駄。
良い季節、いつもなら、神田祭、三社祭、神輿をかつげる年ではないが、遠くから見る野次馬ででかける。今年ばかりは、そういう気力、全く起きない。TPP、集団他衛権推進ゆえに。
若かりしころ、三社祭で浅草寺から仲見世出口まで神輿を担いだ。町会法被をきているので、一番目立つところを担がせていただいた。写真がないのが残念。
翌日、会社で、廊下で行き違った同僚に「一体なにが起きたんだ」と驚かれた。
みるとワイシャツの右肩が血まみれ。三社祭で皮膚が破れていたのだ。
TPPが成立すると、町内会地元優先ルールは廃止される。スマホ入札で、その瞬間一番高い入札価格を提示した人が権利を与えられる。
宗主国大富豪のお年寄りか、バクガイの皆様が、仲見世を行進されることになる。宗主国億万長者は車椅子、介護付きでの参加だろうか。多国籍でよろしい。
ボストン・マラソンのように爆弾騒ぎも起きて、益々にぎやかになるかも知れない。
自国で、横領や賄賂や、デモ参加者達に対する残虐な弾圧のかどで訴追され逃亡している人物が委員長をつとめる改革推進顧問団というだけですごいが、反政府デモをあおったご本人が顧問とは恐れ入る。電気洗脳箱の白痴番組を越えている。この国のいわゆる「有識者会議」とて、その顔ぶれ「売国者会議」としか思われないので、人様のことは言えない。
国務次官補のオネエサマは、食べ物を配られたことで有名だ。重要なのは、500万ドルもの大金を、親米化工作の為投入していたことだろう。そして狙撃兵を。
そこに、先日のアメリカ議会にカモネギで、日本の医療から、教育、農業、ありとあらゆるものを貢ぎ、さらに軍隊までご自由にとささげた人物が、ここにもパスワード不要ATMを背負ってでかける。庶民にとって悲惨な約束をしてくださることは目に見えている。
金でも、兵隊でも、何でも出します。とうとう、大本営広報部新聞にまで、オーウェル『1984年』の、戦争は平和だ、が載るようになった。
満州国を管理した祖父にならって、孫は自国を満州国にした。血は争えない。
有名な、共産党吉井英勝議員質問と、彼氏の回答の対比は必読。
吉井英勝議員「海外(スウェーデン)では二重のバックアップ電源を喪失した事故もあるが日本は大丈夫なのか」
安倍首相「海外とは原発の構造が違う。日本の原発で同様の事態が発生するとは考えられない」吉井議員「冷却系が完全に沈黙した場合の復旧シナリオは考えてあるのか」
安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」吉井議員「冷却に失敗し各燃料棒が焼損した(溶け落ちた)場合の想定をしているのか」
安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」吉井議員「原子炉が破壊し放射性物質が拡散した場合の被害予測を教えて欲しい」
安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」吉井議員「総ての発電設備について、データ偽造が行われた期間と虚偽報告の経過を教えて欲しい」
安倍首相「調査、整理等の作業が膨大なものになることから答えることは困難」吉井議員「これだけデータ偽造が繰り返されているのに、なぜ国はそうしたことを長期にわたって見逃してきたのか」
安倍首相「質問の意図が分からないので答えることが困難。とにかくそうならないよう万全の態勢を整えている」
いま、福島の放射能は管理下にあると豪語している御仁、昔から呼吸するように、真っ赤なウソをいう人物であることは明白だろう。いや、ウソなどとは思っていないのだ。なぜか、全く分からないが、あらゆるウソが、彼には真実なのだ。
こうした事実を指摘する記事も、秘密法案で取り締まられるようになるだろう。そもそも、こうした翻訳記事は、TPPが実現すれば、第三者が訴えるだけで、アウトになる。
こういう幹部患部に、歪んだ道徳を押しつけられれば、その国の子供、全員異常になり、国は100%、確実に滅びる。
そこで森嶋通夫氏の『なぜ日本は没落するか』、常時目の前においてある。傍線だらけだ。
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ロシア・トゥデイが報じた。訳文は「マスコミに載らない海外記事」から読むことができる。
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